【九州・沖縄編】心やすらぐ非日常の旅を。宿泊できるおすすめの古民家10選

旅の楽しみは、普段とはまったく違う場所で過ごすこと。古民家の宿は自然あふれる環境や城下町など、全国各地の風光明媚な場所にあることが多く、日常生活からかけ離れた「癒しの休日」を過ごせます。各地の風景に溶け込むように立っている古民家に泊まり、あたたかい雰囲気にひたってみませんか。

九州・沖縄は人気観光地だけに行ってみたいところがたくさんあります。ここでは古民家宿の近くにあって、インスタ映えばつぐんの3か所ご紹介します。

出典：KANEHEIさんの投稿

「大観峰（だいかんぼう）」は、阿蘇五岳を一望でき、大分県の「くじゅう連山」までが一望できる阿蘇でも有名なビュースポットです。阿蘇北外輪山の最高峰にある、自然の展望台。ぐるりと360度の大パノラマが広がり、田園の広がる阿蘇谷まで眺められます。気持ちが高揚する写真映えスポットです。

出典：フミーズさんの投稿

大分県の「湯布院（ゆふいん）」は女性から圧倒的な人気のある温泉です。「金鱗湖（きんりんこ）」は由布岳（ゆふだけ）のふもとにある池で、大分川の源流のひとつ。ここには5つの川が流れ込み、温泉と湧水があるため、とくに秋から冬にかけては早朝に朝霧が立ちます。池の周囲には散策路が整備されており、朝の散歩にぴったりです。

出典：キャッチボールさんの投稿

沖縄県にある「沖縄美ら海水族館（おきなわちゅらうみすいぞくかん）」は、ジンベエザメやマンタが泳ぐ巨大水槽が人気の水族館。「ジンベエザメのエサやりタイム」や「イルカショー」のほか、約800群体のサンゴを飼育展示する「サンゴの海」など、沖縄らしい展示が多いのも特徴です。

出典：ﾄﾚｰﾅｰtajimaさんの投稿

昼間は自然あふれるスポットを観光し、夜は歴史ある古民家でくつろぐ休日は、九州と沖縄の良さをじっくりと味わえる旅です。今回は、九州+沖縄のおすすめ古民家宿を県別に10か所ご紹介します。城下町や離島、温泉地などさまざまな場所に古民家宿があるので、時間をかけてプランを練りましょう♪

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「我道庵（がどうあん）」は、朝倉市秋月に建つ築100年以上の古民家です。一棟を丸ごと貸切の宿のため、別荘感覚でゆったりと使えます。周辺は「国重要伝統的建造物群保存地区」とされる城下町で、宿を一歩出れば風情ある街並みを気軽に散策できます。

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水回りはすべてリフォーム済みで、屋内のお風呂はレトロなタイル張りの自動式。屋外には五右衛門風呂があり、露天風呂間隔でのんびりとお風呂に入ることができます。

出典：kamettaさんの投稿

周囲には自然あふれる観光スポットが多く、春は「杉の馬場」の桜並木を、夏は「野鳥川（のとりかわ）」で蛍見物、秋は「秋月城址」の紅葉など、季節ごとの見どころがいっぱいある古民家宿です。

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「鮑集（HOSHU　ほうしゅう）」は、長崎県・五島列島（ごとうれっとう）のひとつ「小値賀島（おぢかじま）」にある古民家宿です。「小値賀島（おぢかじま）」は長崎の佐世保港から高速船で約1時間半。かつては鮑（あわび）の漁で栄えた島で、今では自然たっぷりの島内をガイドとともに歩くツアーや各種クラフト体験など、観光客に人気のスポットでもあります。島には複数の一棟貸し切りの古民家宿があり、女子グループ旅におすすめです。

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こちらの宿は、緑あふれるお庭と広々した和室が特徴。もとは商家だった古民家で、欄間*などに見事な細工が残っています。あわび漁でさかえた歴史そのままの建物はレトロな雰囲気のまま、冷暖房やヒノキ風呂など水回りをリフォーム。最大6人までが宿泊できます。

