2016年04月01日

高さ20mの雪の壁!立山黒部アルペンルート「雪の大谷」を目指す

高さ20mの雪の壁!立山黒部アルペンルート「雪の大谷」を目指す

立山黒部アルペンルートに現れる春の風物詩「雪の大谷」は、世界屈指の積雪量を誇る厳しい自然が作り出した絶景です。真っ白い雪と氷の世界はとても壮大で、目の前に聳える巨大な雪の壁を見上げれば、感動すること間違いありません。雪の大谷を見るなら、美しい滑らかな壁肌が見られる除雪間もない4月がベストシーズン。その時期はまだ「みくりが池」も一面が雪に覆われいて、見渡す限りの銀世界が楽しめます。この時期にしか見られない春の絶景を目指す旅へ出かけましょう。

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出典:zooさんさんの投稿

絶景とは、このことです。

「雪の大谷」は春先にしか見る事が出来ない、唯一無二の絶景です。その圧倒的な景観は近年、外国からの観光客にも支持されるほど。しかし冬の雪山の厳しい自然環境を考えるとうかつに近寄れないイメージを持つ方も少なくないのではないでしょうか。しかし立山黒部アルペンルートはしっかり整備された山岳観光地帯なので、装備の点など注意さえすれば誰でも気軽に行く事が出来るんです。学生旅行の思い出や、彼氏・彼女との旅行のスポットにもオススメな雪の大谷を紹介したいと思います。

標高2,450mの立山室堂平は、世界でも有数の豪雪地帯。
中でも室堂付近にある「大谷」は、吹きだまりになっているため特に積雪が多く、その深さは20mを超えることもあります。この「大谷」を通る道路を除雪してできる、高さ20mにも迫る巨大な雪の壁が「雪の大谷」です。

出典:雪の大谷を楽しむ | 楽しみ方ナビゲート | 立山黒部アルペンルート

長野県側発:景色と珍しい乗り物をたっぷり満喫コース

扇沢(おうぎざわ)からスタート

長野県側スタートは扇沢駅です。マイカーでお越しの方は扇沢駅に駐車か、信濃大町駅に駐車してバスで扇沢駅へ向かいます。扇沢駅からは、日本で唯一ここにしかない関電トンネルトロリーバスに乗ります。トローリバスはガソリンなどを一切使用せず電力で走るバスとして昭和3年にこの世に誕生しました。自然保護を最優先に考えられて立山黒部では昭和39年にトロバスを導入。古き良き時代の知恵を受け継いだトロバスに揺られながら黒部ダム駅を目指します。

扇沢(おうぎざわ)からスタート10575

出典:

映画の世界のようなトンネルが続きます。

黒部ダム駅から黒部湖駅へ

黒部ダム駅は、その名の通りダムにある駅です。降りる場所は地下ですので、長い長い階段を上ってダム展望台を目指します。

黒部ダム駅から黒部湖駅へ10578

出典:ま~ちんさんの投稿

地下から地上に出ると、待っているのは黒部ダムの雪景色。

展望台の標高は1508メートル。夏は豪快な放水が見れるダムも、この時期は深い雪によって眠りについています。ダムの中に雪が積もっている様子も貴重な景色でとても迫力があります。ここからは立山連峰がとても良く見えますので景観も楽しんで下さい。雄山(3303メートル)、富士ノ折立(2999メートル)、大汝山(3015メートル)と、どれも3000メートル級の山々が連なっている様子は、見ているだけで心が清々しい気持ちになります。

黒部ケーブルカーの黒部湖駅は標高1455メートル。ここからはトンネルの中を通るケーブルカーに乗ります。地下トンネルを通る感じが味わえるので、どこか非現実的な世界に迷い込んでしまったような感覚を味わう事が出来ます。

黒部ダム駅から黒部湖駅へ10581

出典:Sa_Naさんの投稿

まるでSFの世界!?

黒部平駅~立山ロープウェイ~大観峰

黒部平駅は標高1828メートルにあります。2つの乗り物を乗り継いで、もうすぐ2000メートルですね。展望台からは立山連峰が良く見えます。ここから、立山ロープーウェイに乗り換えて、空中散歩を楽しみましょう。空から見下ろす景色はどこまでも続く白銀の世界で、眩しい程に格別です。

黒部平駅~立山ロープウェイ~大観峰10585

出典:zooさんさんの投稿

山の天候に恵まれると、こんな絶景を見れます。

大観峰駅~立山トンネルトロリーバス~目的地室堂へ

どことなく非現実的な世界が続いてきた乗り物旅行。立山黒部の魅力と言っても過言ではない、貴重な乗り物に揺られる時間を楽しむ観光客も多いのです。

大観峰駅~立山トンネルトロリーバス~目的地室堂へ10588

出典:COLT VerRさんの投稿

すれ違えるのか!?そんなドキドキも、また醍醐味なのです。

トロリーバスを降りれば、そこはもう目的地です。
絶景の続く雪の大谷を心行くまで満喫して下さいね。

待ちに待った雪の大谷に到着!

