波の音、潮のにおい、ノスタルジックな青の世界。旅したくなる「海の見える絶景駅」8選

現代人はたくさんの情報に囲まれています。日々のニュース、人気ドラマに話題のカフェ、タイムラインに流れてくる写真、誰かのつぶやき。ひとつひとつは必要なものだったり、楽しいものだったりするかもしれません。でも、毎日たくさんの情報を受け取っていると、知らず知らずのうちに心が疲れてしまうのではないでしょうか。

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たまにはスマホや賑やかな街から離れて、目と、脳と、心を休ませてあげませんか？ 今回ご紹介するのは、ぽっかりとひらけた景色の中で、のんびり過ごせる「海の見える駅」。波の音に身をゆだね、どこまでも続く海を眺めれば、情報過多で疲れた心が癒されてゆきます。気持ちにも余裕が生まれるはずですよ。

時が止まったような駅舎やホームのレトロな雰囲気も、せわしない毎日を忘れさせてくれます。この記事では、通り過ぎるだけでなく、旅の目的地としても人気の「海の見える駅」をご紹介します。ぜひ訪れて、いつもよりゆっくりと流れる時間を楽しんでみてくださいね。

JR予讃線の「下灘駅」は、全国的に有名な海の見える絶景駅です。開放的なホームの向こうには遮るものがなく、穏やかな瀬戸内海が広がっています。まさに絵に描いたような風景ですね。

波の音や潮風を感じながら電車を待つ時間は、まるで映画のワンシーンのようです。

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日中の真っ青な海も素晴らしいものですが、夕日が沈む時間帯も絶景です。刻一刻と変わる空の色を楽しみながら、電車を待ってみましょう。美しい景色とノスタルジックな雰囲気が、心を癒してくれますよ。

JR常磐線の「日立駅」は、海にせり出すようなガラス張りの駅舎が特徴的。2012年にはグッドデザイン賞を受賞しました。美しい空間の中で、海に浮かんでいるような感覚を楽しめますよ。屋内なので、雨の日や冬の寒い日も景色を楽しむことができます。

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駅舎の大きなガラス窓の向こうには、太平洋が広がっています。おすすめの時間帯は、水平線の向こうに日が昇る早朝。「日立」という地名は、水戸黄門で知られる徳川光圀公が、この地で美しい朝日を見て言った言葉が元になっているのだそうです。地名の由来になった絶景をぜひ眺めてはいかがでしょうか。

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駅にはおしゃれなカフェが併設されています。ふわふわのパンケーキや、茨城県自慢の地ビールが人気。カウンター席があるので、ひとり旅でも過ごしやすい雰囲気です。電車を待つ間、海を眺めながらティータイムを楽しめるなんて素敵ですね。

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昭和の香りが漂うレトロな「千綿駅」。木造駅舎のすぐ向こうには、大村湾が広がっています。海との距離が近く、駅舎の窓や出入り口はまるで額縁のよう。駅舎のイスに座り、そよぐ潮風を感じて夕日を眺めていると、時が止まったような感覚を覚えます。

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階段をのぼってすぐのホームに出てみれば、より開放感を味わえますよ。夕日色に染まった海と駅のホームの風景はどこか現実離れしていて、日常を忘れられます。

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駅舎の中は、「千綿食堂」というカフェになっています。駅舎のレトロな魅力をいかした雰囲気の良いカフェで、コーヒーやカレーを味わえますよ。海と電車のドラマチックな景色を眺めながら、ゆっくりと食事を楽しんではいかがでしょうか。

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「北浜駅」は、オホーツク海に面した駅。夏は爽やかな緑と海の青を、冬は雪景色の中を走る列車や、流氷を見ることができます。ホームの向こうに広がる真っ白な世界は、雪国ならでは。大自然そのものを感じるダイナミックな風景で、心に響きます。

北浜駅は待合室の中がユニークなのも特徴。壁や天井に切符や名刺などがぎっしり貼られています。どうやってあんなに高い天井に貼ったんだろう？ と想像する時間も楽しいもの。この駅を訪れた旅人たちの想いが感じられて、あたたかい気持ちになりますよ。

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待合室の隣にあるのは、レトロな雰囲気漂う喫茶店「停車場」です。ホタテカレーやオホーツクラーメンなど、オホーツク海に面した駅ならではのグルメを味わえますよ。電車待ちでお腹が空いたら、ラーメンを食べて温まりましょう。

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「海芝浦駅」は、賑やかな都市・横浜にありながら、秘境駅といわれています。その理由は、駅が東芝の工場敷地内にあり、一般のお客さんは駅の外に出られないから。ホームから望む海の向こうは不思議な形の建物が並ぶ工場地帯で、貨物船が行き交っています。普段は訪れない場所だからこそ、非日常的な気分を味わえますよ。

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改札の外には出られませんが、ホームの先には「海芝公園」があり、ベンチに座って景色を楽しむことができます。夜になると工場地帯や橋に明かりがともり、幻想的な風景に。秘境駅からの夜景を楽しんではいかがでしょうか。

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ちなみに、「海芝浦駅」は乗車料金の精算方法が普通の駅と少し違います。また、電車の運行本数が少ないので、訪れる際はご注意を。工場で働く方々の迷惑にならないように、不思議な駅の風景を楽しんでみてくださいね。

島原鉄道にある「大三東駅」は、日本一海に近い駅のひとつといわれています。ホームには視界を遮るものがなく、目の前に広がるのは美しい有明海のみ。旅の途中で「大三東駅」に降り立ってみると、そのあまりの開放感に驚きます。晴れ晴れとした気分になれますよ。

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大三東駅は「幸せ祈願スポット」としても人気で、ホームには願い事が書かれた「幸せの黄色いハンカチ」が掲げられています。駅の販売機で黄色いハンカチを購入できるので、旅の思い出に、幸せ祈願をしてはいかがでしょうか。

駅の向こうに広がる有明海は、干満差が日本一の海。そのため、ホームから見える景色は時間ごとに大きく異なります。干潮時は遠浅の干潟が広がり、干潟の中の駅に降り立ったような感覚を味わえますよ。長居して、刻々と変わる風景を見ていたくなります。

青森県の「驫木駅」は、荒波の日本海をバックにポツンとたたずむ木造の駅舎。どことなく秘境感があり、何かドラマが始まりそうな雰囲気です。

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駅舎の窓の向こうに日が沈む夕暮れ時の景色は、まるで絵画のよう。物語の世界に入り込んだような気分で、旅のひと時を楽しんではいかがでしょうか。

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「驫木駅」を通るJR五能線は、全国的に人気の高い絶景ローカル線です。海岸線や白神の山の中などを走り抜けるので、車窓から美しい風景を楽しめますよ。

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湘南の海と江ノ島をのぞむ、抜群のロケーションにある「鎌倉高校前駅」。名前の通り近くに高等学校があり、時間帯によっては学生で賑わいます。レトロな車両と海のコントラストはノスタルジックで、高校時代の思い出がよみがえってきますよ。

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近くの踏切は、アニメ「スラムダンク」のオープニングに登場する場所のモデルとして注目されています。アニメ自体を知らなくても、絵になる風景に思わず目を奪われるはず。駅に降り立ち、海辺の開放感を味わった後は、のんびり鎌倉散歩を楽しんではいかがでしょうか。

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全国各地の「海が見える絶景駅」をご紹介しました。せわしない毎日に疲れた時に、ぜひ訪れてはいかがでしょうか。道の途中でちょっと立ち止まり、ぽっかりとひらけた景色を眺めてひと休み。しばらくすれば気持ちが落ち着いて、次へと進む元気が湧いてくるはずですよ。