2022年09月16日

【京都】お寺でのんびり、抹茶でほっこり。「宇治」のおすすめ観光&グルメ12選
お茶の産地として有名な京都府宇治市。うまみが強く高品質な「宇治茶」は、昔から一級の贈答品とされてきました。そんな“抹茶の本場”ともいえる地域で、まったりと女子旅をしてみませんか? 本場の本格抹茶スイーツはもちろん、世界遺産に登録された美しい社寺、山と川に囲まれたのどかな風景など、宇治エリアには“ホッ”と落ち着けるスポットが豊富なんですよ。この記事では、特におすすめ観光スポット&グルメをご紹介します。

「宇治茶」で有名な京都府宇治市。その歴史は古く、鎌倉時代頃から生産が始まったといわれています。その後「茶の湯」などの文化と共に、高級茶の産地として発展してきました。老舗茶問屋の本店や抹茶スイーツ・グルメのお店が多く、深く豊かな本場の味わいを楽しむことができます。
お寺や神社も多く、1日じっくり観光を楽しめるエリアなんです

茶畑やお店だけでなく、世界遺産「平等院」をはじめとする寺社も点在しています。山と川に囲まれたのどかな雰囲気も魅力。京都駅から乗り換えなしで約20分で行けて、1日のんびりと観光を楽しめるエリアなんですよ。この記事では、そんな宇治エリアでの女子旅におすすめの観光&グルメスポットをご紹介します。
抹茶と風情を味わう「宇治女子旅」をしてみませんか?

静かなお寺でのびのびと過ごし、本場の抹茶やスイーツでホッとひと息。工房でお茶づくり体験をしたり、宇治茶の歴史を学んだりすれば、よりおいしくお茶を味わえるかもしれません。京都の風情と抹茶で癒され、ちょっぴり知的好奇心を刺激する。そんな旅をしてみませんか?
1. 福寿園 宇治工房
まずは予習♪ 工房で“お茶”について知ろう
宇治茶を深く楽しむためにもおすすめなのが、お茶づくりを体験できる「福寿園 宇治工房」。福寿園は江戸時代創業の老舗。サントリーとのコラボレーションブランド「伊右衛門」で有名です。
手もみや石臼で、「茶づくり」にチャレンジ
工房では、「手もみ茶づくり」や「石臼で抹茶づくり」「ほうじ茶づくり」など様々な体験ができます。お茶づくりを通して、抹茶・煎茶・玉露の違いといった日本茶の基礎知識や、宇治茶の特徴などを自然と学ぶことができますよ。
お茶や抹茶を使ったスイーツで休憩
2階には茶亭があり、お茶はもちろん抹茶を使ったスイーツや茶そばなどいただけます。体験で少し知識をつけた後なら、お茶がよりおいしく感じられるはず。その後の宇治観光も、一歩踏み込んだ視点で楽しめそうです。
2. 抹茶共和国
抹茶のボトルドリンクを観光のお供に
JR宇治駅から徒歩5分ほどの「抹茶共和国」では、インク瓶風のパッケージがおしゃれな抹茶ドリンクを購入できます。宇治観光は徒歩が基本なので、疲れた時にいつでもひと息つけるよう、ボトルドリンクを携帯してはいかがでしょうか?
バッグがおしゃれで、お土産にも◎
キャップ付きで持ち運びに便利ですし、クリアバッグがおしゃれでお土産にもおすすめです。駅に近いので、帰りも立ち寄ってお土産用を購入しても良いですね。
抹茶共和国の詳細情報
3. 平等院
10円玉を掲げてみて! 抹茶色の池に写る美しい寺院
宇治観光の定番「平等院」。1052年に藤原頼通によって開かれた寺院で、世界遺産に登録されています。様々な見どころがありますが、特に有名なのは10円玉に描かれている「鳳凰堂」。抹茶色の池に反射する姿が美しいですね。10円玉を掲げて、記念撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか?
参拝の後は、本格宇治茶でほっこり
建築美や庭園、仏像、美術品をゆっくり鑑賞した後は、境内の「茶房 藤花」でひと息。窓の外の風景を眺めながら、茶葉に合う温度で淹れた宇治茶を味わいましょう。おすすめはワイングラスでいただく冷茶。低温で淹れると、旨味成分がよく抽出されるそうですよ。
ミュージアムショップで買えるお土産がおしゃれです
意外と知られていませんが、「平等院ミュージアム鳳翔館」併設ショップのグッズはかわいいもの揃い。文具やハンドクリーム、お香など、お土産にちょうど良い手頃なものが並びます。雲中供養菩薩デザインのグッズもありますよ。
茶房 藤花の詳細情報
4. 宇治神社
あなたを導いてくれるかも? かわいい“みかえり兎”の神社

