2017年06月13日

8月の京都で"福"を招こう!散策にぴったりな京都の六地蔵巡りをご紹介

8月の京都で"福"を招こう!散策にぴったりな京都の六地蔵巡りをご紹介

京都の『六地蔵巡り』は六か所の旧街道にあるお地蔵さんを8月22日、23日の2日間巡拝し、家内安全、無病息災を祈願する恒例行事。各寺を回るとお幡(はた)が授与されるので、それを家の玄関口に吊るすことで、厄病を払って福を招くとされています。800年に続く伝統行事でもある六地蔵巡りに、さあ出かけましょう!

京都の「六地蔵巡り」ってどんな歴史があるの?

小野篁は平安時代、嵯峨天皇につかえた平安初期の官僚で文武両道であったと伝わっています。非常に変わり者で『閻魔大王』に使えていたなどとの記録もあるなど非常にミステリアスな人物。その小野篁が冥土から、生身の地蔵菩薩を拝して甦り一本の大木から六体の地蔵菩薩を彫り大善寺(六地蔵)に祀ったのが始まりとされています。この六地蔵は、その後平清盛によって街道に配置され都を行き来する人々の安全や役病退散、福徳招来を願ったことから六地蔵巡りが庶民の間に広がっていったそうです。

期間:8月22、23日の2日間

六地蔵巡りは基本的にはどの順番で回ってもよいのですが、京都駅を中心に円になって配置されていますので、最初に安置された大善寺の伏見六地蔵から順番に紹介していきましょう。

1.奈良街道(伏見六地蔵)

1.奈良街道(伏見六地蔵)1196945

出典:

東海道から東、伏見から奈良に抜ける古道になっています。豊臣秀吉が、盆地を街道にし当初は大和街道と呼ばれましたがいつしか奈良街道と呼ばれるようになったそうです。伏見、長池、玉水、木津の宿場があったので、多くの人がこの奈良街道で伏見六地蔵に参拝したことになりますね。

大善寺(だいぜんじ)

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浄土宗のお寺で、藤原鎌足の子供『定恵上人』が創建しました。こちらの地蔵堂に安置されているのは、小野篁が最初に彫ったとされる地蔵菩薩です。最初はこちらに六体すべてが安置されていたことから、いまでも六地蔵と呼ばれ近隣の人達に親しまれています。
大善寺(だいぜんじ)1196956

出典:ジムのポッケさんの投稿

こちらの本堂には勧修寺の宸殿が移築され、鐘楼は徳川秀忠の娘であり、東福門院が寄進した証として葵の紋が菊紋と一緒に天井で見ることができます。地蔵尊を拝した後には、こちらもじっくり見て回ってください。

2.鳥羽地蔵(西国街道)

東寺口から西宮方向への街道で、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際にここを拡張したことから『唐道』とも呼ばれていたそうです。大坂から西国へ抜ける街道として、西国大名の参勤交代にも利用されていました。山崎宿があった街道ですが、今はその面影はなく天王山を拝することもできることからドライプコースとしても人気があります。

浄禅寺(じょうぜんじ)

浄禅寺(じょうぜんじ)1205263

出典:

恋塚浄禅寺として、女性にも人気が高いのお寺です。境内には、袈裟御前(けさごぜん)の首塚(恋塚)がありこちら参拝すると恋が成就するとか。袈裟御前は、源渡の妻でしたが遠藤盛遠(えんどうもりとお)に横恋慕され夫を殺して一緒になって欲しいと懇願されます。夫の命を守るために自らが命を絶った袈裟御前の菩提を弔うために建立したのが浄禅寺なのです。遠藤盛遠は後に出家し文覚として神護寺の再興に働きかけました。地蔵菩薩は地蔵尊に安置され、本堂には本尊阿弥陀如来立像、観音堂には11面観音立像を安置されています。

恋塚浄禅寺 (鳥羽地蔵)の詳細情報

恋塚浄禅寺 (鳥羽地蔵)

住所
京都府京都市南区上鳥羽岩ノ本町93
アクセス
市バス18番久我石原町行 地蔵前下車スグ  マイカー名神京都南インターより市内方向へ200m左折
営業時間
9:00〜17:00

データ提供

市バス18番久我石原町行 地蔵前下車 徒歩すぐ

3.桂地蔵(丹波、山陰街道)

3.桂地蔵(丹波、山陰街道)1196941

出典:

もとは山陰諸国をまとめるために作られた山陰道ですが、豊臣秀吉の天下統一にむけて京と丹波を結んだことで『丹波街道』とも呼んでいます。明治維新後には『山陰街道』とも呼ばれるようになり現在にいたります。この周辺には、島原遊郭があり島原大門から輪違屋、角屋など見ごたえも十分。ここから七条通リに入り月読橋、桂大橋を見ながらあるけば地蔵寺です。

地蔵寺(じぞうじ)

地蔵寺(じぞうじ)1196961

出典:A-E-Gさんの投稿

桂離宮の近くにある浄土宗のお寺です。こちらは地蔵尊が本尊として祀られており、鎌倉初期のものと伝わる石造薬師如来坐像と一緒に本堂に安置されています。地蔵尊が本尊になっているのは、この地蔵寺だけなんですよ。光厳天皇の勅許のより虎関師錬が建立。その後には衰退しましたが、慶長7年細川幽斎によってが再興されています。こちらの方丈の襖絵は長谷川等伯の筆で重要文化財にもなっていますのでお見逃しなく!

