2016年08月17日

京都の紅葉スポットはココ。京都の「源光庵」で秋を堪能

京都の紅葉スポットはココ。京都の「源光庵」で秋を堪能

そうだ、京都に紅葉を見に行こう!と思い立ったけども、京都には紅葉スポットがいっぱいあります。限られた時間、どこに行こうか迷っているアナタにおすすめなのが、「源光庵」です。毎年秋の紅葉の見ごろの時期には、多くの観光約が訪れます。撮影スポットは、立ち入り禁止エリアになっていることがあるため、写真撮影もスムーズ!ステキな紅葉の景色を眺めることができますよ。

古都の秋を楽しもう!

古都の秋を楽しもう!723976

出典:

四季折々で、様々な表情を見せる古都・京都。

京都は国内外から多くの観光客を惹きつけ、日本を代表する観光地として名を馳せていますよね。そんな京都が最も魅力を増す季節こそ、秋。京都の木々の葉が色を変えた姿は、まるで貴族たちの十二単のように鮮やかです。日本人なら多くの人が、秋に訪ねてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか?

でも、京都の紅葉スポットって、たくさんありすぎて分からない!そんなあなたにおすすめしたいのが、今回ご紹介する「源光庵」です。古都に息づく文化と紅葉の美を堪能しに、出かけましょう。

源光庵とは

源光庵とは723382

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ゆるやかな坂道がのびる鷹峰(たかがみね)街道を上がっていくと、源光庵が見えてきます。

源光庵の歴史は古く、その開基は1346年に遡ります。臨済宗のお寺として建設されましたが、一時は衰退。その後、曹洞宗に改宗を経て再び勃興し、今に至ります。お寺のことを詳しくない人でも、丸い窓と四角い窓が並ぶ風景は見たことがある人が多いかと。「そうだ 京都、行こう」のポスターが一番印象的です。

アクセス

アクセス725422

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京都駅から地下鉄烏丸線に乗車し、「北大路駅」下車。市バス北1系統に乗換をして、「鷹峯源光庵前」下車して徒歩約1分で入口に到着します。観光名所なので、渋滞や混雑が予想されます。時間に余裕をもって、行きましょう。

見どころを紹介!

ここでは、源光庵の見どころを紹介していきます。観光に行って、十分にその魅力を堪能できるよう、チェックしてくださいね。

見どころ①:2つの窓

見どころ①:2つの窓725400

出典:mykaoruさんの投稿

源光庵でもっとも有名なのが、本堂にある2つの窓です。それぞれ丸と四角という異なった形をしており、秋にはあでやかな紅葉が見えるのですが、実は仏教的な深い意味が込められているのです。

見どころ①:2つの窓725426

出典:ymdmさんの投稿

向かって左に位置する丸い窓の名は「悟りの窓」。仏教での理想とされる「悟りを開いた姿」を、角のない円形で表しているといわれています。また、悟りの究極の境地である「大宇宙」の象徴でもあります。

見どころ①:2つの窓723399

出典:

大きな丸い窓の直径は、約140cm。紅葉の中に、白い花が見えませんか。こちらの花は、山茶花(サザンカ)。山茶花は秋から冬にかけて咲く花です。この花を見ると、これから寒くなるんだぁと気づかされます。

見どころ①:2つの窓723409

出典:一眼眼鏡さんの投稿

向かって右側の窓は「迷いの窓」。仏陀が提唱した、人生最大の苦しみである「生・老・病・死」の四苦八苦を、4つの角で象徴しています。また、角ばった様子は悟りを得る前の人の姿の表象でもあり、迷いの克服を経て、やがて左の「悟りの窓」のように角が取れていく、とされています。

見どころ①:2つの窓723911

出典:マルこさんの投稿

「迷いの窓」で自分自身を振り返り、「悟りの窓」で自分本来の姿を見つめ直すのがおすすめの鑑賞方法です。美しい景色に心洗われながら、日ごろの自分を顧みる時間が過ごせそうです。

見どころ①:2つの窓725635

出典:

実は、入口の門の窓も丸窓になっています。参道を歩いていくと見えてくるのが、源光庵の入口。これも“禅の教え”を表していて、角のない丸い穏やかな心を表しています。ちなみに、ここを改宗したのは、「卍山道白(まんざんどうはく)」という僧侶。荒れ果てていた宗風を元に戻そうと、42年間もがんばったそうです。重みを感じますね。

見どころ②:血天井

見どころ②:血天井725438

出典:UCさんの投稿

さて、先ほどの「2つの窓」とは打って変わって、こちらは歴史のほの暗さを感じさせるところ。「血天井」です。源光庵の天井をよくよく見てみると・・・なんと血痕が。リアルな手形や足型が残っているので、ホラーが苦手な方は注意が必要です・・・。

