東京で寄席を楽しむ場所6選!カジュアルに楽しめる穴場あり

東京で寄席を楽しむ場所6選!カジュアルに楽しめる穴場あり

この記事にたどりついたあなたは、多少なりとも落語に興味がある方だとお見受けします。確かにここ最近アニメ(『昭和元禄落語心中』)やテレビドラマ(『赤めだか』)、映画(『の・ようなもの のようなもの』)で落語が立て続けにとりあげられていて、ブーム再燃の兆しがありますよね。今回は、そんな落語初心者のあなたが「寄席」デビューできるようにエスコートしていきやしょう!

2016年04月01日

まずは寄席についての予習をしておきましょう!

寄席っていったいどういうもの?

寄席っていったいどういうもの?14124

出典:Hayatonosukeさんの投稿

「寄席」というと通常は落語を思い浮かべますが、寄席で見られる演芸はそれだけではありません。もともとは講談(こうだん)や浪曲(ろうきょく)、義太夫節(ぎだゆうぶし)などの演芸を観客に見せるための常設の興行小屋のことを「寄席」といい、日本で初めて専門的な寄席が開かれたのは、寛政10年(1798年)のことだと言われています。
現代の寄席では漫才や手品、曲芸なども披露され、全体としてバラエティーに富んだプログラムになっており、一日中楽しむことができちゃいます。

落語家には身分の上下がある

落語家には身分の上下がある14127

出典:ありびんさんの投稿

このようにバラエティーに富んだプログラムの寄席ですが、やはり中心となっている演目は落語。寄席の一連のプログラムのなかで落語は何席も登場します。実はこの登場順には意味があって、落語家の上下関係と深いかかわりがあるのです。
まず一番最初に登場する落語家は「前座(ぜんざ)」と呼ばれます。「前座」は見習いを経てようやく寄席の楽屋に入ることを許された落語家のことで、あまりなじみのない顔がほとんどでしょう。
そのあとは色物と呼ばれる漫才や手品などをあいだに挟みながら、やがて「二ツ目(ふたつめ)」の落語家が登場します。「前座」のときは着流しだったのが、「二ツ目」になると紋付や羽織を着られるようになり、見た目は一人前の落語家です。
そうこうしているうちに最後にようやく「真打ち(しんうち)」の登場。「真打ち」とは、寄席で一番最後に出る資格をもつ落語家のことで、弟子をとることも認められています。テレビなどで顔なじみのある落語家のほとんどは「真打ち」なんです。

寄席っていつやってるの?

寄席っていつやってるの?14130

出典:

なんだか寄席って面白そうだな。ちょっとでも関心をもっていただけたのなら、思い立ったが吉日。さっそく寄席に行ってみましょう!
寄席は基本的に毎日やっています。ほとんどの寄席が昼夜2部制をとっていて、昼の部が正午前から、夜の部はだいたい午後5時前くらいから始まることが多いです。2部制と言っても映画の封切館のように入れ替え制ではないので、一日中いることだってできちゃいますよ。ちょうど映画館でたとえるならば名画座。あのゆる〜い雰囲気が大好きだという方にはすぐに気に入っていただけるはずです。
寄席のプログラムは、上席(毎月1日~10日)、中席(毎月11日~20日)、下席(毎月21日~30日)で内容が変わっていきます。寄席に行く前に必ずチェックしましょうね。

気になるチケット購入方法と料金は

さて、寄席に行く日も決めました。あとはチケットだ! いえいえ、寄席の場合、特別興行でないかぎりチケットの予約は必要ありません。そんなしちめんどくせえこと、江戸っ子がするはずがありません。行きたい寄席が決まったら、何も考えずにそこに向かいましょう。
気になるチケット購入方法と料金は14134

出典:Hayatonosukeさんの投稿

寄席の入り口には「木戸(きど)」があります。券売所のことですね。ここで入場料である「木戸銭(きどせん)」を支払うと、寄席に入ることができます。なんだか銭湯みたい。木戸銭は通常の興行で2500円から3000円程度になります。これで一日中いられるなら安いってなもんだ!

