
京都・世界遺産に紅葉!洛北はいつ遊びにいっても楽しめるおすすめ観光スポット10選
京都・洛北(らくほく)エリアといえば、頭に浮かぶのは世界遺産の上賀茂神社。それだけでなく、源義経ゆかりの鞍馬寺に延暦寺などの有名な寺院が目白押しです。大原は、静寂な中の美しさを感じますし、鷹ヶ峯・紫野なら四季折々の自然を満喫することも。絵巻の世界を歩きながら、そして耳を澄ませながら京都の趣を感じてみませんか?
2017年09月28日
日本最大級の温室があり、四季問わずさまざまな植物を楽しめる『京都府立植物園』。デートだけでなく親子で休日に来園する姿も多く見ることができます。敷地面積は24万平方メートル、約12万本の植物が展示されているのは圧巻の一言。洋風庭園やサクラ林もあり、日本的な美しさと海外の豪華な植物のコラボを存分に堪能できるスポットです。
日本で唯一、AAS(全米審査会 )のディスプレイガーデンがあるのも注目。それだけでなく、9つの観覧温室はコンピューターで温度を制御。植物が生き生きした姿をみせてくれるのも、テクノロジー技術におかげなんです。
うっとりしてしまうくらい美しいバラ園
高貴なイメージがあり、女性ならうっとりしてしまう美しさを持つバラですが、バラ園には名前も美しくその姿も可憐なバラがたくさん咲いているんです。バラは品種によっても香りが違うので、ゆっくり歩いてバラ園を散策するといいですよ。とにかく華やかで、うっとりしてしまうくらいに美しい花が目の前に広がります。もちろん、デートにぴったり。
桜の開花に合わせて、ライトアップされる園内。桜の美しさは勿論ですが、周りの緑とチューリップのコラボはここでしか見ることができない不思議な光景。普段は、目に見ることが少ない植物をここでじっくり鑑賞してみましょう。
京都府立植物園の詳細情報
- 住所
- 京都府京都市左京区下鴨半木町
- アクセス
- 1) JR京都駅から地下鉄で10分(市営地下鉄) - 北山駅3番出口から徒歩で1分 2) 京阪出町柳駅からバスで(京都バス「静原」「市原」行き) - 植物園前から徒歩で5分 3) 名神高速道路京都南ICから車で45分北山方面
- 営業時間
- 9:00〜17:00 入園は16:00まで ※温室 10:00〜16:00(入室は15:30まで)
- 定休日
- [12月28日〜1月4日]
- 料金
- 小学生 0円 中学生 0円 高校生 150円 大人 200円 ※観覧温室は大人200円、高校生150円 ※60歳以上、心身に障害のある方等は免除 (要証明書)ただし、平成25年7月1日からは、70歳以上に変更
2.世界遺産!「上賀茂神社」
世界遺産として登録されてから、ますます注目されるようになった『上賀茂神社』。葵祭で有名ですが、実はそれだけでなくご利益も非常に強い神社なのです。京都で最古の神社というだけでなく、パワースポットとしても最強なこの上賀茂神社。その美しさだけでなく、ありがたいご利益をいただきに訪れましょう。
上賀茂神社の正面の、「細殿(ほそどの)」前にあるのが、円錐型に整えられた一対の盛り砂。こちらは「立砂(たてずな)」と呼ばれる盛り砂なのですが、厄払いでつかう「清めの砂」になっているのだとか。賀茂別雷神が降臨したと伝えられる「神山(こうやま)」を模したものだからこそ、家庭の災厄を清めてくれると広まったのかもしれません。
片岡社の近くにある「岩上(がんじょう)」は神社最大のパワースポット
上賀茂神社の中には摂社も多く、中でも紫式部が祈願に訪れた事で有名なのは『片岡社(片山御子神社)』です。その近くに神聖で強いパワーを持った場所があります。縁結びのパワーがあることから、多くの女性が訪れます。注連縄が張られていますが、パッと見た感じは岩に草木が生えているだけ。ここは神域であり、葵祭の際には、岩の上で宮司が神前での敬意を表す体勢である座法のひとつ、蹲踞(そんきょ)をし、「返祝詞(かえしのりと)」をあげる神聖な場所です。神様がこの近くまで降りてこられるわけですから、上賀茂神社の中でも一番パワーがみなぎっています。
