ここが「うだつの上がる町」!岐阜県美濃市に行こう

ここが「うだつの上がる町」!岐阜県美濃市に行こう

「うだつが上がらない」という言葉を聞いたことがあると思います。「社会的な地位や評価が、いまいちパッとしない」という意味です。でも「うだつ」って一体、何のこと? 実は、その「うだつ」が岐阜県美濃市にたくさんあって、見学することができるんです!今回は、うだつの上がる町として観光客が集まる美濃市を詳しく紹介します。

2016年09月14日

そもそも「うだつ」とは?

そもそも「うだつ」とは?778103

出典:Sticky Bugさんの投稿

豪華な装飾瓦に特徴がある「うだつ」。白い漆喰で塗り固められた壁面と瓦のコントラストが見事です。

古い日本家屋において、となりの家との間に据え付けられる防火壁のことを「うだつ」と言います。しかし当初の目的とは違い、財力を誇示するためのアイテムとして徐々にデザイン性が高められるようになっていき、商売で成功している裕福な家ほど「うだつ」が豪華になる傾向がありました。
そもそも「うだつ」とは?778141

出典:イノッチさんの投稿

目的が防火だけなら、余計な費用をかけて装飾を施す必要なんてありません。富とセンスをアピールする意味合いもあり、豪商たちがこぞって「うだつ」を豪華なものにしたのです。

江戸時代から明治時代にかけては、より一層、装飾としての意味合いが強くなっていきました。財力に余裕があるのかないのか、この「うだつ」を見れば一目瞭然だったのです。そんな理由もあって「うだつが上がらない」という言葉が生まれたと言われています。

今も残る「うだつの上がる町並み」

今も残る「うだつの上がる町並み」778146

出典:まちゃまり~父グッチャンさんの投稿

冬の美濃市の様子。豪雪地帯ではありませんが、濃尾平野の少し北、山の中に入ったところに位置しているため、冬は普通に雪が降ります。風情がありますよね。

岐阜県美濃市の中心街には、今も多くの「うだつの上がる旧家」が残っています。長良川のきれいな水と水運の便に恵まれた立地条件から和紙の産地として栄えるようになって1300年。その和紙の取引きで財をなした商人たちが築き上げた街並みが独特な雰囲気を漂わせています。

伝統的建造物群保存地区

伝統的建造物群保存地区779898

出典:

国の重要文化財に指定されている「小坂家(こさかけ)住宅」。江戸時代創業の造り酒屋で、鬼瓦がない軒飾りはこの小坂家だけとされています。うだつは両妻と中央の3本。上方風の伝統を生かした美しいむくり屋根(真ん中付近が少し膨らんでカーブを描いている形状)が特徴です。

伝統的建造物群保存地区778148

出典:gottyanさんの投稿

美濃市の文化財に指定されている「今井家(いまいけ)住宅」。江戸時代中期(18世紀末)に建てられた市内最大規模の商家で、内部を見学することができます(有料)。中庭には涼やかな音を奏でる「水琴窟(すいきんくつ)」も。

江戸時代、小倉山城の城下町として発展したこのエリアは、東西方向2筋の街路と、南北方向4筋の横町からなり、「目の字通り」の通称で呼ばれています。今も歴史的な景観が保存されていることから「伝統的建造物群保存地区」に選定されています。

アクセス・駐車場

アクセス・駐車場778181

出典:

【電車】…JR美濃太田駅から長良川鉄道に乗り換え約40分「美濃市駅」下車。うだつの上がる町並みまで徒歩約10分。
【バス】…JR岐阜駅前《14番乗り場》から岐阜バス「岐阜美濃線(中濃庁舎行き)」で約1時間。「うだつの町並み通り」バス停下車すぐ。
【車】…東海北陸自動車道「美濃IC」から国道156号線を郡上八幡方面へ約10分。

駐車場は、うだつの上がる町並み周辺に5ヶ所あり(一部有料)。

それでは紹介していきますよ

それでは紹介していきますよ782494

出典:羽晴琉さんの投稿

お待たせしました。うだつの上がる街、美濃市の観光スポットを詳しく紹介していきましょう。おすすめのグルメスポットも合わせて、お楽しみください。

美濃市のおすすめ観光スポット

美濃市のおすすめ観光スポット778160

出典:

