美しい京都の枯山水庭園を見に洛北の名刹「曼殊院」に行こう

美しい京都の枯山水庭園を見に洛北の名刹「曼殊院」に行こう

白川通、一条寺清水町のバス停を降りると長い坂道が広がります。東山の奥深くにある『曼殊院(まんしゅいん)』は、比叡山に最澄が堂を建立し阿弥陀仏を安置したのが始まりとされています。「東尾坊(とうびぼう)」と称され、文明年間に慈運法親王(じうんほっしんのう)が入寺し、天台宗の門跡寺院となりました。文化財は非常に多く、観光地だけでなく日本の文化を学べるスポットとして修学旅行でも訪れることが多いです。今回は美しい曼殊院の庭や文化財を通して京都の魅力に迫ります。

2017年03月01日

門跡寺院の威光が感じられる曼殊院

門跡寺院の威光が感じられる曼殊院1054705

出典:Dodekathonさんの投稿

長い参道を歩いていくと、緑の盛土が高々と目の前に広がり真っ白な白壁が飛び込んできます。寺院でありながら、城壁を思わせる勅使門(ちょくしもん)は門跡寺院に良く見られる光景ですが、何者も寄せ付けない威厳が感じられます。
門跡寺院の威光が感じられる曼殊院1054706

出典:Dodekathonさんの投稿

この勅使門は閉ざされているので、北側に回り通用門から入山するのですが勅使門は見るだけで価値があるもの。これから内部を拝観するにあたって曼殊院の格式の高さを再認識させられます。
門跡寺院の威光が感じられる曼殊院1054736

出典:

現在の場所に落ち着いたのは『天台座主 良尚法王』が奏請(そうせい)した明暦2年のこと。良尚法親王の父は桂離宮の造営を始めた人物で、八条宮智仁親王。風雅を愛し趣向を凝らすのが非常に上手い八条宮智仁親王の血を引く良尚法親王は、自分が思い描く美意識を存分にこの曼殊院にあらわしました。
門跡寺院の威光が感じられる曼殊院1076499

出典:おーぱさんの投稿

境内は、どの角度からみても美を感じさせる完璧な空間。また建築美も所々に感じられるなど、京都の寺院の中でも最高峰といってもおかしくありません。非常に静かな場所なので、ひとり旅で訪れる穴場スポットです。

美の匠が感じられる「庫裡(くり)」

美の匠が感じられる「庫裡(くり)」1076606

出典:

庫裡(くり)は寺院の下台所で、ここでは下働きの者達が日々の糧を作っていました。この庫裡の入口頭上には良尚法親王の直筆の「媚竈(びそう)」の額がかかっています。
美の匠が感じられる「庫裡(くり)」1076657

出典:

この媚竈(びそう)は、論語『竈に媚ぶ』からとったそうで、身分が低くても働いている人を大切にすることが大切であるとの言葉だそうです。仏に仕える身だから、法親王だから尊ぶのではなく「貢献している人」こそが大切にされるべきであるとの意味が込められているそうです。
美の匠が感じられる「庫裡(くり)」1054749

出典:Ruiさんの投稿

簡素なイメージがありますが、木組みが非常に見事で梁と木組みの力強さに匠の至高たる技を感じることができます。こちらの奥には売店があり、護符などが購入できます。先に護符などを購入して後にゆっくり拝観するのが良いでしょう。

じっくり楽しめる曼殊院の美と意匠

じっくり楽しめる曼殊院の美と意匠1054762

出典:mittakaさんの投稿

大玄関前の間には狩野永徳の『竹虎図』、孔雀の間には岸駒が描いた襖絵を見る事ができ、大書院で阿弥陀如来像を拝観する間もため息がとまらない素晴らしい美が流れるように目に止まります。
じっくり楽しめる曼殊院の美と意匠1076710

出典:reichanさんの投稿

襖に引き手などはあまり目を凝らして見る事がないものですが、良く見ると富士山をかたどるなど細かな意匠が感じられます。藤の間の欄間には菊の花が見られ、どれも美意識の高さを感じることができます。