上賀茂神社で岩上見つけた pic.twitter.com/eaCoOff0IQ
— みゆき@まさこ (@SWU_MSK) 2013年9月26日
対になる下鴨神社と比較すると、観光スポットとしては地味な感じはしますが『厄を落としたい』『幸運を手に入れたい』人は、上賀茂神社で大きなパワーを頂き、スッキリと厄災を落としてから京都観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。
賀茂別雷神社(上賀茂神社)の詳細情報
3.あの山門がここに!「大徳寺」
臨済宗大徳寺派の大本山である『大徳寺』は、アニメの「一休さん」で有名な一休禅師が、応仁の乱以後に再興。この大徳寺の朱色の山門は一般開放されていませんが、あの千利休と深くかかわる門なんです。この山門は二階建てになっていて、その金毛閣には利休の木像が納められています。秀吉がこの門をくぐる度に、利休の股下を通ることになる……それが原因で二人の仲は悪化、切腹を言い渡されることになります。秀吉は大徳寺で信長の葬儀を行い、菩提寺『総見院(そうけんいん)』を建立。ここには信長と一族の墓があります。何度も足を運んだであろう大徳寺の山門に、このような仕掛けがあっては秀吉も気持ちよくはなかったでしょうね。
大徳寺の詳細情報
4.大徳寺塔頭めぐり「大仙院」で歴史発見!
大徳寺の山門は一般公開されていないので、垣根越しに見るだけ。塔頭も20以上ありますが、一般公開されているのは数えるほどです。その中でも、千利休がよく訪れた『大仙院』の本堂は国宝にも指定されています。こちらの歴代住職には逸話があり、三世の小径(こけい)和尚は、切腹した利休の首を持ち帰り、七世の沢庵和尚はは若き宮本武蔵の狼藉に業を煮やして吊し上げたなど。それだけではありません、客殿の襖絵は狩野派の重要文化財と見ごたえがあります。
大仙院の詳細情報
5.大徳寺塔頭めぐり「瑞峯院」では、石庭を見るべし!
大友宗麟(おおともそうりん)はキリシタン大名としても有名ですが、教会や病院、学校を建てたり、西洋音楽や演劇を取り入れた事でも知られています。その大友宗麟の菩提寺が『瑞峯院(ずいほういん)』です。こちらの石庭『閑眠庭(かんみんてい)は、石が十字架の形に配されているのが特徴。珍しいだけでなく、心が洗われるような穏やかな一時が過ごせます。
瑞峯院の詳細情報
6.大徳寺塔頭めぐり「龍源院」には、あんなもの!こんなものまで…
大徳寺の広大な敷地には、なんと23の塔頭があるのですが拝観できるのはほんの一握り。その中でも、常時公開され、お宝が眠っているのがこの『龍源院(りゅうげんいん)』。大徳寺は織田信長の菩提寺でもあるため、全国の有力大名が挙って塔頭を創建しました。能登の守護大名『畠山義元』豊後国『大友義長』により創建されたのが龍源院です。
4つの庭
こ沱庭(こだてい)といいますが、この石庭には手前と奥に2つの石が配されています。この阿吽の石は『聚楽第(じゅらくてい)』の礎石を用いたものだとか。東滴壺(とうてきこ)は、廊下と廊下の間に作られた小さな庭。一瞬見逃してしまいそうですが、中々趣があります。
本堂、方丈は室町時代の創建で重要文化財。その方丈を囲むかのように2つの庭があるんです。一枝坦(いっしだん)は、砂を海・岩を日本三百名山の一つ「蓬莱山」に見立てています。そして龍吟庭(りょうぎんてい)は、28個の石で構成され庭で、杉苔が大海原をイメージしたものだとか。どの庭もそれぞれに趣があり素晴らしいものばかり。
ここはじっくり楽しんだら、一旦中に入りお宝を見て回ります。『天正十一年九月九日喜蔵とりつき』と記された火縄銃『種子島』を見ることができます。そして、歴史的対局が行われた『四方蒔絵碁盤と碁筒は、徳川家康が豊臣秀吉が実際に使ったものだそうですよ。
