北海道にある日本一早い最終列車！JR札沼線のおすすめ観光スポット

お急ぎください！最終列車が出発します。…とは言ってもまだ午前中。そんな日本一早い最終列車が出る駅が北海道にあるんです。それは札沼（さっしょう）線【学園都市線】の新十津川駅。発着する列車は一日一往復だけで、午前中に最終列車が発車してしまうのです。

かつては賑わいを見せた路線も今は乗降客も少なくなり、2015年3月から列車はついには1日1本に。そんな列車がいまちょっとしたブームになっているんです。

札沼線（学園都市線）が走っているのは札幌駅の1つ隣の駅、桑園駅から新十津川駅まで。76.5キロの間に29の駅があります。札幌駅に近い区間は多くの本数の電車が走っていますが、離れると次第に住宅街から田園風景に。走る列車も次第に減っていき、最後は1日1往復になってしまうんです。

運行本数は少ないのですが、ローカル線の魅力が詰まっているのが札沼線（学園都市線）。田園風景の中をコトコト走る1両編成の列車は風情があります。

執着の新十津川駅では、近くの家で飼われている柴犬のララちゃんが「駅長」となってお出迎え。保育所の園児たちが最終列車を見送ってくれるんですよ。なんだかほっこりする温かさに溢れています。

列車の本数は少なくても、沿線には魅力がいっぱい。鉄道の廃止とバス転換も議論されている札沼線（学園都市線）。日本一早い最終列車が走る沿線観光に出かけてみませんか？

ここからは、札沼線（学園都市線）のおすすめ観光スポットをご紹介します。札幌側、桑園駅から出発進行！

札沼線（学園都市線）の起点・桑園駅。札沼線に乗る前にちょっと寄りたいお店がこちらココペライ。ハード系からクロワッサンまでどれをとっても小麦の風味がよいのです。車内のお供に買っていくと楽しみが増えますよ。

桑園駅から5つ目の百合が原駅にある百合が原公園。改札から徒歩10分ほどで公園の入口に到着です。百合が原公園の面積は25.4ヘクタールと広々。公園の名前にもなっているユリや季節の花が咲き乱れるお花畑が人気です。

札沼線が大きな石狩川を渡ったところにある石狩太美（いしかりふとみ）駅。チョコレートで有名なあのロイズの工場があるのはこの石狩太美なんですよ。その工場内にあるロイズ ふと美工場直売店。定番の商品からチョコレートソフトクリームも食べられます。工場直売ならではのちょっとお得なものがある時も。

札幌市内は住宅街を走っていますが、離れるにつれてぐっと自然が多くなる札沼線（学園都市線）。石狩金沢駅も自然に囲まれた駅の1つ。そして、駅の目の前にはあるのは「開拓ふくろふ乃湯」。庭師が作った庭園や自然の林に囲まれた情緒たっぷりの露天風呂が人気。もちろん源泉かけ流しのお湯も自慢です。

今は静かな石狩月形駅。でも北海道開拓の頃は多くの人びとで賑わっていたそうです。その理由は、集治監があったらから。今でいう刑務所のことです。囚人が道を切り開き、集治監に物資を届ける人達も集まりました。その当時の建物を旧樺戸集治監本庁舎 (月形樺戸博物館)として公開しています。北海道開拓の歴史を感じてみては。

豊ヶ岡駅に降りてもあたりは林ばかり。列車が去ると沢の流れの音が聞こえてきます。ここで降りても行くところがないのでは…いえいえこの豊ヶ岡駅自体が秘境駅として人気なんです。ホーム脇にぽつんと建つ木造の待合所も味わい深いのです。列車の本数は限られていますので、時刻表を十分に確認してから下車してくださいね。

鶴沼駅から3キロのところにある鶴沼ワイナリー 直売所。447ヘクタールと日本一の広さのぶどう畑が広がります。まるでヨーロッパにいるかのような景色。

広さだけではなく品質も自慢。北海道ワインの高品質ブランドの「鶴沼」はここで採れたブドウを使用しています。直売所で貴重な1本をお買い求めください。

鶴沼駅から行きたいもう1つのスポットは「浦臼神社」です。行きたい季節は何と言ってもゴールデンウィーク。神社の境内に咲き乱れるカタクリやエゾエンゴサクのお花畑にうっとりしますよ♪そして花の間から顔をのぞかせるエゾリス♡メルヘンチックでかわいさに溢れていますよ。

札沼線（学園都市線）の終着駅・新十津川駅。駅から徒歩5分のところにあるのが「ヴルストよしだ」です。本場ドイツの見本市で金賞を受賞した本格的な手作りソーセージやハムを買うことができるんです。

お土産に買って帰るのも、自家製のハムやソーセージを使ったサンドイッチをイートインコーナーで食べるのもおすすめ。新十津川で必ず立ち寄りたいスポットの1つです。

日本一早い最終列車が走る札沼線（学園都市線）。ローカル線ならではのんびりした田園風景と温かさに溢れています。そして、沿線には魅力的な観光スポットもいっぱい。是非列車に乗ってお出かけしてみませんか。