2016年08月05日

これぞ「ふるさと」!懐かしい日本の原風景がある「大内宿」に行こう
江戸時代の風景を今に残す「大内宿」は、会津に来たならぜひ訪れておきたい観光スポットです。茅葺き屋根の家が連なる光景は、一度見たら忘れられません! どこか懐かしい「ふるさと」を感じさせる「大内宿」で、ほっこり和んでみませんか? 夏はひんやり、冬は「大内宿雪まつり」が開催されたりと一年中美しい風景が楽しめます。ここでは「大内宿」の成り立ちから、「大内宿」でしか食べられないご当地グルメ「ねぎそば」までご紹介します!
「大内宿(おおうちじゅく)」は会津城下から3番目の宿場町として江戸時代に整備されました。
当時、会津城下から下野国(現在の栃木県日光市)まで130kmの会津西街道(下野街道)が通っており、参勤交代や会津藩で収穫された米の輸送に使われていました。
その道中、人々が休めるようにと整備されたのが「大内宿」です。現在の住所は南会津郡下郷町で、山の中腹にあります。
GWや秋の連休は多くの人で賑わい、駐車場が満車になることも珍しくありません。そんなときは「定期観光バス」を利用するのがスマート。
期間限定でナイトツアーバスも運行されています。
「大内宿」は夏でも涼しい!
「大内宿」の標高は、約670m。そのため、会津盆地にありながら、夏でも涼しいのが特徴です。
会津盆地の夏は、とにかく蒸し暑く、立っているだけでエネルギーが汗と共に流れ出ていきます。しかし、「大内宿」は夏でも非常に涼しいので、快適に過ごすことができるんです。
その秘密は、「大内宿」の近くにある「中山風穴(なかやまふうけつ)」にあります。「中山風穴」からは年中ひんやりとした風が吹き出しており、これが「大内宿」を涼しく保ってくれているのです。
「中山風穴」付近の気温は、真夏でも3度(!)ほどにしかなりません。現在は貯蔵庫跡でその冷風を体験することができます。
「中山風穴」までは、「大内宿」最寄りの湯野上温泉駅から徒歩で40分。足元が悪く、熊が出没することもあるので、熊除けの鈴など装備をしっかりして見に行きましょう。車で行くことも可能ですが、非常に道幅が狭いので注意してください。
「中山風穴」までの道のりには高山植物の姿も見られます。地下には鍾乳洞があるのではないか……? などと言われていますが、詳しいことは解明されておらず、低地でありながら高山植物の群生が見られる不思議なスポットです。
冬の「大内宿」も幻想的
冬になると、「大内宿」では「大内宿雪まつり」が開催されます。
雪に覆われた茅葺き屋根の町並みは、日本の原風景を思わせる佇まい。
冬は雪に閉ざされて静まり返る「大内宿」もこの時ばかりは賑わいを取り戻します。
「大内宿」に来たら食べたいご当地グルメ!
「大内宿」を訪れたら、ぜひとも食べたいのが「ねぎそば」です。
「ねぎそば」は、まるごと1本のネギを箸代わりにしていただくそばのこと。箸代わりのネギを薬味として齧りながら食べる手打ちそばは格別です。
茅葺屋根の古民家でお食事が出来ます。「ねぎそばといえば三澤屋さん」といわれる程の人気店のため順番待ちはあたりまえ。着いてすぐに番号札をもらいに行くことをおすすめします。
三澤屋の詳細情報
5000三澤屋
下郷町その他 / そば、郷土料理、天ぷら
- 住所
- 福島県南会津郡下郷町大字大内字山本26-1
- 営業時間
- 10:00~17:00 (L.O 16:00)
- 定休日
- 1月4日~1月7日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ¥1,000~¥1,999
「大内宿」に来たら「岩魚の炭焼き」も忘れずに。「分家玉屋(ぶんけ たまや)」では清らかな里山の川で育った岩魚が食べられます。じっくり炭火で焼いただけのシンプルなものですが、他では食べられない逸品です。
分家玉やの詳細情報
この他にも手焼きのおせんべいや玉こんにゃくといった素朴なメニューが売られているので、散策途中の休憩も兼ねてそれぞれのお店に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
初めて来てもどこか懐かしい「大内宿」
いかがでしたか? 初めて来てもどこか懐かしく感じるのが「大内宿」です。
「大内宿」には私たちの忘れかけている日本の原風景や、「ふるさと」がある気がします。一度遊びに来てみませんか?