2017年02月03日

古くからの花見の名所が集まる近畿地方桜のおすすめスポット8選

古くからの花見の名所が集まる近畿地方桜のおすすめスポット8選

古くからの都が散在する畿内には、寺社仏閣を含めた桜の名所がたくさんあります。樹齢何百年物の桜も多く見られます。特に、世界遺産や国宝級の寺やお城、自然を背景にした桜は、日本の春を象徴する景色として日本国内外からの観光客が訪れ、注目されています。また、桜とともに観光も一緒に満喫できる地域もたくさんあるのも魅力です。今回はそんな畿内から8つの桜の名所をご紹介します。

1、高野山〔こうやさん〕(和歌山県)

1、高野山〔こうやさん〕(和歌山県)1029834

出典:

弘法大師により創建された真言宗の総本山・金剛峯寺(こんごうぶじ)の枝垂れ桜。

周辺にある熊野古道とともに、世界文化遺産にも登録されている高野山。高野山とは、特定の山を指すのではなく、「和歌山県伊都郡高野町」一帯の山々のことです。弘法大師と讃えられる空海が1200年前に「真言宗」の聖地として創建した「金剛峯寺(こんごうぶじ)」に始まり、百十数のもの寺院が点在し、それらを称して、高野山と呼んでいます。標高1000メートル級の山々なため、平地の低いところよりも、桜も遅咲きのものも多く見られます。GWの頃まで楽しめることもあるようですよ。ソメイヨシノの他に、山桜 、八重桜、枝垂れ桜も多く咲き、魅力多き名所となっています。

1、高野山〔こうやさん〕(和歌山県)1024401

出典:びりーさんの投稿

高野山の奥ノ院・英霊殿より眺める桜。英霊殿は第二次世界大戦時の戦死者を供養するために建立されました。清冽な空気と桜のコントラストで神聖な気持ちで魅入ってしまいます。

2、吉野山〔よしのやま〕(奈良県)

2、吉野山〔よしのやま〕(奈良県)1024428

出典:繪風天さんの投稿

吉野山の桜。浄土宗の寺院「如意輪寺」を垣間見ることができます。

昔より日本の桜といえば吉野の山桜と言われたほど、日本随一の桜の名所として知られています。平安時代の頃から桜が植樹され、3万本ほどになるともいわれ、中でも山桜が多いのが特徴です。1000年以上も前、飛鳥や奈良に都が置かれた頃より、政界人にとっての隠遁地としての印象が強いですが、南北朝時代には、京都から逃れてきた後醍醐天皇が南朝の都をここに開いたことでも知られています。また、豊臣秀吉が吉野山で数千人規模の花見を行ったことでも有名です。

2、吉野山〔よしのやま〕(奈良県)1029936

出典:音猿さんの投稿

桜色に染まる吉野山。2004年に熊野や高野山とともに、世界文化遺産として登録されています。

3、姫路城〔ひめじじょう〕(兵庫県)

3、姫路城〔ひめじじょう〕(兵庫県)1024446

出典:nanchan_0811さんの投稿

夜のライトアップは大きな見所です。

国内にある天守閣のある城で唯一、世界文化遺産にも登録されています。現存する天守閣は江戸時代前期、池田輝政による築城です。それから約400年。今でも「白鷺城」の異名で親しまれています。白鷺が羽を広げたかのように白壁の天守が美しく際立ちます。2015年に天守閣の大改修を終え、ますます白壁の美しさに磨きがかかっているようです。桜の時期にはその白く光り輝くお城を背景に、お花見が楽しめます。日本のさくら名所百選にも選ばれ、ソメイヨシノ、枝垂れ桜など約1000本の桜を堪能できます。

3、姫路城〔ひめじじょう〕(兵庫県)1029990

出典:MK*2さんの投稿

青空の下、輝く姫路城と桜。夜桜会開催日には、普段は入ることができない西の丸庭園が無料開放されます。こちらも要チェックですね。

4、造幣局桜の通り抜け(大阪府)

4、造幣局桜の通り抜け(大阪府)1024516

出典:USGさんの投稿

桜の通り抜け側を流れる大川。桜ノ宮公園も近く、江戸時代よりの桜の名所です。

毎年桜満開の時期には、大阪の春の風物詩のようになっていて、メディアでも大きく報道される造幣局の桜の通り抜け。桜満開の時期の1週間だけ開催されます。毎年、他ではなかなか見られない珍しい桜も見られ、桜の種類は100種類にも及びます。人気の花見スポットとして、多くの花見客が押し寄せます。遅咲きの桜がメインとなっているので、開催時期も毎年4月上旬となっています。

