2017年09月30日
兵庫・豊岡の名物料理「出石そば」をご当地でいただこう！おすすめ店10選
出石そばというお蕎麦をご存知でしょうか。古事記や日本書紀にも登場する歴史のある町、兵庫県豊岡市にある出石城の城下町は、観光地としても人気がある場所。その出石の名物料理が出石そばです。今回は出石そばがオススメのお店を集めてみました。ぜひ観光に出かけて美味しい出石そばを楽しみたいですね。
但馬の小京都と呼ばれる観光でも人気のある街並み
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imurahanaさんの投稿
兵庫県豊岡市出石は、年間100万もの人が訪れる人気の観光地。碁盤の目に町割りされた城下町は「但馬の小京都」とも呼ばれています。その風情ある街並みにたくさんのお蕎麦屋さんが軒を連ねているので、この地が蕎麦処であることがよくわかります。
出石の皿そばは江戸時代から
出石のお蕎麦は「皿蕎麦」と言われる独特な食べ方に特徴があります。これも幕末ごろから始まった風習だそうで、椀子そばのお皿版という感じに、数口ぶんの少量のお蕎麦が小皿に乗せられて供されます。5皿でだいたい標準の1人前の量になるので、お店で皿そばを頼むと、どこでも5皿のお蕎麦が出てきます。
出典：kakurenboさんの投稿
5皿の蕎麦は、そのままの味わいを楽しんだり、出汁つゆにつけていただいたり、お店それぞれのこだわりの薬味を使っていただいたり、と様々な楽しみ方ができます。麺にもその食べ方にも各店の特徴があるので、ぜひいくつかのお店を訪れて食べ比べも楽しみたいですね。
出典：miyu～♪さんの投稿
もちろん、5皿では足りない！という人のために、追加のお皿をどんどん頼む食べ方もあります。それぞれのお店に食べたお皿の数を競う番付が張り出されていたり、一定数をクリアした人のための認定証制度があるお店があったりします。腕に（胃袋に？）自信のある方はチャレンジしてみるのも楽しそうですね。
食べ歩くならこのプランを！
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ご当地の「出石観光センター」には、出石そばの食べ歩きプランがあり、これがオススメ。３つのお店をハシゴすることができ、通常5皿のお蕎麦を３皿ずついただくことができる制度です。
「出石皿そば巡り」と呼ばれるプランで、購入すると、古銭型のチケット（？）が３店ぶん、マップ、出石ちりめんと呼ばれる名産の布で作られた巾着がもらえます。
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Kenいちろうさんの投稿
マップから好きなお店を選んで３店訪れると、それぞれのお店で巾着にスタンプを押してくれます。巾着はお土産として持って帰れるのでいい思い出になりますね。
ではここからは出石そばおすすめの店を10選で紹介します。
1.たくみや
出典：アルティマさんの投稿
「たくみや」は地元の人も一押しするお店。観光客で賑わう通りからは少し外れたところにあり、落ち着いた佇まいが魅力です。古民家を利用した店舗の中には囲炉裏端の席があって、寒い季節でも囲炉裏で暖をとりながら皿そばを楽しめそうですね。
出典：hiro0827さんの投稿
出典：普通に美味しいものが食べたい人さんの投稿
こちらのベースの薬味はそばつゆ、ネギ、大根おろし、とろろ、生卵。わさびは生のものを自分でおろして楽しむことができます。まずはそばのみを楽しんで、続いて関西では珍しい醤油の返しがしっかりきいたシャープな出汁をつけ、次はわさび、そしてネギ、とろろ、とお好みで蕎麦猪口に薬味を足していく工程も楽しいです。
2.官兵衛
出典：assyassyさんの投稿
どっしりした和の店構えがかっこいい「官兵衛」は観光客にも人気のお店。お昼時は行列必至です。それでも回転は割と早めなので、ここは並んで待ちたいですね。
出典：ウメサンジさんの投稿
店内には皿そばに使われているお皿が飾られています。皿そばのお皿は「出石焼」という地元の焼き物なのだそうです。こちらのお店のお皿には可愛らしい絵と一言が添えられていて、お蕎麦を１皿食べるごとに出てくるメッセージにその都度ほっこりしそうな愛らしさです。
出典：美味いもの評論家さんの投稿
