2016年06月28日
映画の世界観がそのまま!狭山丘陵・トトロの森を散策しよう
ジブリ映画の金字塔「となりのトトロ」は、みんな大好き。この映画の舞台となった狭山丘陵にはゆかりの地が数々あります。また映画の中で印象的だった、昔ながらの里山の風景や雑木林などの豊かな自然は「トトロのふるさと基金」により守られています。こうして保全された森や土地は「トトロの森」と呼ばれています。トトロの森を散策して、あなたも映画「となりのトトロ」の世界に迷い込んでみてはいかがでしょうか?森を歩けばトトロに会えるかも?!
目次
東京から埼玉をまたぐ面積約3500haの丘陵、狭山丘陵は首都圏に残された緑の孤島と呼ばれています。ここでは、昔から守られてきた四季折々の里山の風景が、動植物とともに今も息づいています。貴重な草花や動物・鳥類、昆虫など、大都市近郊の緑地としては驚くほどの自然が残されているんです。
昼間に時間ができたので、所沢市と入間市周辺の狭山丘陵を息子と散策してきた。いかにもな里山の風景と、所々に点在するトトロの森。そして思わぬところに路が通じていたり、何百回も来ているのに初めてのことがあった。相変わらず魅力的な森だ。 pic.twitter.com/DHiQ5V9zwD
— 小野かもす (@kamosdeepforest) 2015年6月6日
戦後大規模な開発が行われた狭山丘陵ですが、1990年、狭山丘陵の山林を個人や企業の寄付を募り環境保全していく活動、公益財団法人「トトロのふるさと基金」が開始されました。狭山丘陵が映画「となりのトトロ」のモデルの一部であることから、監督である宮崎駿氏の承諾を得て、取得された緑地や、広い意味では狭山丘陵そのものが「トトロの森」と呼ばれるようになりました。また宮崎駿氏は、トトロの森を次の世代へ守り受け継ぎたいという思いから、この運動の呼びかけ人の一人でもあります。
トトロの森には残念ながら駐車場はありません。公共交通機関を利用して行きましょう。また、トトロの森は38号地まであり(2016年6月現在)、行き先によってアクセス方法が変わります。
公益財団法人「トトロのふるさと基金」(下記リンク参照)のホームページからお散歩マップを入手しましょう。はじめての方なら西武鉄道池袋線を利用し小手指駅へ。あるいは西部鉄道狭山線または山口線を利用して西武球場前駅へ向かい、お散歩マップを片手にクロスケの家を目指して散策するのはいかがでしょうか?
散策ガイド|トトロの森の紹介|財団法人 トトロのふるさと財団
安全性、情報の更新性の観点から外部サイトのURLを削除しております。
狭山丘陵は、ジブリ映画「となりのトトロ」の舞台のモデルとなりました。ここには、映画に出てくる風景や地名があることから「トトロの森」と呼ばれるようになりました。いくつか例をあげてみます。
・「サツキ」と「メイ」のお母さんが入院する「七国山病院」。狭山丘陵には八国山緑地という場所があり、実際に病院があるそうです。七国山の由来は八国山緑地にあるといわれます。
・映画冒頭の「サツキ」たちの引っ越しシーンには「狭山茶」という張り紙をした箱も登場します。狭山丘陵が映画「となりのトトロ」の舞台であると示してくれます。
・所沢市内には松郷という地名があります。劇中、「草壁家」が越してきた地域は「松郷」でこの地がモデルといわれます。
・所沢市内には牛沼という場所もあります。ねこバスに表示された行き先「牛沼」のモデルといわれます。
映画「となりのトトロ」の舞台はテレビもない昭和30年初頭の日本と言われています。狭山丘陵にはそんな懐かしい武蔵野の里山の風景が、守り伝えられ、多くの人に「トトロの森」という名で親しまれるようになり現在に至ります。
クロスケの家はトトロのふるさと基金の活動拠点。明治30年代に建てられた母屋と蔵、茶工場は、国の登録有形文化財になっています。母屋には縁側や囲炉裏、襖絵があり、昔ながらの農家のたたずまいが色濃く残っています。蔵ではトトロの森のジオラマやトトロの森の間伐材でつくられたアクセサリー、森のおもちゃを展示販売していますよ。また、茶工場を利用し手摘み茶づくりやワークショップイベントが行われています。
この母屋、映画「となりのトトロ」で「サツキ」と「メイ」が暮らした古いお家を彷彿とさせます。「マックロクロスケ、見~つけた~♪」と2人の声が響いてきそうです。また改修された蔵には左官職人の手によるトトロの家紋があったり、あちらこちらにクロスケが隠されているそうです。
クロスケの家は火・水・土曜日に限り一般公開しています。開館日時は火・水・土の午前10時~午後3時。祝日は閉館となります。(事前に開館スケジュールをご確認ください。)クロスケの家の改修や維持管理のため「クロスケの家基金」への寄付を募集しています。
クロスケの家とは?|クロスケの家|公益財団法人 トトロのふるさと基金
安全性、情報の更新性の観点から外部サイトのURLを削除しております。
トトロの森を散策していると、多くの人たちがこちらのお宅に遭遇しています。普通の民家のお庭でトトロが笑っていますね。お家の方の了承を得てこの画像は投稿されたようです。
トトロの森29号地からクロスケの家へ向かう際、歩行者専用の道路があります。この道路は別名「どんぐりの道」と呼ばれていて、シラカシやコナラのどんぐりがたくさんあります。この道を抜けると里山の風景を一望できます。映画「となりのトトロ」ではどんぐりがたくさん出てきましたね。
「トトロのふるさと基金」が初めて取得したトラスト地であり象徴的な場所です。コナラやスギを主体とした雑木林で落ち着いた雰囲気の場所。「トトロのふるさと基金」はトトロの森1号地を1991年に取得してから、現在は38号地(2016年6月現在)まで取得しました。38号まであるトトロの森はとても広いので、1日で全てを周るのではなく、1か所をじっくりと見て周ることが推奨されています。
トトロの森では映画「となりのトトロ」を彷彿とさせる里山の風景や自然が、保全され残っています。この森を散策しながら映画の世界にもう一度迷い込んでしまいましょう。
狭山湖畔を望む、里山の中にひっそりと佇む「なかむらや」。トトロの森の散策の合間にこちらでお食事をとってみては。メニューは寿司、てんぷら、うどん、そばを中心とした和食全般です。中でもおすすめなのが、地元名物である、手打ちの武蔵野うどん。
なかむらや
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
いかがでしたか?映画「となりのトトロ」で観た、里山の風景や古民家、トトロが出てきそうな雑木林や大きな樹木。そんな世界が狭山丘陵では「トトロの森」という名で保全され一般に公開されています。緑の孤島と呼ばれる豊かな自然の中で、「となりのトトロ」ゆかりの場所やトトロの森を散策してみましょう。森を歩けばトトロやサツキとメイに会えるかもしれません。
公益財団法人 トトロのふるさと基金
安全性、情報の更新性の観点から外部サイトのURLを削除しております。