達成感と大自然に感動！屋久島ではじめての縄文杉トレッキング

出典：Jacksonさんの投稿

鹿児島から飛行機で約30分・高速船で約2時間でアクセスできる世界遺産の島・屋久島。1000～1900m級の山が連なることから、洋上アルプスとも呼ばれています。今回ご紹介するのは、数千年の時を越えてなお堂々と佇む縄文杉たちです。

出典：masahiro0808さんの投稿

屋久島に自生するスギのうち、樹齢1000年以上のものを指して屋久杉と呼びます。これに対して、樹齢1000年に満たないものは小杉と呼ばれます。
屋久杉が非常に長寿なのは、屋久島の高温多湿な環境に適応するために抗菌性の高い樹脂を分泌しているためです。

出典：縄文じいさんさんの投稿

「縄文杉」「夫婦杉」をはじめ、巨大で形が特徴的な屋久杉には固有名称がついています。

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縄文杉を見るためには、歩行時間10時間・往復20km前後の登山道を歩く必要があります。軽いハイキングのつもりで行くと大変な目に遭うので、登山の準備をきちんと整えましょう。

出典：空色しずくさんの投稿

山登りで一番後悔するのは、準備不足。屋久杉コースは、距離が長いだけで道中は簡単だと思われがちですが、ハイキング気分で行くと泣きをみます。なので、バッチリ装備して臨みましょう！といっても、重すぎる荷物は事故のもとになるので持って行くといいものリストを公開します。

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リュックは、腰にベルトをまわして肩に寄せるほど疲れにくくなります。

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装備と心の準備ができたら、荒川登山口からスタート！登山届けを出していない人は、必ずポストに入れてから行きましょう。

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荒川登山口からしばらくは、舗装されたトロッコの道が続きます。
ゴールの縄文杉まではほぼ一本道なので迷子になる心配はさほどありませんが、混んでいる時期は下りてくる人とすれ違うのがちょっと大変かもしれません。

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今はまだ小さな小さな芽ですが、数千年の後に立派な巨木になることでしょう。

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ときどき姿を現すヤクシカは、本土にいるシカよりひとまわり小さいです。

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おや、サルもいますよ。
屋久島のサルはシカの毛づくろいをしてあげたり、シカが好む葉っぱを木の上から投げてあげたりするのだとか。時には食べ物をめぐってケンカすることもあるけれど、何だかんだ仲がいいんですね。

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大株歩道入口にたどり着きました。トロッコで舗装された道がここから山道に変わり、いきなり難易度が上がります。ここでトイレを済ませておくといいですね。

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こんな感じの険しい道です。足元に気をつけて、ゆっくり進みましょう。

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山道をどんどん進んで行くと…翁杉が見えてきました。
樹齢およそ2000年の翁杉は、縄文杉の次に幹が太い巨木です。残念ながら2010年に幹が折れてしまったものの、たくさんの着生樹と苔に覆われた姿は生命の営みを感じさせてくれます。

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樹齢約3000年のウィルソン株は、400年前に伐採された最古の切り株と言われています。アメリカの植物学者・ウィルソン博士によって発見されたことからこの名がつきました。

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切り株の中にできた巨大な空洞の中から見上げると、ハート型に見えます。空洞の中には湧き水と祠があって、本当に神様が住んでいそうな雰囲気です。

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急斜面に立つ樹齢約3000年の大王杉は、縄文杉が発見されるまでは最大の屋久杉とされてきました。根元の上端・下端の高低差は5mを超え、幹には大人が入れそうなほど巨大な割れ目ができています。

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2本の木の枝が上でつながっており、高い位置から生えているほうが夫（樹齢約1500年）・低い位置にあるほうが妻（樹齢約2000年）と呼ばれています。

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昭和41年に発見された縄文杉は、現在確認されている屋久杉の中では最大の樹です。樹齢は推定2000～7200年、高さは25.3m、周囲は16.4m、急斜面に生えています。

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縄文杉の根元が踏み荒らされるのを防ぐため、専用のデッキに上って鑑賞します。

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「大きい」「堂々とした」みたいな言葉では到底表現しきれないほどの、圧倒的な存在感と神々しさ。わたしたち人間がいかにちっぽけな存在であるかを感じずにはいられません。

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日々のことに追われているとつい忘れてしまいますが、わたしたちも彼らと同じように自然の一部なのです。