少し甘みのある返しが使われた出汁でいただくお蕎麦は、やや白めのそば粉が使われています。殻まで挽いた粉で作る「田舎蕎麦」もメニューにあるので、一緒に頼んで違いを楽しむのも楽しそうです。
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このお店の薬味類にはわさび用のお砂糖と、そば打ちに使われるお塩があります。塩はお蕎麦にかけていただくと、そばの香りと甘みが増幅します。そしてお砂糖はわさびにかけるとわさびの辛さがより引き立つんですよ。どちらも試してみたいですね。
官兵衛の詳細情報
3.甚兵衛
出典：MA34さんの投稿
出石城近くにある「甚兵衛」はミシュランガイドの兵庫特別版にも掲載されたという人気店。週末ともなると行列のできる賑わいを見せます。料亭のようなどっしりとした構えのお店は雰囲気があり、外国人観光客も多く訪れるのだそうです。
出典：さくっとさくさくさんの投稿
出典：ぽんぽりんさんの投稿
こちらのお店の皿そばは、「1人前5皿」ではなく、1皿単位での注文になります。目安は男性で10〜15皿、女性なら5〜10皿とあり、好きな枚数を頼むことができます。少なめに頼んで後から追加してもいいですね。（ただし、混雑時は追加注文ができないそうなのでご注意ください）そばつゆや薬味は別メニューで「薬味セット」として注文します。
出典：普通に美味しいものが食べたい人さんの投稿
少し細めのお蕎麦はつるりと一皿いただくごとにみずみずしさを感じます。本来の出石皿そばは、蕎麦猪口は使わずお皿に好みの薬味や出汁を直接かけていただくスタイルだったのだそうです。出石に来たら、こちらの食べ方もぜひチャレンジしてみたいですね。
手打皿そば 甚兵衛の詳細情報
4.天通
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「天通」は石臼挽きの粉を使ったお蕎麦を提供するこだわりの蕎麦店。中心街からは少し外れたところに位置しますが、駐車場も完備しているので、車で動いている人にも利用しやすいお店です。
出典：デリレコさんの投稿
写真は「出石皿そば巡りセット」を利用した3皿提供のもの。こちらも鮫皮おろしと生わさびを提供してくれるので、下ろしたてのわさびの風味でお蕎麦を楽しめます。
出典：かんみ♪さんの投稿
細切りに仕立てられた麺はツヤツヤしてて、喉越しがとっても気持ちいいです。そばがきなどのサイドメニューも豊富で、どれも石臼挽きならではの風味の豊かさをたっぷりと堪能できますよ。
5.近又（きんまた）
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出石観光センターの近くにある「近又」は重厚感のある佇まいのお店です。「出石皿そば巡りセット」を観光センターで買って、最初に訪れるという人も多く、常に混み合う人気店です。並ぶのは覚悟しましょう。
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近又のメニューは皿そばのみ。1人前は5皿ですが、追加用も5皿単位で注文します。田舎蕎麦風の黒っぽい麺は、風味が豊かで喉越しも爽快。このお店では、最初の一皿は塩で味わうのが作法です。これがとってもよく合うので、大抵の人は一皿と言わず、2〜3皿はお塩でいただくようです。
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そして近又といえば、認定手形。一人20皿平らげると木札で作られた立派な認定証を発行してくれます。50皿食べると大きな木札。そしてこの大きな木札をゲットすると、向こう1年、近又のお蕎麦を無料で食べることができるという特典付き。店内には記録に挑んだツワモノさんたちの名前も張り出されています。
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6.永楽蕎麦
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この地域では老舗の「永楽蕎麦」も古い建物の良さが全面的に感じられる佇まいのお店。こちらも駐車場が完備されているので、車移動の方にもオススメ。古銭のマークがトレードマークで、のれんや店内の随所に見ることができます。また老舗らしい古い道具類がさりげなく置かれているのも魅力的です。