2014年(平成26年)11月、「本美濃紙」が『和紙・日本の手漉(てすき)和紙技術』としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。ユネスコ無形文化遺産は将来的に「世界遺産」と一本化されると言われている権威あるものです。

うだつの上がる町並み

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出典:nekomimiさんの投稿

美濃市役所の東側、歴史的な建造物がズラリと建ち並んでいるエリア一帯が「うだつの上がる町並み」です。「旧今井家住宅」や「小坂家住宅」といった文化財レベルの建物のほか、和紙の美術館ともいうべき「あかりアート館」、さらには和紙で作られた工芸品や雑貨が買えるお店、飲食店などが集まっています。まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような風景は、歩くだけでも楽しくなりますよ。

ウサオさん(@usa_o)が投稿した写真 -

うだつの上がる町並み780888

出典:archedさんの投稿

うだつの上がる町並み780896

出典:tomo.さんの投稿

銀行の建物が和風の外観だったり、街角の郵便ポストが丸型だったりといった具合に、公共の施設も景観に合わせたものになっています。撮った写真をレトロ調の色合いに加工してSNSに載せると、たくさんの「いいね」が集まるかも♪

和紙の店「紙遊-see you-」

和紙の店「紙遊-see you-」1981128

出典:www.instagram.com(@urio418)

「和紙の店・紙遊(しゆう)」は、うだつの上がる町並みに、紙の倉庫だった建物をそのまま利用して店舗を構えているセレクトショップ。「和紙と営む丁寧な生活」をコンセプトに、美濃和紙を始め、ステキな和紙雑貨を取り揃えています。
店内には人気の和紙タオルや和紙くつ下のほか、手漉和紙、のし袋や便箋、折り紙など、さまざまな商品が豊富に並んでいます。また、カフェスペースを併設していて、和のテイストあふれる雰囲気の中、落ち着いた時間を過ごすことができます。町並み散策の途中に、ぜひ立ち寄ってください。

あかり館 「彩-いろどり-」

あかり館 「彩-いろどり-」780067

出典:ねえ●●やまっちさんの投稿

「あかり館・彩」は和紙のほか、麻や木といった自然素材を利用して作られた照明を販売している専門店。和風の住宅だけでなく、洋風の住宅にもピッタリなインテリアとして注目を集めています。照明のシェード(かさ)は交換が可能なため、季節によって雰囲気を変えることもできるんですよ。

ゆきこさん(@msyk15)が投稿した写真 -

美濃和紙がユネスコ無形文化遺産に登録されて以来、ますます和紙照明の評価が高まっています。店内にはペンダントライトや提灯型ライト、フロアスタンドなど、さまざまな種類、さまざまなデザインの照明器具が豊富に展示されています。ぜひ、お気に入りを探してみてください。

美濃和紙あかりアート館

美濃和紙あかりアート館782048

出典:

「美濃和紙あかりアート館」の建物は1941年(昭和16年)に産業会館として建築されたもの。昭和初期の歴史的建造物として、国の登録有形文化財になっています。

「美濃和紙あかりアート館」のテーマは「美濃和紙」と「あかり」。美濃市を代表する秋の大イベント「美濃和紙あかりアート展」の様子を館内に再現している美術館です。
美濃和紙あかりアート館782042

出典:SHIROさんの投稿

「美濃和紙あかりアート展」は、うだつの上がる町並みを会場にして毎年10月に開催される特別なイベントですが、ここでは一年を通して独創的な「あかりアート」を鑑賞することができてしまうんです。常設展示のほか、企画展示もあります。
美濃和紙あかりアート館782045

出典:wonderscadsさんの投稿

和紙が、こんなにもアートな素材だったなんて。世界に誇れる日本オリジナルの財産だと言えましょう。

美濃和紙あかりアート館782071

出典:@figaroさんの投稿

こちらが例年10月、2日間にわたって開催される「あかりアート展」の様子。工夫をこらした和紙アートが通りに並べられ、大勢のギャラリーで賑わいます。

美濃和紙あかりアート館の詳細情報

美濃和紙あかりアート館

住所
岐阜県美濃市本住町1901-3

データ提供

川湊灯台と美濃橋

川湊灯台

yasuさん(@yasu.0101)が投稿した写真 -

江戸時代から明治時代にかけ、水運が盛んだった長良川。主な船着場には灯台が建てられていました。美濃市には、いまでも古い灯台が残っており、それが、この「上有知湊(こうづちみなと)の川湊灯台(かわみなととうだい)」です。高さは9mで、夜になると明かりが灯されます。

