秋田のおしゃれなホテルでちょっと贅沢なステイ♡憧れのホテル8選

東北北部に位置する秋田県は、CMで話題となった「ゴジラ岩」のある男鹿半島や紅葉が人気の「十和田湖」、「みちのくの小京都」と称される「角館武家屋敷」などの観光地のほか、四季折々で表情が変わる美しい自然と温泉を楽しめるスポットです。稲庭うどんやきりたんぽ鍋、秋田の地酒など、グルメも充実。都会から離れて心が潤う時間を感じるならぴったりの旅先なんです。

喧騒を離れて思い切りリフレッシュする旅なら、ホテルにもこだわりたいですよね。一味違うインテリアやレトロモダンな設え、オシャンビューを最大限に活かしたアレンジメントなど、磨かれた感性を感じるホテルなら、自然に笑顔が溢れ心が満たされていくのを感じられるはず。そこで今回は、特別な時間が過ごせる憧れのおしゃれ宿を紹介します。

秋田杉を作った重厚なエントランスに圧倒されるのが「十和田ホテル」。十和田湖西湖畔の高台で1939年に開業し、80年以上の歴史を持つ老舗ホテルです。建築当時、80人もの宮大工によって作られたという本館は改築を経て、今も圧倒的な建築美で宿泊客を出迎えています。美しく整った空間に、きっと感性を刺激されるはずです。

客室から十和田湖を眺められるのがホテルの魅力。本館には創業当時の趣を感じる和室が、別館にはラグジュアリーな洋室があるほか、バリアフリールームもあるので大切な人とのステイを快適に楽しめそう。窓から見える十和田湖は、まるで1枚の絵画のようですね。緑に癒されたい人にはマウンテンビューのお部屋がおすすめですよ。

ぜひ明るい時間帯に展望露天風呂へ。十和田ホテルのお風呂は「絶景の眺望」が自慢で、十和田湖と後ろにそびえる櫛ケ峰や八甲田の雄大な景観を堪能しながら入浴できます。新緑や紅葉など、贅沢な十和田湖の風景に浸りながらステイを楽しんでくださいね。

別館1階にあるこちらの「ラウンジ花梨」は、ヨーロピアンクラシカルのシックな空間。コーヒーやごぼう茶をセルフサービスでいただくことができ、到着後にゆったりと寛ぐ時間にもぴったりです。天井が高く広々とした空間は落ち着いたブラウンと温かみのあるアプリコットカラーでまとめられ、優雅なひと時を過ごせそうですね。

秋田県と青森県の県境近くにある矢立峠の一軒宿が、「白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉」 です。国道から山道に入りしばらく進むと見えてくる趣深い建物は、まさに秘湯の宿。こちらは館内にあるレトロモダンな造りの図書室です。やさしいライトと和の雰囲気漂うデザインが、心を穏やかにしてくれそうですね。絵手紙を描いて送れるかわいいサービスもありますよ。

明治26年の開湯以来「皮膚に効く薬湯」として愛されてきた温泉は、温泉ファンなら一度は入ってみたいと思う人気の温泉です。白濁した硫黄泉であることから「東北の草津」とも呼ばれていますよ。宿には大浴場と併設の露天風呂のほか、5つの貸切風呂があります。写真は貸切露天風呂の「うるげる湯っこ」。「うるげる」は秋田弁で「ふやける」という意味がありますが、確かに解放感を味わいながらふやけるほど長湯してしまいそうですね。

どの部屋も広めに設定された客室は、ノスタルジックな風合いが魅力的な和室メインのお部屋。携帯電話の電波も届かない秘境の地を存分に楽しむため、客室にはテレビが設置されていません。デジタルデトックスをしつつ、ゆっくりと流れる時に浸る滞在はいかがですか。

こちらの宿は大館市の北部にありますが、大館市は「きりたんぽ鍋」をはじめ比内地鶏や大館さくら豚、大館とんぶりなどといった郷土料理や食材の宝庫。そのほか秋田牛のローストビーフなどを堪能できますよ。こちらは、採れたての地元野菜がたっぷりと入った彩り豊かな和朝食膳。長時間かけて仕上げるおかゆや、こだわりの食材を使った新鮮スムージーなどが並び、充実した朝の時間を過ごせそうですね。

なまはげの里として知られる男鹿市にある「海と入り陽の宿 帝水(ていすい)」は、喧騒を離れ、眼前に広がる日本海にすっぽりと包まれるようにして落ち着いて過ごせる宿です。大きな窓からのオーシャンビューに、センスのよい籐のライトが、雰囲気をグッと盛り上げてくれます。男鹿駅から車で約35分で、予約すると送迎もしてもらえます。