4、造幣局桜の通り抜け(大阪府)1030040

出典:

丸い形が可愛らしい「紅手毬」。珍しい桜が他にもたくさん見られます。

4、造幣局桜の通り抜け(大阪府)1030047

出典:

毎年、多くの人で賑わいます。

造幣局桜の通り抜けの詳細情報

造幣局までのアクセス

5、三井寺〔みいでら〕(滋賀県)

5、三井寺〔みいでら〕(滋賀県)1024527

出典:tcdさんの投稿

室町時代初期に建立された三重塔と夜桜。この三重塔は元々、奈良の「比曾寺(ひそでら)」という寺にあったのを、豊臣秀吉によって京都の「伏見城」に移築され、その後、徳川家康によって現在の「三井寺」に移築されました。

「三井寺」は、正式には長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)と呼ばれています。天台門宗の総本山です。約1000本のソメイヨシノや山桜が咲き誇ります。琵琶湖も目の前に広がっていますので、日本一の湖面を背景にした粋な花見も楽しめます。約1400年前に、天智天皇を祀るために創建されたのが始まりとされていて、古くから「寺」と言えば、この「三井寺」を指すことが多かったようです。

5、三井寺〔みいでら〕(滋賀県)1030204

出典:丹波屋さんの投稿

桜並木の海の波のようで、とても美しい景色が広がります。

6、彦根城〔ひこねじょう〕(滋賀県)

6、彦根城〔ひこねじょう〕(滋賀県)1024540

出典:3939さんの投稿

国宝の天守閣を背景にした桜を堪能できます。

天守閣が国宝として指定されている、築城約400年も経つお城です。江戸時代には、幕末の大老・井伊直弼を筆頭に「井伊家」の居城として、徳川将軍家を守る強い存在感を発揮していました。最近ではゆるキャラの「ひこにゃん」が登場するお城でも話題となっています。春には城内の内堀に約1200本のソメイヨシノを中心とした桜が咲き誇る、絶好の花見スポット。JR東海道線・近江鉄道の「彦根駅」からも徒歩圏内でアクセスが便利なのも魅力です。

6、彦根城〔ひこねじょう〕(滋賀県)1030382

出典:MIKANOさんの投稿

お堀の夜桜のライトアップもかなり見応えがあります。後方には彦根城天守が光り輝いています。風流な花見が楽しめますね。

7、円山公園〔まるやまこうえん〕(京都府)

7、円山公園〔まるやまこうえん〕(京都府)1024545

出典:暁さんの投稿

乱舞する枝垂れ桜。

京都最古の公園で、祇園の街から徒歩圏内の「八坂神社」の東側にあります、京都屈指の桜の名所です。8万6千 ㎡の広大な敷地内にソメイヨシノや枝垂れ桜など、約680本もの桜を堪能できます。特に、公園の中央にある、「祇園の夜桜」として知られる枝垂れ桜は必見です。現在の枝垂れ桜は2代目ですが、樹齢80年以上になる見事な大木となっています。

7、円山公園〔まるやまこうえん〕(京都府)1030432

出典:イズミィさんの投稿

ライトアップで照らされる祇園での夜桜を眺めて、粋な花見をお楽しみください。

8、東寺〔とうじ〕(京都府)

8、東寺〔とうじ〕(京都府)1030505

出典:☆HIROKI☆さんの投稿

五重塔と八重枝垂れ桜の「不二桜」。とても絵になる風景です。

京都駅から徒歩圏内にあります、真言宗の総本山のお寺です。京都内でもアクセスの良い世界文化遺産の一つです。電車に乗っていてもよく見える、高くそびえる五重塔は多くの方が目にしていることでしょう。高さ55メートルで、日本国内最高の五重塔です。現在の塔は、江戸時代の3代将軍・徳川家光の治世のときに再建されたものです。そして、これを背景に眺める、樹齢120年を超え高さが13メートルある「不二桜」は、とても見応えがあります。これは2006年に三重県より移植されました。他にも、早咲きの河津桜などもあって、2月中旬から4月中頃まで花見楽しめます。

8、東寺〔とうじ〕(京都府)1030523

出典:進撃の神様さんの投稿

夜のライトアップも見事ですね。桜並木に五重塔の足元が隠れて、宙を浮いているようにも見えます!

いかがでしたか?

近畿地方は古都として栄えた街が多く、古くから桜の名所として知られてきたスポットもたくさんあります。そして、何より交通のアクセスも良いところが多いのも魅力です。夜まで楽しめるところも多いので時間をずらせば、比較的混んでいないときを狙えるかもしれません。日本屈指の桜の名所に是非一度訪れてみてくださいね。

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