地蔵寺の詳細情報

地蔵寺

住所
京都市西京区桂春日町9
アクセス
阪急桂駅東口より徒歩5分 市バス桂消防署前 下車すぐ

データ提供

阪急桂駅東口より徒歩5分 市バス桂消防署前 下車すぐ

4.常盤地蔵(周山街道)

京都と福井県小浜市を結ぶ山林街道で美しい山々を楽しむことができます。仁和寺前から御室川の谷を抜ける街道で、ツーリングコースとして多くのバイカーにも愛されてます。キャンプ場や道の駅も豊富なので、ドライブルートとしても回ってみたくなります。

源光寺(げんこうじ)

源義経の母、常磐御前が常盤庵としたのが始まり。臨済宗天龍寺派の尼寺で、こちらの常盤地蔵は乙子地蔵とも呼ばれています。子供の命を守るために自ら六波羅に自首し、その後は平清盛に見染められ自ら妾となりました。地蔵尊は六角堂に安置されており、因縁解決のご利益があることで有名です。悪縁を切って良縁を結ぶ事から、多くの人に信仰されています。

源光寺の詳細情報

源光寺

住所
京都市右京区常盤馬塚町1
アクセス
京福北野線 常盤駅 徒歩5分
営業時間
9:00〜15:00

データ提供

京福北野線 常盤駅 徒歩5分

5.鞍馬口地蔵(鞍馬街道)

京都と若狭地方を結ぶ道で、京都北街道です。鞍馬の里は、鞍馬寺の門前町で宿場としても非常に栄えました。源義経が幼少にこの鞍馬で剣術修行をしたことから、様々な伝説が残されています。

上善寺(じょうぜんじ)

上善寺(じょうぜんじ)1196930

出典:

慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)は、遣唐使として唐にも渡った高僧。天台宗の道場として千本通今出川に創建したのが始まりになります。後柏原天皇(ごかしわらてんのう)の勅願寺でもあり、豊臣秀吉によって京都都市計画によって文禄3年に現在の場所に移転、その際には、天台宗から浄土宗へと改宗されています。
山門をくぐってすぐに見える天道大日如来坐像は鎌倉中期の石仏!本尊の阿弥陀如来像は行基作と伝わっています。地蔵尊は本堂の西にあり、こちらに鞍馬口地蔵が安置されています。洛北の深泥池畔に安置されたいたものが、明治の廃仏毀釈のによりこちらに移されました。そのために深泥池地蔵とも呼ばれたり、源光寺の乙子地蔵(おとごじぞう)に対して姉子地蔵とも呼ばれています。

上善寺の詳細情報

上善寺

住所
京都市北区鞍馬口通寺町東入ル上善寺門前町338
アクセス
地下鉄烏丸線「鞍馬口」下車、東へ徒歩約5分/三条京阪から市バスにて「出雲路橋」下車、西へ徒歩約3分

データ提供

地下鉄烏丸線「鞍馬口」下車 徒歩約5分

6.山科地蔵(東街道)

6.山科地蔵(東街道)1196923

出典:

この東街道『東山街道』として古代には京からから国府多賀城に続く街道として利用されていました。奥州街道が整備されるまでは、陸奥守が赴任地への通り道にしたり、源頼朝の大軍が平泉北上に利用したのもこの街道だそうです。

徳林庵(とくりんあん)

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室町時代にに南禅寺の住職『雲英正怡(うんえいしょうい)』が仁明天皇の第四皇子、人康親王(さねやすしんのう)の菩提を弔うために創建しました。人康親王は幼い時に眼病を患い、失明したことで早くに出家してこの地で隠匿生活を送っていました。琵琶法師の始祖として崇められていたことから、徳林庵は琵琶法師の聖地としても有名です。
境内の左手に地蔵堂があり、山梨地蔵が安置されています。地蔵巡りの期間には、旧東街道にあたる場所には露店が並んだり歩行者天国が開かれるなど賑やかになります。地蔵堂の裏には6体のわらべ地蔵の姿も見られ、向かって6番目のお地蔵様は前掛けの下に琵琶を持っているんですよ。人康親王は、蝉丸の名前でも有名な歌人で琵琶法師でもあることからこのようなお地蔵様があるのですね。

徳林庵(四ノ宮地蔵)の詳細情報

徳林庵(四ノ宮地蔵)

住所
京都府京都市山科区四ノ宮泉水町16

データ提供

JR山科駅から徒歩7分
京阪京阪四宮駅から徒歩3分

京都の六地蔵巡りはいかがでしたか?

京都の六地蔵巡りはいかがでしたか?1205356

出典:

お寺は位置もばらばらですが、8月22日は源光寺以外は24時間拝観可能。市営地下鉄1dayフリーチケット(地下鉄1日乗車券)を使うと、1日でも回ることができます。半日あれば十分ですが、一つ一つをじっくり楽しむのであれば2日間じっくりと楽しんでください。

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