藤原氏の栄華が極めた理想郷・平泉"毛越寺"の庭園散歩

藤原氏の栄華が極めた理想郷・平泉"毛越寺"の庭園散歩

2011年に岩手県平泉町で、5つの寺院や遺跡群が世界遺産登録されました。仏の世界である“浄土”を表現した景観の考古学的価値が認められたそうです。その世界遺産に登録されたうちのひとつが毛越寺(もうつうじ)。平安の文化を今に伝える貴重な遺産です。この世の栄華を極めた藤原氏が創りあげた毛越寺の美しい庭園を散策しませんか。

2016年05月18日

朱色の柱が鮮やかな平安様式の本堂

朱色の柱が鮮やかな平安様式の本堂462270

出典:chancoさんの投稿

毛越寺は850年に慈覚大師円仁によって開山され、11世紀の終わりころから奥州の藤原基衡らに再興されました。伽藍遺構と浄土庭園は、国の特別史跡・特別名勝の二重指定を受けている貴重な文化遺産です。2011年には「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」としてユネスコに世界遺産登録されました。
朱色の柱が鮮やかな平安様式の本堂591871

出典:

建てられた当時の毛越寺は、40ものお堂や塔が造られ、僧侶たちの住まう僧坊も500を数えたそう。その華麗な面影は失われてしまいましたが、平安時代の伽藍(がらん・寺院の建物)の遺構がほぼ完全な形で残っており、発掘調査のもとその全貌が明らかになりました。

大香炉の煙を浴びて無病息災を祈願しましょう

大香炉の煙を浴びて無病息災を祈願しましょう462297

出典:もっちりさんの投稿

本堂の前にある大香炉。煙を浴びて身を清めます。無病息災をお祈りしましょう。

山門をはいると、大香炉の向こうに見える鮮やかな朱色の柱に目を奪われます。平安様式に則って平成元年に再建された、新本堂です。寺院の中心となるご本尊は薬師如来。

浄土の世界の中心

浄土の世界の中心575892

出典:funkbassさんの投稿

仏が住まう清らかな浄土の世界を表現した浄土庭園は、日本最古の庭園書『作庭記』に基づいて作られました。800年の時を経てなお面影を留めて、平安の優美な文化を今に伝えてくれます。
浄土の世界の中心462269

出典:ハル.さんの投稿

庭園の中心となるのは「大泉が池」。清らかな水をたたえ、周辺に自然の景観を模すような意匠がこらされた「大泉が池」は、四季折々に、また見る場所によっても姿を変えます。心落ち着くひとときをもたらしてくれることでしょう。

平安の美学の結晶

平安の美学の結晶468145

出典:花芽吹さんの投稿

池の東北側には、池に水を引き込む遣水(やりみず)が設けられています。遣水は、人の手による幾何学的なデザインではなく、自然の渓流を真似て左右に蛇行させたり、流れをぶつからせたりと変化がつけられているんです。

雅な宴で日本の心を思い出す

雅な宴で日本の心を思い出す468121

出典:hikari555さんの投稿

この遣水(やりみず)を舞台に、5月第4日曜日には平安の雅な情景を再現する「 曲水(ごくすい)の宴」が開催されます。雪深い東北の地に巡ってくる新緑の季節がどれほど喜ばしいものか想像してみてください。水の流れる様を楽しむ宴は、自然と共に生きる日本の心が伝わってくるようです。

目に鮮やかなあやめ祭り

目に鮮やかなあやめ祭り462274

出典:

6月のあやめ祭りは、写生大会なども行われる楽しいイベント。大泉が池周辺には約3000平方メートルのあやめ園があり、300種、3万株の花菖蒲が紫、白、黄色と鮮やかに咲き誇ります。緑深い庭園に素晴らしいコントラストを見せてくれる散策に最適のスポット。あやめ園は1950年代に町民が最初に手掛け、以降、揚羽(あげは)や初鏡(はつかがみ)、初光(はつひかり)などの大輪のあやめの種類も増え、訪れる人を楽しませています。あやめ祭りは毎年6月20日~7月10日に開催。

