赤福だけだと思ってません？三重には美味しいお土産がたくさん！

三重県の歴史は古く、「日本書紀」にも「美（うま）し国」として名前がのっているほど。伊勢神宮や熊野古道、鳥羽水族館、リアス式海岸がみごとなパールロードなど見どころがいっぱい。鳥羽温泉や長島温泉もあり、海も山も堪能できる観光地です。お土産も種類が多くて迷いますが、どれを買ってもおいしいのが三重県のお土産なんですよ。今回は定番の赤福をはじめ、あまり知られていない“隠れみやげ”を、甘いもの・しょっぱいもの・渋いもの・固いもの（！）順に紹介していきます！

三重県のお土産として、日本全国に知れ渡っているのが、赤福です。小さなお餅をしあんでくるんだ素朴なお菓子ですが、三重県に来たら買わずにいられないお土産。ちなみに赤福のあんこについている筋は、清流の流れを表しています。本店が伊勢内宮を流れる五十鈴川に沿っているからなんですね。風情のある本店で出来たてを食べ、観光帰りに赤福を買うのが定番コースです。

細長いおもちの中に、粒あんがはいっている三重県の定番お土産です。江戸時代に桑名のお殿様が考えた焼き餅が元になっていて、改良を重ねて今の姿になりました。ほんのり焦げ目がついて、香ばしい。日がたって少し固くなったら、トースターで軽くあぶると違ったおいしさがあります。

アイス饅頭（まんじゅう）は、桑名市内の和菓子屋さんがつくっているアイスキャンディです。小豆とミルクを使っているので、饅頭と名づけられました。小豆の周囲をミルク味のアイスが包んでやさしい甘さです。あずきのほか、抹茶、丹波大納言、黒糖などがあります。

水谷養蜂場にゆかりのある初代店主さんが、蜂蜜の普及のためにと考案した洋風まんじゅうです。生地にたっぷり蜂蜜を使って焼きあげているので皮はパリパリ。中にはこしあんが入っています。店内でイートインもできるので、まずはひとつ食べてみてはいかがでしょう。形もかわいらしいので女性に人気があります。

三重県は松阪牛の産地です。自慢の牛肉を甘辛く炊いたしぐれ煮はご飯のお供にぴったり！松坂牛を手頃に味わってもらえるのでお土産に重宝します。最近ではヘルシー志向に合わせて、減塩しょうゆやオリーブオイルを使った薄味のしぐれ煮もあります。松阪牛で有名な柿安のほか、駅構内のみやげ物店などでも購入できます。

子持しぐれは、赤にし貝・魚卵・昆布を漬けこんだしぐれ煮です。ご飯にもあいますし、日本酒のつまみにもぴったりです。少量でも口に入れるとじわっと滋味がひろがります。ちょっとお値段は高いのですが、三重の海の幸を堪能できるので昔から人気があるお土産です。

もっと高級なお土産をお探しなら、参宮あわびがおすすめ。厳選したあわびをオリジナルのたれでふっくらと炊いた一品です。非常に高価ですが、上司や家族へのお土産に最適です。

三重県は全国有数のお茶の産地です。お茶の栽培面積・生産量・生産額では全国第3位。伊勢茶の特徴は、葉肉が厚く栄養分がおおいことでしょう。伊勢茶はお茶の摘み取りを年2回だけにしているので香りが強く、濃緑色で色つやがいいのです。新茶（一番茶）は4月下旬から収穫が始まります。

三重県の伊賀は忍者の里。忍者のおやつとして有名なのが「かたやき」です。伊賀忍者の携帯食であったといわれるおせんべいで、とにかく固い！原料は小麦粉、砂糖、ゴマなどとシンプルで、甘くて香ばしいのが特徴です。付属の木づちで割らなくては食べられない固さがちょっとしたゲーム感覚で、友人へのお土産にしたいお菓子です。

三重県のおいしいものは、ご飯にもお酒にもお茶うけにもぴったり。どれも素材の良さを生かした素朴な味が自慢です。味とともに、三重県ののどかな風景まで浮かぶ逸品ぞろいです。