2016年08月02日

JR九州「或る列車」がゴージャス!まるで走る高級レストラン

JR九州「或る列車」がゴージャス!まるで走る高級レストラン

鉄道愛好家はもちろんこと、スイーツ大好きな方も大注目の「或る列車」。高級感あふれる車両空間や車窓からの眺めもすばらしいですが、車内でサーブされるコース料理は、アジアNO1シェフといわれるナリサワ氏の監修です。別名“スイーツ列車”とも呼ばれる厳選食材を用いたスイーツは絶品!あの豪華寝台列車「ななつ星」にも劣らないと言われているJR九州の今話題の観光列車をご紹介します。

100年以上の時を越え蘇った幻の豪華客車

JR九州のスイートトレイン「或る列車」は、同社が展開している観光列車(D&S列車)の第10弾として、2015年8月8日より運行されています。明治末期、九州鉄道がアメリカのJ.G.ブリル社に発注したものの、鉄道国有化に伴い活躍の機会が得られなかった客車がコンセプトの基になっており、当時の日本では、最も豪華な設備を備えた列車だったと伝えられています。

100年以上の時を越え蘇った幻の豪華客車695435

出典:kohakomaさんの投稿

停車しているホームには赤い絨毯が敷かれています。

「或る列車」外観 695399 或る列車

出典:サルトビーナさんの投稿

高級感あふれるゴールドの車体。

「或る列車」外観 694058

出典:qdwywさんの投稿

無骨な車両デザインが多いですが、こちらは女性ウケしそうな素敵な装飾が施されています。

一風かわったネーミング「或る列車」

一風変わった「或る列車」という名称は、幻に終わった豪華客車にその当時の鉄道愛好家が名付けた通称だそうです。また、或る(ARU)には、Amazing「素晴らしい」九州の魅力を紹介し、Royal「豪華な」車両と食事を提供する、Universal「世界中の」方に愛される列車を目指す、と言った意味も込められています。

「或る列車」外観 694062

出典:qdwywさんの投稿

豪華客車の名に恥じない凝った作りは一見の価値あり!

車両は、2011年4月に廃車となったJR四国の気動車を譲り受け、機関設備などに改造を施したもので、デザインは、“鉄道模型の神”と謳われた故・原信太郎が製作した模型をベースに、原鉄道模型博物館の監修のもと水戸岡鋭治氏により設計されました。

「或る列車」外観 694218

出典:qdwywさんの投稿

或る列車は2両編成で運行されており、ゴールドとブラックがベースカラーとなっています。印象的な前面下部にあしらわれた唐草模様は、塗装ではなく真鍮板とステンレス板を加工したもので、そのほか、乗降扉の窓にはステンドグラス、座席窓の上部にはアーチ形の飾りを取り付けるなど、通常の列車では見られない凝った作りは一見の価値があります。

「或る列車」内観 694087 1号車内

出典:ふくろう。さんの投稿

車内は2両編成で壁や床・天井に木材が使用され、木のぬくもりが感じられる作りとなっています。1号車2号車とも座席数や装飾が異なり、1号車には、2名用テーブルが5席、4名用テーブルが3席設置され、全体的に明るくて柔らかいロマンチックな内装が施されています。2号車は、2名用個室が8室ありホテルのラウンジのような落ち着いた雰囲気が漂っています。

「或る列車」内観 694090

出典:qdwywさんの投稿

開放感溢れる1号車は、優美で華やかな装い。

豪華客車の名に恥じない凝った作りは一見の価値あり!694092

出典:

レトロモダンな2号車は、和洋折衷の趣きがあります。

アジアNO1シェフ監修のコースがいただけます

エレガントな車体や車窓を流れる美しい景色も魅力的ですが、「スイートトレイン」と銘打つだけに、やはり料理の方も気になるところ。或る列車では、スイーツやコース料理を堪能できます。その監修は、東京・南青山の人気レストラン「NARISAWA(ナリサワ)」のオーナーシェフが行ってます。