出典：キャノンデールさんの投稿
出典：キャノンデールさんの投稿
こちらのシステムも5皿単位の注文です。が、最初の注文時のみ端数でもお願いすることが可能だそうです。少しだけ余分に食べたいという場合は、最初にまとめて注文するようにしましょう。
出典：キャノンデールさんの投稿
そばのお皿も古銭柄です。お皿に直接薬味をかけて戴くスタイルも似合いそうなお皿ですね。お蕎麦はしっかりした歯ざわりとコシを感じる田舎タイプで、そばつゆは辛めタイプです。生卵やとろろを投入しても負けない力強さが、麺にも出汁にも感じられるのが嬉しいですね。
永楽蕎麦の詳細情報
7.よしむら
出典：魯川人さんの投稿
お店のすぐ横が桂小五郎の居住跡地という「よしむら」も人気を集めるお店です。大抵は並んでいますが、お蕎麦やさんということもあり、回転は早いです。
出典：∞ はっしん ∞さんの投稿
店内で打たれたそばは更科系。ツルツルシコシコとした食感がとても涼しげな印象です。1人前が5皿なので、数人で頼んだだけでもお皿の量がすごいことになるため、配膳は岡持ちで行われるというのもユニークです。
出典：チョコれーとさんの投稿
このお店でも20皿をクリアすると手形がもらえるため、うず高くお皿を積み重ねる人もチラホラと見受けられます。このさっぱりした喉越しのお蕎麦なら、意外とペロリといけてしまうのかもという気になりますね。
よしむらの詳細情報
8.そば庄 鉄砲店
出典：カラーのりださんの投稿
「そば庄」は出石城に近いところにあるお店で、やはり観光スポット周りということも手伝って、混み合っています。民家風の作りのお店には囲炉裏席があり、空いていたらぜひここで皿そばを堪能したいと思わせる雰囲気の良さです。
出典：ココガイイカモさんの投稿
こちらの麺は更科系で、このタイプはツルツルっといくらでも食べられそうな気がしますね。
出典：kazuchiさんの投稿
そばつゆは出汁の甘みと返しの辛味がちょうどいいバランスの絶品つゆです。薬味ともよく合いますし、締めの蕎麦湯も美味しくいただける美味しいお汁です。
そば庄 鉄砲店の詳細情報
9.沢庵
出典：MEGUUUさんの投稿
町の北側にある奴さん人形が目印の「沢庵（たくあん）」は、古民家リノベーション風の作りのお店。中は半個室的に仕切られていて、カフェのような洒落た雰囲気です。中心部からは少し離れていますが、こちらも駐車場完備です。
出典：キッチンタイマーさんの投稿
出典：ワンわんさんの投稿
ちょっと平打ちのような更科系そばと出石皿そば定番の薬味セットでいただきます。塩もセットで出てきますので、塩で味わうお蕎麦も楽しめます。このお店では薬味が無料でお代わりできる（ネギ、大根おろし、わさびのみ。山芋は有料です）ので、たくさんお皿を追加したい人も嬉しいシステムですね。
出典：nandhさんの投稿
お汁に薬味を足しながら存分に堪能したら、蕎麦湯をいただきながら、最後の一皿を塩のみで味わって締めるというのもオススメの食べ方。一番最後にお蕎麦の芳醇な香りと味を楽しむのもいいですね。
沢庵の詳細情報
10.湖月堂 内堀店
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出石のランドマークでもある辰鼓楼（しんころう）のすぐ隣にある「湖月堂」は、秋篠宮様も訪れたことがあるという名店です。1階はそば打ち場と売店、2階がお食事どころで、窓から辰鼓楼を眺められる席もあります。
出典：マシュランさんの投稿
注文を済ますと（皿そばの場合）、まずお茶とお茶請けが出てきます。お茶請けは蕎麦カリントウに権兵衛餅。ちょっと嬉しいサービスですね。
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お蕎麦は田舎風の腰の強いタイプ。お蕎麦自体も楽しめますが、卵やとろろを絡めることで一段と旨味が増すタイプです。大抵のお店ではお汁に少しずつ薬味を足していって、最後に卵やとろろですが、このお店はまずお猪口に卵やとろろも入れた状態のつゆを作ってしまうことを推奨しています。しっかりした蕎麦との相性が抜群だからでしょう。
いかがでしたか？
出典：kakurenboさんの投稿
いかがでしたか？蕎麦の味わいと喉越しを目一杯楽しめるのが出石そばの良さ。街並みも美しいので、ぜひ出かけてみたいスポットですね。気になる店があれば是非行ってみてくださいね♪