2021年02月22日

今したいのは「デジタルデトックスの旅」。心と身体を取り戻すための5つの旅先/全国

今したいのは「デジタルデトックスの旅」。心と身体を取り戻すための5つの旅先/全国

SNS、たくさんの情報、必要以上のモノ…それらに囲まれた毎日を過ごすと、「幸せ」に鈍感になっているような気がします。何かを頼った幸せではなくて、たとえばゆっくりお風呂に入ることとか、時間をかけて本を読むこととか、自分のカラダが本当に幸せだと感じることを、喧騒から一歩離れてみることで感じ取ってみませんか。今回ご紹介するのは、自分の心とカラダとじっくり向き合うことのできる旅先。自然を目の前にすることで、自分を客観的に見て、何に幸せを感じるのか、興味があるのか…自分を知り、もっと好きになる旅へ。

都会と一歩距離を置いて、本来のカラダを取り戻しませんか

都会はとても便利で豊か。だけど最新のトレンドや情報を追えば追うほど、「幸せ」を遠く感じるのはなぜでしょう。SNSでは人の幸福さが可視化されているようで、変に焦ってしまうときもあります。「あれも欲しいこれも持ちたい」と無いモノばかり見てしまって、そんなわたしにうんざりすることも。

自然の中で過ごし、自分を見つめる旅をしましょう

モノや人を頼りにした幸せは心もとないですよね。そうではなく、カラダが本当に満たされる幸せを感じ取ってみませんか。都会の喧騒から離れて、地面に足をつけてゆっくり深呼吸。心をリラックスさせましょう。周りに気をとらわれず、わたしは何に興味があり、喜び、どんなことを幸せに思うのか…。自分だけのオリジナルであるはずです。

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旅の目的は、わたし自身に向き合うこと。きれいな空気や自然に囲まれた、人が少ない場所に出かけましょう。この記事では、滞在するだけで気持ちがおだやかになるような旅先とお宿をご紹介します。観光地巡りではなく、自然の中をただうようにのんびりと過ごす旅。きっと気に入っていただけるはずです。

1.大自然のなかで本来の自分に還る。/北海道

北海道の風景「馬追丘陵の一本の木」

絶景の宝庫、北海道。本州では見られない大スケールの景観が広がります。世界遺産の知床や、北海道の屋根とも言われる大雪山連峰をはじめ、花のきれいな富良野や美瑛、壮大な釧路湿原や個性豊かな湖…。そこに集う動物や鳥たちも、北の大地ならではの光景です。雄大な自然を目の前にすると、人間の存在なんてかすんでしまいそう。

森に囲まれた小屋「maoiqnokoya」

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出典:

北海道の長沼町にある「maoiqnokoya(マオイクの小屋)」は、もともと作家さんが住まいや工房として使っていた建物です。自然の息吹を感じながら、ゆったりと滞在できます。隣の小屋はリビングとしてはもちろん、作品を生み出すアトリエ、心を鎮める瞑想の場など、思い思いに過ごせますよ。宿泊するだけでなりたい自分になれる、そんな森の小屋で休みませんか。

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出典:

リビングダイニングの大きな窓。外には四季の景色が広がります。白樺の木漏れ日、まぶしい夕陽、星空は時期によって表情は変われど、常にそこから見えるものたちです。椅子に腰かけて外を眺めていると、いつの間にか自分自身と向き合っているような気がします。わたしにとって変わっていくモノと、変わらないモノはなんでしょう。

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出典:

屋根裏部屋のベッドルームには、シングルベッドが2つ。リネンのナイトウェアはシーツに包まれるような安心感です。窓からは丘や庭を見下ろせます。こぢんまりとした場所のほうが妙に落ち着くのはなぜでしょうか。頭も心もからっぽにして、ぐっすりと眠れそう。

森に囲まれた小屋「maoiqnokoya」2341940

出典:

キッチンには、冷蔵庫や電子レンジのほかに、調理器具や最低限の調味料も備えられています。近くで買ってきた食材に少し手を加えるのもいいですね。作家さんのプレートを使うこともできます。実際に触れて、お料理を盛り付けて。器に込められた作り手の想いをじっくり味わいましょう。

森に囲まれた小屋「maoiqnokoya」2343958

出典:

朝食としてパンとコーヒー豆が付きます。パンは近くのベーカリーで作られたものです。自分でゆっくり淹れたドリップコーヒーといっしょにどうぞ。前日に買った新鮮なフルーツも食べましょう。静かに迎える朝は特別なひととき。朝食を大切な儀式のように過ごしたくなるのは、心がととのった証でしょうか。

