2016年10月08日

琥珀色の珈琲が美しい!全国のマニアが熊本へ通う「珈琲アロー」

琥珀色の珈琲が美しい!全国のマニアが熊本へ通う「珈琲アロー」

熊本県にある「珈琲アロー」というお店を知っていますか?創業から50年以上…、今も昭和の古き良き香りが漂う雰囲気のいい純喫茶なのですが、そこで出される透き通った琥珀色のコーヒーがスゴイと噂になっています。その不思議なコーヒーは、三島由紀夫をも魅了したと言われるほど。全国各地から珈琲マニアが集まる「珈琲アロー」に出かけませんか?その魅力を余すところなくご紹介します。

三島由紀夫も虜にした魅惑のコーヒー

「珈琲アロー」ドリンク 831813 2杯目

出典:I love Europeさんの投稿

透き通った琥珀色の珈琲を飲みに出かけませんか?

カップのそこが透けて見えるほど、澄んだ琥珀色をしたコーヒー。このちょっと変わったコーヒーが飲めるお店は熊本にあります。場所は熊本市内の熊本城からもほど近い、花畑町の銀杏北通りに。

「珈琲アロー」外観 831833 外観1

出典:ブラウ・グラーナさんの投稿

この看板が目印。

創業は東京オリンピックのあった1964年。全国から珈琲ファンが集まる、知る人ぞ知る名店です。その中には護衛を引き連れてやってきた天皇陛下もおられたとか。コーヒー嫌いで知られていた三島由紀夫もここのコーヒーを絶賛したそうです。熊本へ旅行したらぜひ立ち寄ってみたくなる、素敵な純喫茶「珈琲アロー」をご紹介します。

珈琲アローの魅力

「珈琲アロー」外観 831845

出典:ジオモルさんの投稿

透き通った琥珀色のコーヒー

「珈琲アロー」ドリンク 831856 コップの底が見えます

出典:ブラウ・グラーナさんの投稿

メニューはこれだけ!ホットコーヒー、1杯500円。(2016年10月時点)

「珈琲アロー」の代名詞ともいえる琥珀色のコーヒー。なんとほかのメニューはないんです。ミルクもお砂糖もご法度というこのお店は、扉をあけて8席あるカウンター席に腰かけると、熊本のお水とともに、このコーヒーが自動的に出てくるのです。

浅煎りの豆を使った不思議な味わい

「珈琲アロー」その他 831875 湯をかければ色が少し薄くなる

出典:I love Europeさんの投稿

ただ薄いだけじゃないの?いやいや、違うんですよ。ものすごーく浅く焙煎したいい豆だけを使ってハンドドリップしているんだそう。

「珈琲アロー」その他 835175

出典:さやか**さんの投稿

何も特別なことはしていないんだよ。と言いながら、淹れ方から豆のことから、コーヒーの話をなんでも気さくに答えてくれるマスター。

「珈琲アロー」ドリンク 831916 焙煎は焦がさない

出典:I love Europeさんの投稿

美味しさの秘密はこの豆へのこだわり!ダメなものは容赦なく捨ててしまって、いいものだけを使うのだそう。

「珈琲アロー」その他 831908 ミル後の豆 大粒 

出典:馬関子さんの投稿

珈琲アローで使われている粗めにミルされた浅煎りの豆。

「珈琲アロー」ドリンク 831923 琥珀色のコーヒー2杯目

出典:つよつよつよぽんさんの投稿

西田佐知子さんや荻野目洋子さん、福山雅治さんも歌っている歌謡曲コーヒー・ルンバ。そのなかの一節で「~恋を忘れたあわれな男にしびれるような香りいっぱいの琥珀色した飲みものを~」とあるのですが、これが本物のコーヒーなんですよ!とマスターが教えてくれます。

浅煎りのコーヒーは実は健康効果も高い

普通の豆と比べると、こんなにも色が違う超浅煎りのコーヒー。実は浅煎り焙煎は、美容や健康面からの効果にも注目されているんですよ。

コーヒーには、ワインと同じくらいのポリフェノールが含まれているものの、熱に弱いため焙煎すればするほどその効果が失われてしまうんだそう。そのため、失われる効果の少ない浅煎り焙煎は、健康面でも注目されているのです。

