2016年04月18日

栃木県日光市の絶景ポイント「小田代ヶ原」と世界最長の並木道散策

栃木県日光市の絶景ポイント「小田代ヶ原」と世界最長の並木道散策

栃木県日光市には、世界遺産に登録された「日光東照宮」をはじめ、人気の観光スポット「華厳滝」や「中禅寺湖」などがあります。なかでも日光の見どころは四季の変化が楽しめる美しい自然。日光国立公園内にある湿地帯「小田代ヶ原」は、被写体に白樺の木が人気。気象条件が揃えば、幻想的な風景に出合えることも。ギネスブックにも掲載された世界最長の「日光街道杉並木路」や美味しくてヘルシーな「日光湯波」も合わせてご紹介します!

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出典:銀の鈴音さんの投稿

栃木県日光市のおすすめ絶景ポイント「小田代ヶ原」は、戦場ヶ原の西側に位置する、周囲2キロ、約100ヘクタールの草原地帯です。いくつかの場所は、湿原から草原に移行している途中だそうで、湿原と草原の両方の野草を楽しむことができます。国際条約のラムサール条約湿地に登録され、保護しています。

そこには豊かな大自然が広がっていて、四季折々の自然が美しく、ハイキングにオススメです。ひと時シカに荒らされてしまった「小田代ヶ原」ですが、今では周囲にシカ除けのネットが張り巡らされ、元の自然がすっかり回復しています。

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出典:

車の侵入が禁止されていますので、ハイキング、もしくは定期運行されているハイブリッド低公害バスで「小田代ヶ原」に訪れることになります。そのため自然が保護され、とても美しい姿を見せてくれるのです。

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出典:

「小田代ヶ原」は、ハイキング初心者にもやさしいコースです。案内板もありますし、遊歩道、木道も整備されていますので歩きやすいです。

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出典:梵天丸さんの投稿

雨がたくさん降ると、湿原に湖が現れます。「小田代湖」と呼びます。

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出典:atsushiさんの投稿

湖がないと、まったく違った表情になるのも面白いですね。

「小田代ヶ原」で楽しむことのできる高山植物

「小田代ヶ原」では、初夏から夏の間多くの高山植物を楽しむことができます。たくさんあるのですが、なかでも代表的なものをいくつかをご紹介します。

小さくて可憐な花「ウマノアシガタ」

小さくて可憐な花「ウマノアシガタ」608

出典:芽紅さんの投稿

6月から7月にかけて咲く「アシノウマガタ」。その名のとおり、葉が馬の足形(蹄)に似ていることが、その名前の由来です。「キンポウゲ」とも呼びます。

先端にひとつだけ紫色の花を咲かす「ニッコウアザミ」

先端にひとつだけ紫色の花を咲かす「ニッコウアザミ」610

出典:みずじ~さんの投稿

7月から8月にかけて、紫の花を咲かせます。運が良ければ「ニッコウアザミ」が一面に咲いて紫の絨毯となっているのを見ることができます。

華やかなオレンジ色の花が咲く「レンゲツツジ」

華やかなオレンジ色の花が咲く「レンゲツツジ」612

出典:yamataさんの投稿

7月から8月にかけて花を咲かせます。つぼみの様子がレンゲに見えることから、この名前が付けられました。強すぎないオレンジ色が、周りの風景になじんでいます。

運がよければピンクの絨毯も楽しめる「ホザキシモツケ」

運がよければピンクの絨毯も楽しめる「ホザキシモツケ」614

出典:one and onlyさんの投稿

小さい薄いピンクの花がたくさん集まって穂のようになっている「ホザキシモツケ」。7月中旬から8月中旬に花を咲かせます。このように穂がとがっているいる下野草は、日光でしか見ることができない珍しいものです。

秋の気配を感じさせる「カリガネソウ」

秋の気配を感じさせる「カリガネソウ」616

出典:501さんの投稿

花の形に特徴があります。匂いが強い、と言われていますから、あまり近くで見ないほうがいいかもしれません。おしべがカールした前髪のようになっていて、かわいいですね。8月末から9月に花を咲かせます。この青い花が見られるようになると、小田代ヶ原は秋の気配です。

