2016年07月13日
10年前とはまったく違う!進化する日本ワインの魅力と楽しめる店
ワイン好きのみなさん、こんにちは。普段どんなワインを飲んでいますか?スティルワイン、スパークリングワイン、フォーティファイドワイン、フレーバードワイン、旧世界、新世界…それぞれ好みがあると思いますが、日本のワインも飲まれていますか?“日本のワイン”と聞いて「うーん、イマイチ、、」と思ったアナタ、もったいない!チャンス逃してますよ!日本のワインも最近は、外国産に負けない味、多様な種類のものが増えてきています。「国産ワイン」のイメージを変える今注目の「日本ワイン」を味わってみませんか?
「国産ワイン」といえば、観光地のお土産コーナーで見かける地元のワイナリーが作ったご当地もの、または、スーパーで「国産」と謳われている比較的お安いもの、そんなイメージではないでしょうか?この「国産ワイン」と、最近よく耳にするようになった「日本ワイン」には、実は大きな違いがあるんです。
以前は、「国産ブドウのみを原料」にしたワインと、「外国産のブドウを原料にして日本で作られた」ワインのどちらも「国産ワイン」として販売されていました。つまり、原料まで日本産のものも、輸入原料を濃縮還元したものもすべて「国産」と表示されていたのです。
しかし、「日本で作れば何でも国産!?」ということで、サントリーが「国産ブドウ100%のワイン」を「日本ワイン」とすると表明、メルシャンも日本のブドウで造ったワインを「にっぽんワイン」と発表するなど、大手メーカーが純国産ワインを「国産ワイン」とは区別して表記する取り組みを始めました。
そして2015年3月、『日本ワインシンポジウム』で、国税庁から「“国産ブドウのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒=日本ワイン”、“国内で製造されたもの=国産ワイン”として区別していく」との表明もあり、これまで地道な努力を重ねてきたローカルワイナリーが作る「日本ワイン」が注目されるようになりました。
日本ワインは、魚介類との相性が良いと言われています。日本は海に囲まれているため、大陸内部でブドウ生産を行うヨーロッパ産ワインに比べて有機酸塩が少ないという特徴があります。有機酸塩が少ないと魚の臭みが際立たないため、魚介類と一緒に楽しむのがオススメだそう。海の幸が豊富な日本にぴったりですね。
赤と白、甘さなどによって程度はあるものの多少冷蔵庫で冷やして飲むのがオススメ♪ヨーロッパワインはガーヴ(地下保管庫)での自然冷却が飲みやすいとされていますが、日本ワインは赤でもライト~ミディアムボディのものが多いため、冷蔵庫で30分~1時間ほど冷やした方がより口当たりが良くなると言われています。
日本国内での主な生産地は北海道と山梨県ですが、ローカルワイナリーは全国に分布していて、大手メーカーから家族経営の小さなワイナリーまで合わせると約200ものワイナリーがあるそうです。ワイン界において、「ワインは風土や気候、生産者を表すもの」といわれている通り、各地のワイナリーがそれぞれ特色のある個性豊かなワインを製造しています。日本ワインの代表的な産地、銘柄をいくつかご紹介しましょう。
ワインの原料となるブドウの栽培に最適な気候と広い大地で作られる北海道ワインは、1963年、池田町の十勝ワインから生産が始まりました。今では日本一の醸造用ブドウの栽培地となってワインの品質も目覚ましく向上、コンクールで高評価を受けるワインも登場しています。代表的な銘柄には、「十勝ワイン」(池田町)、「ふらのワイン」(富良野市)、「おたるワイン」(小樽市)などがあります。
北海道ワインのパイオニア、池田町「十勝ワイン」
町おこしの取組みとして始まったワイン作りは試行錯誤を重ねて品質も知名度も大きく向上、北海道を代表するブランドとなっています。代表的な銘柄には、池田町で栽培されるオリジナル品種のブドウで作る爽快な酸味の赤ワイン「清見」や、数種類のブドウから作る辛口の白ワイン「セイオロサム」があります。
十勝ワイン 清見 2012
— まっさ(予定なし) (@impiegato_jp) 2016年1月30日
北海道中川郡池田町
池田町ブドウ・ブドウ酒研究所
清見という高級赤ワイン用品種からつくられたビンテージワイン
うん、これまでの十勝ワインの中では1番美味しいかも。海外ワインとはまた別の美味しさ。 pic.twitter.com/pElrs43ylf
ワインコンクールの常連、富良野市「ふらのワイン」
北海道の中心、富良野市で作られる「ふらのワイン」は、しっかりとした酸とボディ感のある味わいです。北欧に似た気候で栽培されるブドウは色が濃く糖度が高いのが特徴で、国産ワインコンクールでも数多く入賞・受賞しています。お酒が飲めない人向けには、ワイン造りの経験を生かした果汁100%のジュース「ふらのぶどう果汁」も出ています。