遠州好みの枯山水庭園

遠州好みの枯山水庭園1054766

出典:ブレーメンさんの投稿

寄棟造の小書院は柿葺とこれも非常に趣向がこらされています。この小書院の前庭は、縁側から見る光景がまた素晴らしいもの。屋形船の船端を縁側で見立て、そこから白砂が広大な海を表現、五葉松を鶴島、這松を亀島と美景のコントラストにため息がでます。
遠州好みの枯山水庭園1054768

出典:

庭の奥にある「霧島つつじ(キリシマツツジ)」は5月には赤い花を咲かせ、緑と白砂に映えてまた素晴らしいもの。小ぶりで愛らしい霧島つつじは、通常のツツジよりも優美でもありそれがこの庭のコントラストをひと際輝かせているのです。四季折々に美しい花を咲かせ、どの季節も本当に見ごたえがあります。

勅使門前は紅葉が素晴らしい

勅使門前は紅葉が素晴らしい1054698

出典:akirasanさんの投稿

曼殊院は決して華やかな寺院ではありませんし、見るところも他の寺院と比べると少なく華やかではありませんが静かな美を感じるあでやかさがあります。それが勅使門前の紅葉。
勅使門前は紅葉が素晴らしい1054702

出典:hananekoさんの投稿

嵐山のような華やかさとはかけ離れた、郊外にあるからこそ静かな京都を楽しめるのが魅力。参道から勅使門前に枝を伸ばす紅葉は、静かな洛北だからこそ感じることができる静寂と門跡寺院ならではの重みがあります。秋にはゆったりとした気持ちで、曼殊院に訪れてみてはいかがでしょうか。

「曼殊院門跡」への交通アクセス

「曼殊院門跡」への交通アクセス1077547

出典:Aki-sanさんの投稿

「曼殊院門跡」へ向かうには、JR「京都駅」か地下鉄烏丸線「北大路駅」・「国際会館駅」からバスに乗車し、「一乗寺清水町」バス停下車後、20分ほど歩くか、叡山電鉄叡山本線「修学院駅」から同じように20分歩く行き方があります。乗換えがない京都駅からバスに乗るのがおすすめですが、観光シーズンの京都は渋滞に巻き込まれやすいので、そのときは地下鉄も候補にどうぞ。タクシーなら、国際会館駅だと約8分です。

曼殊院近くでちょっと一休み

弁天茶屋

「弁天茶屋」内観 1077634

出典:ぽこぽんきちさんの投稿

曼殊院をじっくりと拝観するなら、境内にある弁天茶屋で湯葉料理を堪能してみてはいかがでしょうか。京都のほんのりとしたお出汁で炊き上げた湯葉は、口の中でふわっと溶け出します。お弁当だけでなく、うどんや丼など種類も多いので、好きな料理を曼殊院の景観と一緒に味わえます。

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門跡ゆば丼膳は、麺に丼と甘味がセットになった人気の御膳。メニューに迷ったときは、これで京都の美味しいを一度に楽しめます。

弁天茶屋

食べログに店舗情報が存在しないか一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。

father'sfarm 幸せのれしぴ

「father'sfarm 幸せのれしぴ」外観 1056432 あまり目立たない隠れ家的存在。

出典:

こちらは無農薬の野菜を使った京料理が食べられるお店で、あまり知られていないこともあり、ゆったりとランチタイムが過ごせます。カレーや定食、京野菜うどんなどのメニューが用意されています。
「father'sfarm 幸せのれしぴ」料理 1056433 しあわせ御前

出典:ジャスミン7さんの投稿

食べるひとが幸せになれるように素材にこだわった料理は、多彩なメニューからも感じ取れます。ボリュームが控えめなので、女性にもぴったり。値段も手頃なので、ぜひ気軽に訪れてみてください。

father'sfarm 幸せのれしぴ

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大人が楽しめる曼殊院

大人が楽しめる曼殊院1077589

出典:gaap師匠の弟子さんの投稿

東山の山腹にあるのでなかなか奥までは足を踏み入れることはなく、修学院離宮や曼殊院は修学旅行で訪れてもインパクトが少ないので存在自体が記憶にない人もいるのではないでしょうか。ここは大人になってからのほうが、本当の魅力を感じやすい場所です。「派手な見た目」や「有名な歴史」だけが京都の魅力ではないことも、ここに来れば感じてもらえるはず。一人で京都に旅行に行きたいのなら、ぜひともここで1日を過ごしていただきたい、そんなスポットです。

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