初心者が気をつけたい寄席でのマナー

さて、寄席に入りましたよ。今日は人気の真打ちが登場するので、すでにたくさんのひとで賑わっています。ではここで、寄席のマナーをひととおりご紹介しましょう。そうじゃないと、気が散ってせっかくのおもしろい落語が心から楽しめませんからね!
初心者が気をつけたい寄席でのマナー14138

出典:

初心者がまず気になるのは、どんな服装でいったらいいのか。でも寄席にドレスコードなんてものはありません。服装は自由です。ジャケットを着たり、着物を着ていく必要はありません。ジーンズなどの普段着でもまったくオーケーです。ただ、寄席によっては着物割引などもあるので、足繁く通うようになったらチャレンジしてみても楽しそうですね。

入退場のタイミングについてですが、寄席は好きなときに入場して好きなときに退場してかまいません。再入場はお断りのところが多いようですが、基本的に客席は出入り自由です。ただし演者と観客が一体となって作り上げる場が寄席なのですから、緊急時以外は高座の切れ場(演目と演目のあいだ)に出入りできるとよいでしょう。
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出典:ほしけんさんの投稿

寄席は客席での飲食も自由です。これも映画館といっしょですね。売店で売られている助六寿司やサンドイッチ(どちらも前を向いたまま食べられるスグレモノ!)も寄席の楽しみのひとつです。ただし、あんまり音やにおいのする食べ物は周囲の迷惑になりますのでやめましょう。アルコール飲料は禁止のところもありますので要確認ですよ。

以上のように、寄席のマナーとはいってもどれもこれも最低限のマナーです。開演中の撮影や録音、携帯電話の使用、大声でのおしゃべりが御法度なのは、いわずもがなですね。肝心なのは、演者や観客が一体となって作り上げている雰囲気を壊さないようにすること。あとは肩肘張って窮屈なことは言わないで、寄席の自由な空間を満喫しちゃいましょう。これでもう寄席デビューは怖くないですよね?

寄席デビューをぶじ終えたら……

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出典:よねまるさんの投稿

無事に寄席デビューをすませて、2度、3度と寄席に通うようになったら、とにもかくにもごひいきの落語家を見つけるようにしましょう。「イケメンだから」「声がしびれる」「自分と同じ名前だ」きっかけはなんだってかまいません。そうしてひいきの落語家を見つけたら、そのひとの師匠、兄弟子、弟弟子、一門へと関心を拡げていけばいいのです。
落語はいままさに「生きている芸能」なのですから、いまのわたしたちが未来につなげていかなくてはなりません。いわゆる落語の名人たちだって、その時代のリアルタイムに楽しんでくれるファンに支えられて、歴史に名を残す落語家となったのですからね。

東京で寄席を楽しめる場所6選

歴史を感じられる定席4席

それではお待たせしました。東京で寄席を楽しむことのできるスポットをご紹介しましょう。まずは歴史と伝統のある定席(1年365日、休まずいつでも落語の公演を行っている寄席)4席から。

新宿末廣亭(新宿三丁目)

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出典:

東京のど真ん中、居酒屋やバーが軒を連ねる新宿三丁目にひときわ異彩を放つ江戸風情の建築物。それが新宿末廣亭です。新宿末廣亭は昭和21年に「新宿の大旦那」と呼ばれた北村銀太郎が設立した都内唯一の木造寄席です。
館内は中央に117椅子席、左右に38ずつの桟敷席があります。桟敷席では座布団が借りられますよ。1階が満席の場合に開放される2階席からは、歴史的建築がすみずみまで見渡せます。

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お得情報としては、土曜日恒例の深夜寄席を木戸銭500円で観ることができます。眠らない街・新宿ですから、寄席がはねてもまだまだ飲みに行けるのがうれしいですよね!

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鈴本演芸場(上野)

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出典:

安政4(1857)年、初代鈴木龍助が開設した「軍談席本牧亭」という講釈場が母体となり、いまに続くのが鈴本演芸場です。ペリーが浦賀に来航したのが開設の4年前だと聞けば、いかに歴史のある寄席であることがおわかりになるでしょう。
その後、明治9年になって町人にも苗字が許されるようになり、鈴木姓を名乗った席亭(寄席のオーナーのことです)が、鈴木の「鈴」と本牧亭の「本」を組み合わせて鈴本演芸場という名前になりました。

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鈴本演芸場は昭和46年に落成したビルの中にあります。当初はビルの中の寄席ということで、風情がないなどと言われたりもしましたが、ホールのように見やすく、聞きやすく、何より気軽な寄席と評判です。

池袋演芸場(池袋)

池袋演芸場(池袋)14160

出典:

池袋演芸場の創業は1951年。その後、1990年から改築のために3年ほど休業しましたが、1993年9月から再開し、店舗の入れ替わりの激しい池袋にあっていまでも寄席を楽しむことができます。改装前は、畳席で桟敷がありましたが、現在は92席の椅子席になっています。

A photo posted by Akichika Fukuda (@akifuk) on

池袋演芸場の特徴は2つ。ひとつは木戸銭の安さ。毎月21日から30日のあいだは昼の部のみですが2000円で楽しむことができます。また、中高生対象の学生服割引1500円、浴衣&着物割引2000円などの各種割引料金もありますよ。
そしてもうひとつの特徴は、演者ひとりひとりの持ち時間が長いこと。ひいきの落語家さんがいて、なんども足繁く通いたい人にはぴったりの寄席です。

