奈良観光の拠点に♪しっとりとした古都の風情を味わえる旅館10選

奈良県は、京都や三重県に隣接する内陸の県です。山に囲まれた盆地だけに、深い山の景色やなだらかな丘といったのどかな景色が見られます。歴史ある神社仏閣の塔や本堂の風景も奈良らしく、鹿で有名な奈良公園も見逃せないスポット。そこで今回は、奈良らしい風景を間近に見られる旅館・ホテルを10軒ピックアップしました。奈良が初めての人も、奈良通の人も、奈良の景色にひたっていやされてはいかがですか。

出典：ｫｽﾞさんの投稿

奈良エリアの眺望スポットは、まず奈良公園。奈良公園は、660ヘクタールの広い敷地内に、大仏で有名な「東大寺」や「興福寺（こうふくじ）」「春日大社（かすがたいしゃ）」「若草山」など、奈良の人気観光地が含まれています。なだらかな「若草山」の山頂からは、奈良市街が一望にでき、のどかな「古都・奈良」を堪能できるエリアです。

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「奈良ホテル」は、奈良公園の敷地内の高台にある創業100年以上の老舗ホテルです。明治42年に「関西の迎賓館」としてオープンしたクラシックホテルで、すぐ隣には文化財に指定されている「旧大乗院庭園（きゅう　だいじょういんていえん）」の名庭園があります。ホテル内外ともに、奈良の歴史をとっくりと感じられるホテルです。

出典：とみーおとおさんの投稿

ホテルの南側にある「旧大乗院庭園」は、平安時代から江戸時代にかけて栄えたお寺の庭園の一部です。明治初年に寺院がなくなるまで、奈良随一の名庭園だと称賛されてきました。現在は整備されて、2017年7月から園路の一般公開が始まり、誰でも優美な景色を眺められるようになりました。

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こちらのホテルは、館内の優美さも女子に大評判です。高い天井に、各客室に作られたマントルピース（暖炉の装飾）、クラシックな照明など明治・大正のロマンがあふれています。館内のあちこちにインスタ映えするスポットが盛りだくさんです。

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食材でも奈良を感じられる「奈良づくしの朝食」もおすすめ。伝統の品種「大和野菜（やまとやさい）」を使った郷土料理スタイルの朝ごはんでは、「大和野菜の炊き合わせ」や「大和肉鶏の煮込み」「粕汁（かすじる）」などがいただけます。味覚でも奈良をたっぷりと体感できちゃいます。

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「江戸三（えどさん）」は、奈良公園の敷地内にある料理旅館です。宿と言っても特に囲いがしてあるわけでなく、数寄屋造り（すきやづくり）の離れが公園内に点々とあるという宿。明治40年の創業以来、画家の藤田嗣治（ふじたつぐはる）や小出楢重（こいでならしげ）など数多くの芸術家が通いました。今も、広々とした奈良公園を独り占めしているようなふしぎな感覚にひたれる旅館です。

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奈良公園の敷地内にある離れですから、公園内の鹿が離れの目の前でのんびりと座っていることもめずらしくありません。この近い距離感は、奈良公園に住んでいるようです。

出典：カミュcamusさんの投稿

宿の食事は、帳場から一品ずつ運んでくれます。朝食は「和食膳の茶粥付き」。奈良名物の茶粥（ちゃがゆ）に、だし巻き卵や焼き魚、お味噌汁などが出てきます。窓の向こうはもちろん、奈良公園。朝の奈良公園の景色を楽しみつつ、 一日のスタートの朝ごはんをゆったり満喫できます。

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「大仏館」は、興福寺・五重塔のすぐそばにある和風旅館です。奈良公園の入り口にあり、猿沢池へも徒歩約2分と、朝夕の散歩に行きやすい立地。近鉄奈良駅から徒歩約10分で、駅からは商店街をぶらぶらと抜けて歩いてくることになるので、気取らない奈良の景色も見られます。大正5年創業の老舗ですが、気軽に利用できる旅館です。

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こちらの旅館は、客室にいながらすぐそばに五重塔が見えます。これぞ奈良！というイメージ通りの景色です。

