沖縄世界遺産『識名園』・優雅な琉球庭園とおすすめ沖縄グルメ

沖縄世界遺産『識名園』・優雅な琉球庭園とおすすめ沖縄グルメ

沖縄の世界遺産として登録されている「識名園」。琉球王朝時代には王家最大の別邸として使われていました。当時、影響を受けた中国と沖縄の建築文化のコラボが見事で個性的な庭園としても知られる人気の観光スポットです。季節の移り変わりを味わえる縮小版・廻遊式庭園とその魅力に迫ります。また、周辺のおすすめグルメも旅の楽しみのひとつ。沖縄ならではの食と文化を堪能してみたいと思います。

2016年04月08日

王家最大「識名園」の魅力に迫る!

王家最大「識名園」の魅力に迫る!36261

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沖縄県の那覇市、首里城下に位置する「識名園(しきなえん)」。沖縄の世界遺産にも登録されていますが、今も残る有数の琉球庭園の中では最大のスケールを誇り、人気の観光スポットとしても知られています。まさしく水と緑の癒しの空間、時間がゆっくりと流れます。

建築物も見どころ!中国の様式と沖縄独自の様式を調和させた「折衷様式」を取り入れた建築や、池の周りを散歩しながら景色の移り変わりを楽しめる「廻遊式庭園(かいゆうしきていえん)」が特徴です。園内の面積は約12,726坪、建物の総面積は195坪もあるそうです。では、掻い摘んで識名園の歴史についてのお話もしておきましょう。

識名園の歴史に迫る!

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識名園は、別名「識名の御殿(しちなぬうどぅん)」や、首里城の南に位置することから「南苑(なんえん)」とも呼ばれていました。造られたのが琉球の第二尚氏王朝時代に始まったという説が有力です。完成は1799年、王家の人々の保養施設としてや、中国皇帝からの使者「冊封使(さっぽうし)」をもてなす、迎賓館としての役割として使われました。

1941年、国の名勝に指定されましたが、第二次世界大戦で園内の建造物がほぼ破壊され、1975年~1995年という約20年の歳月をかけて復元されました。1976年に国の名勝に再指定、2000年に国の特別名勝にも指定、同年2000年12月に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」という名目で首里城を含む9つのユネスコ世界遺産(文化遺産)のひとつに登録されました。

識名園へのアクセス

識名園へのアクセス36267

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車:那覇空港からは約10km、およそ20分です。
ゆいレール赤嶺駅(あかみね)からゆいレール沿いの道を、奥武山公園駅(おうのやまこうえん)方向に直進、更に国道330号線を直進、県道222号線に左折、県道222号線旧道と新道の分岐を旧道側に左折し、道なりに進むと識名園に到着します。

ゆいレール: 首里駅下車、タクシーで約10分くらいです。

バス:県庁前から2番か7番のバス・新川営業所行きで約20分「識名園前バス停」が便利です。バス亭からは徒歩約5分です。バスは10分に1本くらい出ているので便利です。

駐車場

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駐車場は無料です。近辺は渋滞もなくスムースに停めることができます。

識名園内に潜入!見どころをご紹介します

識名園内に潜入!見どころをご紹介します36273

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心字池(しんじいけ)を中心に、琉球風の御殿、築山、花の庭園など、見どころが満載です。夏の暑い時期にはうちわよりも扇子が似合いそうな雰囲気です。
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券売所でチケットを購入し、園内に入場。おやっ!看板の文字は右から。いきなり古き時代を感じさせてくれます。ちなみにチケット売り場は観光用の入口としてあとから造られたもので、当時の正門ではありません。

赤瓦の屋根

赤瓦の屋根36278

出典:Tyshoさんの投稿

各門の屋根は赤瓦が使われてる「屋門(やーじょう)」と呼ばれるものです。格式ある屋敷でしか使用が許されない由緒ある門なのです。

通用門

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両脇には相方積みと呼ばれ、石を多角形にカットし、複雑に噛み合うように積む最も頑丈とされる石積みの技法が使われています。石垣の間には木造の門と赤瓦の屋根で造られた屋門(やーじょう)です。この門は一般の人達が出入りしていたようです。

正門

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通用門にかなり似ていますが、やや大きめに造られている「正門」。こちらは王族や客を招く門として使われていました。こちらも赤瓦を使った屋門(やーじょう)の仕様になっています。

