2020年02月10日

【2020年】ぴったりの旅が見つかる♪奈良観光のポイントとエリアの特徴を紹介!

【2020年】ぴったりの旅が見つかる♪奈良観光のポイントとエリアの特徴を紹介!

「奈良」は、京都とともに古の文化が息づく関西エリアの人気観光地のひとつ。1300年もの歴史を誇り、世界遺産に認定された「東大寺」など、国宝・重要文化財の建築・仏像が多く、見どころ満載。四季折々の花と伝統的な風景が楽しめるスポットも盛りだくさん。古民家をリノベーションした観光施設も点在する、歴史情緒溢れるエリアです。そんな奈良を旅行するときに事前に知っておきたいポイントや、エリアごとの見どころをご紹介します!

奈良ってこんなところ!

東大寺 大仏

紀伊半島の内陸部に位置する奈良県は、かつて日本の首都として栄えたエリアです。京都よりも歴史が古く、世界遺産に認定された「東大寺」や「法隆寺」といった国宝・重要文化財の建築・仏像が多く残ります。豊かな自然に恵まれ、昔懐かしい田園風景が広がり、花めぐりやハイキングなどもおすすめ。歴史的な町並みを残しながら、リノベーションされた観光スポットも多く点在しています。レトロな雰囲気の中、景色を楽しんだり、歴史に触れたり、楽しみながら散策できる、関西の人気観光地です。

奈良観光のポイント

■エリアについて

ならまち

奈良県の観光エリアは大きくわけて、奈良のシンボル・大仏や鹿がいる観光の中心「奈良」、江戸時代の町並みや日本の原風景が広がる「山の辺・飛鳥・橿原・宇陀」、世界遺産の法隆寺や遺跡、多くの神話や伝説が残る「生駒・信貴・斑鳩・葛城」、そして日本一の桜の名所といわれる吉野山や史跡、自然に囲まれた温泉地がある「吉野路」の4つのエリアになります。

■旅の目的を決める

奈良旅行の目的は、世界遺産や神社仏閣めぐりといった国宝・重要文化財の建築・仏像に多く出会えるプランや、豊かな自然に恵まれたエリアだけに古道の散策やハイキング、季節の花が楽しめる名所や寺社めぐりとさまざま。場所によってはサイクリングでのんびり散策したり、雄大な景色を眺めながらの露天風呂も。もちろん、旅の醍醐味、ご当地グルメも外せませんよ!

①3つの世界遺産をめぐる旅

奈良興福寺五重塔遠望

奈良で世界遺産に登録されたスポットは3か所あります。「法隆寺」、「東大寺」、「吉野山」と参詣道といった奈良観光で外せない定番の観光名所です。ひとつのスポットをじっくり観光するのもよいですが、近鉄やJR西日本で販売しているフリーきっぷを利用して、お得に世界遺産を巡るのもおすすめ。3か所全てを楽しむなら、旅行日数にはぜひ余裕を持って組んでくださいね。

霧の玉置神社入り口

「法隆寺地域の仏教建造物」は、生駒・信貴・斑鳩・葛城エリアにある世界遺産で、「法隆寺」と「法起寺(ほうきじ)」の2つの寺院にある木造建造物から構成されています。

「古都奈良の文化財」は、奈良エリアにある世界遺産で、奈良公園内にある「東大寺」と「春日大社」、「春日山原始林」、JR奈良駅と近鉄奈良駅周辺にある「興福寺」、「元興寺」、「薬師寺」、「唐招提寺」、「平城宮跡」を含んだ構成です。

「紀伊山地の霊場と参詣道」は、奈良県・和歌山県・三重県の3県にまたがる世界遺産です。「吉野大峰」、「熊野三山」、「高野山」の3つの霊場と、「熊野参詣道((熊野古道))・大峯奥駈道・高野山町石道」の参詣道を対象としています。