詳細情報

maoiqnokoya

北海道 / 夕張 / 旅館

住所
北海道夕張郡長沼町加賀団体MAOIQ敷地内
アクセス
新千歳空港から車で30分、札幌から車で1時間

2.お茶の産地で自分と語り合う。/福岡県

茶畑 緑のじゅうたん

東京から2時間ほどで行ける九州の大都市・福岡。繁華街の博多や中洲の屋台街など、常に人でにぎわっているイメージがあります。一方で、自然や歴史的な魅力もたくさん。県南部の八女は全国でも有名なお茶の産地で、見渡すかぎり緑の絨毯を眺めることができます。古き良き町並みや、伝統工芸の文化も残っており、若い人たちにも人気があるエリアです。

日本のお茶を五感で楽しむ「NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町」

日本のお茶を五感で楽しむ「NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町」2341956

出典:

古くから日本に根付き、今でも愛されるお茶文化。その本質と可能性を楽しめるのが「NIPPONIA HOTEL(ニッポニアホテル) 八女福島 商家町」です。銘茶の産地・福岡県八女にあり、「JAPANESE TEA HOTEL」をコンセプトにしています。歴史的な建物に滞在しながら、新しいお茶体験に出合える旅。お茶の歴史と共に、わたし自身を振り返る時間となりそうです。

日本のお茶を五感で楽しむ「NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町」2341948

出典:

元酒蔵をリノベーションした客室は、当時のこだわりが随所に見られます。障子や木の彫り物がそのまま残っており、「日本建築っていいなぁ」と改めて感じるはず。お部屋には職人手作りの檜風呂が備わっています。茶葉を入浴剤としてお風呂に入れることもできますよ。ほのかなお茶の香りに包まれてリラックス♪

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出典:

エグゼクティブルームは、元老舗茶舗をリノベーションしたもの。お茶づくりに使っていた器具が残っている歴史情緒あふれるお部屋です。古いモノとモダンなインテリアが融合する、唯一無二の空間。当時の様子に思いを馳せながらのんびりと過ごしましょう。

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出典:

フレンチのシェフが提供する「八女キュイジーヌ」は、ここだけの美食体験。茶葉や出汁を合わせるアレンジや、料理とのティーペアリングなど魅力満点です。お酒が好きな人はオリジナルのティーカクテルもぜひ飲んでみてください。お茶はお菓子のためだけではありません。食事と愉しむお茶のかたちを体験してみましょう。

日本のお茶を五感で楽しむ「NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町」2341952

出典:

自分でお抹茶を点てることもできます。特におすすめなのが「朝抹茶」。凛とした気分で身体が目覚めますよ。疲労感や眠気を和らげる効果もあるそうです。そのほかにも、お茶にまつわるアクティビティがたくさん。広大な茶園の見学や、歴史的な町並みの散策も八女の雰囲気を味わえます。

公式詳細情報

NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町

福岡県 / 八女 / リゾートホテル

地図を見る
住所
福岡県八女市本町西京町204
アクセス
【交通機関】久留米駅よりバス「西唐人町」下車(徒歩約10分)【お車】九州自動車道「八女I.C」から約4km(約10分)
宿泊料金
22,100円〜 / 人
宿泊時間
15:00(IN)〜 12:00(OUT)など

3.山に見守られて過ごす。/新潟県

《新潟県》南魚沼の田園風景・一本道

日本海と高い山々に囲まれた新潟は、豊かな自然と食材の宝庫。四季折々の特徴がはっきりしているので、季節ごとに訪れたい場所です。絶品と称される「魚沼産コシヒカリ」や地酒はもちろん、美しい棚田や昔ながらの田園風景も魅力。越後湯沢や月岡など名湯も多く、温泉好きにはたまりません。秘湯「大沢山温泉」は東京から新幹線で約1時間40分。意外と近いと思いませんか?

絶景に浸る場所「里山十帖」

絶景に浸る場所「里山十帖」2341957

出典:

大自然に囲まれてリフレッシュするなら「里山十帖」に決まりです。特に露天風呂はラジオ番組の「絶景露天風呂ランキング」で第1位に選ばれたこともあります。正面に見えるのは、堂々たる日本百名山・巻機山。頭の上には空が広がります。温泉でこの景色に浸るだけで、癒されることが想像できますよね?