ワインという枠を超えた存在、小樽市「おたるワイン」
北海道内で生食用に作られた葡萄から醸造する「おたるワイン」は、果実味にあふれ、フレッシュなぶどうの甘さが特徴です。北海道では、「ワインの一種ではなく、おたるワインというお酒の種類」と言われることもあるそうです。そして、おたるワインといえば、「ナイヤガラ」です。北海道を代表するブドウ「ナイヤガラ」を使用したフルーティで口当たりのよいワインは、特に女性に人気です。
北海道ワイン『おたるナイヤガラ』https://t.co/rX6rvOCdHS
— クウネル・サンダース7/3進撃祭夜 (@papyrustapirus) 2016年6月18日
果実味にあふれて飲みやすいので、ワインあまり飲めない人にもお勧めですよ……
「おるた」と読めるのも高ポイントですね……(?) pic.twitter.com/M3QbkXVGmF
日本のワインの発祥の地といえば山梨県、ワイン作りにおいてもっとも歴史のある地域です。なかでも、甲州種ブドウから作られる白ワインは和食によく合い、和食ブームの海外でも注目を集めています。また山梨県では、純国産ワインの品質を競う「Japan Wine Competition(国産ワインコンクール)」が毎年開かれており、日本ワインの発展に貢献しています。
日本ワインのメッカで作られる、甲州市「勝沼ワイン」
山梨県甲州市勝沼町は江戸時代から日本固有のブドウ品種「甲州種」が栽培され、「日本ワインのメッカ」と呼ばれています。勝沼産甲州種100%の甲州ワインは、やわらかな口当たりとスッキリとした後味が特徴の辛口で、外国産ワインとは違う味わいがあると、世界からも注目されています。
長野県もブドウまたワインの生産が盛んな土地です。長野県では、良質なワイン用ぶどうが育つ4つの地域(千曲川ワインバレー、日本アルプスワインバレー、桔梗ヶ原ワインバレー、天竜川ワインバレー)を「信州ワインバレー」として指定、地域とワイナリーが協力して高品質な「NAGANO WINE」作りに励んでいます。
桔梗ヶ原ワインバレーと呼ばれる塩尻市桔梗ヶ原は長野県有数のブドウ産地で、ナイアガラ、コンコードのほか、メルロー、シャルドネなど、栽培研究を重ねて様々な品種を栽培しています。老舗のワイナリーを中心に小さなワイナリーが増えていて、個性的なワインを多く生産しています。特に、桔梗ヶ原地区で収穫されたブドウを使用したワインは、世界のワイン愛好家から高い評価を受けています。
さらに、峠を越えてお隣の塩尻市からワインもお届けします。さすがに一升瓶とはいきませんが…。塩尻市もワイナリーが多く、全国的にも有名なワイン産地の一つとなっています。今回は数あるワイナリーの中から「五一わいん」をセレクトしてみました。 pic.twitter.com/8kObNLTA7f
— 全国・市民トロンボーンアンサンブル・フォ (@TrbForum) 2015年11月13日
種類が増え、味もおいしくなったとはいえ、まだまだ少数派の日本ワイン。大衆居酒屋やバーではなかなかお目にかかれない日本ワインが飲めるお店をご紹介します。
「デュ バリー」さんは、三宿交差点の近くにある可愛らしく温かい雰囲気のフレンチレストランです。お店の味によく合う日本ワインを多く取り揃えており、銀座レカンご出身のソムリエが選りすぐりのワインをおすすめしてくれます。
デュ バリーの詳細情報
デュ バリー
池尻大橋、三軒茶屋 / ビストロ、フレンチ、ワインバー
- 住所
- 東京都世田谷区池尻2-37-7 スカイビュー246 1F
- 営業時間
- [月] 定休日 [火] 定休日 [水] 11:30 - 14:00 18:00 - 22:00 [木] 11:30 - 14:00 18:00 - 22:00 [金] 11:30 - 14:00 18:00 - 22:00 [土] 11:30 - 14:00 18:00 - 22:00 [日] 11:30 - 14:00 18:00 - 22:00 ■ 営業時間 11:30~14:00(クローズ) 18:00~22:00(クローズ)
- 定休日
- 月曜日、火曜日
- 平均予算
- ¥4,000~¥4,999
- ¥10,000~¥14,999
三軒茶屋駅から歩いて10分ほどの「夕(せき)」さんは、創作和食と様々なお酒を味わえます。オーナーの川久保さんは国産ワインの知識が豊富で、特に山梨の甲州ワインにこだわっているそうです。和食にも合うワインが揃っているので、日本ワインに馴染みがない人でも親しみやすいお店です。
夕
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
いかがでしたか?日本で国産ブドウを使って真面目に作ったワインを改めて味わってみませんか?