たまにはおでんで一杯♪体の芯から温まる「金沢おでん」の名店10選

気温が下がってくると、あたたかいものが恋しくなりませんか？例えば、ほかほかの中華まんや、芯までだしが染みたおでんなど……食べると体が温まりますよね。

全国には「静岡おでん」や「味噌おでん」といった「ご当地おでん」が数多くありますが、金沢市にも「金沢おでん」と呼ばれるご当地おでんがあるんですよ。今回は、「金沢おでん」を紹介していきます。

「金沢おでん」は、他のご当地おでんのようにだしや付けダレに特徴があるわけではありません。「金沢おでん」は、おでん種に特徴があるおでんなのです。

例えば「カニ面」。香箱蟹(こうばこがに)が獲れる冬の時期のみ提供される、ぜいたくなおでん種です。カニの甲羅に、カニ1杯分の身やミソ、内子などを詰めて蒸し、おでんのだしで煮た料理です。

紅白の渦巻きかまぼこである「赤巻」や、油揚げにひき肉・たまねぎ・にんじんを詰めた「肉いなり」なども「金沢おでん」ならではのおでん種です。

他ではあまり見かけませんが、「車麩」を入れるところもあります。「金沢おでんｍ」はあっさりとした味わいで、とても食べやすのも魅力です。

金沢市内に限らず、石川県の人はおでんをよく食べます。人口100万人当たり、おでん屋の数は4.4軒といわれています。全国での上位のおでん屋の軒数ですよ。

おでんというと冬の食べ物というイメージがありますが、金沢市をはじめとした石川県内では一年を通して提供しているお店も珍しくないんですよ。

それでは、金沢市内の美味しいおでん屋をご紹介しましょう！

「金沢おでん」を語るうえで外せないのが「赤玉　本店」です。昭和2年創業の老舗で、片町交差点のすぐそばにあります。

人気のおでん種は「車麩」。貝の旨みが染み出ただしを十分に吸った「車麩」は、ふんわり柔らかく、口に入れるとだしが口いっぱいに広がりますよ。

おでん種は、100円から300円とリーズなのも魅力。お昼から、金沢おでんをいただくことができます。

「おでん居酒屋 三幸(みゆき)」は、地元の人に愛される「金沢おでん」の名店です。優しい味わいのおでんは、食べると気持ちがほっこりしますよ。

おすすめは「バイ貝」。だしと貝の旨みが混然一体となり、一度食べたら忘れられない味わいです。

おでん以外の料理も豊富なので、こちらも合わせてどうぞ。新鮮な海の幸も味わえますよ。

金沢駅で「金沢おでん」を食べるなら、「黒百合(くろゆり)」がおすすめです。金沢駅構内の「あんと」にあります。

「黒百合」のおでんのだしは、創業して50年間ずっと味を変えていないそう！一口食べただけで、だしの味が広がります。

石川県の地酒も揃っているので、おでんを食べながら一杯いかがですか？

金沢の美味しい海の幸も味わいたい！という欲張りな人におすすめなのは「笠舞おでん つぼみ」です。「笠舞おでん つぼみ」は、おでんもお刺身も美味しいと評判なんですよ。

おでん種は100円からとリーズナブル。好きなものをチョイスしても良いですし、もちろんおまかせでも。だしはまろやかで、深みのある味わいです。

11月上旬から12月末までの短い間にしか食べられない「かに面」。食べに行く価値がある逸品です。時期を狙って、訪ねてみてはいかがでしょうか。

金沢駅から徒歩5分のところにある「つづみ」は、金沢おでんと新鮮な魚介類が評判のお店です。

こちらの「塩おでん」、だしは塩と昆布のみというシンプルなもの。しかし、シンプルだからこそ素材の美味しさをダイレクトに感じることができます。

おでん種は200円から。種類豊富に揃っています。

7～8席程度のカウンターのみとコンパクトなお店。アットホームな雰囲気で根強い人気を誇るお店が、「あらまき」です。

だしは関西風の上品なもの。少し塩加減が強めなので、お酒とよく合います。

お店の方との距離の近さも人気で、地元の方にも常連さんが多いんですよ。

「おでん　高砂(たかさご)」は、常に多くのお客さんで賑わう人気店です。日によっては満席で入れないこともあるので、予約をしていった方が安心ですよ。

「おでん　高砂」に行ったら食べたいのが「がんも」。旨みたっぷりのだしを吸った具だくさんのがんもは、満足感が高い逸品です。

こちらのお店では、おでんに生姜味噌を付けてくれます。付けて食べると、味が変わって面白いですよ。

おでんといえば居酒屋というイメージですが、「One（ワン）」は金沢唯一の「おでんバー」です。

昼間はオシャレな洋食カフェです。夜は賑やかな雰囲気になり、ワイワイ楽しみたい時におすすめです。

こちらの大根は、加賀野菜の一つである「源助大根」を使ったもの。一般的な大根と比べると、ほんのり甘くてジューシーです。

「金沢おでん　いっぷくや」は、近江町市場にある立ち食いのおでん屋さんです。サクッと立ち寄れる手軽さが、地元の人にも愛されています。

「金沢おでん　いっぷくや」に行ったら食べてほしいのが、「エビ面」。カニの甲羅にエビのすり身やぶつ切りのエビが入っている、オリジナルおでん種です。

市場内にあるので、営業は16時まで。ぜひ、昼間のうちに食べに行ってみてくださいね。

「香林坊109」の向かいにある「菊一(きくいち)」。金沢で最も老舗といわれるおでん屋さんです。アットホームな雰囲気で、地元の方はもちろん観光で金沢を訪れた人にも人気があります。

おでん種は150円から。おすすめは「サトイモ」。だしを吸った「サトイモ」はねっとりホクホクで、後を引く美味しさです。

「菊一」に行ったら、〆は「茶めし」をどうぞ。おでんのだしで炊いたご飯は、だしの旨み・香りを存分に感じることができます。シンプル・イズ・ベストな逸品です。

寒い日はもちろん、寒くない日でも食べたくなってしまうのが「金沢おでん」。あっさりとした上品なだしを吸ったおでん種は、どれを食べても間違いない美味しさです。金沢に行かれた際は、「金沢おでん」を食べながらほっこりと夜を過ごされてみてはいかがでしょうか。