四季折々の風景にたたずむ姿が美しい!「小田代ヶ原の貴婦人」

四季折々の風景にたたずむ姿が美しい!「小田代ヶ原の貴婦人」618

出典:梵天丸さんの投稿

草原の真ん中にそびえている白樺の木、それが「小田代ヶ原の貴婦人」です。小田代ヶ原の展望台からは、貴婦人が真正面に見えますので、ベンチに座って貴婦人をゆっくり眺めるのもいいですね。

ハイキングで行くなら、赤沼から50分くらいで小田代ヶ原の展望台まで行くことができます。バスでしたら、小田代ヶ原のバス停で下車して、少し歩くと小田代ヶ原展望台に着きます。

「小田代ヶ原の貴婦人」の四季

「小田代ヶ原の貴婦人」の四季622

出典:おんち-2さんの投稿

春、まだまだ寒いので、草原が色づくのはこれからです。周りの緑が濃くないので、白樺の白い幹がより際立っています。

「小田代ヶ原の貴婦人」の四季623

出典:ツトムさんの投稿

夏、雨がたくさん降って、湿原に水場があらわれました。水に映っている逆さ貴婦人、なかなか目にすることのできない、レアな風景です。ハイキングに気持ちのいい季節です。

「小田代ヶ原の貴婦人」の四季624

出典:t.t.chopperさんの投稿

早秋、少しずつ手前の草原の草紅葉が始まりかけています。2色にまじりあった草原が、面白いですね。

「小田代ヶ原の貴婦人」の四季625

出典:hideboさんの投稿

秋が深まってきて、風景がすっかり秋の色に色づいています。この紅葉の時期が一番好き、という方も多いのでしょう、一年でもっとも観光客が多い時期でもあります。  草紅葉が美しいですね。

そして、冬に出会える貴婦人……

そして、冬に出会える貴婦人……628

出典:銀の鈴音さんの投稿

冬、霧氷が木に付着して、一面真っ白です。そんな中でも貴婦人は、景色に同化せず、凛としたたたずまいです。とても幻想的な風景です。

小田代ガ原の詳細情報

小田代ガ原

住所
栃木県日光市中宮祠
アクセス
JR・東武日光駅 バス 65分 赤沼車庫下車 徒歩 50分 JR・東武日光駅 バス 65分 赤沼車庫 バス 30分 低公害バスは季節によって運行状況が変わります。ご確認ください。

日光宇都宮道路から120号経由で赤沼車庫まで車で30分 
JR・東武日光駅から赤沼車庫下車 バスで65分

赤沼車庫から小田代ヶ原展望台まで徒歩50分 低公害バスで15分

「小田代ヶ原」へのアクセス方法「低公害バス」

「小田代ヶ原」には日光市道1002号があり、以前は車が通れたのですが、1993年から車の通行が禁止となっています。この道をハイブリッドバスが通っていますので、こちらを使って小田代ヶ原展望台そばまで行くことができます。赤沼を出て15分くらいで小田代ヶ原のバス停に着きます。6月から11月の週末は朝4時から運行しており、多くのカメラマンが日の出前後の幻想的な風景、貴婦人を撮ろうと出かけていきます。

「小田代ヶ原」へのアクセス方法「低公害バス」634

出典:

広い駐車場も完備されている赤沼には「赤沼自然情報センター」があり、「小田代ヶ原」「戦場ヶ原」などさまざまな情報が発信されています。さらに「熊よけのスズ」購入できます。

赤沼自然情報センターの詳細情報

赤沼自然情報センター

住所
栃木県日光市中宮祠2494
アクセス
東武バス「湯元温泉行き」で約60分「赤沼バス停」で下車、徒歩50m 赤沼茶屋裏手
営業時間
カウンター 9:00〜16:00 (7/1〜8/31は17:00まで)
定休日
カウンター 4/26〜6月、11月は毎週月曜日 (祝日の場合翌日) 6/1〜10/31は無休

