2016年11月28日
北海道旅行の心得!無理せずゆっくりが基本。北国の冬の雪道運転講座
北海道の雪道の運転、ちょっと怖いと思っていませんか?その基本は、急発進・急ハンドル・急ブレーキを使わず、車間を十分にあけてゆっくり運転すること。天候や路面状況が目まぐるしく変わるのも冬の道路の特徴です。油断せずに慎重に運転することが大切なんですよ。北海道には雪と氷に覆われた冬でも、見るべき景色やイベントがいっぱい。効率よく回るには車はとっても便利です。無理をせず、冬の北海道、雪道のドライブを楽しむための基本と、冬だからこそ行きたい北海道の観光スポットをお教えします!
広いひろ~い北海道。車があると何かと便利です。洋服や荷物が増える冬は特に車で移動できたらなと思うこともしばしば。でも、北国以外の人にとって雪道は少し怖いのではないでしょうか?北海道の冬の道路状況は、夏とはまったく変わります。でも、基本を押さえれば安心してドライブすることも可能あんんです。そんな冬の運転のコツをお伝えします。
雪道の大原則は「ゆっくり」。スピードは出さない、急発進・急ブレーキ・急ハンドルは厳禁です。あっという間に車がくるくるスピンしてしまうかもしれませんよ。発進はブレーキを離してから一呼吸置くくらいのペースから、じわりとアクセルを踏んでください。オートマチック車では、最初はクリープ現象で進むくらいのタイミングがベスト。急にアクセルを踏むとタイヤは空回りしてしまいます。
ブレーキもいきなり強く踏み込むとスピンの原因に。最初はじわりと踏んでから少しずつ踏み込んでいくのが基本。タイヤが空回りしたり、お尻を振りだしたらブレーキから足を離すのも立て直すのには有効です。ただ路面が滑るだけでなく、急ブレーキが踏めないことも考えてスピードの出し過ぎに気を付けて走りましょう。
カーブでは手前で十分に減速を。ハンドルとブレーキやアクセルを同時に操作すると車が不安定になってしまいます。加速もカーブを抜けてから。スローイン、スローアウトで。下り坂では、減速にエンジンブレーキも積極的に使ってください。
雪道運転で「ゆっくり」の次に大事なことは、車間を十分に取ること。夏と比べて1.5倍から2倍くらいの車間を取るような気持ちで走りましょう。自分の運転に不安が出ても、回りの車にトラブルが起きても対応できる余裕が生まれます。もらい事故も避けたいものです。
特に高速道路では、速度が出ている分だけ車間距離は十分に。近付きすぎると前を走る車が巻き上げる雪で前が見えなくなることも。
一口に雪道と言っても、路面状況はさまざま。それぞれで気を付けるポイントをまとめました。
同じ日、同じ道でも路面の様子は変わります。日向や車の多い交差点では融けていても、日影や路地では凍結していることも。日影や橋の上は凍りやすい要注意ポイント。
一見雪がなく、乾いているようにも見えるブラックアイスバーン。本当は路面に薄く氷が張っています。油断しがちなので実は一番滑りやすい路面。乾いていると思って運転すると大変なことに。
ブラックアイスバーンができやすいのは、交差点や橋の上。凍っているかもしれないと思って運転することが大事です。
踏切手前でスリップして侵入してしまったり、踏切の中で動けなくなったりという事故が冬には毎年発生しています。踏切では確実に止まれるように、横断するときは途中で止まらないようにより慎重な運転を。危険を感じたら、非常停止ボタンをためらわず押してください!
凍っている坂道などで動けなくなったら、砂を使ってください。交差点や坂道には、中に砂袋が入ったこんな箱が。中の砂は必要な人が利用可能です。
滑る凍結路面も怖いですが、運転しづらいのは轍ができているところかも。除雪が行き届いている場所にはできませんが、除雪が終わっていないときや路地に入ったら深い轍があったなんてことはよくあります。
轍があるところでは、轍に従って運転すること。ハンドルを取られないように、ゆっくり進んでくださいね。無理に抜け出す必要はありません。
北海道の雪道のあるある。雪がない地方とはちょっと違うところをご紹介します。
夏に見たこともあるのではないでしょうか。道端にある赤と白の縞々のポール。不思議に思って運転していた人もいるかもしれません。
これが役に立つのは冬。雪が積もり路肩が分かりにくくなると、これが目印になるんです。その名はスノーポール。
天気が悪く見通しが悪いときは特に頼りになりますよ。運転の助けにしてください。
「停止線」というこの標識。知っているようで雪国以外では見たことがない人も多いのでは。道路の上に引かれた停止線が雪で見えなくなってしまうので、この標識があるんですね。交差点では、この標識を目印に止まりましょう。
郊外を走っているとたまに見かけるこれ。景色が悪くなるなんて邪魔者に思っていませんか?実は見晴らしがいいところは、風も吹き抜けるところ。吹き溜まりができたり、地吹雪が起きるのを防いでくれる優れものなんです。
信号の赤・黄・青、どう並んでいると思いますか?右から?左から?
