2016年03月31日

普段使いにぴったりの「萩焼」の魅力。おすすめショップも紹介♪

普段使いにぴったりの「萩焼」の魅力。おすすめショップも紹介♪

2015年に「萩城下町」など5箇所が世界遺産に登録されて、ますます賑わいをみせる山口県萩市。古い町並みの残る萩では、シンプルながら使うごとに色味が変わる「萩焼(はぎやき)」という陶器が昔からつくられてきました。ちょっと素朴で、あったかい。そんな器を手に入れる方法と、萩焼で飲み物等が出される萩焼カフェをご紹介させて頂きますね。

萩焼を知っていますか?

「豆子郎 萩菊ヶ浜店」料理 54430

出典:ref-chrisさんの投稿

「萩焼(はぎやき)」とは、山口県萩市一帯で焼かれる優しい素焼きのような色をした、400年ほど前から造られている陶器です。16世紀末、朝鮮出兵の折に、豊臣政権五大老の一人、毛利輝元(もうりてるもと)が招いた陶工、李勺光(りしゃっこう)・李敬(りけい)の兄弟が、毛利家の御用窯として萩市に開いたことが始まりです。

「庭園カフェ 畔亭」料理 54431 あんみつ

出典:る·しゃさんの投稿

一般的に「淡いビワ色」と表現する方が多いこういった色味は、ほとんどのものは白い釉薬(うわぐすり)をかけてつくられています。古くから「一楽二萩三唐津(いちらく にはぎ さんからつ)」と言われるほど、全国的にも愛されてきました。土が粗く、経年による変化を楽しむのに重要な浸透性が高いことでも有名です。

「惺々庵」ドリンク 54432 三輪休雪の茶碗に抹茶

出典:立花立夏さんの投稿

色の変化、釉薬(うわぐすり)の状態によりできる「貫入」と呼ばれる表面の細かいひびなど、使い込むうちに愛着と美しさが増す陶器です。(※ちなみに写真は人間国宝 萩焼作家 三輪休雪(みわきゅうせつ)さんの作品です)

「惺々庵」その他 54433

出典:クリームぱンさんの投稿

来客用はもちろん、普段使いの湯呑、銘々皿といった手ごろな価格の物も多数。夏場には萩焼のビアジョッキを販売している窯もあり、日常生活に溶け込んでいます。その他、器以外にもピアスやネックレスも販売されていて、日常的に手軽に楽しむことができます。

萩焼を手に入れるには・・・。

萩焼を手に入れるなら、各窯元がそろうゴールデンウィークの「萩焼まつり」がお勧めです。人が多く、大変混雑もしますが掘り出し物に出会うことも多いので、地元でも毎年参加する方が沢山います。日常使いの物から、高級路線まで幅広く揃い、実際に触れることができるのはこのイベント以外にありません。

「長州」内観 54438 店内では萩焼も売られています。

出典:chimakingさんの投稿

高額なものは何十万円、またはそれ以上の物もあります。あまり高額なものは、地元でも限られた方しか買わない・持たない物ですが、普段使いから高級路線まで、色々見て触って楽しめるのが「萩焼まつり」の魅力の1つ。値段の交渉も可能です。

「竹庭萩野」外観 54439 萩焼会館の外観です。

出典:おざわたくやさんの投稿

なお、ゴールデンウイークにお休みが取れない方、なかなか予定が合わない方には、東萩駅から徒歩10分の「萩焼会館」がお勧め。萩焼の展示、販売はもちろん、陶芸体験も行っています。さらに、萩銘菓や海産物、和雑貨、幕末維新グッズなど、観光の思い出にと心をくすぐるものがたくさん用意されています。

その他の入手方法としては、窯元に直接お邪魔する方法もあります。萩市内だけでも20~30人程の陶芸家がいて、中には外国の方もいらっしゃいます(※ペアソン・ニィルス・ベアティルさん)。特に有名なのは、人間国宝・三輪休雪(みわきゅうせつ)さんの休雪窯(きゅうせつがま)。なんと寛文3年(1663年)にひらかれた窯なんです。他にも文化13年(1817年)にひらかれた勝景庵なども有名どころ。若い方もたくさんいらっしゃるので、事前にインターネットで萩焼まつりのリサーチするのがお勧めです。

「指月茶寮」その他 54442 萩焼登り窯

出典:lovely sweetsさんの投稿

中には見学できないところもありますので、お気に入りの窯元が見つかったら事前に確認しておきましょう。作品づくり、登り窯の見学はもちろん、購入や体験ができる窯元も多数あります。

セレクトショップも兼ねた「萩焼カフェ」を覗いてみましょう。

珈琲 蔵(コーヒー くら)

