2017年02月07日

【岩手】歴史に触れる史跡めぐりの旅。おすすめの史跡8選

【岩手】歴史に触れる史跡めぐりの旅。おすすめの史跡8選

国から指定されている史跡。全国各地、いろいろな場所に点在していて、その場を訪れるとより一層歴史を感じることが出来ます。こちらでは岩手県内にある史跡をご紹介します。史跡めぐりをしながら、岩手の土地の空気に触れてみてください♪

奥州藤原氏、源義経にまつわる史跡がいっぱい♪

奥州藤原氏、源義経にまつわる史跡がいっぱい♪1029174

出典:

岩手県の史跡には、奥州藤原氏と源義経にまつわる史跡が数多くあります。史跡というと、戦国・江戸時代のものを多く目にすると思いますが、岩手県ではその時代よりももっと古い歴史に触れることができます。国の特別史跡だけでなく、世界遺産にも登録されている岩手県の史跡をまとめましたので、ぜひ岩手観光、平安時代観光の参考にしてください。

①毛越寺

毛越寺本堂

毛越寺本堂1028771

出典:低感度フォトさんの投稿

岩手県磐井郡平泉町にある「毛越寺(もうつうじ)」。境内全体が国の特別史跡、庭園は特別名勝に指定されており、本尊は薬師如来で健康祈願にご利益があります。お寺を参拝するときは、柏手は打たないので合掌して拝みましょう。

大泉が池

大泉が池1028757

出典:

毛越寺庭園は平安から鎌倉時代にかけて造られた「浄土式庭園」と呼ばれる日本庭園です。毛越寺の浄土式庭園のメインとなるのが大泉ヶ池で、東西に約180m、南北に約90mとかなり大きな池になっています。発掘調査によってさまざまな歴史が解明されている毛越寺の庭園は、誰が見てもほっと安堵できる空間です。

秋の藤原まつり

秋の藤原まつり1028775

出典:SGMさんの投稿

どの季節もおすすめですが、庭園が真っ赤に染まりあがる秋は特別!広大な面積の大泉ヶ池が鏡のように地上の木々を映し出し、その風景は格別の美しさがあります。例年11月1日から3日にかけて「秋の藤原まつり」が開催され、訪れた人たちを魅了するスポットです。

②高館

義経堂

義経堂1028790

出典:

源義経最期の地として知られている「高館」。義経の兄・頼朝に追われ、幼少期に過ごしていた平泉に落ち延び、藤原秀衝の庇護の下、高館に居を構え過ごしました。しかし、頼朝の圧迫に耐えられなかった秀衝の子に急襲され、この地で妻子ともども自害したと伝えられています。

義経公木像

義経公木像1028804

出典:

仙台藩主4代目・伊達綱村は、義経の非業の死を偲んで、この丘の頂上に義経堂を建て、そのお堂の中には義経の木像が安置されています。この義経堂からの眺望は平泉一とも言われているほど素晴らしく、義経もその風景を眺めていると思うと感慨深いものがありますね。ぜひその素晴らしい眺望を見てみてください。

源義経主従供養塔

源義経主従供養塔1028825

出典:

昭和61年に藤原秀衝、義経、武蔵坊弁慶をはじめとする主従関係にあった方々を供養する供養塔が建立されました。兄である頼朝に追われてからの義経の歴史背景を思いながら訪れると、より感慨深い思いになります。

③中尊寺

弁慶堂

弁慶堂1028996

出典:

中尊寺参道である月見坂を登って行くと3番目のお堂にあたる「弁慶堂」。義経を主君と仰ぎ、最後まで共に戦い抜いた武蔵坊弁慶の力強いイメージが先行し、華やかなイメージはあまりありませんが、本堂の中の天井はとても綺麗です。天井は意外と見落としがちになるので、弁慶堂を訪れの際は忘れずに見てみてくださいね。

弁慶堂1029038

出典:

本堂の中には、義経と弁慶にまつわる木像が安置されています。この2人の像を見ていると、歴史で伝えられている2人の人柄がなんとなく伝わってくる気がしますね。

弁慶堂の詳細情報

弁慶堂

住所
岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
アクセス
JR東北本線平泉駅から岩手県交通イオン前沢行きバスで5分、中尊寺前下車、徒歩10分

住所:岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
アクセス:JR東北本線平泉駅からバスで5分、中尊寺前下車徒歩10分