浅草演芸ホール(浅草)

浅草演芸ホール(浅草)14167

出典:

昭和39(1964)年、「浅草フランス座」を増築してつくられた4階と5階に誕生したのが浅草演芸ホールです。かつての東京オリンピックが開催された年のことです。その後、昭和46(1971)年に場所を1階に移し、いまでは国内外の観光客がもっとも訪れる、活気のある寄席となりました。
浅草演芸ホール(浅草)1510887

出典:

かつてテレビドラマ『タイガー&ドラゴン』でその出入り口が劇中で何度も使われていたので、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。ちなみに、ドラマ中の場内のシーンは新宿末廣亭を模して造られたセットだったそうですよ。

寄席をカジュアルに楽しめるスポット2選

まだ落語のことをよく知らないし、本格的な定席にデビューする前に、まずは雰囲気だけでも味わってみたいな。そんなあなたには、都内で落語をカジュアルに楽しめるお店をご紹介しましょう。

江戸味楽茶屋 そらまち亭(押上)

「そらまち亭」外観 14174 外観①

出典:かずひこにゃんさんの投稿

「そらまち亭」は、スカイツリーのお膝元・東京ソラマチ7階にある、料理と落語が楽しめるエンターテインメント居酒屋です。
料理は江戸時代から受け継がれる、米麹をたっぷりと使用したとろりとした甘みが特徴の「江戸甘味噌」を使用したオリジナルメニュー。やわらかな舌ざわりの江戸甘味噌が牛肉の甘みまで引き立てる「江戸味噌国産牛鍋御膳」は人気のメニューです。
「そらまち亭」料理 14176 江戸味噌牛鍋

出典:アンドレ3000さんの投稿

そして店内に設置された高座では、林家三平一門の「ねぎし三平堂」プロデュースによる落語や色物などの寄席芸を楽しむことができます。どの席からでも寄席芸が観られるテレビモニターにより、まるでスポーツバーのようにお酒やお料理と寄席芸がいっしょに楽しめちゃいますよ。
「そらまち亭」内観 14178 寄席

出典:アンドレ3000さんの投稿

そらまち亭の詳細情報

そらまち亭

押上、とうきょうスカイツリー、本所吾妻橋 / 鍋(その他)、天ぷら・揚げ物(その他)、居酒屋

住所
東京都墨田区押上1-1-2 東京ソラマチ 7F
営業時間
昼の部 11:00~17:00 夜の部 17:00~23:00 寄 席 18:30~19:00 年末年始の営業時間は東京ソラマチに準じる 詳細は店舗へお問い合わせくださいませ
定休日
東京ソラマチに準じる
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999
  • ¥2,000~¥2,999

データ提供

らくごカフェ(神保町)

「らくごカフェ」外観 14181 この看板を目印に H25.1

出典:はちみつ丸さんの投稿

古本街として有名な神田神保町。その中心地にある神田古書センターの5階にあるのが「らくごカフェ」。月曜日から土曜日までの11時から18時は通常のカフェとして営業をしています。
隠れた人気メニューなのが、お茶菓子付きの中国工芸茶。軽食はドライカレーのホットサンドが人気です。アルコールもあるので、古本屋めぐりの後にひと息つくのにもいいですよね。本の街らしく、店内には落語関連の本やCD、DVDも充実していますよ。
「らくごカフェ」料理 14183

出典:woods2106さんの投稿

もちろん「らくごカフェ」というからには、店内には高座が設置されています。寄席がおこなわれてない時間は実際に上がって記念写真を撮ることだってできます。そして夜になると、「らくごカフェ」は50席のライヴ・スペースに早変わり。演者の息づかいを間近で感じられるのは、小さい箱ならではの醍醐味です。

A photo posted by hyubsoo nam (@minamiland) on

らくごカフェの詳細情報

らくごカフェ

神保町、九段下、竹橋 / カフェ、その他

住所
東京都千代田区神田神保町2-3 神田古書センター 5F
営業時間
カフェ営業: [月~土] 11:00~18:00 (貸切の場合あり)
定休日
日・祝日 (落語会の予定があるときは夜間、日・祝日も開店)
平均予算
  • ¥3,000~¥3,999

データ提供

いかがでしたか? 寄席はひとりでじっくりその風情を味わうのもいいですし、みんなでお弁当持参で楽しくやるのもいいものです。ぜひとも、お近くの寄席に足を運んでみてくださいね!

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