2016年06月27日
スリッパがラケット?!今秘かにアツいご当地卓球の魅力って何?
1998年公開の映画「卓球温泉」頃から、特にこの数年は全国各地で行われている「温泉卓球」。はじまりは今から80年くらい前、昭和初期なのだそうです。当初の様子はあまりはっきりしませんが、現在は地域活性化事業の1つとして、温泉街の商工会等が中心となり盛んに行われています。今回は、オリンピック代表選手石川佳純ちゃんのふるさと、山口市で2016年6月初旬に行われた「全国ご当地温泉卓球㏌山口湯田温泉」を中心に、「温泉卓球」の魅力をご紹介していきます。
2011年より山口市の湯田温泉を活性化するため、旅館関係者を中心につくられた実行委員会が催す「湯田温泉スリッパ卓球大会」も、2016年で5回目。遠くは北海道真狩(まっかり)村からも参加がある全国規模の大会です。写真は2016年大会の開会式。湯田温泉ゆるキャラの「ゆう子ちゃん」と渡辺山口市長のツーショットです。
そんな中、2016年は「ご当地温泉卓球 全国大会」開催地が山口市にまわってきました。全国各地の温泉がそれぞれのご当地ラケットを定めて行うご当地温泉卓球を統括し、持ちまわりで全国大会を行っています。
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開会式前の練習時間には、開催地湯田温泉のスリッパをはじめ、写真中央の「まるいの」が持っている風呂桶、うちわ、温泉手形、鍋蓋など今回の試合で交換しながら使う各温泉地の名物ラケットを試しながら、皆さん楽しく打ち合いをされていました。さらに、開会式では、佐賀県嬉野温泉の「ゆっくん」、兵庫県篠山市のイノシシ「まるいの」をはじめ各地のゆるキャラも大集合し、会場となったホテルの大広間は大盛り上がり。
黒川温泉の方と地元TV局の若いアナウンサーさんがペアを組み、スリッパ卓球の世界チャンピオン(※手前の黄緑のTシャツの方)さんと凄腕の若者のペアと対戦。仮装で楽しむ方、がっつり楽しむ方、こういったスペシャルゲームを観て楽しむ方はもちろん、一般の観覧者も多く部屋中が熱気であふれかえっていました。地元中学校の卓球部もみんなで参加しており、年齢性別関係なく、楽しめる大会となっていました。
温泉卓球の一番の醍醐味は「卓球が上手でなくても楽しめること」です。基本的に独自ルールを使うため、交互に打つ必要もなく、難しいルールは省かれています。ただ楽しむも良し、頑張って入賞するも良し、親子の親睦として参加するも良し…!皆さんそれぞれ楽しんで参加されています。またその他の醍醐味に「仮装も楽しめること」もあるでしょう。写真は2016年のスリッパ卓球大会の優勝者さん達です。地元で盛り上がっているJリーグJ2の「レノファ山口」のキャラクター「レノ丸」をイメージされています。実は彼女たちはすっかり大会参加の常連になっており、毎回、みんなが楽しみにしている仮装参加者の1グループなんです。
最後にお伝えしたい醍醐味!「全国各地から温泉組合の方が来られること」です。写真は2016年のスリッパ卓球大会で、左手が熊本の黒川温泉さん、右手は長崎の雲仙温泉さんです。毎回、各地の味覚や名産品を持ち寄って、物販はもちろん、お楽しみ抽選会の商品にもなっています。卓球と一緒に全国各地のご当地グルメが楽しめるのは温泉卓球ならでは!
いかがでしたでしょうか。まだまだ卓球人口が少ない山口市ですが、リオオリンピックに合わせて「石川佳純ちゃんの試合を観よう!」というパブリックビューも予定されています。そんな中、今回ご紹介したもの以外にも、山口県長門市の「かまぼこ板っ球」が加わるなど、山口ではますます盛り上がりを見せる「温泉卓球」。全国的にもあちこちで人気が高まっており「1度は参加したい!」という声も多いのだとか。気になった方は、ぜひ最寄りの大会から、このブームに乗ってみませんか?