「NARISAWA」その他 694049

出典:Asapu-puさんの投稿

東京・青山の一等地にお店を構える「NARISAWA」は、世界の料理人や批評家1,000名の投票により決定される「世界のレストラン50」にランクインするほどの有名店。オーナーシェフである成澤由浩氏は、自然環境をテーマに、フレンチと和を融合させた料理を作り続けています。或る列車のプロデュースにおいても、九州各地の生産者のもとに自ら訪れ、室の高いものだけを厳選して使用するなど、一切手を抜かないこだわりの仕事振りを見せています。

「或る列車」料理 701294

出典:qdwywさんの投稿

素材はすべて九州産。

「NARISAWA」内観 695420 森のパンを焼き上げます

出典:うどんが主食さんの投稿

世界のナリサワの作るフレンチは独創性があり、繊細で美しく見る人を喜ばせる、もちろん味もお墨付き。

NARISAWAの詳細情報

500

NARISAWA

青山一丁目、外苑前、乃木坂 / イノベーティブ

住所
東京都港区南青山2-6-15
営業時間
[月]  定休日 [火]  12:00 - 14:30  17:30 - 20:00 [水]  12:00 - 14:30  17:30 - 20:00 [木]  12:00 - 14:30  17:30 - 20:00 [金]  12:00 - 14:30  17:30 - 20:00 [土]  12:00 - 14:30  17:30 - 20:00 [日]  定休日
定休日
月曜日、日曜日
平均予算
  • ¥30,000~
  • ¥30,000~

アジアNO1シェフのコースをご紹介

細かなメニュー内容は時期によって異なりますが、コース料理は、肉や魚、野菜料理とスープからスタートし、旬のフルーツを使用したスイーツ、ミニャルディーズ(お茶菓子)へと続きます。料理はもちろん器も一級品で、この列車のために九州の職人たちが制作した、オリジナルのものが使用されています。

アジアNO1シェフのコースをご紹介694115

出典:

別名“スイーツ列車”

別名“スイーツ列車”694162

出典:

これまた女性の心をがっちりつかむ可愛らしいスイーツ。

或る列車

閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。

乗車区間や運行時期をチェック!

約2時間半の至福の旅を満喫できる或る列車は、大分駅-日田駅間を運行する「大分コース」と、佐世保駅-長崎駅間を運行する「長崎コース」の2種類があり、両区間ともに九州を代表する人気観光地を巡ることができます。季節によってどちらか一方のみが運転され、大分コースは午前便が大分駅発、午後便が日田駅発、長崎コースは午前便が佐世保駅発、午後便が長崎駅発となっています。

乗車区間や運行時期をチェック!694147

出典:

「ARU RESSHA」と表示されています。

気になる値段は...

基本プランは、一名24,000円からで、料金には片道の運賃とスイーツコース、ドリンク代などが含まれています。少々お高く感じられますが、インテリアや食事、アテンダントの振る舞いなど、全てが素晴らしいのでこの価格も納得です。概ね金・土・日曜日を中心にダイヤが組まれているので、週末の旅行に持って来いですね。

気になる値段は...694228

出典:MJ1226さんの投稿

入手困難?チケットの予約方法

或る列車は、JR九州および大手旅行会社の旅行商品として発売されているので、通常のチケットのように駅のみどりの窓口で予約や販売は行われていません。チケットを入手する際は、JR九州旅行支店やJR九州の駅旅行センターのほか、大手旅行会社などにお問い合わせください。また、不定期で運転されていることや観光列車ブームの影響もあり、現在、多くの運行日が予約でいっぱいになっています。或る列車での旅行を計画する際は、早めの準備と予約を心掛けましょう。

いかがでしたか?九州の高級列車として有名な“ななつ星”は最低でも20万円~と庶民にはなかなか手が出ないですが、「或る列車」なら2万円~と気軽に高級列車の気分を味わえます。次の九州旅行は、美味しい料理も味わえて、車窓から素敵な景色も望める観光列車の旅を満喫してみてはいかがでしょうか。

関連記事

関連キーワード