②あえて「ハイキング」にこだわってみる

奈良 若草山の紅葉

いつもと変わった観光がしたいリピーターの人はもちろん、登山や自然好きな人におすすめしたいのが、緑豊かな自然と、さまざまな歴史遺産に囲まれている奈良でのハイキングです。日本最古の古道の「山の辺の道」や、自然と景観を満喫できる「柳生街道(滝坂の道)」、世界遺産に認定されている日本一の桜の名所「吉野山」など、エリアごとにさまざまなハイキングコースを楽しむことができます。

若草山の鹿

気軽にチャレンジしてみるなら、奈良公園内にある「若草山」のハイキングがおすすめ。ゲートから山頂まで30~40分ほどで到着します。木が生えていない草地の山なので、登れば登るほど視界が広がります。山頂からは奈良盆地が一望でき、鹿にも出会えます。

③癒しの「温泉」

奈良県 十津川村  露店風呂温泉(源泉使用)と十津川風景

自然に恵まれたエリアなので、それぞれエリアの特徴を活かした温泉地が数多く存在します。ダム湖畔で露天風呂が楽しめる「十津川(とつかわ)温泉」や、雄大な山の景色に解放感を感じられる美人の湯で知られる「曽爾高原(そにこうげん)温泉」、ノスタルジックな雰囲気が人気の「洞川(どろがわ)温泉」といった、名湯や秘湯にぜひチャレンジを。温泉宿だけでなく、日帰り温泉施設も多いので、観光の途中に立ち寄りも◎。

④食べるべき「ご当地グルメ」

柿の葉寿司

奈良のご当地グルメといえば、伝統的な保存食の「柿の葉寿司」をはじめ、そうめん発祥の地ともいわれる三輪エリアの名産品・「三輪そうめん」、酒粕で漬けられた「奈良漬」など、いろいろな保存食が伝承されています。ほかにも、お茶でお米を炊くというシンプルな調理法の「茶粥」、今も葛粉100%の本葛で生産される「吉野本葛」など魅力的なグルメが盛りだくさん。

氷室神社 氷みくじ

奈良は「氷の聖地」でも有名。「氷室神社」で行われる「ひむろしらゆき祭」は、氷の神様を祀る神社ならではのお祭です。かき氷好きなら知っている多いのでは?毎年5月に開催され、全国から人気のかき氷屋さんが集結。かき氷の奉納にはじまり、境内や別会場にてかき氷の販売や無料配布が行われます。人気のかき氷屋さんは事前にチケットを購入する必要があるので、公式サイトを要チェック。お祭以外でも、通年自慢の一品が味わえるお店が増えているので、ぜひ足を運んでみて。参拝に訪れたら、氷みくじも忘れずに。

⑤奈良の「春」を楽しむ

吉野山

春といえば、日本一の桜の名所として知られる「吉野山」の桜を外せません。約3万本以上ある桜のうち、日本古来のシロヤマザクラが大半を占め、世界遺産の山を染め上げます。ひたすら山を登ってその"一目千本"とも呼ばれる絶景を前方に楽しむのもよし、たまに後ろを振り返って、山肌に沿って咲く桜を眺めてみても◎。吉野山の桜は、4月上旬から下旬が見ごろ。さくらの名所100選に選ばれている奈良公園の見ごろは、3月下旬から4月下旬なので、ご注意を。桜だけでなく、「春日大社」の藤も見事。藤は4月下旬から5月上旬です。

長谷寺 牡丹 つつじ 新緑

4月中旬以降に訪れるなら、”花の御寺”と呼ばれる「長谷寺」(はせでら)のボタンもおすすめ。4月下旬から5月上旬が見ごろなので、タイミングがよければ桜と150種7000株ものボタンが咲き誇る圧巻の景色も一緒に楽しめるかも。「長谷寺」のぼたんまつりは4月中旬から開催しています。