美濃橋

川湊灯台と美濃橋782281

出典:0840さんの投稿

川湊灯台の少し上流にある「美濃橋(みのばし)」は1916年(大正5年)完成の吊り橋で、近代的な吊り橋としては日本最古となる貴重なもの。完成当時は日本最長(113m)を誇り、現在は国の重要文化財に指定されています。一帯は景色が良く、夏になると涼を求めて長良川の川岸にたくさんの人が遊びに来ます。
川湊灯台と美濃橋782282

出典:うめぼしさんの投稿

通行できるのは人と自転車のみ。朝夕の通勤通学など、地域住民の生活道路になっています。

川湊灯台と美濃橋782287

出典:朝一番2さんの投稿

普通に通行するだけなら問題ありませんが、こんな風に書いてあると、ちょっとビビりますよね。「吊り橋効果」が期待できるので、カップルで渡れば絆が強まるかもしれません。

美濃橋の詳細情報

美濃橋

住所
岐阜県美濃市港町

データ提供

旧名鉄美濃駅

旧名鉄美濃駅782138

出典:朝一番2さんの投稿

大正12年に建てられた古い駅舎は国の登録有形文化財に指定されています。平成11年まで現役で頑張っていました。

1923年(大正12年)から1999年(平成11年)まで、名古屋鉄道の「美濃町線(みのまちせん)」が走っていました。廃止された現在も古い駅舎が保存され、当時の車両とともに展示されています。美濃市出身の歌手・野口五郎さんは、この美濃町線に乗ったときのことを思い出しながら大ヒット曲の『私鉄沿線』を歌ったとも言われています。
旧名鉄美濃駅782155

出典:朝一番2さんの投稿

駅構内には美濃町線で活躍した車両たちが展示されています。左から順番にモ870形、モ600形、モ500形、モ590形。一番左のモ870形は、かつて札幌市の市電で使われていた車両ですが、昭和51年に名鉄美濃町線に転籍してきた珍しい経歴の持ち主。

旧名鉄美濃駅782141

出典:バナOKAさんの投稿

左のモ510形は名鉄美濃町線のほか、名鉄揖斐線でも運用されました。楕円形の丸窓が特徴で、岐阜市周辺で80年もの長きに渡って活躍した名車両です。

名古屋鉄道を代表する名車両「モ510形」は、ここ「旧名鉄美濃駅」と、岐阜市内中心部の「金(こがね)公園」、「旧名鉄谷汲駅(たにぐみえき)」の計3ヶ所に保存されています。鉄道好きなら、モ510形めぐりをするのもアリですね♪

美濃市のおすすめグルメスポット

Abeille.S(アベイユ・エス)

「Abeille.S」外観 782780 素敵な外観と

出典:なおかりさんの投稿

外観は和風な古民家ですが、じつは洋菓子店なんです。

こちらは、うだつの上がる町並みに古民家風の店舗を構える洋菓子店「Abeille.S(アベイユ・エス)」。店名の『アベイユ』はフランス語で「はちみつ」を意味する言葉で、そこにオーナーさんのイニシャル「エス」を加えたんだそうです。
「Abeille.S」内観 782785