池の水源「育徳泉」

池の水源「育徳泉」36287

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「育徳泉(いくとくせん)」という泉が湧いています。池の水源の一つでもあります。周囲に生える紅藻類「シマチスジノリ」は国の天然記念物です。こちらも「相方積み」で石積みされた美しい曲線を味わってみてください。

井戸口の上には、泉をたたえた二つの碑、右には、1800年尚温王の冊封正使・趙文楷(さっぽうせいし・ちょうぶんかい)が題した「育徳泉碑」、左には、1838年尚育王の冊封正使・林鴻年(さっぽうせいし・りんこうねん)が題した「甘醴延齢碑」(かんれいえんれいひ)があります。

心字池

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「心字池」は、心という文字をくずした形をしていることから名付けられたそうです。池の中にはいくつかの小島が浮かびます。

中国風な建築物「六角堂」

中国風な建築物「六角堂」36293

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中国風な「六角堂」は、池に浮かぶ島の一つにつくられた六角形のあずまやで、石の橋で渡ることができます。

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御殿(ウドゥン)

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一番メインとなる建築物「御殿(ウドゥン)」。漢字そのまま「ごてん」という意味です。池を挟んで水面にうつる風景にも定評があります。
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御殿は赤瓦屋根の木造建築です。家の周囲を板張り廊下が囲む造りになっています。冊封使を迎えた一番座をはじめ、二番座、三番座、台所、茶の間、前の二番座などで構成されています。
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出典:はねとび☆さんの投稿

御殿の建物内は自由にあがることができるので、涼しい風を浴びながら疲れた体を癒すのもいい場所です。
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一番座から眺める心字池もおすすめです。

中国風の石橋

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二つの石橋も見どころです。見てすぐわかるように一方は石をそのまま積み上げたような造りで、もう一方は加工して綺麗に整えた石積みが特徴です。

船揚場

池では舟遊びもしたようで、船を岸につけるための「船揚場」もあります。

番屋

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「番屋(ばんや)」は、管理する人達の待機する場所として使われていました。
番屋36315

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石垣と石畳の階段も風情があって見事です。

「勧耕台」から景色を堪能!

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勧耕台(かんこうだい)からは、沖縄市街のパノラマ展望が拡がります。当時は癒しにふさわしい贅沢な空間だったことでしょう。
「勧耕台」から景色を堪能!36320

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識名園で見れる植物

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園内の散歩道には亜熱帯の樹木を見ることができます。
識名園で見れる植物36324

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1月は白梅、2月の寒緋桜など、年内通じて色々な花や木などの植物が見れて季節感を感じます。

お得なイベント情報

識名園歌会(11月3日文化の日)

「識名園歌会」は、1999年以来に開催されている行事で、毎年11月3日(文化の日)に開かれます。園内では風流な雰囲気の中、短歌を楽しむ人達でにぎわっています。

識名園友遊会(11月の第4日曜日)

「識名園友遊会」は、11月の第4日曜日に開催されます。地域の伝統芸能などの発表が行なわれる会です。

情緒あふれる琉球庭園ウェディング

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識名園ではなんと!挙式の体験ができます。経験豊富なスタッフたちが一から十まで誘導してくれるので、何も知らなくても大丈夫。王朝時代の衣装で一生に一度のウェディングってのも考えてみる価値ありです。

注意事項

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歩きやすい靴がおすすめ

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石畳道なども風情があっていいですが、転ばないようにスニーカーなどの歩きやすい靴を持参しましょう。

ハブに要注意?

園内には「ハブに注意」の看板を見かけます。でも安心してください。ハブは夜行性なので昼間はほとんど活動していませんし、実際那覇市あたりだとそうそう出くわすことも無いようです。沖縄の方に尋ねてみると「生まれて一度もハブを見たことが無い」という方が大半なんですよ。一応念のため草むらには入らないようにしましょう。

日射し対策は不可欠

夏は暑いので、ハンカチやタオル、熱射病防止に日傘などを準備しましょう。

営業時間の事前チェックもお忘れなく!

