小さな村みたい。日本の原風景にホッとする温泉旅館「忘れの里 雅叙苑」／霧島市

休日は家でゆっくり過ごそうと思っても、仕事のことが頭から離れなくてついパソコンを開いてしまう…。なんて経験はありませんか？ どんなにやりがいのある仕事でも、休みなく毎日毎日頑張っていると心身が疲れ切ってしまいます。たまには”仕事”を感じさせる全てのモノから離れて、体の芯からリラックスしませんか。

出典：

今回ご紹介する「忘れの里 雅叙苑」は、日本の原風景をテーマにした温泉旅館です。美しい山々に囲まれた苑内には、のんびりと散歩するにわとりとひよこたちの姿が。昔話に登場する村のような雰囲気で、現代社会の慌ただしさを感じさせません。仕事の一切を忘れてくつろげますよ。

出典：

田舎暮らしを体験できる旅館ですが、お部屋はほどよい特別感があって気分よく過ごせます。夫婦や恋人同士でのご褒美旅行にもおすすめですよ。ほのぼのとした村の中で、青く澄んだ川のせせらぎを聴きながら、温泉と田舎料理をゆっくり楽しむ。そんな旅をしてみませんか？

この記事では、鹿児島県の旅館「忘れの里 雅叙苑」をご紹介します。仕事から少し離れたくなった時、ぜひチェックしてみて下さいね。

向かう先は鹿児島県霧島市。神が初めて降り立った場所といわれている「高千穂峡」が近く、数多くの神話が残されてる土地です。市街地を少し離れると、森林セラピーが行われる美しい森や、長い歴史を持つ「霧島神社」など、心身を清めてくれるスポットが点在しています。都会の喧騒を忘れて、ゆっくりと深呼吸してみましょう。

出典：

宿があるのは、霧島市の「新川渓谷温泉郷」と呼ばれるエリア。清らかな天降川沿いの温泉地です。鹿児島空港や霧島市街地から車でおよそ15分とアクセスのよい場所でありながら、美しい自然に囲まれてリフレッシュできますよ。

出典：

「忘れの里 雅叙苑」は、日本でわずか11軒しかない「ルレ・エ・シャトー」の加盟宿です。「ルレ・エ・シャトー」とは世界的なホテル・レストラン会員組織で、その土地の風土を大切にした空間、料理、独創的なおもてなしなどが評価基準とされています。ロケーションだけではなく、世界的に評価されている”おもてなし”も楽しんでみましょう。

出典：

苑内には、茅葺き屋根の古民家や、水屋と呼ばれる台所、囲炉裏（いろり）と呼ばれる居間などがあります。旅館というよりも山間の小さな集落のよう。”昔々あるところに…”と物語が始まりそうな雰囲気ですね。ここまでくれば、オフィスビルや満員電車のことはすっかり忘れてしまいますよ。

出典：

宿に到着してまず目に入るのが、「この道 にわとり優先」の立て看板。いったいどういうこと？ と不思議に思っていると、悠々と歩き回るにわとりの姿が！ 足があたってしまわないようにそっと道を開けてあげましょう。ほのぼのとした風景を前にすると、いつもより少し優しくなれる気がしますよ。

出典：

チェックインを済ませたら、お茶とお茶菓子をいただきます。竹のお皿に、葉っぱのコースターとお手紙。わざわざキレイな葉っぱを探してきてくれたのでしょうか。さりげないおもてなしですが、童心がくすぐられるような、あたたかい気持ちになりますね。

出典：

おすすめは、全4室の「お風呂リビング」があるお部屋。畳敷きの居間とは別に専用のお風呂ルームがあり、とことんくつろいで温泉を楽しめます。床暖房設備を採用しているため、冬でもあたたかく過ごせますよ。写真の「タイプ E」のお部屋はメゾネットタイプで、1階が居間、2階が「お風呂リビング」と和室になっています。

出典：

あたたかい日は窓を開け放って、半露天風呂のように楽しむこともできます。お風呂から上がったらバスローブを着て、デイベッドでゴロゴロ。あまりにも気持ちよくて、そのままお昼寝をしてしまいそうですね。

