2017年02月24日

北海道の奥の奥へ。森の中の小さなオーベルジュ「チミケップホテル」

北海道の奥の奥へ。森の中の小さなオーベルジュ「チミケップホテル」

道東にある「チミケップ湖」という小さな湖をご存知ですか?人の手が入らず、今もそのままの自然が残る、北海道の秘境の湖です。そんな小さな湖に北海道の食材を生かした創作フレンチが食べられる、小さなオーベルジュ「チミケップホテル」があります。周りには何もない静かな場所で素敵なフレンチをいただく、大人の旅にぜひおすすめしたい、隠れ家のようなオーベルジュをご紹介します。

北海道の秘境「チミケップ湖」

北海道の秘境「チミケップ湖」1055515

出典:桃たんさんの投稿

北海道の東側、北見市の隣にある津別町(つべつちょう)。津別市街からさらに20㎞ほど奥に入ると「チミケップ湖」という、周囲7㎞程の小さな湖がひっそりとたたずんでいます。北海道の中でもあまりメジャーな湖ではなく、ここまでに到達する道も砂利道を通って行かなくてはならないため、現在でも北海道の秘境の湖として豊かな自然を残しています。

北海道の秘境「チミケップ湖」1055521

出典:kujiraさんの投稿

とても静かで、まるでここだけ時間が止まってしまったような感覚にさせてくれるチミケップ湖。観光地として開発されておらず、周りには小さなキャンプ場があるだけですが、実はここにとっても素敵なオーベルジュがあるのです。

静寂の湖のほとりにあるオーベルジュ

静寂の湖のほとりにあるオーベルジュ1056201

出典:

そのオーベルジュの名は「チミケップホテル」。写真の通り、湖のほとりに建っている小さなオーベルジュです。梨木香歩さんの小説「渡りの足跡」にも登場するオーベルジュなんですよ。

「チミケップホテル」外観 1056202

出典:ジョニー72さんの投稿

北欧の雰囲気が漂う、おしゃれな入り口はまるで海外のホテルのよう。ここが日本だということを忘れてしまいそうです。

「チミケップホテル」内観 1056186

出典:

吹き抜けの広々としたレストランは、ランプの暖かな光に心が和みます。どんなお料理がいただけるのか期待が高まりますね。

海外で活躍した期待の若きシェフ

「チミケップホテル」その他 1056204

出典:

こちらのシェフは渡辺 賢紀(わたなべ まさき)氏。まだ若いシェフですが、フランスやアメリカの名店で経験を重ね、2012年からチミケップホテルのシェフとして、北海道の食材を生かし、フレンチをベースとしたジャンルにとらわれない新しい料理を提供しています。

「チミケップホテル」その他 1058779

出典:

チミケップホテルで味わえるディナーは3コース。季節や食材によって変化しますが、「Voyage」、「Hommage」、「Specialite」の中から選びます。いずれのお料理も見た目に鮮やかで若い感性があふれていますよ。

旬の食材を生かした創作フレンチ

チミケップホテルで提供されるお料理の一部をご紹介します。こちらは、フレンチの食材としては珍しい「サバのりんご酢締め」。酸味は控えめで爽やかな食感で、北海道で採れる山わさびのソースもアクセントになっています。

「チミケップホテル」料理 1058800 カボチャとタラバガニのティラミス

出典:きてりさんの投稿

「カボチャとタラバ蟹のティラミス」は、北海道を代表する食材どうしのマリアージュ。ティラミスにするというアイディアが面白いですね。

「チミケップホテル」料理 1058798

出典:eri0749さんの投稿

甘みのあるホタテ貝にキュウリの爽やかさが重なる「常呂産ホタテ貝とキュウリの冷製スープ」。見た目も涼しげで鮮やか。

「チミケップホテル」料理 1056181

出典:eri0749さんの投稿

メインディッシュは「赤平産カモ肉のロースト 赤ポルトソース」。ジューシーな鴨肉に食欲をそそられます。

「チミケップホテル」料理 1056182 氷結したチミケップ湖をイメージしたスープ

出典:きてりさんの投稿

こちらはチミケップ湖の氷結をイメージして作られたスープ。小さな湖の冬の静けさが伝わってくるようですね。

デザートは「黒ゴマとチョコレートムース、ヨモギスポンジケーキ」。混ぜて食べることで完成するデザートなんです。ラズベリーの酸味がアクセントになっています。

「チミケップホテル」料理 1056273 朝食は和食

出典:tetsuji0811さんの投稿

朝食はフレンチではなく和食です。品数も多くて朝から元気が出そうですね。

森と湖だけの静寂な時間

「チミケップホテル」内観 1056188

出典:

ホテルの周りには何もなく、静寂の時間が流れるチミケップホテル。お部屋は全部で8室しかありません。小鳥のさえずりや雪が木から落ちる音など、自然の音を楽しむ、まさに大人のためのホテルです。テレビも時計もない、ゆっくりと流れる時間を楽しみましょう。

「チミケップホテル」内観 1056189 テラス

出典:かつろさんの投稿

天気の良い日はテラスでのんびりするのも良さそうですね。

「チミケップホテル」その他 1056196

出典:CIMAさんの投稿

ホテルの前庭にはリスが遊びに来ることも。愛くるしい姿に思わず写真を撮りたくなります。

「チミケップホテル」その他 1056195 暖炉で癒される・・・

出典:motojunkyさんの投稿

冬には暖かな暖炉がお出迎え。静かに燃える炎を見つめていると日常の忙しさも忘れそうです。

「チミケップホテル」内観 1056192

出典:motojunkyさんの投稿

そして、窓の外には真っ白な雪景色と結氷したチミケップ湖が。まるで絵画のような景色に思わず見入ってしまうことでしょう。

湖でアクティブに過ごす

カヌー

「チミケップホテル」その他 1056216 チミケップ湖

出典:tetsuji0811さんの投稿

チミケップ湖はアウトドアを楽しむのに最適の場所。カヌーはホテル敷地の中の桟橋から出発します。鏡のように木々が映り込む湖面に浮かぶと、ちょっとした冒険気分を味わえます。ホテルでカヌーも用意していますので、事前に予約しておくと便利ですよ。

誰もいない湖面はまるで自分の湖のよう。早朝の朝もやの中をカヌーで漕ぐと幻想的な風景を楽しめておすすめなのだとか。

ワカサギ釣り

冬のアクティビティの代表は「ワカサギ釣り」。湖面に穴を開けて釣りを楽しみます。穴あけもスタッフさんがやってくれるので安心ですよ。長靴の貸し出しもしてくれます。釣ったワカサギはシェフに天ぷらにしてもらいましょう。

ウォーキング

湖の周りを歩いてみると、緑の木々と美しい湖面に思わず心を奪われます。時々エゾシカに遭遇することも。自然の中で思いっきりリフレッシュできそうですね。夜には満天の星空が湖面に映り込むこともあり、朝も昼も夜も素晴らしい大自然が迎えてくれます。

チミケップホテルまでのアクセス

「チミケップホテル」外観 1056257 ようやく見えてきた

出典:かつろさんの投稿

チミケップホテルまでの道のりは狭い砂利道が続く場所もあるので、到着まで注意が必要です。いくつかのルートがありますが、女満別空港からは約1時間10分ほどかかります。まず国道39号線を通り、道道27号線(北見・津別線)に入り、そこから道道682号線津別町最上から10㎞ほどの砂利道を通って到着です。

「チミケップホテル」その他 1058890 ここからダート含めて、10キロくらい無人~(笑)

出典:かつろさんの投稿

また、阿寒方面や足寄方面からのルートは通行止めになっていることもあり、事前に確認が必要です。冬期間は女満別空港や北見駅からの送迎もありますので、ホテルに問い合わせてみてくださいね。尚、落ち着いた雰囲気を楽しむため、10歳未満の子どもは宿泊できないので注意してくださいね。

いかがでしたか?

いかがでしたか?1056274

出典:

北海道の秘境とも言えるチミケップ湖の「チミケップホテル」。森と湖だけの美しい風景の中で味わう素敵なフレンチは、この上ない贅沢な時間を過ごさせてくれることでしょう。大人の旅にぜひおすすめします。

詳細情報

オーベルジュ チミケップホテル

北海道 / 網走 / リゾートホテル

  • オーベルジュ チミケップホテル
  • オーベルジュ チミケップホテル
  • オーベルジュ チミケップホテル
  • オーベルジュ チミケップホテル
  • オーベルジュ チミケップホテル
住所
北海道網走郡津別町沼沢204
アクセス
女満別空港から車で約70分(約50km)/北見駅より車で約40分
地図を見る

このホテルの紹介記事

関連記事

関連キーワード