東武バス「湯元温泉行き」で約60分「赤沼バス停」で下車、徒歩50m 赤沼茶屋裏手

絶景を楽しんだあとは、美味しい日光グルメをどうぞ

日光湯波を味わい尽くす!「日光ゆば遊膳」

「日光ゆば遊膳」料理 639

出典:ミッコリさんの投稿

日光湯波のコース料理を、気楽に楽しむことができます。お料理は湯波尽くし!湯波をいろいろなアレンジでいただけます。

「日光ゆば遊膳」料理 641

出典:まりこ@ログさんの投稿

京都は「湯葉」と書くのに対して、日光は「湯波」と書きます。日光の湯波は幾重にも巻き上げていくので、肉厚で食べごたえがあるのが特徴です。

「日光ゆば遊膳」料理 642

出典:マス オオヤマさんの投稿

湯波の味をシンプルに味わえるのが、ゆば刺し。トロッとした湯波の食感、香りを楽しむことができます。わさび醤油でいただきます。コース料理に付いています。

日光ゆば遊膳の詳細情報

日光ゆば遊膳

東武日光、日光 / 日本料理

住所
栃木県日光市安川町1-22
営業時間
[月]  11:30 - 16:00 [火]  11:30 - 16:00 [水]  定休日 [木]  11:30 - 16:00 [金]  11:30 - 16:00 [土]  11:30 - 16:00 [日]  11:30 - 16:00 ■ 営業時間 材料が無くなり次第終了させていただきます。 ■ 定休日 毎週水曜日(祝祭日は翌日)及び年末・1月に臨時休業日あり
定休日
水曜日
平均予算
  • ¥3,000~¥3,999

東武日光駅から中禅寺湖方面のバスに乗り神橋で下車、徒歩5分。もしくは、日光ICより車で7分。

まだまだ余力があるなら、緑のカーテンへ足を運んでください

世界最長!どこまでも続く杉のカーテン「日光街道杉並木路」

世界最長!どこまでも続く杉のカーテン「日光街道杉並木路」648

出典:onexeさんの投稿

日光街道・例幣使街道・西会津街道の3つの街道で、全長37kmにわたって、杉並木が続いています。江戸時代に日光東照宮の参道並木として、植樹され整備されました。

樹齢380年を超える杉の木、高さもあり迫力があります。小田代ヶ原の帰り道に、この日光街道杉並木を訪れてみるのはいかがでしょうか。

世界最長!どこまでも続く杉のカーテン「日光街道杉並木路」650

出典:屋真白さんの投稿

人と比較すると、その大きさがわかります。

杉の木の平均的な高さは27m!なんと20万本以上の杉の木で構成される緑のカーテンは、車でも通れますが、ところどころ車道と歩道が分離していますので、杉並木の中を歩くことができるようになっています。

世界最長!どこまでも続く杉のカーテン「日光街道杉並木路」652

出典:

日光市内にある「杉並木公園」には駐車場がありますので、車を置いて、歴史に思いをはせながら、杉並木の中の道を散策してみたいですね。

世界最長!どこまでも続く杉のカーテン「日光街道杉並木路」654

出典:

日光杉並木の詳細情報

日光杉並木

住所
栃木県日光市瀬川地内 杉並木公園他

日光宇都宮道路 今市IC 国道121号経由と国道191号経由 5分
東武日光線 上今市駅下車 徒歩1分 JR日光線 今市駅下車 徒歩16分

杉並木公園の詳細情報

杉並木公園

住所
栃木県日光市瀬川
アクセス
上今市駅 徒歩 1分
定休日
無休

上今市駅から徒歩で1分

日光の豊かな自然に触れる旅、いかがでしたか。

日光の豊かな自然に触れる旅、いかがでしたか。658

出典:Heineさんの投稿

四季を通していろいろな表情を見せてくれる「小田代ヶ原」ですが、おすすめの季節は、初夏から紅葉の美しい秋にかけてです。初心者でも気軽に歩ける距離ですから、自然を楽しみながらハイキングに出かけるのもいいですし、片道だけバスを利用するのも手です。それぞれの体力に合わせた方法で、「小田代ヶ原」の美しい自然を楽しみましょう。


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