中尊寺本堂

中尊寺本堂1028942

出典:kensinさんの投稿

奥州藤原氏三代ゆかりの寺として有名で、国の特別史跡にも指定されている「中尊寺」。現在の建物は明治42年に再建されたもので、さまざまな法要や儀式、行事などがこの本堂で行われています。ご本尊は阿弥陀如来で、本尊の両脇にある灯籠は不滅の法灯と呼ばれ、宗祖伝教大師・最澄が灯して以来消えたことがないと言われています。

中尊寺金色堂

中尊寺金色堂1037417

出典:

奥州藤原氏初代清衝公により建立され、国宝に指定されている「中尊寺金色堂」。中には防護ガラスできっちり守られた皆金色の阿弥陀堂を見ることができ、この阿弥陀堂は国宝建造物第一号だそうです。内部の写真撮影は禁止となっていますのでご注意ください。

④長者ヶ原廃寺跡

④長者ヶ原廃寺跡1028831

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「長者ヶ原廃寺跡」は長年、義経を平泉に連れてきた金売吉次の屋敷跡と言われていましたが、発掘調査によって発見された出土品によって、大規模な寺院様式の建物が建っていたことが判明しました。

④長者ヶ原廃寺跡1028837

出典:

今では何も残っていませんが、国の特別史跡に指定されています。奥州藤原氏の源流である安倍氏が建立したと伝えられていて、源頼朝も鎌倉に帰る際に立ち寄ったという記録が残っている感慨深いスポットです。

⑤無量光院跡

⑤無量光院跡1028842

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京都の平等院を模して造られた寺院「無量光院」。幾度もの火災に見舞われ、現在では土塁や礎石が残っているだけですが、国の特別史跡に指定されています。

⑤無量光院跡1028845

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平等院を超える規模を持っていた無量光院は当時、浄土庭園の傑作と言われていました。世界遺産に登録されている割に観光客があまりいないので、在りし日の姿をゆっくりと思い浮かべることができるスポットです。

⑥柳之御所遺跡

⑥柳之御所遺跡1028856

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奥州藤原氏の政庁・平泉館と推定されている「柳之御所遺跡」。遺跡の敷地面積は約10haあり、そのうちの5haが史跡公園として整備され、池や堀が復元されています。

⑥柳之御所遺跡1028858

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今後は建物も復元していくとのことなので、その完成が待ち望まれているスポットです。いつになるかは分かりませんが、その日が来るのが待ち遠しいですね。

⑦鍋倉城址

⑦鍋倉城址1028919

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安土桃山時代に阿曽沼氏によって築かれた鍋倉城の跡地「鍋倉城址」。現在は公園として整備され開放されており、三の丸には天守閣を模した展望台が建てられ、遠野市の街並みを一望することができます。

⑦鍋倉城址1028930

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麓から頂上にかけて約1000本の桜が植えられており、桜の開花時期に合わせて桜まつりやライトアップなどが行われます。鍋倉城址の桜の開花時期は4月下旬から5月上旬にかけてと、他のスポットに比べて遅めなので、忙しくてお花見できなかったという方は、ここでお花見を楽しむのも良いでしょう。

⑧達谷窟毘沙門堂

⑧達谷窟毘沙門堂1029055

出典:

1200年以上の歴史があり、坂上田村麻呂が創建した由緒あるお堂「達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂」。当時のお堂には108体の毘沙門天が祀られていましたが、度重なる火災の末、当時のお堂も毘沙門天も残っていません。現在のお堂は昭和36年に再建された5代目のお堂となっています。

⑧達谷窟毘沙門堂1029059

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前九年、後三年の役で亡くなった方を供養するために源義家が掘ったとされる、阿弥陀如来の顔面大仏が今も残っています。当時は全身が彫られていたそうですが、明治29年に胸から下が崩れてしまい現在に至るそうです。また、達谷窟毘沙門堂は金運と縁切りのパワースポットとしても知られているので、この地を訪れてご利益にあやかってみるのも良いかもしれません。

まとめ

岩手県の史跡をご紹介しましたが、いかがでしたか?岩手県には戦国時代や江戸時代よりももっと古い平安時代の史跡が多く残っています。より古い歴史を見てみたいという方にお勧め!ぜひ足を運んで、その歴史に触れてみてください。

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