【岩国寿司・はなっこりー・いとこ煮】山口の郷土料理何個知ってる?

【岩国寿司・はなっこりー・いとこ煮】山口の郷土料理何個知ってる?

瓦そば、岩国ずし、いと煮、茶粥など山口県には色々な郷土料理がありますが、独自の食材も数知れず。けれど、山口県民にとっては小さいころから普通に食べているものなので、郷土料理だと思っていないこともしばしば。今回は、けんちょう、ゆうれい寿司、そばねっつり、ぬた等のお店であまり見られないものを除き、比較的探しやすい郷土料理、山口県独自の食材をご紹介させて頂きます。旅行で山口に来た時の参考に、または山口県民の方が「これって山口独自のものだったの?!」と驚きながら山口名物について知るきっかけになれば幸いです

2016年09月05日

まずは山口県ならではの食材を見てみましょう。

中国野菜×ブロッコリー!?「はなっこりー」

中国野菜×ブロッコリー!?「はなっこりー」758114

出典:

山口県オリジナルの野菜「はなっこりー」はサイシンという中国野菜とブロッコリーをかけあわせたもの。ここ10年前後で栽培が本格化し、花から茎まで全て食べられる、茹でるだけでお手軽、ほんのり甘いけれどシャキシャキ等の特徴からあっというまに人気になりました。今では山口県以外にも東京の築地内、北九州や広島などでも販売されており、ビタミンCと食物繊維が豊富なことから女性人気も非常に高くなっています。飲食店では、添え物として出てくることが多い野菜です。
「はるさあ」料理 758214

出典:aoisanさんの投稿

花、茎、葉全て食べられるのが特徴。花のかわいらしさ、菜の花ほど苦みがないのも人気の秘密です。

「鉄板焼さくら」料理 758118 さくらの野菜焼き

出典:tacakebonoさんの投稿

お料理に添えると華やかさがアップ。イタリアン、フレンチはもちろんですが、和食や中華でもよく使われています。どんな料理にも合うので便利な食材です。

粘り気、シャキシャキ感が病みつきになる「岩国れんこん」

岩国れんこんは色が白く、肉厚でシャキシャキとしているのが特徴。他地域のものと比べると柔らかく、なぜか穴が普通のれんこんより1つ多いのが特徴です。岩国藩主吉川家の家紋「九曜紋」に似ているので、時の藩主が大変喜んだという話が今も残っていますが、れんこん自体は200年近く前から、この地域で栽培されているようです。酢の物、からしれんこん、天ぷら、コロッケ等食べ方も様々ですが、そもそもあまり苦手なひとがいない野菜なので、県内全域で幅広く支持されています。また、岩国名物の岩国寿司や大平など、郷土料理にも欠かせない食材であり、穴そのものが「見通しがよい」とされていますので、縁起物としてお節料理にもよく使われています。
「岩国国際観光ホテル」料理 758215

出典:大工町太郎さんの投稿

写真では見えづらいですが、普通のれんこんより穴が1つ多いのが外見で見分ける方法です。れんこん自体が全国的にどこででも栽培されているようで、流通範囲はあまり広くありませんが味の虜になる県民は多く、県下のスーパーでは基本的に岩国れんこん中心に販売されています。

