2016年04月21日
【登山者数世界一】緑豊かな高尾山に登ろう【入門編】
都内有数の人気観光スポット、高尾山。東京都八王子市に位置するこの高尾山には、都会のイメージとはかけ離れた美しい大自然が広がっています。アウトドア派の方はもちろん、体のなまりを解消したい方や、都会の喧騒から離れ美しい景色を見たいという方にも、とってもおすすめの場所です。さらに、天狗を祀るパワースポットなどの見所も満載!高尾山の素晴らしい自然に抱かれて、心も体もリフレッシュしましょう♪
東京都八王子市に位置する標高599mの高尾山は、都心から約1時間で行くことができる身近な山として、非常に人気のある観光地です。またケーブルカー等で気軽に登山することも可能なため、老若男女人を選ばず、年間の登山者はなんと260万人を越えます!この登山者数は世界の山々の中で最も多く、ミシュランガイドでは最高ランクの星3つの観光名所として認定されています。
高尾山には、成田山新勝寺、川崎大師平間寺と共に関東三大本山のひとつとされる、「高尾山薬王院」があります。薬王院は天狗を祀る神聖な寺院で、多くの霊媒師や霊能者らも参拝に訪れるスピリチュアルスポットとしても名高く、高尾山を観光する上では欠かせない名所となっています。高尾山が霊峰と呼ばれる所以は、この薬王院にあるといえるでしょう。
薬王院は、カラス天狗姿の飯縄権現(いづなごんげん)を守護神として祀っている、天狗信仰のお寺です。そのため、薬王院のある高尾山自体も天狗信仰の山であり、天狗が住む山といわれているのです。
己の上げた功績を誇り、傲慢になった人物を「天狗になる」と揶揄する言葉があるように、天狗とは、自分の能力を過信して正しい修行を行わなかった僧侶がなるといわれています。そのため傲慢な性格の者が多く、土砂崩れや突風などを起こしていたずらをするのだそうです。しかし迷子を送り届けたり、人間に不思議な力を与えるなど、山の神としての側面も併せ持っています。
自然研究路1号路、薬王院の参道で道が二手に分かれているところがあります。下から登っていくと左が男坂、右が女坂となります。この二つの坂も高尾山の名所なので、登山される際はぜひ両方の坂を比べてみてください!
男坂と女坂は、坂を登ったところで再び合流するのですが、合流地点に「権現茶屋」というお茶屋さんがあります。ごまだんごやソフトクリームがおいしいので、坂を登って疲れたあとはここで一息入れてもよさそうですね。
権現茶屋の詳細情報
頑張って山頂にたどり着くと、そこには絶景が待っています!天気が良ければ丹沢山塊、南アルプス、そして富士山まで、はっきりと眺めることが可能です。登山の疲れも、美しい景色を観れば消え去ってしまいます。
山頂でお昼を食べるなら、「やまびこ茶屋」がおすすめです。カレーやおそばなどの定番メニューを、美しい景色を眺めながら食べることができますよ。また、運動した後に飲むビールも絶品です!
やまびこ茶屋の詳細情報
やまびこ茶屋
高尾山口、高尾 / そば、食堂、甘味処
- 住所
- 東京都八王子市高尾町2176
- 営業時間
- [月] 10:00 - 15:00 [火] 10:00 - 15:00 [水] 10:00 - 15:00 [木] 10:00 - 15:00 [金] 10:00 - 15:00 [土] 10:00 - 15:00 [日] 10:00 - 15:00 ■ 定休日 不定休(天候による)
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
高尾山の中腹には、約60頭のサルがいるサル園、そして約300種類の野草を見ることができる野草園があります。元気いっぱいのサルたちを間近で見れるサル園は、特にお子様連れの方におすすめ!反対に美しい野草が自然のままの姿で見られる野草園は、大人がゆっくりと楽しめるエリアです。
サル園を少し過ぎたあたりにあるのが、まるでたこの足のように曲がりくねった根を持つ巨大な杉、「たこ杉」です。そんなたこ杉には、ある有名な伝説が残っています。
昔天狗たちが薬王院への参道を工事していると、大きくて邪魔になる杉があったため、この杉を切り倒そうとしました。その話を聞いた杉は、一晩のうちに根をたこの足のようにくるっと曲げ、参道の邪魔にならないよう道をあけたということです。それ以来、根の形から「たこ杉」、または道をあけたことから「開運杉」と呼ばれるようになり、多くの人が御利益を求めて根を触るようになったのだそうです。
そんなたこ杉は、なんと樹齢450年を超えました。あまり人が触ると雑菌などが入り木に良くないということで、2007年に保護のための柵が作られ、現在では直接触ることはできません。その代わり杉の横にたこの石碑がありますので、御利益が欲しい方はそちらをなでるといいかもしれませんね。
ここまでに紹介したのは自然研究路「1号路」を通った時の見所で、高尾山のほんの一部にしか過ぎません。いわば高尾山観光の「入門編」です。王道の1号路はもう観光されたという方には、他にも高尾山ならではのハイキングコースがいくつも用意されています。何度もリピート観光して別ルートでの登山を楽しみ、高尾山を味わい尽くしましょう!