2016年04月04日
富士山が輝く瞬間!山中湖でダイヤモンド富士を撮影しよう
ある一定の条件がそろわないとその姿を見ることのできない自然現象、ダイヤモンド富士。その自然のつくりだす美しい輝きは、何度見てもため息が出るほど。東京の高尾山や静岡の田貫湖などダイヤモンド富士を見られる場所はいくつかあるのですが、風景カメラマンに一番人気のある撮影スポットは山梨の「山中湖」なのです。シェアすれば世界中から「いいね」まちがいなしのダイヤモンド富士を撮影しに、さあ山中湖へ出かけていきましょう!
「ダイヤモンド富士」というのは夕焼けや蜃気楼などといった「大気光学現象」のひとつ。日本が誇る霊峰・富士山の山頂の向こうがわに太陽がうまくかさなって、さながら大粒のエンゲージリングのように光芒を放ちながらかがやく現象のことをいいます。
このダイヤモンド富士、いつでもどこでも見られるというわけではありません。
まず、普段から富士山が見える場所でなくてはなりません(当たり前ですね)。そして天気のよい日でなくてはなりません(これも当たり前)。さらに、日の出あるいは日没時の太陽の位置と、富士山の山頂の位置がかさなって見える場所でなくてはなりません。
このため、日の出時にダイヤモンド富士が見られる場所というのは富士山頂から西側の南北35度以内の範囲(東の空に「昇るダイヤモンド」が見えるわけですね)、日没時に見られる場所は富士山頂から東側の南北35度以内の範囲(こちらは西の空に「沈むダイヤモンド」が見られます)に限られてしまうのです。
これらの観測ポイントのなかでも、とりわけ人気があるのは山梨県山中湖や静岡県田貫湖です。特に山中湖はダイヤモンド富士の「聖地」として毎年多くの観光客やカメラマンが訪れています。
それでは、なぜ山中湖がダイヤモンド富士の聖地として人気スポットとなっているのでしょうか?その理由はいくつかあるのです。
まず理由のひとつとして挙げられるのが、ダイヤモンド富士が見られる時間です。富士山よりも東にある場所からは西の空に「沈むダイヤモンド」が見られるわけなのですが、山中湖は富士山のちょうど東に位置するので、冬の朝に早起きをしなくてもダイヤモンド富士が見られるのです。これは寝坊助の写真愛好家にはありがたいですよね。
ふたつめの理由は、ダイヤモンド富士が見られる期間です。
山中湖は富士山にほど近いため、太陽の沈む位置が季節によって多少南北にずれても山頂と太陽がかさなって見えるのです(映画館で前のひとの頭が邪魔な場合、ずっと前方のひとだったら自分が多少体を左右にずらせば字幕が読めますが、すぐ前の席のひとの場合はまったくスクリーンが見えないのと同じ理屈ですね)。この結果、山中湖では10月中旬から2月末まで4ヶ月半ものあいだダイヤモンド富士を楽しむことができます。
_tomochiさん投稿
先週行った山中湖✧
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この日たまたま偶然にも
ダイヤモンド富士?が見られる日だっ...
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— instagram 夕焼けクラブ (@IG_Yuyake_Club) 2015, 10月 30
今年の二月に山中湖で撮影したダイヤモンド富士 pic.twitter.com/n2ILQd6PYG
— くずぴょん (@ishikura385219) 2015, 12月 1
理由の3つめは、その見られる時期とも関係しています。
山中湖からダイヤモンド富士が見られる冬は、大気中の水分が少ないために光が遠くまでくっきりと届きます。みなさんも冬場に写真を撮ったときに、そのときの空気感まで写しこまれていてあまりのキレイさにびっくりした経験があると思うのですが、これが風景カメラマンにとっては絶好の撮影条件となるのです。
人気の理由の4つめは、山中湖の名のとおり「湖がある」ということ。
このためダイヤモンド富士が湖面に美しく映し出されて逆さ富士となり、上下にふたつの「ダブルダイヤモンド富士」がかたちづくられます。その息を飲むほどの美しさは、ぜひ一度自分の目で確かめてみてくださいね。
4K Mt.Fuji / ダイヤモンド富士 20101110 Time lapse / 微速度撮影 世界遺産 富士山 - YouTube
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さて、ダイヤモンド富士を見るために山中湖へ出かけたら、ぜひとも立ち寄りたいグルメスポットをご紹介したいと思います。
こちらの「大豊」は富士のふもとの豊かな自然に囲まれた創作和食のお店です。
お昼の部は麺類や定食などの気軽に食べられるものが中心で、夜の部はオリジナリティーあふれる単品ものから定食各種まで豊富なラインナップを用意しています。山中湖から車で5分というアクセスの良さですから、「大豊」でお昼を食べたあとにダイヤモンド富士を見に行ってもいいですし、ダイヤモンド富士を見たあとでのんびりと地元料理に舌鼓を打つのもよいでしょう。
「大豊」を訪れたらぜひ食べていただきたいのが、この「富士桜鱒寿司」。
使用している富士桜鱒は、アメリカ産のニジマス(そういえば虹もダイヤモンド富士とおなじ大気光学現象でした!)をミネラルの豊富な富士山湧水を使用してじっくり養殖したもの。その富士桜鱒をていねいにさばいて天然塩に漬けこみ、桜のチップでじっくり冷燻したあとで桜葉と山椒を添えて押し寿司にしたものです。
山中湖 大豊にてます寿司なーう(*'▽'*)うまーーい(・∀・) pic.twitter.com/aOfMY23CID
— ともじん提督 (@sakuraGRB) 2015, 6月 13
こちらも人気の「塩ほうとう」です。
山梨の「ほうとう」といえば通常は味噌仕立てですが、これは鯛からとった出汁に野菜をたっぷりと加え、鶏の手羽焼きをそえた「大豊」オリジナルの塩仕立ての「ほうとう」なのです。
山中湖の大豊にて塩ほうとうを。うますぎです。 pic.twitter.com/SddURAreAS
— ヤ シコシコ (@haahaakamen) 2015, 6月 20
大豊の詳細情報
大豊
山中湖村その他 / ほうとう、寿司、食堂
- 住所
- 山梨県南都留郡山中湖村山中865-919
- 営業時間
- [月] 定休日 [火] 11:30 - 14:00 17:30 - 20:00 [水] 11:30 - 14:00 17:30 - 20:00 [木] 11:30 - 14:00 [金] 11:30 - 14:00 17:30 - 20:00 [土] 11:30 - 14:00 17:30 - 20:00 [日] 11:30 - 14:00 17:30 - 20:00 ■ 営業時間 ※冬季時間変更有 ■ 定休日 月曜日(祝日の場合営業し翌火曜日休)
- 定休日
- 月曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ¥1,000~¥1,999
寒い日が続く日こそ、ダイヤモンド富士の絶好の見頃だということがお分かりいただけましたか?うつくしい富士の輝きを見たあとは、あたたかい「塩ほうとう」でおなかも満足。そんな冬の休日をぜひ楽しんでみてくださいね。