*欄間（らんま）…天井と鴨居(かもい)との間の開口部

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宿の窓からは、港も見えます。小値賀島からは船で野崎島へも簡単に行けます。野崎島は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録された観光スポット。古民家滞在と長崎の歴史を同時に感じられる宿です。

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「奥阿蘇の宿 やまなみ」は、築100年になる古民家の宿です。「阿蘇くじゅう国立公園」の村の中にあり、部屋数は全10室しかない、ほんわりした雰囲気の宿。田舎の親戚の家のような温かさと落ち着きを感じられます。すぐ近くには小川が流れ、奥阿蘇のおだやかな自然の中での古民家を満喫できます。

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楽しみのひとつは天然温泉です。こちらの温泉は地下約1,000メートルから汲み上げた、源泉100%を掛け流し。加温・加湿なしのアルカリ性単純温泉に入れます。お肌がスベスベになるという美肌の湯は、大浴場に露天風呂、家族風呂など合計5つ。24時間開放している浴場もありますから、時間を気にせずにゆったりと入りましょう。

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お食事は、古民家の雰囲気あふれる食事処でいただきます。中庭の木々を眺めつつ奥阿蘇の郷土料理をいただけば、お腹も心もほっこりと満腹になれます。いろりを囲む「囲炉裏コース」メニューもあり、どちらにするか悩んでしまいそうです。

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「阿蘇乃やまぼうし（あそのやまぼうし）」は、阿蘇の絶景を楽しめる「大観峰（だいかんぼう）」のふもとにある古民家宿です。客室すべてに内湯と露天風呂がついていて、露天風呂は五右衛門風呂か岩風呂。周囲はおどろくほど静かな自然に囲まれていて、日ごろの忙しさが嘘のように消えてゆきます。

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客室は二間つづきのお部屋か、一間のお部屋かを選べます。こちらは二間ある客室「柚（ふき）」。柱や天井の梁は太くて大きな木材で、落ち着ける内装です。客室に岩風呂・石風呂の2か所がありますし、ベッド+布団で4～5人が泊まれるので、女子会に最適。もちろんエアコンやガスファンヒーターもあり冷暖房完備です。

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お食事は囲炉裏を囲んでのんびりといただきます。こちらでは、阿蘇の天然地下水を使って炊き上げるご飯が大人気。自家精米のお米を釜で炊き、噛めば噛むほど甘味の出るご飯を、朝からお腹いっぱい食べられます。

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囲炉裏にずらりと並んだ朝食。おかずは季節の野菜や山菜をつかい、手作りの品が約10種類あります。自家製のお漬物もおいしくて、古民家のゆったりした空気と盛りだくさんのおかずで、朝からどんどん食が進みます。

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「山荘 無量塔（さんそう むらた）」は、由布岳のふもとに広がる温泉地「湯布院（ゆふいん）」にある古民家宿です。静かな高台にあり、12ある客室は離れになっており、緑に囲まれた環境。ほとんどの離れは古民家を移築したもので、しっとりした大人の滞在が楽しめます。由布院の御三家宿の一つで、常にトップクラスの人気を誇る宿でもあります。

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こちらは古民家の離れ「明治」。古民家の構造を生かした客室に、洋風の家具が配置されています。リビング横に囲炉裏があるのが、古民家らしいくつろぎ感を作っています。

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離れはそれぞれ別の間取りになっており、お風呂もすべて作りが違います。お湯は単純泉の天然温泉で、冷え性などに効果があると言います。客室についている温泉ですから、のんびりと時間を気にせず楽しめます。

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「旅籠 かやうさぎ（はたご かやうさぎ）」は、築120年になる古民家を母屋として移築した宿です。敷地内にはきれいな苔が生えた小道があったり、大きな木々があったりと、喧騒から遠く離れた別天地です。館内は大正ロマン風に設えられ、家具やステンドグラスなどからもしっとりしたレトロシックな心地よさを感じます。