平等院側から川を渡った先には、「この地に向かう途中に道に迷った御祭神を、一羽の兎が振り返り振り返り先導申し上げた」という逸話が残る神社があります。このことから、兎は「道徳に叶った正しい人生の道を歩むよう教え諭してくれる」神様のお使いとされています。
願いが叶う?「兎さん巡り」に「みかえり兎おみくじ」
境内には兎の像があちこちにあり、「本殿を3周するまでに3つ兎を見つけられると、願いが叶う」といわれています。友達とチャレンジしてみると面白いかも。また、みかえり兎がモチーフになったかわいいおみくじも人気。悩んでいる人を正しい方向に導いてくれるかも?
5. 宇治上神社
日本最古の神社建築にうっとり

山のふもとにある神社で、本殿は日本最古の神社建築物として世界遺産に登録されています。細かい格子が特徴的で、森に囲まれた境内はどこか神秘的な空気が漂っています。
参拝の後は、マシュマロのようなおみくじをGET!
凛とした空気の中で参拝をした後は、ぜひおみくじを引いてみて。こちらも兎がモチーフなのですが、パステルカラーでとてもかわいいんですよ。お守りとして持ち帰って、デスクや家に飾ったら癒されそうです。
6. 伍町カフェ
茶園が手掛けたおしゃれカフェで抹茶づくしランチ♡
お腹がすいたら、抹茶をたっぷり味わえるカフェでランチはいかがでしょう? 茶園清水屋が手掛けた「伍町カフェ」は、斬新な抹茶メニューを味わえる注目のお店。ナチュラルテイストの内装で、女性が寛ぎやすい雰囲気です。アクセスはJR宇治駅から徒歩4分ほど。
茶葉の香りとクリームソースは相性抜群
おすすめは、抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)とクリームソースを合わせた「生パスタ 抹茶葉クリームソース」。お茶の香りがふんわりと漂う、宇治ならではのメニューです。
濃厚抹茶のクレープ、パフェ、チョコクロ、アフォガード……。
もちろんスイーツにもこだわっています。驚くのは、写真の色からもわかる抹茶の濃厚さ。シンプルな「濃茶フラン」から、餡子もアイスもチョコも味わえる「濃茶パフェ」まで様々なメニューがあるので、いろいろ頼んで友達と半分こしてはいかがでしょうか?
伍町カフェの詳細情報
7. 通圓 宇治本店
徳川家康もお茶をした? 平安時代から続く老舗の中の老舗
平安時代末期創業、なんと1000年以上続くお茶屋さんです。豊臣秀吉、徳川家康などの天下人がお茶をした記録が残っているそうですが、その時には既に老舗だったということですね。建物は江戸時代の遺構を残す文化財で、店内には“一休さん”のモデル一休和尚から送られた木像が飾られています。驚きの逸話はキリがなさそうです……!
お手頃価格で味わえる「茶そば」や「茶だんご」
老舗とはいえ、ランチや喫茶メニューは400~1000円くらいとお手頃価格なのでご安心を。お昼ごはんには、緑色が鮮やかな「茶そば」が人気です。抹茶と茶団子のセットも、お茶の風味をたっぷり味わえておすすめ!
宇治川を眺めながら、深い歴史に思いを馳せて
窓際の席からは宇治川が見えます。歴史上の偉人も、川を眺めながらお茶を飲んで、ほっこりしていたのでしょうか。深い歴史を感じながら、ランチとお茶を楽しんではいかがでしょうか?
8. 肉のはりよし
食べ歩きにぴったりな「抹茶コロッケ」もチェック♪
食べ歩きの定番といえばコロッケ。小腹がすいた時には、宇治橋商店街の中にある「肉のはりよし」に立ち寄ってみてはいかがでしょう? 昔ながらのレトロな外観で、お店の前を通ると良い香りにそそられます。
緑のコロッケのお味は?
さすが宇治。コロッケにも抹茶が入っています! 抹茶とコロッケ? と思われるかも知れませんが、じゃがいもの自然な甘みとお茶の香りがマッチしていて、おいしいと評判なんですよ。緑色のコロッケはインパクト大で、思い出に残るおやつですね。
