
【京都】苔で作られた御朱印って…?秋限定の苔アート「モシュ印&コケ寺リウム」が素敵!
日本一の観光地・京都には、いつでも新しい魅力があります。花の美しさや歴史あるお寺もステキですが、たまには緑の美しい「苔」に注目してはいかが?今回は、京都市内8か所のお寺を、苔を使ったアートイベント「モシュ印&コケ寺リウム」とともに、ご紹介いたします。しみじみとした苔の美しさを楽しみましょう。
2019年09月19日

出典:www.instagram.com(@hinami0109)
忙しい、つらい、いそがしい…という日々でお疲れモードになった方は、みずみずしく美しい「苔(こけ)」に癒されてはいかがですか?京都では、初夏はもちろん夏が終わるころから、しっとりした「苔」がクローズアップされてきます。海外からやってくる観光客も多い、京都の人気スポット「苔寺」で心と体のうるおいを取り戻しましょう。
苔を生かしたイベントも開催♪
京都の秋をいろどる「モシュ印」「コケ寺リウム」

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そんな「苔」人気を生かした、アート作品が京都では注目を集めています。名付けて「モシュ印(モシュいん)」と「コケ寺リウム(コケてらリウム)」。「モシュ印」とは、苔の英訳である「moss(モス)」と「御朱印」をかけ合わせた造語で、御朱印を苔でかたどった巨大な「苔御朱印」のこと。縦1.5メートル、横1メートルあり、とても迫力があります。

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こちらは小ささがキュートな「コケ寺リウム」。各寺院の建物などをジオラマにして、庭園を苔で作ったものが、金魚鉢のようなガラス容器におさめられています。思わず見入ってしまうほどの精巧さ。みごとなミニチュアアートです。
【WEB動画】2019年 初秋 「モシュ印・コケ寺リウム メイキング」篇 そうだ 京都、行こう。 - YouTube
今回は、京都のお寺8か所の魅力を苔アートとともにご紹介します。すがすがしい苔庭を眺め、モシュ印とコケ寺リウムをスマホで撮影する旅はいかがですか?
※どの苔アートも各寺院の拝観時間中に見られますが、法要など拝観休日は見られませんので、ご注意ください。また、いずれもお寺の拝観料は必要です。
洛中エリア
1.京都最古の禅寺「建仁寺」

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こちらの「モシュ印 & コケ寺リウム」は、「方丈 北の間」にあります。モシュ印に書いてある「拈華堂(ねんげどう)」とは、御本尊の「釈迦如来坐像」が安置されている「法堂」のことです。
洛南エリア
2.日本最大級・最古の伽藍と四つの庭園で有名「東福寺」

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「モシュ印&コケ寺リウム」は、紅葉でも人気の高い「本坊庭園(方丈)」にあります。流れるような御朱印の文字をそっくりうつした「モシュ印」の美しさが、秋の風景の中に溶け込んでいます。

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3種類ある「コケ寺リウム」のうち人気なのが「北庭 市松の庭」を切り取ったものです。四角の敷石とふわふわのコケの取り合わせが、とってもスタイリッシュ。
東福寺の詳細情報
- 住所
- 京都府京都市東山区本町十五丁目778
- アクセス
- 1) JR京都駅から市バスで15分 2) JR奈良線・京阪本線東福寺駅から徒歩で10分
- 営業時間
- [4月〜10月] 9:00〜16:00 (拝観受付終了は16:00、16:30に閉門) [11月〜12月上旬] 8:30〜16:00 (拝観受付終了は16:00、16:30に閉門) [12月上旬〜3月] 9:00〜15:30 (拝観受付終了は15:30、16:00に閉門)
- 料金
- 【通常期拝観料 (下記の秋季期間以外)】 通天橋・開山堂 大人:600円,小人:300円 東福寺本坊庭園(方丈)大人:500円,小人:300円 東福寺本坊庭園(方丈)、通天橋・開山堂 (共通拝観券) 大人:1,000円,小中学生:500円 【秋季拝観料:11月10日〜11月30日】 東福寺本坊庭園 (方丈) 大人:500円,小人:300円 通天橋・開山堂 大人:1,000円,小人:300円 東福寺本坊庭園(方丈)、 通天橋・開山堂(共通拝観券) 設定なし
洛北エリア
3.京都有数の苔庭・紅葉スポット「圓光寺」

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こちらの「モシュ印 & コケ寺リウム」は、宝物殿の「瑞雲閣(ずいうんかく)」にあります。現存する最古の木製活字(重要文化財)が展示されている建物です。モシュ印の見事な文字と一緒に、日本の出版の歴史も学んでみてはいかが?