待ちに待った雪の大谷に到着!10591

出典:SAWA*さんの投稿

青空と雪壁。清々しい程の景色を見れば、小さな悩み事なんて吹き飛んでしまいますね。

雪の大谷に着いたら、ゆっくり立ち止まって、巨大な雪の壁を見上げてみて。一部では雪壁に文字を書けるメッセージエリアがあるので、到着記念の写真に好きな言葉やカップルのイニシャルを書いてみるのもいいですね。きっと素敵な思い出になりますよ。ほかにも、どこまでも続く雪の世界を楽しめるパノラマロードがあり、立山連峰を360°パノラマで見られますのでこちらもじっくり散策してくださいね。

服装ワンポイントアドバイス

雪の大谷は気温が最高でも10℃前後と真冬並なので寒さに対する服装が必要です。手袋・マフラー・耳当て付きの帽子・寒さが苦手な方や慣れない方はカイロなどもあると良いですね。また靴も同様でトレッキングシューズや無い方は長靴でも良いので、防水のものを履いて下さい。 雪の大谷はゲレンデと同じで雪からの強い照り返しが強くあるので、日焼け対策も忘れないで。日焼け止めクリームはもちろんですが、パノラマロードの散策をする方は特にサングラスやスキー用のゴーグルなどがあると便利ですよ。

服装ワンポイントアドバイス10595

出典:yuichi swissさんの投稿

雪の大谷の詳細情報

雪の大谷

住所
富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂外11国有林
アクセス
立山駅/ケ-ブルカー/7分/高原バス/50分

ホテル立山で宿泊。朝の雲海にため息

標高2450メートル、まさに雲の上に立つホテル。日帰りでも行かれる立山黒部アルペンルートですが、宿泊してゆっくり山頂の時間を楽しんでみませんか。いつもの日常とはかけ離れた上質な時間を過ごせますよ。

ホテル立山で宿泊。朝の雲海にため息10599

出典:nonbiriさんの投稿

まるでおとぎはなしの世界に入ったような、銀世界を望めます。

気候がよければ早朝に雲海を見る事が出来ます。宿泊した人の特権ですね。

「りんどう」その他 10601

出典:X-TWELVEさんの投稿

気候条件が整うと、息をのむような雲海が眼下に。

ホテル立山の中にあるりんどうはティーラウンジとしては日本で一番高いところにあるんです。こちらのラウンジは登山客でもゆったりと休めるのが嬉しいところ。立山湧き水コーヒー(雲海コーヒー)と黒部ダムシフォンは是非とも味わいたい一品です。

「りんどう」料理 10603 シフォンケーキ1300円(水出しコーヒー付き)

出典:X-TWELVEさんの投稿

こんなに優雅なティータイムが山頂で楽しめるなんて…

「りんどう」内観 10604 店内の様子

出典:マイヤーくんさんの投稿

登山客や雪の大谷の散策客も、気軽に入れるのが嬉しいですね。

水出しコーヒーは室堂(むろどう)から流れ出る名水「玉殿の湧水」を使い、8時間以上かけて低温でじっくり抽出するコーヒー。苦みが少なく口当たりがとてもマイルドなコーヒーなので、山頂での一息にとても合います。シフォンケーキはふかふか食感にたっぷりの生クリーム・ケーキ、下にはカラメルソースを敷き、黒部ダムをイメージしています。水出しコーヒーによく合います。

りんどうの詳細情報

りんどう

室堂 / カフェ

住所
富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂平 ホテル立山 3F
営業時間
[月]  09:00 - 17:30(L.O. 17:00) [火]  09:00 - 17:30(L.O. 17:00) [水]  09:00 - 17:30(L.O. 17:00) [木]  09:00 - 17:30(L.O. 17:00) [金]  09:00 - 17:30(L.O. 17:00) [土]  09:00 - 17:30(L.O. 17:00) [日]  09:00 - 17:30(L.O. 17:00) ■ 定休日 無休 (立山黒部アルペンルート営業期間中)
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999

ホテル立山で宿泊。朝の雲海にため息10607

出典:kuniyanさんの投稿

いかがでしたか。雪山は、とても危険なイメージがありますが立山黒部アルペンルートはしっかり整備されているので初心者でも気軽に行くことが出来ます。もちろん、雪山には変わりありませんので急に天候が荒れる事もあります。きちんとした服装はマストですよ。厳しい自然の中にある景観だけでなく乗り物も魅力たっぷりな立山黒部アルペンルートは、一度行けばその楽しさや素晴らしさにハマること間違いなしです。

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