肉のはりよしの詳細情報
9. 宇治市源氏物語ミュージアム
平安ロマンス「源氏物語」の世界にうっとり♡
抹茶と世界遺産と並んで宇治観光のポイントとなるのが、平安時代に書かれたロマンティックな恋物語、「源氏物語」です。全編54帖の内ラスト10帖の主な舞台が宇治であるため、物語にちなんだスポットが名所として人気を集めているんです。
わかりやすい展示で、当時の世界観に触れる
おすすめは「宇治市源氏物語ミュージアム」。資料や映像、模型の展示を通して、源氏物語やその歴史的背景などを深く知ることができます。約1000年前の女性たちが夢中になった恋物語の世界。もしかすると、今の女性マンガや恋愛ドラマに通じる所があるかも知れません。
10. 辻利兵衛本店
漂う品格……! あの“辻利”の本店で贅沢ティータイム
午後の贅沢なティータイムにおすすめしたいのが、老舗の有名製茶問屋「辻利兵衛」の本店の茶寮です。外観から庭、店内にいたるまで品格があり、優雅な気分で宇治茶を楽しむことができますよ。
歴史を感じる建物と、渋モダンなインテリア
お茶を味わう「空間」にも老舗のこだわりが感じられます。茶寮は製茶工場だった建物を一部改装したもので、渋い和の空間に、雰囲気を損なわない洒落たソファやテーブルが並んでいます。中庭を眺めながらお茶を味わえる特等席も。上質な時間を過ごせそうです。
心ときめく美形スイーツたち
本格宇治抹茶が飲めるのはもちろん、素材にこだわった濃厚な抹茶スイーツを味わうことができます。味もさることながらビジュアルも◎。
抹茶のケーキが絶品
パフェや和菓子の他、「芳醇な和栗のトリュフ」「お濃茶ろーる」「宇治抹茶チーズケーキ」「抹茶栗のモンブラン」といった洋生菓子が多いのが特徴的。どれも美しく、絶品です!
11. 正寿院
ひと足伸ばして“京都のハート”を見に行こう
「正寿院」は、ハート型の窓があるお寺として女性に大人気。正式には「猪目(いのめ)」という日本古来の伝統文様で、“災いを除き、福を招く”ものだそうですよ。 宇治駅からバス等で小1時間かかりますが、アクセスにはほぼ必ず宇治駅を通過するので、宇治観光の際はぜひ足を伸ばして行きたい所です。
天井に咲くお花たち
「猪目窓」の部屋の天井も素敵。多くの書家・日本画家が「花と日本の風景」をテーマに描いた、160枚の画が飾られています。まるで小さな美術館のようですね。
おもてなしのさりげないお茶もおいしいのです◎
おもてなしのさりげないお茶が味わい深く、お茶どころの魅力を感じます。「正寿院」は大人気で、週末は混雑が予想される他、「風鈴まつり」などの予約必須の時期もありますので、訪れる際はご注意を。
正寿院の詳細情報
12. 三室戸寺
心が落ち着く、静かな花寺
JR宇治駅からバス+徒歩で約20分ほどで、四季折々の花が美しい「三室戸寺」に行くことができます。ツツジ、蓮、紅葉、雪など季節ごとの様々な風景が楽しめますが、特に「アジサイ」が見事。梅雨になると、お寺の周りがアジサイ色に包まれます。雨が続く憂鬱な時期。一面に広がるお花に癒やされましょう。
ハートのアジサイ、見つけた!
よく見てみると、このようにハート型のアジサイが見つかることも。なんだか幸運が訪れそうですね♪
ハートのお守りをお土産に
ハートのアジサイが見つけられなくても大丈夫。お寺では「ハートアジサイのお守り」を購入することができますよ。かわいいお守りが、いつもハッピーな気分にさせてくれそうです。
お寺でのんびり、抹茶でほっこり。

お茶を飲むのは“ホッ”とひと息つきたい時。だからお茶を楽しむ場所は、おのずとリラックスできる空間になっていきます。抹茶の本場・宇治。ひいては京都に人の心を和ませる名所が多いのは、お茶を楽しむ文化が深く根付いているからかもしれませんね。毎日に疲れて「ちょっと休みたいな」と思ったら、日本茶のふるさと・宇治でひと息ついてはいかがでしょうか?