「珈琲 蔵」内観 54445 手作りの陶芸品が並ぶ♪

出典:lovely sweetsさんの投稿

萩美術館から徒歩5分程度。手作りの味わいが魅力の比較的リーズナブルな作品が置いてあります。カップを中心に、所狭しと並んだ中から選べますよ。伝統的な萩焼はもちろん、柄や色が入った斬新なデザインもあり遊び心満載。カフェメニューは手作りシフォンケーキが大人気です。

珈琲 蔵の詳細情報

珈琲 蔵

玉江、東萩 / カフェ

住所
山口県萩市南片河町56
営業時間
[月]  11:00 - 18:00 [火]  定休日 [水]  定休日 [木]  11:00 - 18:00 [金]  11:00 - 18:00 [土]  11:00 - 18:00 [日]  11:00 - 18:00 ■ 定休日 火・水曜日(祝日の場合は営業)
定休日
火曜日、水曜日
平均予算
  • ~¥999

Kimono Style Cafe(キモノスタイルカフェ)

「キモノスタイルカフェ」ドリンク 54448 萩の夏みかんスカッシュ

出典:nao-sannさんの投稿

白壁の街並みに似合う古民家の一つに、レンタル着物・カフェ・雑貨店などが1つになった「Kimono Style Cafe」があります。すべての飲食を萩焼で楽しめる他、陶芸体験も可能。「暮らしに役立つ実用的な萩焼」をコンセプトとしたシンプルでリーズナブルな萩焼が店頭に並んでいます。

キモノスタイルカフェの詳細情報

キモノスタイルカフェ

東萩、玉江 / カフェ

住所
山口県萩市呉服町2-39
営業時間
[月]  09:00 - 18:00 [火]  09:00 - 18:00 [水]  09:00 - 18:00 [木]  定休日 [金]  09:00 - 18:00 [土]  09:00 - 18:00 [日]  09:00 - 18:00 ■ 定休日 木曜日(祝日は営業)
定休日
木曜日
平均予算
  • ~¥999

晦事(ことこと)

「晦事」内観 54451 ゆったりとしたソファー

出典:てるもとさんの投稿

白壁が続く街中にある、人気の萩焼カフェの1つ「晦事」。シンプルで、素焼きのような優しい色の萩焼を多く扱っています。特にこういったタイプは本来萩焼が持っている浸透性の良さが目立ち「水漏れ?」と思うような色の変化をする場合があります。しかしこの経年変化が「萩の七化け(ななばけ)」と呼ばれる、萩焼の楽しみの1つでもあります。

晦事の詳細情報

晦事

玉江、東萩 / 喫茶店、カレー

住所
山口県萩市呉服町2-32
営業時間
[月]  10:00 - 17:00 [火]  10:00 - 17:00 [水]  10:00 - 17:00 [木]  10:00 - 17:00 [金]  10:00 - 17:00 [土]  10:00 - 17:00 [日]  10:00 - 17:00 ■ 営業時間 時期によって変更あり来店に際しては確認必要 ■ 定休日 不定休
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999

俥宿 天十平(くるまやど てんじゅっぺい)

「俥宿 天十平」内観 54454

出典:パーソナルトレーナー彦さんの投稿

萩美術館からほど近くにある「俥宿 天十平」。古民家の雰囲気や、オープンテラスなど多様に楽しめる萩焼カフェです。大屋窯さんという窯元の作家さんの作品を中心に販売されています。更紗、藍染めなども販売しているので、萩焼はもちろん、色々と目移りしてしまうワクワクするカフェです。

俥宿 天十平の詳細情報

俥宿 天十平

玉江、東萩、萩 / 喫茶店

住所
山口県萩市南古萩町33-5
営業時間
[月]  10:00 - 18:00 [火]  10:00 - 18:00 [水]  10:00 - 18:00 [木]  10:00 - 18:00 [金]  10:00 - 18:00 [土]  10:00 - 18:00 [日]  10:00 - 18:00
平均予算
  • ~¥999

萩茶房(はぎさぼう)

「萩茶房」内観 54457 萩焼であふれています♪

出典:lovely sweetsさんの投稿

東萩駅を下車してすぐのレトロな喫茶店「萩茶房」。所狭しと萩焼が並んでいます。湯呑、茶わんを中心に花器などもありますが、どれも安心価格。電車の待ち時間にちょっと立ち寄る観光客の方が多いとか。

萩茶房

閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。

いかがでしたか。

いかがでしたか。54460

出典:ゆうきちさんの投稿

基本的に華やかな柄はありませんが、シンプルで普段使いにも重宝する優しい味わいの「萩焼」。使い込むごとに色の変化が楽しめるなど、自分だけのオリジナルになっていく姿は、とても愛らしいものです。ぜひ1つ、お手に置いてみませんか。

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