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3種類のコケ寺リウムでは、「十牛之庭からみた本堂」や枯山水「奔龍庭」、「正門からスギゴケの階段をみた風景」が、ガラス容器の中におさめられています。どれもコケのみずみずしさを生かした作品です。
圓光寺の詳細情報
4.苔庭・四季の花で人気のお寺「三千院」

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こちらの「モシュ印 & コケ寺リウム」は、「客殿」にあります。大正元年に大補修された「客殿」には、当時の京都画壇を代表する画家であった「竹内栖鳳(たけうちせいほう)」や「望月玉泉(もちづきぎょくせん)」らのふすま絵が奉納されました。現在、これらの貴重なふすま絵は宝物殿に所蔵されていますから、モシュ印を見た後にじっくりと眺めましょう。

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3種類のコケ寺リウムは、どれも三千院の自然あふれる風景を再現したもの。こちらは「往生極楽院周辺」の様子が、そのままコンパクトにまとまっています。ガラス容器の中にある景色はどこか愛らしくてキュートです。

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こんなかわいらしい「お地蔵さん&コケ庭」もあります。三千院のお庭には、わらべ地蔵がたくさん置いてあり、ひとつ見つけるたびに、ほんわかした気分になれます。
洛西エリア
5.平安時代のみやびを残す「常寂光寺」

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こちらの「モシュ印 & コケ寺リウム」は、「舟屋」にあります。モシュ印展示中も、もちろん御朱印がいただけますので、御朱印ガールはぜひとも「巨大モシュ印とマイ御朱印」のペア写真をとっておきましょう!
常寂光寺の詳細情報
6.苔庭で有名な奥嵯峨の尼寺「祇王寺」

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こちらの「モシュ印 & コケ寺リウム」は、「客殿」にあります。モシュ印に描かれた流麗な文字は、はんなりした雰囲気。ふっくらと盛り上がった緑のコケの色が、実に美しいものです。

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こちらのコケ寺リウムは、草庵の大きな「吉野窓」の前に展示されています。こちらの吉野窓は、光の入り方によって影が虹色に見えるという不思議な窓です。奥嵯峨の光の動きも、ともに楽しみましょう
7.竹と苔の緑に囲まれた「地蔵院」

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こちらの「モシュ印 & コケ寺リウム」は、「方丈 茶室内」にあります。こちらの「方丈(ほうじょう)」は京都市の登録有形文化財。2018年に、332年ぶりとなる解体修理が完了したばかりです。モシュ印を眺めた後は、すがすがしくなった方丈を見学しましょう。

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3つのコケ寺リウムは、かわいいハート型の窓の前に並んでいます。この窓はハート型ではなく「猪目文様(いのめもんよう)」という、日本に伝わる吉祥文様*のひとつです。福を呼ぶ窓の前で、コケ寺リウムをパチリ!と撮影しませんか。
*吉祥文様…祝意をあらわすのに用いる文様
8.おもむきの違う4つの庭園を散策「妙心寺 桂春院」

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こちらの「モシュ印 & コケ寺リウム」は、「方丈 上間の間」にあります。こちらの御朱印は季節の植物などが入るものがあり、とてもきれいです。御朱印ガールはぜひとも、モシュ印撮影とともに、御朱印もいただいて帰りましょう。

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コケ寺リウムは、苔に覆われた庭園と建物を配したものです。苔と木々と建物の調和が感じ取れる小さな空間は、本物の風景の空気をしっかりととらえています。
桂春院の詳細情報
苔とお寺とアートの一体化を楽しむ旅へ♪

出典:www.instagram.com(@ryooota_yuzu)
京都のお寺の魅力は数々ありますが、苔庭の静かな雰囲気は格別です。また「モシュ印&コケ寺リウム」では、苔とお寺とアートがみごとに融合。自然と一体化しつつ発展してきた京都のお寺の歴史と斬新なアートイベントで、心洗われる休日の旅はいかがですか?