2016年04月17日
SL「やまぐち号」で行く小京都・津和野観光＆おすすめグルメ
鉄道ファンでなくともきっと知っている「SL」という列車。もしくは機関車トーマス、と言えば思い浮かべられる方も多いのではないでしょうか。「貴婦人」という愛称で親しまれる山口～島根県の「津和野（つわの）」を走っている5両編成のレトロ客車を牽引する「Ｃ57形1号機」。西日本では珍しいSLと、レトロな到着地「津和野」についてご案内させて頂きますね。
出典：
ジョージアさんの投稿
昭和40年代に全国で起こった国鉄近代化・合理化に伴い、昭和48年に一度は消えてしまったSL。しかしながら、地元やファンの熱い要望により昭和58年に復活します。現在では、「展望車風」「欧風」「昭和風」「明治風」「大正風」5車両編成で、JR新山口駅から島根県の「津和野」まで62.9kmを約2時間かけて1日一往復しています。週末を中心に運行していて、夏休みなどにはC56、57号機の重連運転が行われます。今も昔も、出発地点になる新山口駅には多くのファンが押し寄せ、特に毎年3月の出発式には全国からファンが訪れ大賑わいとなります。
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まーにむさんの投稿
乗車日の1ヶ月前から、全国の駅や主要旅行会社で指定席が購入可能。特に春休み、夏休みなどは大人気であっという間に席がなくなってしまうそうです。出発地点の新山口を出ると、四季折々の景色が楽しめる阿東町（あとうちょう）を抜け、あっという間に島根県に入ります。途中に何か所か撮影スポットがあったり、地域住民の方が農作業などをされていたりしますが、昔からの習慣なのか、みんな乗客の方と手を大きく振り合います。何だかちょっと嬉しくなりますね。
出典：dadoreaさんの投稿
独特の音と煙を出しながら走るSL。乗って良し、見ても良しです。新山口駅、湯田温泉駅、山口駅、津和野駅各行内でオリジナルチョロQも販売されています。実は全国でも12か所しか走っていないSL、オリジナルグッズも見逃せません。
出典：うさぎの名前はミーコさんの投稿
山口から出発したSLが、約2時間かけて到着するのは島根県西端、鹿足(かのあし)郡にある「津和野」。もともと江戸の大名、亀井氏（※亀井政矩）四万三千石の城下町で津和野藩と呼ばれていました。今でも津和野川に沿って堀、屋敷が残っており散策にもってこい。SLが山口に折り返すまで約2時間45分。全て見てまわるにはちょっと短い気もしますが、「舞姫」などで有名な森鴎外の記念館、津和野城跡や日本五大稲荷のひとつ、太鼓谷稲成（たいこだにいなり）神社など見どころいっぱい。待ち時間にお勧めの観光スポットを紹介していきます！
折り返し待ちの「津和野散策」
ちょっと知的に「森鴎外旧宅・記念館」
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小説家以外にも評論家、翻訳家、陸軍軍医などたくさんの顔を持つ、日本の明治・大正期の文豪「森鴎外」。鴎外が幼少期を過ごした木造平屋建ての瓦葺きの小さな家、記念館が並んでいます。「舞姫」「うたかたの記」「高瀬舟」「阿部一族」など数々の有名作品が現在も読み継がれており、比較的身近な文豪で、かつ見学料も安く、年中無休のため観光コースに入れやすい施設です。
森鴎外旧宅の詳細情報
商売繁盛、開運厄除の神「太鼓谷稲成神社」
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山を見上げると赤い鳥居が長く続き、その姿も美しい太皷谷稲成（たいこだにいなり）神社。ここの場合は通常の「稲荷」ではなく「稲成」と表記します。稲成の「成」は、津和野藩時代の藩主の気持ちが込められており、願い事がよく叶う、つまり願望成就、大願成就を意味します。島根県・山口県はもちろん、遠方からの参拝客も多く、特に正月時期には毎年数十万人の参拝客があるそうです。
およそ千本といわれる、美しい朱塗りの鳥居が続く「千本鳥居」。外から見ても圧倒される景色ですが、やはり鳥居のトンネルを通り抜けたいもの。参道から本殿までは大人の足で、おおよそ15分。本殿の手前で（※看板有）お狐様に備える油揚げを買って本殿、その裏にある小さな神社にお参りしましょう。神様の御使いであるお狐様の大好物なので、油揚げはお忘れなく。
太皷谷稲成神社の詳細情報
駅近くの小さな教会「津和野カトリック教会」
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昭和初期につくられた石造りの建物。津和野は元々、長崎浦上村のキリシタン信徒改宗のために多くの信者を受け入れており、彼らは当時、廃寺に収容されたそう。その際、亡くなる方も多く、後にパウロ・ネ－ベルという神父の尽力により建設された教会です。
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内部の鮮やかなステンドグラスが印象的。津和野駅からも徒歩10分程度のため、多くの観光客が訪れます。
津和野カトリック教会の詳細情報
駅周辺でちょっとひと休みなら「みのや」
出典：-GENKI-さんの投稿
本当はお蕎麦屋さんらしいのですが、地元産の素材で作られた団子、きなこ餅は観光客のみならず、地元民にも大人気。甘いものだけではなく、梅やすもものジュースもさっぱり美味しく頂けます。量も多すぎず、少なすぎず。食後のデザートにもちょっと小腹がすいた時にもお勧めのお店です。
出典：ザ・ワカヤマンさんの投稿
民芸風の外観が特徴的です。駅からも近く、あたたかい雰囲気が溢れていて、1人でも入りやすいお店なのでSLで旅する方はもちろんですが、バイクで旅する方などもよく立ち寄られています。
出典：hatonyaさんの投稿
店の裏がちょうど線路なので、こんなに近くでSLを見ることができます。もし津和野で1泊する、もしくは指定席が取れなかったけれど津和野には来た！という方にはお勧めのスポットでもあります。
みのやの詳細情報
津和野の銘菓と言えば「山田竹風軒本店」
出典：ノン太さんの投稿
津和野と言えば「源氏巻（げんじまき）」という平べったい餡が柔らかい皮に包まれた和菓子が有名です。特に創業百余年、朝7時から元気に開店している「山田竹風軒（ちくふうけん）本店」が有名。味はもちろんながら、絵巻物のような素敵な包装紙で包んで下さるので観光のお土産はもちろん、地元民もお持たせによく購入します。
山田竹風軒本店 本町店の詳細情報
地酒と地酒アイスが大人気「古橋酒造」
出典：ばっくばっくさんの投稿
地元民が愛する地酒「初陣」を作る古橋酒造株式会社さんのオリジナルアイス。さっぱりして、日本酒が苦手な方でも美味しいという方が多いアイスクリームです。散策の途中で一息、ちょっと立ち寄ってみませんか。
出典：ばっくばっくさんの投稿
ついふらっと入りたくなるような、昔ながらの素敵な外観です。銘酒「初陣」以外にも、他所では手に入りづらい手造りの大吟醸や純米酒、約15種類が揃っています。
古橋酒造の詳細情報
【SL乗車地：新山口までのアクセス】
出典：まーにむさんの投稿
（新幹線）JR西日本新山口駅
（飛行機）山口宇部空港からJR宇部線で約40分、宇部市営バスで約35分、レンタカーで約30分程度
いかがでしょうか。
出典：haruusさんの投稿
日頃なかなかできないSLの旅。四季を楽しめる小さな街「津和野」と合わせて、ぜひ楽しんで下さいね。