実はラーメンも提供していた！日本橋「たいめいけん らーめんコーナー」

「たいめいけん」は昭和6年創業の老舗洋食店。日本橋の地で、長年愛され続けている名店です。現在は3代目がお店を受け継いでおり、洋食をはじめとする料理の普及に貢献しています。初代店主、二代目店主も数々の料理本を出版しており、料理に関する相談ができる「お料理110番」も開設しています。看板料理のレシピまで公開していて、料理に熱を注いでいることがよく伝わってきます。

ラーメンをご紹介する前に、まずは「たいめいけん」の名物をご紹介します。それが「たんぽぽオムライス」で、ケチャップライスの上に綺麗なオムレツが乗った料理です。

オムレツが人気でテレビにも取り上げられる「たいめいけん」ですが、実はラーメンも食べられるのをご存知でしょうか？様々な料理を提供する喫茶店は時々見かけますが、こういった老舗の洋食店では珍しい試みです。

「たいめいけん」のラーメンがSNS等で話題になっているのは、ラーメンを題材にしたアニメ「ラーメン大好き小泉さん」4話で「たいめいけん」が取り上げられたから。マンガが原作でドラマ化もされました。このアニメで「たいめいけん」のラーメンを知った人も少なくないでしょう。

お店の場所は東京メトロ・日本橋駅から徒歩1分という好立地。とても威厳のある風格で、外観からも老舗感が伝わってきます。

しかし目指すのはこちらの入り口ではなく、建物の角を曲がった所にあるコーナー。「麺」と書かれており、駅などで見かける立喰いのそば屋さんのような店構えです。

料理は券売機でチケットを購入して注文します。ここまでは一般的な立喰いラーメン屋・そば屋と変わりませんね。大きな寸胴でたくさんの材料が煮込まれています。こちらもラーメン屋で見かける光景。それにしても随分と量が多いですね。

カウンターの向こうには厨房があり、たくさんのシェフたちが忙しそうに料理をしています。料理が届くまでの時間も、ライブ感があって楽しいです。

ちなみにスタンディングでの食事はつらい…ということであれば、店内でもラーメンの注文は可能。

ダシが効いていて美味しい醤油スープのラーメン。赤いチャーシューに目がいきがちですが、このスープが絶品！大きな寸胴で煮込んでいるだけのことはありますね。ちなみに味噌スープも用意されています。

赤く色付けされたチャーシューが存在感を放っています。肉の味をしっかりと楽しめる薄めのチャーシュー。キヌサヤと一緒に頂きましょう。

券売機に「三代目お勧めら～めん」と書かれた逸品。中にローストポークが入っており、たっぷりと背脂が浮いています。どこを食べても味が濃厚なラーメン。

赤く色付けされたチャーシューとは別物である煮豚。これがメインの「煮豚ラーメン」は、トムヤン味噌風味です。こうなると洋食や中華の範疇をこえて、ワールドワイドな料理になりますね。

味噌ラーメンにバターを浮かべることはありますが、醤油スープにバターというのは珍しいですね。バターがスープの熱で少しずつ溶け出し、コクを生み出しています。

他店ではまず見かけることがない、ラーメン店のサイドメニュー。それがボルシチとコールスローです。ラーメンを注文していれば、各50円で提供してくれます。かなりお得ですね。

カレーも用意されているので、ラーメンを注文しなくてもボルシチ＆コールスローの注文は可能です。それほど辛くはなく、どちらかと言うとマイルドなカレー。老舗の味をじっくりと堪能しましょう。

いかがでしたか？洋食の「たいめいけん」は知っていても、らーめんコーナーの存在に初めて気付いたという人も多いのでは？ぜひ一度、スタンディング形式のカウンターでラーメンを味わってみてください♪