「レストラン古那」料理 758219 美東ごぼうコロッケ 170円

出典:ヘンゲルさんの投稿

れんこんコロッケは県内各地の観光地で販売されています。道の駅では、冷凍状態で販売されている場合もあり、おかずに、おやつに、おつまみにと各家庭で大活躍しています。

カルスト台地の赤土が生んだ「美東(みとう)ごぼう」

山口県美祢市に広がる日本最大のカルスト台地を中心とした「秋吉台」。その美祢市にある美東町赤郷(みとうちょう・あかごう)地区の赤土で育てられた「美東(みとう)ごぼう」。赤土はカルスト台地の石灰岩が長い月日を経て風化、酸化した粘土質土壌です。その地で平安時代頃から育てられているそう。土の香りともいえるごぼうの香りは、通常よく見る砂地のごぼうとは、比べ物にならないほど。そして、味もさることながら、赤土には石灰岩から溶け出した炭酸カルシウムが含まれており、この地域のごぼうは非常にカルシウムの値が高いことで知られています。流通範囲はあまり広くないようで、山口県民は他県に行くと「ごぼうの味が薄い」と感じるもの。定番のきんぴらをはじめ、ごぼう天うどん、酢ごぼう、豚汁など用途が非常に広く県民からの支持率が非常に高い野菜です。
「レストラン古那」料理 758217 美東ごぼう天うどん

出典:徘徊爺さんの投稿

ごぼう天うどんは美東町周辺の食堂などで、非常に人気があるメニュー。根菜野菜のため、非常にカラダにも良く、積極的に摂りたいと言う方が多いようです。また、冬場は豚汁に入れるのに最適。通常のごぼうより、約1.5倍くらいの価格設定が平均的なようですが、味はお墨付きです。

びっくりサイズの「たまげナス」

長さ約30㎝、重さ500g以上がだいたいの基準のようです。最近では「萩たまげなす」と言いますが、品種は「田屋(たや)ナス」と言う萩市のお隣にある長門市田屋地区が由来の名前。実際はそこが発祥の地となります。田屋の過疎化等で徐々に生産量が減り、萩市の方が受け継がれたようです。皮はあまり柔らかくないですが、非常に甘く、実がしっかり詰まっています。きめが細かく、その美味しさを萩市や周辺の方言で「たまげる」(=びっくりする)ほど、と言う意味でネーミングされたナスです。焼きナス、おひたしなどどの食べ方でも特に支障はなく、美味しく食べられます。
「道の駅 萩・さんさん三見 直売コーナー」料理 758120 内観;萩・長門名産の「たまげ茄子」・普通の茄子の4~5倍くらいの大きさになります!「たまげる(魂消る)」は魂が消えるほど「びっくりする」という意味です!

出典:lovely sweetsさんの投稿

普通のスーパーよりも、道の駅などで販売されていることが多く、とにかく大きいのですぐに目につきます。都内などでも販売があるようです。

県民の大半が全国区の野菜と思っている「かきチシャ」

「チシャ」は山口県ではおなじみの野菜。比較的サニーレタスに近く、下関地域の伝統野菜であり、家庭の庭先に植えられており、昔は「庭にチシャが植えられていたら、その家に長州人がいると思え」とも言われていたようです。チシャとは「乳草」の意味で、ちぎったときに乳状の液が出てくるのでこう呼ばれます。また、山口県では今も普通に「チシャをかぐ」(=チシャを摘む)」と言います。その赤い葉が"チシャなます"などではぐっと引き立ちますよね。魚を焼いた際などの付け合わせにも適しており、県民には欠かせない野菜となっています。
「ベルルージュの森」料理 760102 ランチセット:野菜サラダ

出典:des_revesさんの投稿

県民は全国区の野菜と思っている方がほとんどですが、実は県外から来た方には珍しいよう。なます、サラダ、手巻きずしなど、色々な用途に使われています。「ちしゃもみ」という塩、または酢揉みして、味噌または醤油で和え、炒ったちりめんと胡麻を散らした郷土料理にも用いられます。

郷土料理が食べられるお店を見てみましょう。

山口県にある郷土料理の中から「岩国ずし」、「いとこ煮」、「バリそば」、「茶粥」、「みかん鍋」といった、比較的お店で出されている名物を紹介していきます。

岩国ずしなら「錦帯茶屋」など錦帯橋周辺in岩国市

「錦帯茶屋」料理 760217

出典:のぼさんの投稿

「岩国ずし」は寿司木枠の下に葉(チシャが主)を敷き、魚の身をほぐしたもの、錦糸卵、れんこんなどを段々に乗せた押しずしです。今では郷土料理となっていますが、元々は保存食で何層にも重ねた後に重石を乗せ、包丁で切り分けて食べるのが一般的です。日本三大奇橋と呼ばれる岩国の観光名所、錦帯橋(きんたいきょう)周辺ではほとんどの食堂、旅館で頂くことができます。