夏と冬では営業時間が異なりますので、とくに夕方訪問予定の方は、閉園時間の確認をしておきましょう。また、現在水曜日は定休日となっています。臨時休園日もあるので、旅行で訪れる方はとくに事前確認をおすすめします。

識名園の詳細情報

識名園

住所
沖縄県那覇市字真地421-7
アクセス
三重城バスターミナルからバスで30分バス(那覇バス)利用の場合、1番:首里・識名線、5番:識名線 - 識名園前バス停から徒歩で1分
営業時間
[4月1日〜9月30日] 9:00〜18:00 入場締め切り 午後5時30分 [10月1日〜3月31日] 9:00〜17:30 入場締め切り 午後5時
定休日
[水] 水曜が祝日、または慰霊の日(6/23)の場合は、その翌日
料金
子供 200円 中学生以下 団体20人以上 160円 大人 400円 団体20人以上 320円

データ提供

那覇空港からは約10km、車でおよそ20分です。

「識名宮」にも立ち寄ってみよう!

「識名宮」にも立ち寄ってみよう!36351

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琉球八社のひとつでもある「琉球宮(しきなぐう)」にも寄ってみましょう。尚元王の長男の病気回復のために造られたと言われている由緒ある御宮です。現在では初詣に訪れる方も多く地元の方にも親しまれています。
「識名宮」にも立ち寄ってみよう!36353

出典:

「御朱印ガール」という言葉でも密かなブームになっているようですが、八社を廻って御朱印をもらう御利益参りをする方も増えているようです。

ちなみに、他の神社はと言いますと、波上宮(なみのうえぐう・那覇市)、沖宮(おきぐう・那覇市)、末吉宮(すえよしぐう・那覇市)、安里八幡宮(あさとはちまんぐう・那覇市)、天久宮(あめくぐう・那覇市)、普天満宮(ふてんまぐう・宜野湾市)、金武宮(きんぐう・金武町)の7社になりますのでご参考まで。

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識名宮の詳細情報

識名宮

住所
沖縄県那覇市繁多川4-1-43

データ提供

識名園からは、約800m、車で3分。徒歩でも10分ほどでアクセスできます。

では次に沖縄のグルメを堪能しましょう!

大人気の沖縄そば「てんtoてん」

「てんtoてん」料理 36360 木灰すば

出典:カベルナッシュさんの投稿

識名園からほど近くに位置する「てんtoてん(てんとぅてん)」。沖縄そばの各ランキングでほぼ上位に入るという王道のお店です。レトロな落ち着いた外観と店内の雰囲気も人気の理由です。
「てんtoてん」料理 36362

出典:能継(よしつぐ)さんの投稿

人気はなんと言っても「木灰そば(もっかいそば)」。カツオの上品な風味が効いたスープ、やわらかい肉、コシのある麺と3拍子そろったうまさに定評があります。
「てんtoてん」料理 36364 古代米のおむすびと絶品肉みそ

出典:saiworldさんの投稿

おにぎりも名物です。米は西表島産の完全無農薬のこだわり。それと付け合わせの特製「肉味噌(にくみそ)」をつけて食べるスタイル。肉味噌は肉の存在感もありコリコリとした食感も楽しめます。しょっぱいと甘いがほどよい塩梅で、お土産に買って帰る人も多いようです。。
「てんtoてん」ドリンク 36366 ぶくぶくー茶

出典:アンパーさんの投稿

また、「ぶくぶく一茶」も個性的な人気メニューです。ジャスミン茶を沖縄のカルシウムが多い水で泡立てたものだそうです。中に赤飯も入っているので、縁起が良いものらしいです。ジャスミンの良い香りと丁度いい苦味が絶妙です。一緒についてくる橘餅と冬瓜漬も嬉しいです。
「てんtoてん」内観 36368

出典:kyahさんの投稿

識名園から徒歩約8分ほど。

てんtoてんの詳細情報

5000てんtoてん

安里 / 沖縄そば

住所
沖縄県那覇市識名4-5-2
営業時間
11:30~13:30
定休日
土・日・月
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999
  • ¥1,000~¥1,999

データ提供

識名園いかがでしたか?

識名園いかがでしたか?36372

出典:

中国と沖縄の文化がコラボした「識名園」。沖縄独特の「まぜる文化」、チャンプルー(まぜる)の原点のひとつ、その象徴がここ識名園にあるのかもしれません。那覇市にいながら沖縄の自然と異国の建築物を堪能しつつ、時計やスマホから解放し、ゆっくりとした時の流れを感じたい空間です。沖縄独特な食の文化も織り交ぜ、本土では味わえない沖縄を旅の1ページに加えてみてはいかがでしょうか?

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