見どころ②:血天井723917

出典:

そのおぞましげな名を持つ天井は本堂内のもの。ここで戦いがあったわけではなく、もともとは伏見城の廊下の板でした。伏見城は関ケ原の戦いの前に、徳川方の拠点の一つとなっていた城です。関ケ原の戦いでは勝利を収めた徳川軍ですが、このときは石田三成の軍勢が城を包囲し落城してしまいます。

見どころ②:血天井723923

出典:

城内にいた人々の多くが自刃し、凄惨な戦いの跡は廊下の血痕となって残りました。彼らの霊を供養するため、源光庵をはじめとしたいくつかの寺院に分けられました。そのひとつが、源光庵の「血天井」なのです。戦国の世で命を散らした人々の痕跡が感じられます。

見どころ③:庭園

見どころ③:庭園725623

出典:Dhamatakaさんの投稿

最後にご紹介するのは、伝統的な日本の庭のスタイルが見受けられる源光庵の庭園です。借景(しゃっけい)と呼ばれる、自然の雄大な風景を庭園の一部であるかのように利用する造園法を用いています。ここでは、京都市内の北山を庭園の一部にしています。

見どころ③:庭園723965

出典:

源光庵の庭園は、紅葉の赤ときれいに刈り込まれた緑とのコントラストが、とても美しいです。窓に次いで、人気の撮影スポットです。本道の軒下に座って、鑑賞すると心が洗われますよ。

見どころ③:庭園723967

出典:kiyotti3さんの投稿

枯山水となっている庭。庭内の木々は、見事に色づきます。昔から脈々と受け継がれる、日本の美意識が迫ってくるようです。

注目!立ち寄りグルメスポット

せっかく京都に来たんですから、少し寄り道しませんか?源光庵を楽しんだ後に行ける、グルメスポットを紹介します。めいっぱい紅葉を楽しんで心を満たしたら、ここでお腹も満たしてください♪

グルメスポット①:光悦茶家

「光悦茶家」内観 725658 民芸調の店内

出典:カボティーヌさんの投稿

源光庵から徒歩5分。京都でしか育たない京野菜・辛味大根を薬味とした蕎麦が食べられます。時代劇に登場しそうな、風情あるたたずまいのお店。店内には囲炉裏があり、ほっと一息できる空間となっています。

「光悦茶家」料理 725676 光悦そば(わさびではなくおろしを入れて)

出典:カボティーヌさんの投稿

蕎麦を頼むと、「うちは、おろしが付きますので、山葵(わさび)は付きません」と一言。ここは、辛味大根のおろしを汁にいれて食べてください。辛味大根はとっても辛いです。ヒリヒリする!となりますが、食べていると蕎麦の甘さが感じられるように!新しい蕎麦の味を、体感できますよ。

「光悦茶家」ドリンク 725702 コーヒー

出典:mrbluewaveさんの投稿

コーヒーで休憩。蕎麦だけでなく、ぜんざい・冷やしあめなどの甘味や、抹茶・甘酒などのドリンクも充実しています。

グルメスポット②:かざりや

「かざりや」外観 725712

出典:Mハルさんの投稿

源光庵から少し離れた場所にある、「かざりや」。源光庵からは徒歩20分、車で5分のところにあります。こちらも時代劇のセットのような外観。江戸時代に創業したお店です。ここでは、「あぶり餅」が食べられます。「あぶり餅」は、きな粉をつけた餅を竹串に刺して、炭火で焼き特製味噌だれをつけたもの。古くから、疫病除けに利益があるといわれています。

「かざりや」料理 725739

出典:murielleさんの投稿

こちらが、「あぶり餅」。香ばしい匂いが漂ってきます。お餅に白味噌のたれがよく合います。15本ほどいただけるのですが、ペロリと食べてしまえます。

「かざりや」料理 725732 あぶり餅

出典:まろんママさんの投稿

なぜ「疫病除けに利益がある」のかというと・・・平安中期、一条天皇の子供が疫病にかかり、厄除けの願いを込めて「あぶり餅」を供えました。以来、無病息災を祈って、「あぶり餅」を食べる風習ができたのです。応仁の乱や飢饉になったとき、庶民にこのあぶり餅をふるまったと言われているんですよ。

秋はぜひ源光庵へ!

秋はぜひ源光庵へ!725743

出典:hiro0131さんの投稿

いかがでしたか?京都での紅葉鑑賞におすすめの源光庵を、見どころとともにご紹介しました。撮影スポットは、立ち入り禁止になっているので、キレイな写真が撮れますよ。今年は、京都の魅力をぎゅっと凝縮したような源光庵へ、古き良き日本の秋を感じに行きませんか?

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