愛知県の長閑な漁師町「日間賀島」でパワーを充電しましょ

日間賀島は、知多郡南知多町の離島です。名古屋の都心からでも、電車と高速フェリーを乗り継いで１時間半しかかかりません。島全域が三河湾国定公園にふくまれる、景色の良い島です。

日間賀島は小さな島ですが、「タコとフグの島」。そんなわけで島の船着き場には、どーんと巨大なタコのモニュメントが立っています。まずはここで記念写真。それから島をまわりましょう。

島の周囲は約5.5㎞。レンタルサイクルで走れば１時間で一周できます。ただ島の様子を見て歩くだけで、疲れが体中から抜けていきます。

日間賀島は絶好の釣りポイント。島を歩いていると、たくさんのひとが釣りをしているのを見かけます。本格的に海釣りをしたければ釣り船をチャーター。ビギナーはフェリー港西側がおすすめポイントです。釣具屋さんで釣り道具をレンタルできるので、初めてでも釣れちゃいます。

ネットやブログで人気急上昇中の「ハイジのブランコ」。日間賀島にもありますよ。各地のブランコと違って、海に向かって突っ込んでいく形になるので、ちょっとコワいかも(笑)。風が強いと流されることもあるので、ご注意ください。

島に流れる時間はゆったり。日間賀島の猫たちものんびり過ごしています。島を歩いてふと見ると、草むらから猫がじっとこちらを観察しています。美人猫あり、迫力系あり、かわいい系あり、ボケ系もありとバリエーション豊かです。猫ウォッチングをするだけで満足できる、不思議な島です。

日間賀島にはこれといった観光スポットはありませんが、安楽寺は別です。有名な「たこ阿弥陀仏」がご本尊で、正月３日に日間賀神社で作られた干しダコが奉納されます。絵馬も、もちろんタコの絵馬。ご利益をガッツリつかんで離さない感じです。

タコとフグはもちろん、新鮮な海の幸が食べられる日間賀島でグルメははずせません。

乙姫は、西港の真ん前にあります。タコの丸茹では、アツアツのタコを切り分けながらいただきます。お醤油などあまり使わず、そのままの塩味で食べてみると未体験のうまさです。弾力感もたまらず、噛めば噛むほど味が染みてきます。

なんといってもふぐがおいしい。てっさ、てっぴ、てっちりなど食べきれない量が出てきます。ふぐ皮のサラダや煮こごり、ふぐのから揚げなどメニューも豊富。ふぐのから揚げは、下味がしっかりついています。4～6月限定の貝尽くしコースはサザエ、平貝、波美貝など貝好きも満足。茹でタコもつきます。

日間賀島というとフグですが、本格的なフグシーズンにはいる10月以前は何もないのか。いいえ、伊勢エビ、タコ、ミル貝、ワタリガニなど、旬が次々やってきます。こちらお泊りがおすすめです。翌朝の朝食には、伊勢エビだしのお味噌汁や温泉玉子、ひじき、じゃこおろし、日間賀海苔、それに干物などがならび大満足です。

日間賀島の東港を降りてすぐの、白い外観のお店がBarca（バルカ）です。食べるべきはシラス丼。温かいご飯の上にたっぷりのシラスがのり、山椒の風味とともに繊細な味わいです。アナゴ丼もおすすめで、小ぶりの丼にアナゴが豪快に一本。甘いタレといっしょにご飯が進みます。

ぶ厚いフグ刺しが自慢のすず屋海游亭。フグ刺しは薄いものと思っていると、箸でもった時重みに感動します。上品な味で、どれだけでも食べられます。日帰り入浴付き昼食プランもあり、6階の展望風呂からは伊勢湾と三河湾を一望できます。

日間賀島は、名古屋からこんなに近いのに都心とはまったく違った表情があります。のんびりした島時間の中で、潮風に吹かれてリフレッシュ。タコやフグ以外にもおいしいものがたくさんあるので、リピーターが増加中です。名古屋からは日帰り圏内ですが、できれば泊まったほうがゆっくりできていいですね。