錦帯茶屋の詳細情報

錦帯茶屋

川西、西岩国 / 郷土料理(その他)、うどん、カフェ

住所
山口県岩国市岩国1-1-42 錦帯橋バスセンター 2F(橋の駅錦帯橋 展望市場内)
営業時間
9:30~17:00(9月~3月) 9:30~18:00(4月~8月)
定休日
無休
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999

データ提供

今は一部地域のみになりつつある希少な郷土料理・いとこ煮は「松田屋ホテル」でin萩市

「松田屋ホテル」料理 760842 いとこ煮♪

出典:lovely sweetsさんの投稿

冠婚葬祭に欠かせない山口県の郷土料理「いとこ煮」。今では萩市と周辺の一部でしか食べられることはない郷土料理です。萩地域で作られる「萩風いとこ煮」は昆布だしに調味料で味をつけ、小豆、白玉団子、椎茸、花麩などを入れます。かなり汁気が多い料理です。瀬戸内の場合は逆で、作られていた当時は、汁気がなくなるまで煮込んでいたそうです。野菜など、中身にも若干の違いがあったようです。小豆、白玉団子のみ共通で、その他は同じ県内でも地域差があります。現在は、萩地域で頂くことができますが、松田屋ホテルさんに宿泊された際、運が良ければ(プラン、時期等による)お目にかかることができます。

松田屋ホテルの詳細情報

松田屋ホテル

湯田温泉 / 旅館

住所
山口県山口市湯田温泉3-6-7
平均予算
  • ¥30,000~

データ提供

観光地にあるバリそば店なら「春来館」in山口市

「春来館」料理 760151 ばりそば

出典:シチーさんの投稿

太めの中華麺を揚げ、その上に野菜がたっぷり乗っているバリそば。長崎の皿うどんのあんを緩め、めんを太くしたような外観で、どうやら山口にしかないようです。山口では、飲んだ後の選択肢に「ラーメン、うどん、バリそば」という選択肢があるほど。山口の地元っ子の多くはこれがご当地グルメだとは思っていないのですが、病みつき、リピーターになる観光客の方も多数。今ではすっかり外せないご当地グルメになっています。

春来館の詳細情報

春来館

湯田温泉 / 中華麺(その他)

住所
山口県山口市湯田温泉1-7-31
営業時間
月~木 20:00~翌1:00 金・土 20:00~翌3:00
定休日
日曜・第3月曜
平均予算
  • ~¥999

データ提供

茶粥を食べるなら「ばさら窯」in 柳井市

茶がゆは、番茶を煎じた中にお米を入れて炊き上げたもの。岩国市や柳井市など、比較的広島に近い地域の郷土料理です。あっさりとした番茶独特の風味と味わいがお米にしみ込んだ、シンプルなもので、発祥は約400年ほど前と言われています。関ヶ原の戦の後、当時の岩国藩の厳しい情勢の下、米の節約をするために考案されたメニューのようです。最近では、山口でもシェア率トップにいる「あさひ製菓」果子乃季本店裏にある同経営の「ばさら窯」が人気のスポットとなっています。紫陽花の時期、紅葉の時期等、本当に美しい四季を楽しみながらお食事ができると評判です。
茶粥を食べるなら「ばさら窯」in 柳井市756676

果子乃季 本店の詳細情報

果子乃季 本店

柳井 / ケーキ、和菓子

住所
山口県柳井市柳井中馬皿5275
営業時間
9:00〜19:00
定休日
元日のみ
平均予算
  • ¥2,000~¥2,999

データ提供

まさかのみかんが鍋に「竜崎温泉 ちどり」in周防大島

「竜崎温泉 ちどり」料理 756680

出典:

2006年に周防大島で行われたイベントの呼び物として考案された「焼いたみかんを入れた鍋」で4つの条件を満たしているものを指します。1つ目に、小さめのみかんをオーブンで焼き、そのまま鍋に入れる。さらに、周防大島正規のものには「鍋奉行御用達」という焼き印を入れていること。2つ目に、柑橘の香りを何らかの形で練り込んだ地魚のつみれが鍋に入っていること。3つ目、薬味は「みかん胡椒」であること。つまり、ゆず胡椒のみかん版。4つ目は鍋の最後をふわふわメレンゲによるみかん雑炊で締めること、となっています。なかなか珍しい鍋で、現在は複数店舗で食べることができ、通信販売も行われています。

竜崎温泉 ちどりの詳細情報

竜崎温泉 ちどり

周防大島町その他 / 魚介料理・海鮮料理、郷土料理(その他)、定食・食堂

住所
山口県大島郡周防大島町東安下庄685-2 竜崎温泉
営業時間
【ランチ】11:00-15:00(L.O.) 【ディナー】17:00-20:30(L.O.)
定休日
月曜日
平均予算
  • ¥2,000~¥2,999

データ提供

瓦そばならここしかない!「たかせ」in下関市

「元祖瓦そば たかせ 本館」料理 761296

出典:BJ3さんの投稿

山口県のスーパーでは「茶そば」が普通に売られていて、家庭でホットプレートなどを使って作るのが普通な「瓦そば」。本来は、熱した瓦の上に茶そば、具材を乗せてあたたかいおつゆに浸して食べます。発祥は安倍総理の出身地としておなじみの山口県下関市。特に、市町村合併で下関市になった「川棚温泉(かわたなおんせん)」にある「たかせ」は元祖ともいえる店で、県民はもちろん、観光客の方も多く押し寄せます。家でも食べる、外食もする、そんな県民がこよなく愛する郷土料理です。

元祖瓦そば たかせ 本館の詳細情報

元祖瓦そば たかせ 本館

川棚温泉 / そば、懐石・会席料理

住所
山口県下関市豊浦町大字川棚町5437
営業時間
11:00~20:00(L・O 19:30) ※GW・お盆・正月の繁忙期は営業時間、定休日が変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください
定休日
木・金(祝祭日は営業)
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999
  • ¥1,000~¥1,999

データ提供

テイクアウトで魚ロッケ(ぎょろっけ)を。「荒川蒲鉾店」in萩市

「荒川蒲鉾店」料理 758202

出典:aoisanさんの投稿

山口県内では普通にスーパーでパック販売されており、珍しいものには見えない「魚(ぎょ)ロッケ」。実はこちらも他県ではあまり見られない食べ物です。けれど、未だに萩市には対面販売のお店もあります。なにせ「ギョロッケ・魚ロッケ」という名は萩市の「荒川蒲鉾店」さんの商標登録となっているんです。もしも県外から来たばかりの方が周りにいたら、お勧めしてみるのもいいかもしれません。

荒川蒲鉾店の詳細情報

荒川蒲鉾店

東萩 / デリカテッセン

住所
山口県萩市東田町46
営業時間
7:00~18:00(変動あり)
定休日
無休
平均予算
  • ~¥999

データ提供

いかがでしたでしょうか。

最後に、最近できた郷土料理「チキンチキンごぼう」をご紹介したいと思います。作り方が簡単で、学校給食には頻繁に登場しますが、あまり店で出されるものではありません。一時期はセブンイレブン期間・地域限定でおにぎりが販売されていましたが…。そんな見たこともない郷土料理が意外とあるあるな山口県。県民の皆さんはぜひ、「へ~、ご当地なんだ」と思いながら。県外の方は機会があれば、ぜひ山口県の味を楽しんでみて下さいね。

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