体にも優しい浅煎りのコーヒー。コーヒーが苦手な人にでもおすすめできるちょっと不思議な味わいです。

古き良き昭和の香りが楽しめる店内

「珈琲アロー」内観 831906 店内

出典:ブラウ・グラーナさんの投稿

古き良き昭和の香りが漂う店内はカウンター8席。ユリの花が印象的ですよ。

「珈琲アロー」内観 831932 ナンとも云えぬレトロ感

出典:信楽の置物さんの投稿

コーヒーの豆本来のいい香りが立ち込める店内はどことなくセピア色。

コーヒーカップにもこだわりが

2016年4月に熊本県を襲った震災で、お店に飾られていた骨董品などの被害を受けたそう。しかし、マスターこだわりのコーヒーを出すときに使っている天草の焼き物のカップは、一つも壊れなかったのだそうです。

棚にかけられたコーヒーカップ、底には1つ1つに「アロー」の刻印がされているんですよ。「どんなに大金を積まれたってこれだけは売らないんだ。それくらいイイもので、お客さんにコーヒーを味わってほしいんだ」というマスターのこだわりが、店内いっぱいに溢れているようです。

珈琲に魂を注ぐマスター

「珈琲アロー」その他 835190

出典:ゆめゆめさんの投稿

「珈琲アロー」の魅力は、マスターの八井巌(やつい・いわお)さんなくしては語れません。喫茶店やBAR、レストランのパティシエなどを経て、この来る人のハートを射抜く矢という意味を持つ「珈琲アロー」を開店させました。

「珈琲アロー」その他 831954

出典:tanokaeruさんの投稿

一杯入魂。コーヒーを淹れているときの姿は真剣そのものです。でも、淹れ終わるとカウンター越しに熊本弁で優しく語りかけてくれます。

マスターに会いに訪れるファンも多いのです

メニューはこれしかない!というと、頑固な店主を想像するかもしれませんが、実際はその正反対。

営業を開始してから、50年以上・・・。お休みをしたのはなんと奥様が亡くなられた時の18日ほどだけなのだそう。「1日休むと3日遅れるから」。御年80歳を超えるベテランマスターは、今日もコーヒーを飲みにやって来るお客さんのために渾身の1杯を淹れているのです。マスターに会いにわざわざやってくるお客さんが多いというのも納得ですね!

お客さんも魅力的

「珈琲アロー」内観 831979 カウンターのみ

出典:のびたんさんの投稿

「珈琲アロー」はお客さんも魅力的。L字のカウンターで、毎日コーヒー好きが会話に花を咲かせています。

地元の常連さんも、全国各地からやってくる琥珀色のコーヒーを飲みに来たマニアも、たまたま観光の休憩で通りかかった人でも、おんなじ目線でコーヒーをゆっくり飲みながら、会話を楽しめる素敵な場所です。このお店にたどり着いたお客さんそれぞれの経緯や、博識なマスターの話を聞きながら過ごす、ちょっと昭和なイイ時間を過ごせますよ。

熊本へいったら寄ってみたい素敵なカフェ

熊本へいったら寄ってみたい素敵なカフェ831990

熊本にあるとってもディープな純喫茶「珈琲アロー」をご紹介しました。ここでしか飲めない極上の一杯。市内の主要な観光スポットや繁華街からもアクセスのいいお店ですから、ぜひ熊本観光の折には、琥珀色のコーヒーを飲みに出かけてみてくださいね。

珈琲アローの詳細情報

珈琲アロー

花畑町、熊本城・市役所前、通町筋 / 喫茶店

住所
熊本県熊本市中央区花畑町10-10
営業時間
[月]  11:00 - 17:00 [火]  11:00 - 17:00 [水]  11:00 - 17:00 [木]  11:00 - 17:00 [金]  11:00 - 17:00 [土]  11:00 - 17:00 [日]  12:00 - 17:00 ■ 定休日 不定休
平均予算
  • ~¥999
  • ~¥999

このレストランの紹介記事

関連記事

関連キーワード