
のんびりカップル旅行なら城崎温泉へ。おすすめスポット15選
兵庫県豊岡市にある城崎温泉。川沿いには木造の建物と木々が立ち並び、温泉客はその中を浴衣を着てそぞろ歩くことができる、とても風情のある街です。またここは、多くの文豪が愛した場所でもあります。そのため、文学に触れられる施設や、人気作家が書いたこの街でしか買うことのできない貴重な本などが存在しているんです。街には温かい空気が流れ、日常でありながら非日常、そんな雰囲気を感じ取ることができます。今回はそんな城崎温泉のおすすめスポットをご紹介します。カップルでのんびり、城崎で寛ぐ旅をしてみませんか?
2018年07月08日

城崎温泉は、兵庫県豊岡市にある温泉街。平安時代から1,300年以上の歴史をもち、有馬温泉や湯村温泉と並んで兵庫県を代表する温泉地です。そして明治から昭和にかけて活躍し、「小説の神様」と称された志賀直哉をはじめ、数多くの名立たる文豪が訪れた場所でもあるんです。
多くの文豪に愛された城崎温泉
城崎名物グルメを2人でおなかいっぱい堪能しよう
1.城崎名物はカニ!海の幸を2人で食べ尽くす
をり鶴
2.城崎ビールでちょっとほろ酔いに。
gubigabu
3.湯上りにはここでしか食べられない限定プリンを
円山菓寮 城崎店
円山菓寮 城崎店の詳細情報
浴衣姿でぶらり、7つの外湯めぐり
4.城崎温泉のランドマーク
一の湯
一の湯の詳細情報
5.地蔵尊とモダン建築がひとつに
地蔵湯
地蔵湯の詳細情報
6.多様な温泉を楽しめる、日本最大の駅舎温泉
駅舎温泉 さとの湯
さとの湯の詳細情報
7.気品漂うパワースポット「美人の湯」
御所の湯
御所の湯の詳細情報
8.自然に囲まれたのどかな民宿の佇まい
鴻の湯
鴻の湯の詳細情報
9.仏教色豊かな絶景の露天風呂
まんだら湯
まんだら湯の詳細情報
10.お湯の熱さと浴槽の深さにびっくりするかも?
柳湯
柳湯の詳細情報
城崎文学を、読んで、見て、感じよう
古くから城崎は、文豪とのゆかりが深い温泉地として歴史を刻んできました。多くの作品で舞台として登場し、物語を彩ってきたんです。そして今、城崎でしか手に入らない貴重な3冊の本があるのはご存知でしたか?文学好きはもちろん、そうでない方も、城崎でしか購入できないというレア感と趣向を凝らしたカバーを見れば、これらを買うために城崎へ訪れてみたいと思うはず。ここからはその3冊の詳細と、城崎にまつわる文学に触れることができる「城崎文芸館」をご紹介します。
11.城崎でしか買えない! ”地産地読本” をお土産に
城崎とゆかりが深い文豪を代表するのが志賀直哉です。大正2年(1913年)、都内で山手線との接触事故で重傷を負った彼は、湯治による療養のために城崎に滞在することとなります。そのときの体験をもとに心象小説として生み出されたのが「城の崎にて」なんです。1匹の蜂の死から始まり、ネズミやイモリなど弱小動物が死に直面する場面をつづけて目撃した主人公は、哀れみと同時に命の儚さを痛感し、命拾いした自分と重ね合せます。無駄のないストレートな文体でありながらも、生と死の狭間について考える主人公の心の瑞々しさは、作品化から100年以上経った今でも多くの人々の共感を得ているんです。
「城の崎にて」(志賀直哉著)/「注釈・城の崎にて」(江口宏志解説)
その「城の崎にて」が新たな形となって発売されたのが、志賀直哉が初めて城崎を訪れてからちょうど100年後の2013年です。城崎温泉が ”文学の地” として活性化することを目指し、城崎の旅館の若旦那衆が中心となってNPO法人「本と温泉」が設立されました。その活動の第1弾として登場したのが、前述の「城の崎にて」とさらにくわしい解説を綴った「注釈・城の崎にて」の2冊1組セットです。
こちらのセットは、2013年の発売以来、好評につき増版を重ねてきました。箱の色は版を重ねるたびに変わり、中にはこれまでに販売された全色を集めているという熱狂的なファンもいるんです。箱はいたってシンプルながら、繊細な描写のイラストが素敵なもの。近代文学が好きな方へのお土産にはもちろん、そうでない方にも箱の可愛らしさできっと喜んでもらえるはず。
「城崎裁判」(万城目学著)
第2弾は「鴨川ホルモー」や「鹿男あをによし」などが人気の万城目学による「城崎裁判」で、このために書き下ろされた城崎で購入しないと読むこともできないレアな小説です。内容は、志賀直哉の小説「城の崎にて」の中で、主人公の投石によって死んでしまったイモリへの責任、「殺しの罪」の在りかを問うもの。志賀直哉が城崎で小説を書くに至った経緯に思いを巡らせることで、城崎という場所を単なる温泉街としてだけでなく、新たな視点で旅を楽しむことができるかもしれませんよ。