龍源院の詳細情報
7.「京都府立陶板名画の庭」で世界の絵画を叫ぶ
迫力のある名画を散策しながら楽しめるのが、京都府立陶板名画の庭。京都は寺社仏閣だけではありません。素晴らしい美術館はいくつかありますが、他では見られない迫力ある絵が楽しめるスポットです。
日本にいながら西洋美術を楽しめる
入口からスロープが続き、最初に目に入るのが『最後の審判』。下から見上げるように鑑賞するので、角度によっては色んな楽しみ方ができます。陶板に転写した絵画ですから、雨にさらされても劣化しないのが特徴。絵画を楽しむだけでなく、新しい芸術を楽しめるそんなスポットなんですよ。非日常な空間だからこそ、自由な発想で楽しむのにおすすめ。
8.玉の輿が狙える!?「今宮神社」
景気の悪い昨今でも、やはり女性はしっかり将来を考えています。『今宮神社』は、別名が“玉の輿神社”。なんと、玉の輿のお守りがあるくらい!週末は女性の参拝客でごった返します。東と南に桜門がありますが、東門の方が名物のあぶり餅の店があることから参拝客が多いんです。周囲は木々が非常に豊かですから季節毎に色んな風景を楽しめますよ。
玉の輿の秘密は桂昌院(けいしょういん)
徳川家光の側室であり綱吉公の生母である桂昌院は、元は八百屋の娘。江戸時代のシンデレラストーリーを地で行った女性です。側室のお世話係のお玉が玉の輿で将軍の生母になったのは玉の輿としか言えません。このお玉は、側室になっても故郷西陣の氏神であった今宮神社を忘れずに、再興させたりとご縁が深いのです。そんなお玉の玉の輿にあやかり、玉の輿にあやかりたい女性が増えたそうです。健康長寿のご利益もありますから、ぜひともお参りに訪れてほしいところ。
願いを叶えて!「阿保賢(あほかし)さん」
境内の隅にある霊石で、神占石(かみうちいし)とも呼ばれます。この石を撫でて体の悪い部位を触ると回復するとの言い伝えがあるのですが、自分の願いが叶うかを試せる石なことからも列が出るくらいに人気です。この阿保賢さんを3回軽く叩いて持ち上げてみます。戻したら、願い事を頭に浮かべ強く唱えてから阿保賢さんに触れて持ち上げるだけ。軽く感じれば願いが叶い、重いと叶わないと伝わります。
今宮神社の詳細情報
紅葉も楽しめる穴場あり!!
10月頃から、京都は紅葉を楽しみに全国から観光にやってくる人で混雑します。定番の嵐山だけでなく、この洛北にが落ち着いた美しい紅葉を楽しむことができるスポットもあるんですよ。女性の一人旅にもおすすめの紅葉スポットを紹介します。
9.床紅葉の「実相院(じっそういん)」
洛北岩倉の『実相院』は、山水庭園・石庭に美しい紅葉が日の光で輝きます。なんといっても、庭に落ちた紅葉が、黒光りする床板に写るので、極楽浄土のような光景を目の当たりにすることができます。残念ですが、客殿内は撮影が禁止です。その素晴らしさは目に焼き付ける価値があります。
実相院の詳細情報
10.時期によって楽しみ方が違う「曼殊院(まんしゅいん)」
門跡でもある『曼殊院』は、白砂の枯山水の庭が非常に美しいことでも有名。また最近では、『幽霊の掛け軸』で話題にもなりました。門の前から美しい紅葉が広がり、近年は嵐山以上に混雑するようになりました。10月下旬~11月下旬まではお抹茶接待があり、11月から夜間拝観がおこなわれています。昼と夜では景観が異なるので、1日ここでゆったり過ごしたくなるスポットです。
曼殊院の詳細情報
洛北は自然がたくさん楽しめる地元でも人気のスポット
洛北エリアの大原・貴船・鞍馬の地名と聞くと夏のイメージがありますが、春は桜、秋は紅葉が楽しめ、さらに温泉もあって、地元の人が日帰りで遊びに訪れる場所でもあります。京都の中心部から約1時間ほど離れているから、連泊旅行でじっくりと回るのがおすすめ。パワースポットだけでなく、芸術的観点からも観光を楽しめるので、踏み込んだ京都観光を楽しみたくなったら洛北に足を向けてみてください。