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夜の五重塔も、勇壮でダイナミック。奈良の神社仏閣を身近に感じられる距離感がとてもいい旅館です。老舗旅館ですが、全館Wi-Fi完備。翌日の下調べも、お部屋から五重塔を見つつサクサクっと進めましょう。

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こちらの旅館では、奈良の穴場的な観光スポットも紹介してくれます。「ならまち」は、江戸時代末期から明治時代の面影を残す街並み。大仏館から徒歩圏内ですから、のんびりと歩きつつなつかしい奈良の街を堪能しましょう。

出典：鷹山さんの投稿

「春日山原始林（かすがやまげんしりん）」は、奈良市東部にある約250ヘクタールに及ぶ広大な森林です。昔から、春日大社のご神山としてほとんど伐採されずに保護されてきたため、原始的な雰囲気が残っています。ハイキング用の遊歩道も整備されており、気軽に山深い奈良を楽しめるスポットです。

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「奈良春日奥山　月日亭（なら　かすがおくやま　つきひてい）は、春日山原始林の中にある旅館です。明治35年に奈良県知事が迎賓館として作った建物で、周りを原始林に取り囲まれた静かな場所にたたずんでいます。奈良公園の奥にある春日大社の、さらに奥深く入ったところで、奈良市街地のそばにありますが、自然に親しめる旅館です。

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客室の窓からは一面に広がる原始林が間近に見られます。館内の建物をつなぐのは渡り廊下で、ここからも緑の苔庭と原始林を眺められます。初夏の新緑、夏の涼しげな風情、秋の紅葉と、四季の原始林を体感できます。

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客室がわずか3室しかなく、どのお部屋もとても雰囲気が良くて落ち着きます。1日3組限定の宿というのも女子心をそそるポイント。かゆいところに手が届くような、優しく丁寧なおもてなしを味わえます。

出典：nobutamaさんの投稿

橿原（かしはら）・桜井エリアの眺望スポットは「三輪山（みわやま）」や「多武峰（とうのみね）」。三輪山は「大神神社（おおみわじんじゃ）」の御神体である円錐形の山。「多武峰」は木造の十三重の塔がある「談山神社（たんざんじんじゃ）」のある山です。どちらもカエデや紅葉が多く、若葉も紅葉の時期も美しいスポット。奈良の自然を堪能できるエリアです。

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「CANDEO HOTELS奈良橿原（カンデオホテルズ　ならかしはら）」は、2018年2月にオープンしたスタイリッシュホテルです。近鉄の大和八木駅から徒歩約5分という便利なロケーションで、近くには耳成山や神武天皇陵といった、ゆるやかな風景がひろがります。広々とした奈良・飛鳥の景色をゆったりと眺められるホテルです。

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最上階の10階には大浴場があり、なだらかな奈良の山並みが一望できます。利用時間が15：00～翌11:00と夜どおしなので、夕方の景色を眺めて、早朝の静かな山の景色も楽しみましょう。

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湯上がり処からは、夜景も見られます。位置的にここから日の出も見られるので、早起きして早朝の景色も堪能しましょう。

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朝ごはんをたっぷり食べたい女子にうれしいのは、多彩なメニューのビュッフェ朝食です。朝食会場は9階にあるので、こちらも眺望がとてもいいところ。耳成山を眺めつつ、しっかりと朝ごはんを食べてから奈良観光へ出かけましょう。

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「オーベルジュ・ド・プレザンス 桜井」は、フランス料理店「ひらまつ」が運営しているオーベルジュです。桜井の高台にあり、周囲にはのどかな自然が広がる場所で、見晴らしの良いレストランからはゆったりとした奈良の自然が広がります。おいしいフレンチとのんびりした景色を味わえるホテルです。

出典：sakura007さんの投稿

ホテルの周囲は、どこまでもつづく田園風景。奈良は中心部からちょっと離れると、一気にのどかな風景に変わります。古墳時代から続いているような穏やかな景色の中で、シェフ渾身のフレンチをいただきましょう。

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食材には、奈良伝統の「大和野菜」や「大和牛、大和ポーク、大和肉鶏」といった地元のものがたっぷりと使われています。地産地消にこだわった本格フレンチで、女子の身も心も満腹させてくれます。

