2017年04月26日
『神々の遊ぶ庭』と呼ばれるのも納得。北海道最高峰「旭岳」の魅力
大雪山国立公園にある旭岳は北海道の最高峰です。アイヌ語で「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼ばれ、雄大な景観に目を奪われます。夏は高山植物のお花畑など足元にも注目。秋は日本一早い紅葉や初雪の便り。ロープウェイで気軽に高山の自然に親しめるのが魅力。誰でも散策を楽しめる散策コースもありますし、本格的な登山の拠点にもなっています。今回はそんな旭岳の魅力をご紹介します。
北海道の最高峰である「旭岳」の標高は2,291メートル。本州の山と比べるとそんな高くないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、北に位置する北海道。標高は高くなくても、本州の3,000メートルを超すような高山と同じような環境に。それだけ手軽に高山の自然を楽しむことができるんです。
旭岳は火山の山。今は水が溜まり池となっているところはもとは噴火口。山腹からは今も勢いよく水蒸気をふきだしています。この火山のおかげで旭岳の景観と旭岳温泉という恵みがもたらされたのでした。
旭岳の中腹1,100メートルにある山麓駅から5合目の1,600メートルの姿見駅までを一気に運んでくれる旭岳ロープウェイは旭岳観光の基本です。約500メートルの標高差をわずか10分でたどり着くことができます。
大雪山旭岳ロープウェイ OFFICIAL WEBSITE・北海道最高峰旭岳2,291m!!
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ロープウェイに乗る前に情報取集するなら「旭岳ビジターセンター」へ。旭岳の成り立ちや自然の情報を展示。気候や登山道の様子など現地ならではの最新情報も提供。登山などアウトドアが目的ならここに是非立ち寄ってみてください。
旭岳ビジターセンターの詳細情報
旭岳ロープウェイ姿見駅を下りると目の前にどんと旭岳の雄大な姿。ロープウェイ周辺の手軽な散策コースから旭岳山頂を目指す本格的登山コースも姿見駅が拠点。天候や体力に合わせて選んでみて。
旭岳ロープウェイ姿見駅からぐるっと1時間ほどのハイキングコースが「姿見の池周遊コース」。小高い展望台と池を巡ります。歩き初めてすぐに展望台が現れる時計回りに歩くのがおすすめ。
ところどころにある池は旭岳が噴火したときにできた噴火口の跡。そこに水がたまっているのだそうです。姿見の池には旭岳が映り込みます。コースは整備されているので子どもやスニーカーでも十分に歩けますよ。
姿見の池周遊コースの詳細情報
体力と用意が整っていたら旭岳に登って北海道の頂上へ行きませんか。姿見の池からさらに奥へ、尾根に取り付いて次第に高度を上げていきます。
旭岳ロープウェイ姿見駅から約2時間半で頂上に到着!雄大な大雪山系の山々がどこまでも続きます。360度の眺望は達成感を十分に味わうことができますよ。こちらのコースからは、登山靴や防寒着、非常食など十分な装備を持ってお出かけください。
旭岳ロープウェイ姿見駅からアプローチできる秘湯「中岳温泉」をご存知ですか?旭岳山頂から姿見駅とは反対側に下山、中岳から裾合平(すそあいだいら)へ下りていく途中にある温泉です。
どんな季節に行っても美しい旭岳。四季それぞれの情景をちょこっとご紹介します。
旭岳の春は5月下旬から。短い春から夏の間は、生命の躍動する時間で高山植物が咲き誇ります。高山植物は旭岳ロープウェイ姿見駅周辺でも観察できますが、2時間ほど歩いた裾合平(すそあいだいら)では一面のお花畑が楽しめます。
裾合平へは本格的な登山の用意が必要ですが、わざわざ行く価値があります。
旭岳ロープウェイ姿見駅の回りに生えている背の低いマツの木。ハイマツという高山にだけ生えるマツ。そこは鳥たちの楽園でもあるんです。野鳥の観察も楽しいかも。
町には夏が来ても、長く雪が残るのが旭岳。7月になってもあちこちに雪が残ります。場所によっては8月にも雪渓を見ることも。夏の青い空や高山植物の花々の鮮やかな色とのコントラストが見事。
短い夏が終わると秋が駆け足でやってきます。8月でもお盆が過ぎると早くも秋の気配。日本で一番早い紅葉が見られるのが旭岳。夏の間花を咲かしていた高山植物の紅葉も旭岳ならでは光景です。
そして9月になると気になるのが初雪の便り。例年は9月中旬に初雪が降り、10月になると雪は春まで解けず、長い冬が始まります。
長い冬の間の楽しみはスキー。旭岳ロープウェイ姿見駅から山麓駅までを結ぶスキー場が「旭岳ロープウェイスキー場」。北海道で最も厳しい自然の中にあるスキー場なんです。それだけにパウダースノーと雪の造形美を堪能できます。一般的なスキー場とは違って用具のレンタルやいろいろな設備はありませんのでご注意を。上級者向けのスキー場です。
旭岳ロープウェイスキー場の詳細情報
旭岳ロープウェイ山麓駅近くに広がる旭岳温泉。お湯自慢はもちろん、自然の中に立地して窓を開けると新鮮な空気と木々や山々の眺望。是非、旭岳に行くときは旭岳温泉に宿泊を。おすすめのホテルをご紹介します。
まるでヨーロッパの山岳リゾートに来たかのような「ラビスタ大雪山」。落ち着いたレンガと木の内装も良い雰囲気ですね。ホテルタイプの宿ならここがおすすめ。
公式詳細情報
ラビスタ大雪山(共立リゾート)
北海道 / 旭岳 / リゾートホテル
- 住所
- 北海道上川郡東川町旭岳温泉
- アクセス
- 旭川駅⇒車約60分/旭川から無料送迎有 4日前までに要予約 詳細要問合せ ※季節運行となっております
- 宿泊料金
- 13,800円〜 / 人
- 宿泊時間
- 15:00(IN)〜 11:00(OUT)など
日本秘湯を守る会に加盟している「旭川旭岳温泉 湯元 湧駒荘(ゆこまんそう)」。1950年創業の老舗旅館です。
公式詳細情報
旭川旭岳温泉 湯元 湧駒荘
北海道 / 旭岳 / 旅館
- 住所
- 北海道上川郡東川町勇駒別旭岳温泉
- アクセス
- 車で/旭川市旭山動物園より50分/旭川空港より40分/美瑛より40分/富良野より90分/旭川駅発旭岳行きバス旭岳温泉入口
- 宿泊料金
- 11,000円〜 / 人
- 宿泊時間
- 15:00(IN)〜 10:00(OUT)など
旭岳へのアクセスは、鉄道なら旭川駅が起点。旭川空港へは東京便、名古屋便が運航されています。JR旭川駅前を出発し、旭川空港、東川道の駅・道草館前を経由して旭岳ロープウェイ山麓駅までのバス「いで湯号」が1日4便運転。予約なしに乗ることができます。
車では、旭川市街地や旭川空港からは約1時間。札幌からは道央自動車道で旭川北インターチェンジを下りるのが最短ルート。約3時間で旭岳ロープウェイ山麓駅まで到着です。
旭岳の詳細情報
北海道の屋根「旭岳」。雄大な景色から足元に可憐に咲く高山植物を見ることができたり、アウトドア、温泉と魅力がいっぱい。大自然の魅力が詰まった旭岳に是非お出かけください。