絶景に浸る場所「里山十帖」2341959

出典:

夕陽が差し込んだ山の斜面は、うすくピンク色に輝きます。冠雪しているときは特に美しい眺めです。天の川を鑑賞するために、夜の灯りは暗めにしているそう。大自然をめいっぱい楽しめる工夫が施されています。もちろん泉質も最高。大沢山温泉のお湯はとろりとした触感です。あまりの気持ちよさに長湯をしてしまいます。

絶景に浸る場所「里山十帖」2345174

出典:

お料理は野菜と山菜中心。流通していない新潟の伝統野菜もいただけます。添加物が入っていないヘルシーなメニューです。おなかいっぱい食べても、翌朝は身体がすっきりしていたという声もあります。一般的に想像する「旅館の豪華料理」とは違うかもしれませんが、食材のパワーに満ちた贅沢料理をゆっくりと噛みしめましょう。

絶景に浸る場所「里山十帖」2341961

出典:

自然を近くに感じる静かな客室では、自分のペースでのんびり過ごしましょ。物思いにふけったり、心の声をノートに書き出したり…。最新の情報を大量に取り込むよりも大切な作業かもしれません。そんな自分時間に寄り添ってくれるのは、ハンス・J・ウェグナーのソファや、アルネ・ヤコブセンのランプなど、美しく機能的な北欧家具たちです。

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出典:

築150年の古民家をリノベーションした建物は、どっしり重厚な雰囲気がただよいます。昔の日本家屋というと「寒い」「暗い」などのイメージかもしれませんが、それを払しょくするような「あたたかく」「くつろげる」空間。徹底された断熱と薪ストーブのおかげです。夜のバータイムには、自然派ワインや日本酒、ハーブティーをお供にゆっくりとお喋り。これが一番のデトックスになりますよね。

公式詳細情報

里山十帖 created by 自遊人

新潟県 / 旅館

住所
新潟県南魚沼市大沢1209-6
アクセス
上越線 大沢駅より車で5分(送迎有)。関越道 塩沢石打ICより約10分。
宿泊料金
41,970円〜 / 人
宿泊時間
15:00(IN)〜 11:00(OUT)など
東京から100分、ゆるりと満たされる大人のひとり旅。グッドデザイン賞受賞の宿『里山十帖』

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東京から100分、ゆるりと満たされる大人のひとり旅。グッドデザイン賞受賞の宿『里山十帖』

4.海を眺めてただのんびりする。/茨城県

4.海を眺めてただのんびりする。/茨城県2341962

出典:無宇眠さんの投稿

寄せては返す波。いつまでもぼーっと眺められるので不思議です。母なる海とも言われるように、どこまでも続く雄大な海は独特の包容力があります。ただ海風を感じるだけで、潮騒を聴くだけで、波打ち際にいるだけで、気持ちがととのってくる…。心がざわざわしたときに浜辺に来たくなるのは、昔も今も同じです。

海辺の別荘「里海邸 金波楼本邸」

海辺の別荘「里海邸 金波楼本邸」2341969

出典:

海辺でゆったりひと休みするなら「里海邸 金波楼本邸」がおすすめ。疲れた心をすすぐ海辺の別荘とも言える、安らぎのお宿です。建物のどこからでも海を眺められ、まさに海と共生するようなひとときを過ごせます。明治時代から保養地としての歴史を持つ大洗海岸は、今もなおわたしたちを癒してくれます。

海辺の別荘「里海邸 金波楼本邸」2341966

出典:

太平洋に面したオーシャンフロントの客室は、海辺で心地よく過ごすことを目的に作られています。波の音をBGMにリビングでのんびりリラックス。テラスに出ると、わたしたちだけの海が一望できます。ベッドルームが森側にあるおかげで、夜は静かに安眠できるのもうれしいところです。

海辺の別荘「里海邸 金波楼本邸」2341970

出典:

目の前に海が広がる絶景の大浴場。大洗磯前神社の湧水が使われています。外を見ながらお湯に入っていると、幼い頃に家族で来た海水浴の風景を思い出しませんか?日常の気ぜわしさは忘れましょう。今日はあの頃のように心のままに、やりたいことをやるだけです。

海辺の別荘「里海邸 金波楼本邸」2341971

出典:

まさに海辺の食卓が味わえるお食事処。月あかりや朝日の光が輝く最高のロケーションです。潮風を感じながら、掘りごたつで料理を囲むなんてここでしか味わえません。新鮮な魚や野菜を使った田舎料理も、ホッと気持ちが和む美味しさです。

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出典:

ライブラリーラウンジには明治大正の日本文学から最新の本、地元ゆかりの本まで、さまざまなジャンルの書籍が取り揃えられています。気になる本はお部屋で読んでもOKです。本との出合いも一期一会。ふだんなら手に取らないような内容でも、今ならふと読んでみようと思うかもしれません。インスピレーションで選ぶのもいいですね。

公式詳細情報

里海邸 金波楼本邸

茨城県 / 大洗 / 旅館

住所
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6883
アクセス
大洗駅よりお車で約10分/大洗海岸まで徒歩約5分
宿泊料金
21,890円〜 / 人
宿泊時間
15:00(IN)〜 11:30(OUT)など
【茨城】疲れた心をすすぐ波打ちぎわの隠れ家。大人がまったり過ごせる宿『里海邸 金波楼本邸』

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【茨城】疲れた心をすすぐ波打ちぎわの隠れ家。大人がまったり過ごせる宿『里海邸 金波楼本邸』

5.森の中で幸せを噛みしめる。/福島県

毎日たくさんの情報に振り回されてしまうわたしたち。満たされない気持ちになる人も多いでしょう。でも、少しスローダウンして身の回りを振り返ってみて。日常の一瞬一瞬に小さな幸せがひそんでいることに気づきます。それでも分かりにくければ、都会を離れて森へ逃げ込みましょう。きっと美しいものをたくさん発見できるはずです。

北欧スタイルの隠れ家「ホテリ・アアルト」

北欧スタイルの隠れ家「ホテリ・アアルト」2341974

出典:

森の中にひっそり佇むリゾートホテル「ホテリ・アアルト」。リゾートといっても築40年の山荘をリユースした、ナチュラルで自然に溶け込む建物です。フィンランド語でホテリは「ホテル」、アアルトは「波」を意味します。北欧と同じく、ここ裏磐梯でも自然と共生する暮らしが営まれてきました。そんな共通点をつなげるように、北欧スタイルを取り入れた空間でゆったりと過ごせます。

北欧スタイルの隠れ家「ホテリ・アアルト」2341980

出典:

木のぬくもりを感じる客室は全17室。それぞれ異なった趣を持つので、お気に入りの隠れ家を見つけましょう。「304号室」は北欧デザインの可愛いチェアが印象的なお部屋です。窓から見える緑の木々に癒されながら、滞在中の日記を書いてみませんか?ふだんは見落としている些細なことが、ふと思い浮かんでくるかもしれません。

北欧スタイルの隠れ家「ホテリ・アアルト」2341976

出典:

グリーンの湖や木々を眺められる温泉は、ホテルの中でも抜群の癒しスポットです。フィンランドの暮らしにサウナが根付いているように、日本のリラックスには温泉が欠かせません。湯気の中ぼんやりと鳥や虫の鳴き声に耳を傾けていると、自然と一体になったような気分になりますよ。

北欧スタイルの隠れ家「ホテリ・アアルト」2341979

出典:

北欧では、食べ物を自然からの贈り物のように大切に味わうそうです。これはホテリ・アルルトでも同じ。会津の米や高原野菜、山の幸など、自然の恵みを「お福分け」という思いを込めて提供してくれます。地元の日本酒や「猪苗代地ビール」を片手に語らうのも心あたたまるひとときです。

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出典:

フィンランドでは休暇中に森でゆったりと過ごす人も多いそう。きれいな湖をぼんやり見つめたり、周りをおさんぽしたり…。朝もやの立ち込める様子や、湖面に映える夕陽はそのときだけの美しさです。ふだんは見落としがちな気づきを拾い集めてみましょう。この瞬間、今の自分、すべて慈しむ存在です。

公式詳細情報

HOTELLI aalto

福島県 / シティホテル

住所
耶麻郡北塩原村大字檜原字大府平1073-153
アクセス
JR猪苗代駅下車、磐梯東都バスで20分(秋元湖入口下車徒歩2分)
宿泊料金
37,000円〜 / 人
宿泊時間
15:00(IN)〜 11:00(OUT)など

「デジタルデトックス」のあとは、もっとわたしと仲良くなれる

青空と緑の間で心地よい風が吹いていた日でした。

現代のわたしたちは「幸せ」に鈍くなっているような気がしませんか?何かを手に入れないと満足感を得られないのは、少し寂しいですよね。本当はみんな内なる幸せを感じられるはず。デジタル機器やSNSから入ってくる刺激的な情報をシャットダウンして、静かにゆっくりと自分自身に向き合ってみましょう。わたしをもっと知って、もっと好きになる旅。何よりも楽しみにあふれています。

「自分のペースを取り戻す旅」についてはこちらの記事もどうぞ

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