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「多武峰観光ホテル（とうのみねかんこうホテル）」は、多武峰の中腹にあるホテルです。明治8年創業という歴史ある観光ホテルで、周囲の多武峰の森やホテルの裏手にある｢談山神社（だんさんじんじゃ）｣の古風な風景を目の当たりにできます。「関西の日光」と呼ばれる「談山神社」をもっとも近くで見ることができるホテルです。

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特に春から夏にかけての新緑シーズンは、ほんとうに緑がしたたるるような美しさ。「談山神社」の十三重塔（じゅうさんじゅうのとう）は高さは約17メー トル。木造十三重塔としては世界唯一のものだと言われます。奈良の長い歴史を感じられる風景のひとつです。

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こちらの名物は「義経鍋（よしつねなべ）」。義経鍋とは、6種のお肉とたっぷりの野菜を鉄板焼きと水炊きで一緒に食べるという珍しいお鍋です。6種のお肉はカモ・いのしし・うずら・牛・豚・鶏。これらを特注鍋の中心部で水炊きにして、周囲の鉄板で焼肉にします。多種類のお肉と野菜をいただける、奈良らしい素朴な野趣あふれる一品です。

出典：show07さんの投稿

吉野エリアにある「吉野山（よしのやま）」は、奈良の桜の超有名スポットです。約3万本と言われるシロヤマザクラは、振興のために平安時代から植えられてきました。一目で千本もの桜が見渡せるという「一目千本」の桜で、花の時期はもちろん若葉のころや紅葉の時期も美しいところです。優雅な奈良の風景を味わえるエリアです。

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「竹林院群芳園（ちくりんいんぐんぽうえん）」は、約1万坪の庭園を持つ旅館です。もともとは椿山寺というお寺で、昔から修行者の宿坊として利用されてきました。豊臣秀吉ゆかりの宿坊のため、現在も遺品が多数残されています。「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2013」に掲載されたこともあり、吉野の山の深い深い山の中に入り込んだ気分を味わえる旅館です。

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館内にある庭園の「群芳園（ぐんぽうえん）」は、豊臣秀吉が「吉野の花見」を開催した時に、茶人の「千利休」が築造した名園として知られています。吉野の山などを借景とした庭園として、大和三名園のひとつに数えられています。

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こちらの名物が「利休鍋（りきゅうなべ）」。千利休ゆかりのお鍋と言われ、吉野葛でとろみをつけたダシで、地鶏・カモ肉・お野菜などの具を炊きます。吉野の名物「くずきり」も具として煮込むため、独特のつるんとした食感が特徴。なおこちらの宿では鶏肉やカモ肉が苦手な人は、豚肉やお魚に変更してくれますから、予約時にお願いしましょう。

信貴山（しぎさん）エリアの眺望スポットは「信貴山朝護孫子寺（しぎさんちょうごそんしじ）」です。聖徳太子ゆかりのお寺で、神社仏閣の多い奈良でも有名な金運アップのお寺だと言われます。信貴山じゅうに紅葉やイチョウがあり、紅葉の時期はひときわ見事な風景。法隆寺のある斑鳩（いかるが）方面まで見渡せ、太古の奈良を体感できるエリアです。

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「千手院（せんじゅいん）」は、信貴山（しぎさん）の山の中にあるお寺です。もともとは信貴山寺を代表する住職の住居だったところを、宿坊に変えました。500年以上の歴史があり、信貴山の総本山内でも最も古いお寺の宿坊で、日常とかけ離れた世界にひたれる宿です。

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宿坊の本館は、江戸時代の建物です。木造の客室には屏風絵や大正ガラスが配置され、小堀遠州（こぼりえんしゅう）の庭をながめるなど風情たっぷり。新館からは、信貴山（しぎさん）の参道をながめることができます。

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こちらでは、早朝6時からの護摩祈祷（ごまきとう）に参加することができます。宿坊で「一泊参籠する」という体験では、何もしない時間を過ごすことができます。信貴山の山中で、心をおだやかにする経験はいかがですか。

出典：kenzさんの投稿

奈良ときくと、つい神社仏閣だけをイメージしますが、意外なほど自然にあふれた土地です。のどかな奈良の景色や自然をすぐそばで見られる旅館やホテルに滞在して、奈良の深い魅力を感じましょう♪