【東北】萌ゆる秋の懐へひとり旅。鳴子峡と陸羽東線沿線1泊2日プラン

仕事が忙しすぎたり、スケジュールがぎっしりと詰まっていたり、多忙な日々を過ごしていると、心に余裕がなくなってしまいます。「私、最近ギスギスしてきてるな…。」そう感じたら、秋のお楽しみ、紅葉を観賞するためひとり旅に出かけてみませんか？色とりどりに色付いた木々に圧倒され、心の底から感動し穏やかになれそう。しかも1人だったら誰にも邪魔されないので、旅でストレスを感じることもありませんよ。

ひとり旅で紅葉観賞するなら、おすすめなのが「陸羽東線」を利用した旅。陸羽東線は宮城県の「小牛田駅」と山形県「新庄駅」の区間を走る、別名「奥の細道湯けむりライン」と呼ばれる路線です。紅葉の名所「鳴子峡」など、絶景スポットを走る列車で、大きな窓からは紅葉を楽しめますよ。

出典：4Gさんの投稿

紅葉を楽しみながら、温泉地で列車を降り、美味しい食べ物と温泉で癒されましょう。陸羽東線は都内からもアクセスがよく、のどかな風景をのんびり走る列車で、初めてのひとり旅でも不安なく満喫できますよ。そこで、ひとり旅にぴったりな陸羽東線を利用した旅を詳しくご紹介して行きます。日頃のストレスから解放される、陸羽東線の旅をぜひ楽しんでみてください。

出典：七氏(冬眠準備中)さんの投稿

陸羽東線で出かけるひとり旅。初日は「東京駅」から「新庄駅」まで新幹線で向かいましょう。山形新幹線「つばさ」なら約3時間半で到着しますよ。その後、陸羽東線に乗り換え「鳴子御殿湯駅」で1泊します。

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最初に降り立つ駅「新庄駅」のある山形県の最上地域は、有名な漫画家を輩出した地域として知られています。この地に漫画家の聖地としてつくられているのが「新庄・最上漫画ミュージアム」。「新庄駅」併設の最上広域交流センター「ゆめりあ」の1階にあるので、乗り換えで駅に着いたらぜひ行ってみましょう。

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冨樫 義博、阿部 ゆたか、羽海野 チカなど最上地域にゆかりがある漫画家さんのイラストやサイン色紙が展示されています。直筆のイラストを実際に目にすると、やはり感動してしまいますよ！漫画好きならもちろんですが、そこまで詳しくないという人でも知っている先生ばかりなので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

出典：syouwakanさんの投稿

朝から元気に出発したので、漫画ミュージアムを見学したらきっとお腹がペコペコになっているはず。駅周辺でのランチにおすすめしたいのが、新庄駅から歩いて約5分の場所にある「新旬屋 本店」です。

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清潔感あふれるとても明るい店内。カウンター席で他の客と向き合わずに過ごせますから、女子のおひとり様でも緊張せずに食事を楽しめますよ。

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こちらのお店では、新庄市のソウルフードのもつラーメン「とりもつ中華」や、さまざまな部位から抽出したスープで鶏を丸ごと味わえる「金の鶏中華」が人気です。気軽に味わえるソウルフードなので、ぜひ訪れてみてくださいね。

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おいしいラーメンをいただいたら、いよいよ陸羽東線に乗車します。約20分で到着する「瀬見温泉駅」で途中下車して、共同浴場で温泉体験してきましょう。駅から歩いて10分ちょっとの「せみの湯」では、瀬見温泉名物の「ふかし湯」が楽しめます。

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入り口前には、足湯があります。こちらは料金がかからず無料で体験できますので、時間がない場合などにもおすすめ。足だけでもポカポカと全身が温まり、真冬でも汗をかくほどです。

出典：www.instagram.com(@onsen0gunma)

他ではあまり体験できない名物温泉「ふかし湯」。床板の穴から噴出する蒸気に体をあてるという入浴方法で、患部にあてると効果的なのだとか。他、内湯の「なごみの湯」、露天風呂の「やげんの湯」もあります。

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瀬見温泉は、義経・弁慶の伝説が残る場所。弁慶のなぎなた「せみ王丸」が、瀬見温泉の名前の由来になっているとも言われています。今でも伝説の地を見学できますし、駅から歩いて回れる範囲にあるので、ぜひ訪れて歴史を感じてみましょう。「せみの湯」からもすぐ近くあるのが「薬研湯（やげんのゆ）」です。北の方（義経の妻）が出産した際に弁慶が産湯を探し、なぎなたで岩を割って見つけ出した温泉だといわれています。

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温泉街から歩いて10分ほどにある「弁慶の硯石」は、とても大きく平たい形をした岩です。義経の子（亀若丸）の名前をつける際に、弁慶が硯として墨をすった岩なのだとか。

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「弁慶の硯石」のすぐ近くにある「弁慶の投げ松」は、亀若丸の誕生を祝い、弁慶が峠から投げた松が根付いたものとされています。義経弁慶伝説で有名なスポットなので、ぜひセットで見学してきましょう。瀬見温泉は、例年10月下旬頃〜11月上旬頃に紅葉の見ごろを迎えます。シーズン中にいったら周辺はカラフルに色づいて、とてもきれいになりますよ。

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瀬見温泉をのんびり観光したら、陸羽東線で今夜の宿に移動します。宿泊するのは、「鳴子御殿湯駅」で下車して徒歩5分ほどの「旅館大沼」。8つのお風呂が楽しめる温泉宿で、湯治の人が過ごす湯治館などがあり、女性ひとりでも安心して宿泊できる宿です。

