名著に浸るおこもり旅。川端康成や夏目漱石...文豪たちの愛した旅館8選

社会人になってからというもの読書の時間がめっきり減った...と思うことはありませんか？忙しくて時間がとれないという人も多いですよね。そんなときは、読書に最適な宿に泊まっておこもり旅してみませんか。ことに文豪たちの泊まった旅館は、自然豊かなロケーションにあり、いい温泉もあるから休日のリフレッシュにおすすめです。手持ちのデジタル機器をオフにして、強制的に本を読む環境をつくってみましょう。帰るころには頭も体もスッキリしているかも。

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ラウンジ「漱石庵」は24時間利用できるのでここで読書をするのもいいですね。歴史のある修善寺温泉の雰囲気にマッチした家具は温かみがあって、心地よく過ごせます。

スタッフの温かいおもてなしに誕生日や記念日など大切な人と一緒に過ごしたくなるスペシャルな宿。現在は改修中で、2020年の秋ごろに工事完了する予定だそう。

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海と山に恵まれた「修善寺温泉」。趣肴会席は地元産の食材をたっぷり盛り込み、魚、お肉など、ご飯ものなどは、それぞれの種類の中からひとり一品ずつ、好みのものを選べる気遣いが嬉しい。夜食には夜鳴きそばをふるまうなど、ホスピタリティにも心がほっと温まります。

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全室低層でぜいたくな数寄屋造りの正統派旅館「藤井荘」。森鴎外・与謝野晶子・菊池寛などの文人墨客に愛された宿です。長野県高山村の山間にあり、森と一体化した気分になれます。ロビーからみえる緑の渓谷にほっと癒され、200年以上前から湧き出る温泉は疲れた身体をほぐしてくれますよ。四季がかわるたびに訪れたくなる、絶景の宿は大人のハイクラスな滞在にぴったり。

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大浴場は、ガラス張りの窓に解放感は抜群。洗い場は広々としていて快適です。余白をたっぷり使った浴場の窓からは、癒しの木々がみえて心身ともにリラックスできますよ。露天風呂に出ればより間近に自然を感じらえて、都会の慌ただしさを忘れさせてくれます。

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スマホをオフにして、デジタルデトックス。山郷ならではの自然と一体化できるような客室にいると聞こえてくるのは、木々のせせらぎと川の音だけ。新緑、紅葉、雪とどの季節に訪れても風情ある景色を楽しめます。

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東北地方は、いい温泉地がたくさんありますが一度は行きたいのがこちらの宿。宮沢賢治ゆかりの湯治場で、温泉ファンにも人気の大沢温泉「湯治屋」です。湯治とは、温泉につかって療養すること。旅館のような豪勢な食事はなく、自炊をしながら温泉療養をして身体を癒す昔ながらの療法です。すべすべになれると評判のお湯と、ダイナミックな露天風呂が根強い人気。

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草津・伊香保と並ぶ、群馬の名湯みなかみ温泉郷にある「旅館たにがわ」。走れメロス、人間失格などの名作をうみだした太宰治の愛した宿です。谷川岳のふもとにあり、雄大な景色と美味しい空気が都会で消耗した人を癒してくれます。「創世記」や「姥捨（うばすて）」は、旅館の老夫婦と谷川岳を舞台にした作品で、館内には太宰治のギャラリーもあり、ファンにはたまりません。本を読んだり、温泉で疲れを癒したり、館内を散策したり。おこもり旅を楽しむのに最適な宿です。

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館内にある太宰治のミニギャラリー。くつろげるチェアもあってのんびり読書をするのにいいですね。昔に比べて本を読む時間が減った...なんて人もこの機会に太宰治の小説に没頭してみてはいかがでしょうか。
写真は谷川岳の写真が飾られたギャラリー。群馬・新潟の県境にある山ですが、登山では大人気。しかし、死者数も多いという過酷で美しい山です。

他にも湯上りのアイス、夜のジュース、朝の囲炉裏でいたたくお味噌汁など、宿泊者だけのサービスに期待が高まります。

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上州産の食材をたっぷり盛りこんだ会席料理をいただけます。水がきれいな地域だから、川魚や野菜、こんにゃくも美味しい。谷川岳のふもとで育った食材で元気をチャージして、美味しいごはんに癒されましょ。お肉好きい嬉しい「肉三昧」プランもおすすめです。

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本館は昔ながらの和室でのんびり過ごせます。このときばかりは、テレビやスマホを見る時間をオフにして古都の面影と旅情をたっぷり味わって。小学生以下のお子様の宿泊をお断りしているため、静かに過ごせるのもいいところ。大人が快適に過ごせて、仲居さんの温かいおもてなしにもほっと心が潤います。宿におこもり...も贅沢ですが、京都の中心地にあり、近くには本能寺もあるので、周辺を散策して京情緒を味わうのもいいですね。

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京都に泊まるのなら食事も楽しみのひとつですよね。夕朝食には、清水焼など選りすぐった器を使った、目でも楽しめる京懐石をいただけますよ。朝食には湯どうふも用意され、胃腸を優しく起こしてくれます。素朴な豆腐の味わいに朝からほっと温まり京都らしさも味わえる。“自宅に帰ってきたかのようにくつろいでほしい”の気持ちがお料理にも表れています。

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谷崎潤一郎や吉川英治など小説家をはじめ、初代総理大臣の伊藤博文も泊まった有馬最古の宿です。こじんまりしたエントランスを入れば、中は奥行きのある大正ロマンな雰囲気。外国情緒と和のテイストが融合して、オシャレです。有馬温泉といえば関西屈指の人気温泉地ですが、こちらの宿では「金泉」を楽しめます。知る人ぞ知る茶褐色の源泉かけ流し湯で、泉質がいいと評判です。

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敷地内にはいればタイムトリップしたかのような気分に。より温泉情緒を満喫できるように館内の照明はすべてトーンダウンされています。静かで落ち着いた雰囲気だから日頃の疲れを癒すにも◎。

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半混浴露天の造りですが体はみえないように配慮されているので安心して入浴できますよ。茶褐色をしたにごり湯好きにはたまらないお湯で、お肌にも優しく、関節痛、冷え性などにも効果が期待できます。循環型ではない、天然かけ流しだから体の芯まで温まってリフレッシュできますよ。

出典：ゆえっちさんの投稿

日本を代表する文豪たちの愛した宿は、何十年たっても残り、現代に暮らす人々にも愛されています。歴史のある旅館だから古さは感じるけれど、随所に昔の名残がみえてこれもまた魅力ですよね。どのお宿も良質な温泉とおもてなしの心があり、現代人の疲れた心と体を癒してくれます。今度の休日には、好きな作家の本をもって文豪たちの愛した宿へ旅してみてはいかがでしょうか。