2016年04月18日
【日本で最も美しい村】守り続ける日本の絶景へ。北海道編
「その土地でなければ経験できない独自の景観や地域文化を持つ村」という加盟審査があるNPO法人「日本で最も美しい村」。北海道から沖縄まで、農山漁村の文化や景観の継承を目的として運動をおこなっており、設立10周年を迎えた広報活動も60町村に(2015年10月現在)。その連合に加盟されている美しい村のなかでも、丘の曲線が作り出す美しい風景の「びえいの丘」や鮮やかな色が楽しめる人気の観光スポット「青い池」がある、この活動のきっかけを作った美瑛町をはじめ、北海道エリアをご紹介します!
北海道で出会える「美しい村」の特徴は、何といっても、美しい自然、そしてどこまでも広がる開放的な風景といえるでしょう。緩やかなカーブを描く丘がどこまでも続く風景は、まるで別世界に来たようです。また季節によって、全く違った表情を見せてくれる自然も魅力のひとつです。忙しい生活から離れて、こんな美しい風景の中にいると、日常のストレスから解放されて、心も体も癒されそうです。
北海道のほぼ中央に位置する、美瑛町。その面積は、何と東京23区と同じぐらいで、その70%が山林、15%が農地、ということで、自然が豊かな場所であることがうかがえます。観光地として多くの人が訪れる美瑛町ですが、その観光スポットは、どこも美しい美瑛の自然、風景を見ることのできるスポット。「おかのまち美瑛町」の美しい風景を作っているのが、地元の皆さんの農業でもあります。生活に根付いた風景なので、美しく感じるんですね。
池の色が美しい青、ということで人気が出て、今では外国からの観光客もたくさん訪れる場所になりました。青く見える原因は、水質によるものなんだそうです。青い池の上流には「白金温泉」があり、そこの湧水実はアルミニウムが含まれています。その水が美瑛川野水と混ざると、コロイドという物質が発生し、それが太陽光を反射することで青く見えるんだそうです。
天気や気象条件などで、日によって青の色が微妙に変化します。真っ青に見えるとき、緑がかった青、クリームっぽい青……。皆さんには何色に見えますか?
美瑛時間:美瑛町観光情報サイト
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7ヘクタール、何と東京ドーム3個分、という広さの「色彩の丘」。様々な種類の花が整然と植えられていて、それがきれいな色彩の帯を美瑛の丘に作っています。広い敷地内をのんびり散歩してもいいですし、歩くのはちょっと……という方には、トラクターバス「ノロッコ号」に乗って、お花畑をめぐることもできます。
花の見ごろは4月下旬から10月下旬まで。そのあとは、雪を楽しめるスノーランドとなり、スノーモービルを楽しむことができます。
展望花畑|四季彩の丘
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ドイツ人のオーナーが無農薬で作った野菜を、ドイツ家庭料理と共に味わえる、ランドカフェ。自家農園の野菜は、新鮮で野菜本来の甘みをしっかり味わえます。ドイツソーセージ、プレッツェル、ライ麦パンもいただけます。
窓から見える美しい風景も、こちらのおいしいメニューのひとつ!マイルドセブンの丘の麓にこのレストランはあります。お店の裏手には遊歩道がありますので、ちょっと散歩することもできます。
ランドカフェ
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
JR美瑛駅より車で14分(約7㎞) 美瑛駅より国道237号へ 花園2丁目交差点を右折 道なりに約6㎞
北海道の道東と呼ばれる地域にあり、釧路市のお隣にある、鶴居村。農業・酪農に従事する人が多く、雄大な牧草地を多く目にすることができます。また、天然記念物となっている釧路湿原も村の中にあり、美しい湿原とそこを蛇行する釧路川、もしかしたら、エゾリス、エゾシカを見ることもできるかもしれません。また、特別天然記念物「タンチョウ(鶴)」が生息しており、現在1000羽以上のタンチョウの生息が、確認されています。その美しい姿を見ようと、多くお観光客が訪れています。
日本野鳥の会が、タンチョウその生息地の保護のために運営しています。10月から3月の間オープンし、餌付けをしていますので、たくさんのタンチョウを見ることができます。
なかでも2月は、貴重なタンチョウの求愛ダンスを見ることができます!しっかりと防寒対策をして出かけましょう。
子育て中のタンチョウは、家族単位で行動します。お父さん、お母さん、子供の仲睦まじい姿です。もう少ししたら、「子別れ」の時期でしょうか……。
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
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京極町は北海道の西、札幌の西に位置します。日本百名山になっている、羊蹄山の麓にあたる町で、羊蹄山への登山コースの一つが京極町から出ています。また、毎年の最深降雪量が2m以上になる、豪雪地帯としても知られています。おもな産業は農業で、なだらかな斜面に広がる畑の向こうに見える羊蹄山の風景は、京極町らしい風景として人気です。
道の駅「名水の郷きょうごく」の中にある、ふきだし公園。1日に何と、八万トンの水が湧き出しています。ですから、その湧き出し方は迫力があり、川の流れかと思うほどで、まさに「ふきだし」ている!羊蹄山に降った雨水が、70年近い期間を経て山麓に下って、湧き水として流れてきているそうです。
過去、環境庁の日本の名水百選にも選ばれています。コップが準備してあり、湧き水を自由に飲めるようになっているのが親切ですね。ペットボトルで持ち帰ることもできます。水温は通年通して約6.5℃で、夏はひんやりと、冬は暖かく感じます。
道の駅・名水の郷きょうごく「名水プラザ」公式サイト | 「羊蹄のふきだし」がある北海道京極町の道の駅。地元の特産品、レストランが充実。
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羊蹄山(ようていざん)は、標高1898m、その形から「えぞ富士」とも呼ばれています。後方羊蹄山(しりべしやま)とも言います。2003年に気象庁により活火山指定されたようですが、過去6000年は噴火していません。山には、エゾシカ、キタキツネ、エゾリス、エゾモモンガ、エゾユキウサギなど生息しています。冬の頂上に雪をかぶった姿は、富士山によく似ているな、と思います。
羊蹄山情報 | 観光 | 倶知安町
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北海道の「日本で最も美しい村」は、広大な土地を生かした雄大な風景が特徴ですね。どこまでも広がっていくなだらかな丘の風景は、植えられた農作物によってパッチワークのように彩られていて、美しい風景がここに住む人々の生活によって支えられている、そんなことを感じさせてくれる場所です。ここにしかない景色、動物に会いに行ってみませんか?