出典：

「お風呂リビング」とは別に和室があるので、寝る時や食事の時間はこちらでくつろぎましょう。ゆとりのある間取りで、思いっきり羽を伸ばせます。

出典：

昔ながらの雰囲気の宿だと、トイレや洗面台などの設備がちょっと気になる…という方も多いのではないでしょうか？ こちらは現代的なウォシュレットトイレや清潔感のある洗面台が備えられているので安心。気分よく過ごせるでしょう。

出典：

「忘れの里 雅叙苑」のチェックインは14時から、チェックアウトは翌日12時まで。滞在時間はたっぷりあります。お部屋でのんびり温泉を楽しんだ後は、ふらりと散歩に出かけてはいかがでしょう？ 苑内には、エステ、カフェ＆バー、読書室、水場、川辺のテラスなど、様々なスポットがありますよ。

出典：

昔話のワンシーンのようなこちらの空間は、ひと休みにぴったりの「囲炉裏小屋」です。炭火が赤々と燃える様子を見ていると、心まであたたかくなってきます。

出典：

小腹がすいたら、囲炉裏小屋にあるカゴをそっと開けてみて。中には「おやつ」が入っていますよ。素朴でどこか懐かしい味が心に沁みます。

出典：14th moonさんの投稿

「水屋」は調理をしたり、野菜を洗ったりする台所。飾りではなく実際に使われています。ごはんを炊くかまども現役！ 水場ではキレイな水で新鮮な野菜を冷やしています。

出典：

軒先に吊るしてある野菜たち。昔はこうして野菜を保存したんですね。昔ながらの風景にホッとします。

出典：デラホーヤさんの投稿

少し歩くと天降川の流れが見えます。爽やかなブルーで、眺めているだけでも心のモヤモヤが浄化されそう。川のせせらぎを聴いて癒されてはいかがでしょうか。

出典：

散歩をしてお腹を空かせたら、いよいよお楽しみの夕食です。食材に強いこだわりがあり、宿直営の菜園でとれた野菜や、養鶏場で育てた地鶏などを使っています。内容は日によって異なりますが、味噌田楽、天然鮎の塩焼き、地鶏の刺身盛り合わせなど、素材本来の味わいを活かしたシンプルなものが並びます。

出典：ココガイイカモさんの投稿

さつま芋のデンプンで作っただご（だんご）汁や、田舎そば、黒豚の角煮など、鹿児島県らしい郷土料理ありますよ。派手さはないかもしれませんが、ひとつひとつがやさしい味。新鮮な食材と丁寧に作られた料理が、疲れた体を内側から健康にしてくれるでしょう。

出典：ココガイイカモさんの投稿

夕食をゆったりと楽しんだら、部屋に帰る前に｢囲炉裏小屋｣にぜひ立ち寄ってみて。青竹にお酒を入れ、囲炉裏で熱した｢かっぽ酒｣をいただけますよ。炭火を見つめながら、竹の筒で熱燗を味わうひと時。お腹の底からポカポカとあたたまって、夜はぐっすりと眠れそうですね。

出典：

にわとりの鳴き声で目覚める朝。渓谷の爽やかな空気を胸いっぱいに吸い込めば、清々しい1日がスタートします。外に出ると、水屋の方からトントントン…と煮炊きの音が。朝の散歩がてら、朝食会場に向かってみましょう。

出典：

水屋をのぞくと、昔ながらのかまどで炊飯が行われています。食欲をそそる炊き立てのごはんの香り。朝食がますます楽しみになりますね。

出典：ココガイイカモさんの投稿

朝食メニューには、鹿児島の旬の食材がたっぷり。かまどで丁寧に炊いたごはんに、豚みそや寄せ豆腐などのおかずがよく合います。季節のお味噌汁は具が盛りだくさんで、これだけで栄養がしっかり取れそう！

出典：

魚料理はひとりひとりの好みの焼き加減を聞いて、その場で焼き上げてくれますよ。

出典：

卵料理も好みの調理方法で、出来たてを味わえます。焼きあがりを待つ時間も楽しみですね。

出典：

日本の原風景と昔ながらの暮らしを体験できる宿、「忘れの里 雅叙苑」をご紹介しました。喧騒から離れた美しいロケーションはもちろん、あたたかみのあるおもてなしも魅力。体の芯からリラックスできますよ。仕事から離れたくなった時や、頭の中を空っぽにしてお休みしたくなった時、ぜひ訪れてはいかがでしょうか。