毛越寺でも蓮に出会えます

毛越寺でも蓮に出会えます468326

出典:たろたろさんの投稿

岩手では中尊寺の古代ハスが有名ですが、毛越寺でも蓮が見れるって知ってましたか?蓮は早朝に花開き昼には閉じてしまいます。ぜひ夏の朝は早起きして訪れてみてくださいね。

重要無形民俗文化財「延年の舞」

重要無形民俗文化財「延年の舞」462479

出典:prisoner6さんの投稿

毛越寺に伝えられる「延年(えんねん)の舞」は、当時の浄土思想を伝える価値ある伝承として、国の重要無形民俗文化財となっています。延年は長生きを意味する言葉。延年の舞は、正月14日から20日まで執り行われる摩多羅神(またらじん)の祭礼(二十日夜祭)の最後の法楽として奉納され、夜半まで続きます。正月の二十日夜祭のほか、春・秋の藤原まつり、あやめ祭り、萩まつりでも一部観ることができます。開催日は1月20日、5月5日、11月3日です。

燃え上がる東北の紅葉

燃え上がる東北の紅葉468067

出典:酔狂人さんの投稿

秋の毛越寺では紅葉が燃えるように色づきます。東北の紅葉は清廉な空気の中でいっそう赤さを増すようです。

燃え上がる東北の紅葉575967

出典:shimadayuさんの投稿

古くから作物の神様として信仰される摩多羅神(またらじん)が祀られる常行堂と紅葉とのコントラストが優美。

清浄な浄土の冬

清浄な浄土の冬467728

出典:日吉丸さんの投稿

こちらは冬の大泉が池。東南の隅には、美しい曲線の洲浜が造られています。浅い池底に玉石が敷き詰められ、雪の日は息をのむように清浄な美しさです。

庭を象徴する「池中立石」

庭を象徴する「池中立石」468152

出典:shimadayuさんの投稿

大泉が池の東南に配置された小さな島は、庭の象徴のように私たちを惹きつけます。岸辺から水中へ荒磯(ありそ)のように石組みが張り出し、その先の出島に「池中立石」と呼ばれる約2メートルの影石がそびえ立っています。

毛越寺庭園の夕暮れ

毛越寺庭園の夕暮れ462287

出典:umitaroさんの投稿

四季折々の表情を見せる毛越寺庭園。忙しいあなたも優雅な庭園散歩で、日本の心を思い出してみては?

一ノ関で郷土料理のもちをいただく

「せきのいち」メニュー 469348 一ノ関には300種類のもちがあります。そのうち9種類とお雑煮を楽しめるお膳です。

出典:

毛越寺庭園散策のあとは、車で15分、東北本線で2駅の一ノ関市に足を伸ばしてみましょう。一ノ関のハレの郷土料理と言えば「もち」。郷土料理「せきのいち」で9種のもちだれとお雑煮がセットになった“果報もち膳”をいただいてみてはいかが?縁起を担ぐ萩の小枝探しの遊びも旅の思い出になることでしょう。地元の酒やクラフトビールも楽しめる人気店です。

蔵元レストラン せきのいちの詳細情報

蔵元レストラン せきのいち

一ノ関 / 郷土料理(その他)、ビアホール・ビアレストラン、ビアガーデン

住所
岩手県一関市田村町5-42
営業時間
月~土 11:00~14:00 14:00~17:00(カフェタイム※お餅は食べられます) 月~土 17:00~21:00(L.O.20:00) 日・祝 11:00~20:00(L.O.19:00) 月・火・水・木・日の17:00以降は予約営業となっています。 (当日予約受けられないときもあります。お電話でご確認ください) TEL:0191-21-5566(レストラン直通)
定休日
不定休となっております。
平均予算
  • ¥2,000~¥2,999
  • ¥4,000~¥4,999

データ提供

いかがでしたか?

仏の住まう浄土を表現した毛越寺の浄土庭園。日本の自然の美しさをあらためて感じさせてくれるでしょう。優雅な庭園散歩で平安の心に触れてみませんか。

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