「城崎裁判」は ”温泉に浸かりながら読書を楽しむ” ことができるように、水に強い特殊加工を施した紙を使用し、カバーはタオルになっているんです。ゆっくりと温泉に浸かりながら、その温泉を題材にした小説を読む…ほかの温泉地ではなかなか味わえない不思議な感覚と、贅沢な時間を味わうことができるんです。
「城崎へかえる」(湊かなえ著)
第3弾は「告白」や「Nのために」などの作品で人気の湊かなえによる、城崎を舞台にした書き下ろしの短編小説「城崎へかえる」です。多くの人にとって城崎は ”訪れる” 場所ですが、主人公は城崎を ”かえる” 場所として故郷にもつ女性。恋人と別れ会社も辞めて喪失感に駆られるまま城崎に帰郷した主人公が、遠い記憶に埋もれていた温泉地への再訪がきっかけで、心の傷を癒しながら自分自身を見つめ直していく物語です。1人の女性が心の傷を癒して再生していくまでの物語を、城崎への親しみや懐かしさを込めた視点から温かく綴った作品は、城崎は初来訪でも、同じ女性として主人公に共感する方もきっと多いのでは?
城崎の名物であるカニをモチーフにした箱は、色合いはもちろん特殊印刷によってテクスチャーもカニの殻そのもの。小説の中でカニは欠かせない存在であり、箱のモチーフに選ばれるのも納得です。箱の中に身である本が入っているので、カニの脚から身をスルっとぬくように取り出してくださいね。お土産に本だなんてとっても粋ですが、その見た目なら自然とお土産に買って帰りたくなるはず。
▼取り扱い店舗などはこちらをチェック
12.「城崎文学」をより身近に楽しめる場所
城崎文芸館
「文芸館」という名前と簡素な佇まいから、展示について「古い、お堅い」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし一歩館内へ足を踏み入れてみると、明るく開放的でギャラリーのような内観に驚くことでしょう。常設展のほかにも年に2回、城崎にまつわる文学作品を題材とした企画展を開催しています。前項で紹介した城崎限定販売の「城の崎にて/注釈・城の崎にて」「城崎裁判」「城崎へかえる」もこちらで購入することができますよ。
宿泊先は、”ふたりでのんびり寛げる” を大切に
13.登録有形文化財、文豪・志賀直哉ゆかりの宿
城崎温泉 三木屋
公式詳細情報国登録有形文化財の宿 三木屋
城崎温泉 / 高級旅館
- 住所
- 兵庫県豊岡市城崎町湯島487
- 地図を見る
- アクセス
- JR城崎温泉駅より徒歩15分。播但自動車道 和田山ICより60分。
- 宿泊料金
- 22,000円〜 / 人
- 宿泊時間
- 15:00(IN)〜 11:00(OUT)など
14.5万坪もの敷地を誇る森林庭園に心も静まり返る
城崎温泉 西村屋ホテル招月庭
公式詳細情報城崎温泉 西村屋ホテル招月庭
城崎温泉 / 高級旅館
- 住所
- 兵庫県豊岡市城崎町湯島1016-2
- 地図を見る
- アクセス
- 【車】北近畿豊岡道 日高神鍋高原ICから約35分 無料P有【...
- 宿泊料金
- 20,000円〜 / 人
- 宿泊時間
- 15:00(IN)〜 10:00(OUT)など
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対象
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適用後の料金・詳細は各予約サイトをご確認ください。
15.古民家に現代風アクセントを効かせた小粋な空間
城崎温泉 旅館 但馬屋
城崎をもっと知ろう!
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▼冬は城崎名物のカニを食べよう
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そうだ、城崎温泉へ行こう。

いかがでしたか?城崎は温泉地としてはもちろん、文学を通して、さらに心を豊かにするきっかけを与えてくれる場所なんです。2人きりの寛ぎの時間を大切にしながら、非日常の中にある新たな発見を楽しんでみてくださいね。帰ってきたときにはきっと、彼との楽しい思い出はもちろん、心になにかあったかいものが残っているはず。