⑥奈良の「夏」を楽しむ

矢田寺のアジサイと石仏

6月上旬から7月上旬の梅雨時期のおすすめは、やはりアジサイ。約60種1万株ものアジサイが境内に咲く「矢田寺(やたでら)」は名所のひとつ。春で紹介した「長谷寺」もぜひ。6月中旬から8月下旬と長く楽しめるのは「元興寺(がんごうじ)」のキキョウが可憐な姿を見せてくれます。そして、仏教で神聖な花といえば、ハス。「唐招提寺(とうしょうだいじ)」や「薬師寺」、「喜光寺(きこうじ)」がハスの名所なので、訪れるなら6月下旬から8月上旬を目安に。

⑥奈良の「夏」を楽しむ2031563

出典:2000Rさんの投稿

夏の楽しみといえば、夜のライトアップや灯籠の灯り。奈良公園の一体に約2万本以上のロウソクが灯される「なら燈花会(とうかえ)」のイベントは8月上旬から中旬まで。昼間とは違った幻想的な奈良公園のライトアップは通年点灯しています。ただし、東大寺は7月中旬から9月下旬までの夏期のみ。燈籠の数が日本一を誇る春日大社では8月14・15日と節分の日には、全燈籠に灯りがともされます。

⑦奈良の「秋」を楽しむ

⑦奈良の「秋」を楽しむ2031567

出典:yuzupoさんの投稿

秋といえば、コスモスと紅葉!とくに、9月下旬から10月下旬まで楽しめるコスモスは、世界遺産の「法起寺(ほうきじ)」周辺を一面に染めてくれます。青空の下のコスモスも華やかですが、うつろいゆく夕暮れ時もおすすめ。フォトジェニックな一枚にチャレンジを。そして紅葉の名所といえば、「談山神社(たんざんじんじゃ)」。約3000本ものカエデが境内を真っ赤に彩ります。11月中旬から12月上旬まで楽しめ、11月中は夜間のライトアップが行われます。ほかにも、桜で有名な吉野山も見事な紅葉で秋も楽しませてくれます。春とは異なる絶景を見に訪れてみては?

正倉院

秋の風物詩のひとつでもある「正倉院展」。奈良時代から伝わってきた正倉院の至宝の一部や、聖武天皇ゆかりのものが公開されます。毎年20万人以上が訪れ、仏教美術品好きにはたまらない秋のビッグイベントです。奈良公園内の奈良国立博物館にて、10月下旬から11月中旬に開催されます。

⑧奈良の「冬」を楽しむ

奈良 若草山焼きと花火 2017 比較明合成

冬の名物といえば、寒空を彩る花火が合図の「若草山焼き」。毎年1月の第4土曜日に開催され、約200発の花火が打ち上げられ、その後、約33ヘクタールの山全体が炎に包まれます。もとは山頂にある「鶯塚(うぐいすづか)古墳」の霊魂を鎮めるための祭礼がはじまりとも伝わります。冬の代表的な行事といえば、ほかにも、節分行事も見逃せません。さまざまな神社やお寺で行われるので、開始時間やエリアなどチェックし、豆まきめぐりもおすすめ。

各地の魅力を詳しくみていこう

奈良エリア

奈良県・東大寺の中門と鹿

奈良観光のメインエリアといえば、JR奈良駅と近鉄奈良駅を中心とした奈良市内です。世界遺産「古都奈良の文化財」として認定された東大寺や春日大社をはじめ、興福寺、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡といった名所の数々が集まっています。外せない観光スポットが多く、奈良の大仏はもちろん、阿修羅像、薬師如来像といった国宝の仏像の宝庫とも。元興寺の旧境内には、レストランやカフェ、ショップが軒を連ねる注目スポット「ならまち」があり、古都の風情あふれるレトロな町並みが楽しめます。着物レンタル店もあるので、女子旅で訪れるなら、ぜひ行程に。

