2016年10月21日
月に一度の大賑わい!名古屋・覚王山「日泰寺」の縁日へ行ってみよう
縁日、お祭りという言葉には、大人も子供もワクワクさせる魅力があります。名古屋市内、覚王山にある日泰寺では毎月21日に縁日があり、地下鉄の覚王山駅から続く参道は、人と露店で埋め尽くされます。昭和の匂いがする参道にはあまり見慣れない商品もあって、見ているだけでおもしろい。参道沿いの店と地方から来た露店がガッシリと組んで、不思議なパワーと吸引力を生み出している縁日です。
日泰寺は、すべての仏教徒のために作られた超宗派のお寺です。日本で唯一の、どのお宗旨にも属さないというちょっと変わったお寺なんです。始まりは、お釈迦さまのご真骨を当時のシャム国(今のタイ王国)からいただいたことで、貴重なご真骨をどこにおさめるかを仏教の各宗派が話しあった結果、新しいお寺を作ることに決まりました。こうして明治37年に日泰寺が建立されたのです。
はじめから各宗派の話し合いでできたお寺なので、今も住職は決まっていません。運営は仏教の19宗派の管長が輪番制でおこない、3年交代で住職をつとめています。いろんな意味で、一般的なお寺とちょっと雰囲気がただよいます。
ちなみに、境内にはタイ国旗がはためいています。お寺なのに外国の旗があるのは、日泰寺とタイとの深い関係を表しています。
覚王山は名古屋有数のおしゃれエリア。しかし日泰寺縁日のある毎月21日だけは、やや年齢層が高いお客さんでぎっしりです。地下鉄の東山線、覚王山駅を降りるのも年配の人ばかり。みなさん駅から参道の坂道を登って、両側の露店チェックに余念がありません。
駅から日泰寺までの参道を埋めつくす参拝客。縁日の日だけは、覚王山が「名古屋の巣鴨商店街」に変身します。
露店で販売しているのは、生活用品が多くを占めます。覚王山にあるお店はもちろん、地方からこの縁日のためにやってきている露店も多いので、見ているだけで十分に楽しめます。
今やスーパーで見かけない商品もたくさん売られています。これはさらし布。何に使うのかよくわかりませんが、日泰寺の縁日では需要があり、けっこう売れていくのです。
北海道直送の昆布店。縁日で昆布が売れるのか!?と思うでしょうが、これがバカ売れです。さすが北海道直送、味にうるさい年配のお客さんに絶大な人気があります。
身が大きくてしっかりした煮干しです。これを露店でビニール袋ごと買うとは、日泰寺の縁日でしか見ないような光景です。
露店で仏具まで売るというところが、いかにもお寺の縁日らしい風景。参道沿いには仏具や仏壇を扱うお店が複数あります。
こんな刃物類まで販売します。なぜ縁日で枝切りバサミ???と疑問が浮かぶばかりですが、これまたちゃんと売れていきます。見ているうちになぜか欲しくなる。日泰寺の縁日は大人のワンダーゾーンなんです。
日用品にまじって、クラフト系のお店もあります。色鮮やかな子供向けグッズやステンドグラスなどが華やか。参道沿いのショップが店先に商品を出していることもあります。
アジアン雑貨はやや若い年齢層のお客さんに人気。バリやインドの雑貨や布製品が並んでいます。色違いでいくつも購入するお客さんも多いんです。
参道らしく和風おやつの露店が並びます。こちらは「つる屋」の店先。ここのみたらし団子はモチモチ。食べると幸せな気分になれます。
つる屋の詳細情報
つる屋
覚王山、池下 / 和菓子、お好み焼き
- 住所
- 愛知県名古屋市千種区山門町2-50-3
- 営業時間
- [月] 10:30 - 19:00 [火] 10:30 - 19:00 [水] 10:30 - 19:00 [木] 10:30 - 19:00 [金] 10:30 - 19:00 [土] 10:30 - 19:00 [日] 10:30 - 19:00
- 平均予算
- ~¥999
ケーキとスイーツで人気の「シェ・シバタ名古屋」。ふだんはカップルやマダム御用達のお店ですが、縁日には露店を出しています。セレブパティスリーもあたりまえに露店を出す、それが覚王山縁日の魅力です。
シェ・シバタ 名古屋の詳細情報
シェ・シバタ 名古屋
覚王山、池下、本山 / ケーキ、カフェ、スイーツ
- 住所
- 愛知県名古屋市千種区山門町2-54
- 営業時間
- [月] 10:00 - 19:00 [火] 定休日 [水] 10:00 - 19:00 [木] 10:00 - 19:00 [金] 10:00 - 19:00 [土] 10:00 - 19:00 [日] 10:00 - 19:00
- 定休日
- 火曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ¥1,000~¥1,999
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紅茶とインドカレーの老舗「えいこく屋」。店先にカレーと紅茶の露店を出しています。ここのレトルトカレーは本当においしい。露店の後ろにあるお店で、本格インドカレーを食べることもできます。
えいこく屋の詳細情報
えいこく屋
覚王山、池下、本山 / インド料理、インドカレー、カフェ
- 住所
- 愛知県名古屋市千種区山門町2-58
- 営業時間
- [月] 09:00 - 20:00(L.O. 19:30) [火] 定休日 [水] 09:00 - 20:00(L.O. 19:30) [木] 09:00 - 20:00(L.O. 19:30) [金] 09:00 - 20:00(L.O. 19:30) [土] 09:00 - 20:00(L.O. 19:30) [日] 09:00 - 20:00(L.O. 19:30)
- 定休日
- 火曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ¥1,000~¥1,999
こちらは露店なしですが、お客さんがひっきりなしに来る串カツのたこ八。名古屋名物どてめしもあり、観光客にも人気です。もちろん縁日のお客さんもどんどん吸い込まれていきます。
たこ八
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
とにかく、縁日の日だけは参道が露店と人でぎっしり埋まります。このワクワク感を毎月味わえるのは貴重です。一度来てから病みつきになる人がいるのも納得!
縁日以外は静かでのんびり。昭和な町並みにおしゃれカフェが違和感なくなじんでいる、ちょっと不思議でおだやかな場所です。縁日を楽しんだら、縁日でない日にもぜひ行ってみて。散歩するだけで心がほっこりしますよ。
日泰寺の詳細情報