正解は上から。北海道の信号機は、縦に信号が並ぶのが基本。それは、横に並ぶと雪が積もって見えなくなってしまうから。縦型の方が雪が積もらないんです。
タイヤは氷の上でも止まりやすいスタッドレスタイヤ。レンタカーでも履いています。秋早くや春に遅い雪が降った時などは、行き先を言って、スタッドレスタイヤかどうか確認してみてください。
まだある雪道運転のポイント。次のことも知っておくとさらに安心ですよ。
道の両側には除雪された雪が積みあがります。車線も少なくなりますし、背丈より高い雪山で見通しも悪化。車や人の動きに注意をしてくださいね。
冬の天気は変わりやすいもの。晴れているときは、雪道は反射が強くまぶしいので、サングラスは必需品です。日焼けや乾燥対策グッズもあると車内が快適かも。
一転、運転している間に吹雪になることも。吹雪の時怖いのが「ホワイトアウト」。舞い散る雪で当たりが真っ白になって見えなくなってしまうこと。スノーポールを目印にスピードダウンして運転を。安全なところに車を停めておさまるのを待つことも考えてください。
晴れていても、風が強いときには地吹雪に注意。積もった粉雪が風に飛ばされてきます。無理のない運転で。
目的地に到着!ほっと安心なのですが、車を離れる前にやって欲しいことが1つ。それはワイパーを上げること。翌朝には凍ってフロントガラスに張りついちゃいますよ。
夜は除雪の時間。路上駐車は、除雪の妨げになりますし、朝起きたら車の回りに除雪された雪が大量に残されていたなんてことも起きちゃうかもしれません。指定された場所に停めたいですね。
次に出発するときは、車の屋根に積もった雪をきちんと下し、ワイパーも戻すことを忘れずに。突然屋根の雪が落ちてくると前が見えなくなることもあります。
冬はスピードもゆっくり、暖房もつけるので思ったよりガソリンが減るもの。広い北海道では、なかなかガソリンスタンドが見つからないところも少なくありません。
早めの給油でガス欠の心配なくドライブを楽しみたいものですよね。
雪道の運転、最後にお願いしたいことは、不安が残るときは無理をしないで!ということ。最初は雪道の運転に慣れた人に同乗してもらうのが心強いかもしれません。スキー場や冬のイベント会場には、公共交通機関でのアクセスも可能です。公共交通機関の利用も検討してみるのも方法ですよ。
運転できるとぐんと行動範囲が広がる冬の北海道。自由な旅のプランニングもできちゃいます。車で行きたい冬の北海道のスポットを紹介します!
湖面が凍った摩周湖は冬にだけ見られる絶景です。霧で有名な摩周湖も、冬は晴天の日が多め。一度見ておきたい冬の景色です。
摩周湖の詳細情報
春から秋は花や農作物のカラフルな模様が美しい美瑛の「パッチワークの路」。雪の布団を被った冬は、一面真っ白に一転。凛として立つ木々に気高ささえ感じてしまいます。冬の美瑛もフォトジェニックな風景にあふれていますよ。
パッチワークの路の詳細情報
支笏湖畔で開かれる「千歳・支笏湖氷濤まつり」。支笏湖の水を凍らせた氷のオブジェがとっても印象的なイベントです。夜はライトアップされ、神秘的。
千歳 支笏湖氷濤まつりの詳細情報
千歳 支笏湖氷濤まつり
- 住所
- 北海道千歳市支笏湖温泉
- アクセス
- 1) JR千歳駅から北海道中央バスで55分 - 支笏湖から徒歩で 2) 新千歳空港から車で40分
- 営業時間
- 1月下旬〜2月下旬
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支笏湖温泉の詳細情報
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