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客室は母屋と離れの2種類。母屋の客室からは渓流・高瀬川が眺められます。古民家らしいどっしりした雰囲気とともに、清潔感のある客室。客室にあるランプや家具などもアンティークで、母屋の歴史ある空気感とマッチしています。

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お風呂は「炭酸水素塩・塩化物泉」の天然温泉です。大浴場は2か所あり、内湯の「ゆらぎ湯」はレトロな雰囲気がとても素敵です。窓から高瀬川や周囲の田園風景を眺められるのも、心地よさの秘密。露天のある大浴場「岩魚」とは日替わりで利用できます。

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「旅館 鶴富屋敷（つるとみやしき）」は、宮崎県の北西部にある椎葉村（しいばそん）の宿です。椎葉村は村の約96%が森林で占められた自然豊かな場所。平家の落人伝説がつたわる地域でもあり、村の言葉などに今なお雅な京都の名残りが見られます。こちらの宿は椎葉村の中心地区にあり、すぐ隣が国の指定重要文化財「鶴富屋敷」で、屋敷内では食事をいただくことができます。

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「重要文化財・鶴富屋敷（旧那須家住宅）」は築300年と言われ、椎葉村の典型的な古民家の形が残る家です。部屋は横一列に並び、「こざ・でい・つぼね・うちね」に「とじ（土間）」がつながったもの。太い梁や柱、木材を使用した重厚な古民家です。宿のすぐ隣にあり、お食事を鶴富屋敷内でいただく宿泊プランが人気です。

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客室は全部で8つあり、いずれもくつろげる和室です。6畳から12畳までの広さがあるので、人数によって使い分けましょう。

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「Nazuna 飫肥 城下町温泉（ナズナ おび じょうかまちおんせん）」は、「重要伝統的建造物群保存地区」の飫肥（おび）にある古民家宿です。門がまえや風情ある石垣、しっくいの塀などは、典型的な飫肥（おび）の武家屋敷の特徴です。「九州の小京都」と呼ばれる美しい城下町にしっとりと馴染む、一棟貸し切りの宿です。

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こちらの宿は敷地がおよそ1100㎡、枯山水式の庭園があることで有名です。お庭は18世紀ごろに造られたと言われ、宮崎県の「名勝指定」を受けています。伝統的な形の石門をくぐって敷地に入ると、広々としたお庭を散策できます。

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お風呂やキッチン部分などはきれいに改装されており、高野槙を使った大きな浴槽でゆったりとバスタイムを楽しんだり、昔のままの天井や室内の装飾をみたり、飫肥の文化に親しめます。

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「古民家　かねや」は、沖縄県にある本部町　備瀬（もとぶちょう　びせ）の古民家です。沖縄の昔ながらのお家をそのまま利用した宿で、「一番座・二番座・三番座・裏座」といった伝統的な間取りは、風が通り抜ける心地よい作り。広い庭ではバーベキューも楽しめます。

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宿には冷蔵庫や電子レンジのついたキッチンもありますし、近くには沖縄料理をいただける飲食店やカフェもあります。数日間滞在して、のんびりと沖縄の空気を味わいたいところです。

出典：よぎっちさんの投稿

こちらの宿は人気の「沖縄美ら海水族館」まで徒歩約10分。備瀬（びせ）の観光スポットである「フクギ並木」までは徒歩約10秒です。フクギは、沖縄で昔から防風林として活用されていた木で、備瀬の集落全体を囲んでいます。 数千本もあるという並木の中には、樹齢約300年ともいわれる木もあり、散策するにはぴったり。ビーチもすぐそばですので、沖縄の休日をのんびり過ごせます。

古民家の宿は、間取りや作りが土地ごとに異なり、風土や歴史を感じることができます。とくに九州・沖縄の古民家はひろびろした雰囲気が特徴。自然のなかにたたずむ古民家で、ゆったりと休日を過ごしましょう。