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日本屈指の古湯である鳴子温泉。こちらの宿のお湯は美肌の泉質でもある重曹泉なので、思う存分温泉を満喫し、お肌をツルツルにして帰りましょう。8つのお風呂のうち5つが貸切可能。シーズン中は紅葉を眺めながら入れる庭園貸切露天風呂「母里（もり）の湯」と、7つの内湯があります。

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客室は4つのタイプがあり、いずれも和室になっています。温泉後に畳の上でゴロゴロするのは、最高の癒し時間ですよね。ベッド付きの和室も1日1室限定で用意されていますので、布団に慣れていない人におすすめです。シモンズ製のセミダブルベッドが設置されていて、寝心地も最高です。

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料理は、鳴子温泉で湧き出る温泉水を使用した温泉薬膳鍋など、地元産の旬野菜をたっぷりと使ったヘルシーなメニュー。バランスの良い料理が並びますので、体の中からきれいになれそうです。

出典：やま1214さんの投稿

「旅館大沼」で温泉を楽しみリフレッシュしたら、大自然をもっと味わいに出発しましょう。陸羽東線で「鳴子峡」に向かいます。最寄駅は「鳴子温泉駅」もしくは「中山平温泉駅」。いずれも駅からは車、バスが便利。紅葉シーズンには臨時バス「紅葉号」が運行しています。

「鳴子峡」は大谷川がつくりだしたとされる、最大で深さが100mある峡谷。紅葉の名所として有名なスポットです。陸羽東線の車窓からもこの美しい紅葉を眺めることができ、紅葉シーズン中は「鳴子峡」あたりで減速運転するので、たっぷりとこの景色を満喫できますよ。

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車窓からの風景も最高ですが、間近で見てみたくなりますよね。紅葉を散歩しながら楽しみたいなら、「大深沢遊歩道」を歩いてみましょう。1周は40分～50分ほどでほぼ舗装された道ですから、山道を歩き慣れていない人でも、森林浴を楽しみながら散歩ができます。

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大深沢遊歩道の起点にある「鳴子峡レストハウス」は、散策の休憩スポット。「大深沢遊歩道」の道中にはお手洗いがないので、出発前にはこちらを利用しましょう。食事もできますし、地元の名産も販売していますから、休憩にはぴったりの場所です。

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「鳴子峡レストハウス」には見晴台があり、ここからも鳴子峡の絶景が楽しめます。ここからは、紅葉と大深沢橋との美しいコラボを眺めることができ、撮影スポットとしても人気になっていますよ。

大深沢橋に移動すると、ここからは紅葉と陸羽東線を一緒に撮影できます。旅の記念に、電車の通過時間に合わせて行ってみるのもいいですね。シャッターチャンスが少ない分、上手く撮れると、旅から帰った後も写真を見て楽しめますよ♪

出典：Positionさんの投稿

鳴子峡の大自然と紅葉をたっぷり満喫したら、お腹が空いてきます。ランチするなら「鳴子温泉駅」まで移動して、駅から歩いて4分ほどにある「銀の匙」をおすすめします。外観は趣ある和風の建物ですが、地元でも人気の洋食屋さんです。宿では和食をたくさんいただいたので、洋食で気分を変えてみましょう。

出典：santa642さんの投稿

店内はほどよい広さで過ごしやすく、女子ひとりでもサクッと食べて帰りやすい雰囲気。お昼時や観光シーズンなどは混雑することもあるので、ピーク時間を避けていくといいかもしれませんね。

出典：santa642さんの投稿

メニューは絶品のハンバーグやチキンソテー、カニクリームコロッケなどの洋食メニューがずらりと並びます。ライスと味噌汁付き。何を食べてもおいしいと評判ですが、ライスもおいしいとの口コミも多いです。

ランチを味わったら陸羽東線に乗車して、「古川駅」に向かいます。陸羽東線の車窓から、雄大な眺めを楽しみましょう。紅葉の美しい木々を眺めたり、ゆったりと広がる田畑を眺めたりしていると、ギスギスしていた心がすっきりしていくのを感じますよ。

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大自然の風景で心が癒されたら、刺激を与えて感性を磨いてみませんか？「岩出山駅」で下車し歩いて7分ほどのところにある「感覚ミュージアム」は、視覚・聴覚・嗅覚・触覚などの感覚をテーマにした珍しいミュージアムです。

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館内はダイアローグゾーン（身体感覚空間）とモノローグゾーン（瞑想空間）の2つで構成されていて、さまざまな作品が展示されています。見学するだけではなく体験して楽しむ展示で、想像力を高めることができますよ。自分の感覚と向き合って、心のギスギスを忘れてしまいましょう。

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「古川駅」に到着したら、楽しかった旅もいよいよ終わりに近づきます。旅の最後にお土産ショッピングを楽しみましょう♪古川駅直結ピボット1Fにある「おみやげ処おおさき」には、宮城県で人気のお土産が並んでいます。

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人気のお土産は、仙台名物「笹かまぼこ」や東北地方の伝統工芸、こけしをモチーフにした「こけしボーロ」、古川を代表するお菓子「パパ好み」など。誰に何をあげようかと想像しながらショッピングするのは、とても楽しい時間ですよね。旅の思い出と一緒に素敵なお土産を選んでくださいね。

出典：Right-Lightさんの投稿

心がギスギスして疲れを感じてきたら、陸羽東線を乗り降りしながらのひとり旅に出かけてみてください。車窓を流れる景色や、鳴子峡の雄大な紅葉、温泉に美味しい食べ物が心を穏やかにしてくれて、家に帰り着く頃には明日からの活力が湧いてきますよ。