山の辺・飛鳥・橿原・宇陀エリア

石舞台古墳

奈良市から桜井市にある三輪山へと通じる日本最古の道といわれる「山の辺の道」や、蘇我氏ゆかりの石舞台古墳、壁画で知られる「高松塚・キトラ古墳」、江戸時代の街並みを残す「橿原今井町」といった、遺跡や古社寺、田園風景が広がるエリア。神の山と呼ばれる三輪山には、日本最古の神社といわれる「大神神社」や花の御寺と呼ばれる観音霊場の「長谷寺」、紅葉が有名な「談山神社」など、パワースポットめぐりにもおすすめ。古道はハイキングコースとしても人気。

生駒・信貴・斑鳩・葛城エリア

法隆寺

聖徳太子ゆかりの地として知られる「斑鳩(いかるが)」や、世界遺産に登録されている「法隆寺」と「法起寺」、ツツジで有名な神話の舞台ともなった「葛城山(かつらぎさん)」など、歴史ある木造建築や日本神話のふるさとがあるエリアです。世界最古の木造建築と伝わる金堂や五重塔をはじめ、国宝だけで30以上ある法隆寺や、最古で最大と云われる国宝の三十塔がある法起寺はそれぞれ見応えがあるので、ゆっくり拝観したいもの。法隆寺から徒歩で40分の距離なので、レンタルサイクルでの観光がおすすめ。

吉野路エリア

正木ヶ原

県の半分以上を占める吉野路エリアは、桜の名所で有名な世界遺産の「吉野山」をはじめ、日本の秘境100選にも選ばれた神秘的な自然美が人気の「大台ヶ原(おおだいがはら)」など、季節ごとに絶景が楽しめる雄大な自然に囲まれたエリアです。関西の秘境でも有名な大台ヶ原には、苔好きにはたまらない湿原、シャクナゲの群生、ブナの原生林といったさまざまな景色を見せてくれます。山岳宗教「修験道」の発祥地でもあり、世界遺産にも登録されている「大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)」の参詣道や、高野山と熊野三山の二つの聖地を結ぶ「熊野参詣道小辺路(くまのさんけいみちこへち)」など、登山やハイキングにおすすめです。

交通アクセス

電車の場合

電車の場合2031607

出典:手持ち文鳥さんの投稿

奈良には、新幹線の駅も空港もありません。東京から奈良へのアクセスは、新幹線で電車乗り換えて向かうのが便利です。京都で乗り換える場合は、近鉄とJRのふたつ。奈良エリアに向かうなら、すぐ観光に出かけやすい近鉄線、リーズナブルに向かうならJRと使い分けがおすすめ。広範囲に動くなら周遊きっぷや一日乗車券を使ってお得に回って。

飛行機の場合

奈良に飛行機で向かう場合、最寄り空港が大阪の「伊丹空港(大阪空港)」ですが距離があり、時間的に余裕がある、または大阪で遊んでから奈良に向かうなら利用も○。また、飛鳥や吉野路エリアが目的地なら「関西国際空港」からJRで向かう方法も。

高速バスの場合

リーズナブルに旅をしたいなら、外せないのは高速バスの利用。東京なら約7時間から8時間半で5,000円~、長時間なので夜行バスを利用すれば、仕事帰りにそのまま奈良観光に向かえる利便性もあります。路線によっては格安で運行しているバスもあるので、時間帯によって利用するのもおすすめ。

まとめ

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出典:さくらんぼ♪さんの投稿

奈良の旅行計画に役立つよう、それぞれのエリアやポイントを中心にご紹介しましたが、いかがでしたか?奈良の大仏や法隆寺、奈良公園の鹿、吉野の桜など、有名な観光スポットが多く、豊かな自然に囲まれて、四季折々の景色が楽しめる人気の観光地です。歴史ある名所やパワースポット、登山やハイキング、癒しの温泉といった魅力ある「奈良」を満喫してください!

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