出典:t62さんの投稿

店内にはイートインスペースがあり、各種スイーツやドリンクをいただくことができます。壁には古い広告看板が並べられていて、オシャレな空間を演出。

「Abeille.S」料理 782788

出典:carmonaさんの投稿

サクサクのパイ生地に、柔らかいリンゴ。ツヤツヤしていて見た目にも美味しそうなアップルパイです。

「Abeille.S」料理 782803

出典:ペーターさんの投稿

オレンジのケーキと紅茶。ポットで出てくる紅茶は2~3杯分いただけてお得です。スリランカ産の茶葉を使用しているとのこと。

町並みを散策する途中、ちょっと一休みするのに最適です。専用の駐車場はありませんので、うだつの上がる町並み周辺に数ヶ所ある公共のパーキングに車を置いてください。

Abeille.Sの詳細情報

Abeille.S

梅山、美濃市 / カフェ、ケーキ

住所
岐阜県美濃市相生町2248
営業時間
9:00~18:00(喫茶L.O.17:00) ※売り切れ次第終了
定休日
火曜日、不定休(公式サイトにて告知)
平均予算
  • ~¥999
  • ¥3,000~¥3,999

データ提供

茶房とみや

「茶房 とみや」外観 782879

出典:パニーさんの投稿

旧今井家住宅の向かい、うだつの上がる築180年の古民家を利用している店舗です。

「茶房とみや」は、わらび餅や白玉ぜんざい、かき氷などをいただくことができる正統派の甘味処。外観と同じく店内も歴史を感じさせてくれる造りになっていて、黒光りした太い柱と高い天井が特徴になっています。
「茶房 とみや」料理 782841 わらび氷

出典:nk‐Jさんの投稿

夏の看板メニュー「わらび氷」。ほかにも、「宇治金時」や「いちごミルク」「黒糖ミルク」など、美味しいかき氷がラインナップされています。

「茶房 とみや」料理 782845

出典:nakat697さんの投稿

こちらは「白玉アイスクリーム」。暑い季節にピッタリの、かわいらしいメニューですね。

冬になると、冬季限定メニューの「あたたかい抹茶ミルク」や「あたたかいミルクココア」も登場するとのこと。一年中、いつ訪れてもほっこりさせてくれそうですね。

茶房 とみやの詳細情報

茶房 とみや

梅山、美濃市 / 甘味処、喫茶店

住所
岐阜県美濃市泉町1887
営業時間
[月・火・木・金] 13:00~18:00 [土・日・祝] 10:00~18:00
定休日
水曜日、不定休(Facebookにて告知)
平均予算
  • ~¥999

データ提供

我流酒房 胡麻や

「我流酒房 胡麻や」外観 782927

出典:nori964さんの投稿

大きなうだつが上がる古風な建物と、店名の入った灯籠看板が目印。

「我流酒房 胡麻や(がりゅうしゅぼう・ごまや)」は風情のある町並みに溶けこむようにたたずむ本格的な居酒屋さん。日本各地から取り寄せている美味しい焼酎と、毎日仕入れる新鮮な魚介類が自慢とのこと。海なし県・岐阜だからこそのこだわりです。
「我流酒房 胡麻や」料理 782954 生中とお通し

出典:なっちゃん72さんの投稿

冷たいビールとお通しがテーブルに置かれた瞬間、仕事のことは忘れてスイッチOFF。プハー! しばしエネルギー充填の時間です。

「我流酒房 胡麻や」料理 782978 毎日仕入れる新鮮魚介類

出典:

こだわりの焼酎と新鮮な魚介類。最強の組み合わせですね。

場所は、旧今井家住宅のななめ向かい。うだつの上がる町並みの中でも、とくに風情が感じられる一角にあります。実は、このページの最初のほう、女子高校生らしき2人が写っている画像こそ、ここ「胡麻や」さんがある場所なんです。

我流酒房 胡麻やの詳細情報

我流酒房 胡麻や

梅山、美濃市 / 居酒屋、魚介料理・海鮮料理、創作料理

住所
岐阜県美濃市泉町1892-1
営業時間
[火~土] 17:30~24:00(フードL.O23:00、ドリンクL.O23:30) [日] 17:00~23:00(フードL.O22:00、ドリンクL.O22:30)
定休日
月曜定休
平均予算
  • ¥4,000~¥4,999

データ提供

いかがでしたか?

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出典:Rojiniさんの投稿

美濃市は中部国際空港から世界遺産の白川郷に向かうルートの途中に位置しているので、近年は外国人観光客が増えているんだそうです。「うだつが上がらない」という言葉を外国の方が理解できるのかどうかは分かりませんが、風情ある町並みのノスタルジックな雰囲気は確実に伝わっているはず。皆さんもぜひ訪れてみてください♪

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