客室は全部で17部屋。スタンダードな和室や、畳にベッドを置いたツイン和室、広い和室とツインベッドのお部屋を備えた特別室などがあります。どのお部屋も、戸賀湾の海をのんびりと眺められるよう海に向かったスペースがあるのが魅力。波の音が聞こえてきそうですね。

お風呂からも日本海を一望できますよ。青い海と一体になって、波に揺られているかのようにリラックスできそうです。海風を感じる露天風呂もおすすめ。戸賀温泉のやわかな湯と風に包まれて体の芯からほぐれていくはずです。空が真っ赤に染まるドラマチックな夕日を見ながら入浴してみてくださいね。

夕食は、地元男鹿半島の海の幸をたっぷりと堪能しましょう。季節ごとの旬の食材がテーブルを彩ります。12月中旬頃までは、事前予約すると男鹿半島の海で獲れたズワイガニも味わえるそうです。贅沢な景色に贅沢なご飯で、とっておきのご褒美になりそうですね。

日本一深い湖、田沢湖に車ですぐ行けるおしゃれな宿が「心に和みが灯る宿 水沢温泉郷 青荷山荘」です。2020年夏にリニューアルオープンし、2021年には全室リニューアルを終えて、上品で快適にグレードアップしました。秋田の郷土料理をたっぷりといただき、天然温泉の貸切風呂で思い切りリラックスしてくださいね。

客室は秋田を代表するお祭り「竿燈（かんとう）」をコンセプトにしており、明るくナチュラルな雰囲気。お部屋にも「竿燈」にちなんだ名前が付けられています。こちらは、ゴロンと横になりたくなるような畳スペースを備えた、スタンダード和洋室ツインの「大若／小若」。大若や小若は竿燈のサイズのことですよ。和室や洋室、和洋室などが揃い、シーンにあった滞在ができます。

宿のお風呂は貸切風呂のみで、リニューアルして生まれ変わったお風呂はなんと畳敷き。脱衣所も畳敷きで、段差なく浴室に行けるバリアフリー設計です。大きな窓からは美しい森が見え、リビングで寛ぐかのようにリラックスして過ごせそうですね。天然温泉なので体の芯から温まりますよ。隣接する姉妹館「セルリアンリゾートAONI（あおに）」の大浴場も利用できます。

食事は「青荷庵」で、きりたんぽや田沢湖放牧豚などを使った郷土料理をいただきます。こちらの食事会場も、竿燈を思わせる提灯があったり掘り炬燵カウンターの後ろが畳敷きだったりと、青荷山荘らしさを感じるおしゃれ空間ですね。女将が丹精込めて作る食事で、心も体も満たせれる時間を感じてみてはいかがでしょうか。

駒ヶ岳の麓でさまざまな楽しみ方ができるホテルが「天然温泉 田沢湖レイクリゾート」です。アウトドアブランド「snow peak（スノーピーク）」と建築家の隈研吾氏がプロデュースしたモバイルハウス「住箱 -jyubako-（じゅうばこ）」を導入したハイセンスなグランピングフィールドや、大切なわんちゃんと泊まれる洗練されたお部屋など、いろいろな滞在スタイルを満喫できます。

客室は、ほっとするような温もりある和室や、広々として快適な洋室、和洋室、そしてペットと泊まれるお部屋があります。和室にはすぐに休めるようローベッドが配置されています。写真は青と緑のカラーアクセントが爽やかな洋室。ブラウンを基調とした大人のエレガントさを感じる洋室もあり、きっと好みの客室があるはずです。

無料サービスの色浴衣に着替えたら温泉へ。「かたくりの湯」と「こまくさの湯」があり、それぞれの内風呂と露天風呂を朝晩入替えで楽しめます。こちらは「こまくさの湯」の露天風呂。山々を望む開放的な露天風呂で、日々の疲れを洗い流してくださいね。お肌と体にやさしい極上の弱アルカリ性高温泉の湯を、心ゆくまで味わいましょう。

夕食は、秋田名物がたくさん並ぶ大人気のバイキング。地元、田沢湖の老舗豆腐店で作られた、天然水仕込みの豆腐「善五郎豆腐」とフレッシュトマトをカプレーゼ風に仕上げた「善五郎豆腐モッツァレラと生ハム」や、「八幡平マッシュルームハンバーグ」など、地元の食材を使ったメニューが目白押し。秋田のみずみずしい食材たちを使った料理で、心も体も満たされていくのを感じてくださいね。

蔵をリノベーションした趣深い宿でのステイを楽しむならおすすめなのが「和のゐ 角館」です。武家屋敷で有名な⼩京都「⾓館」の街に点在する歴史ある蔵を改装したホテル。1日1組限定の建物が3棟あり、それぞれ角館駅から歩いて約9〜13分です。 角館駅の隣に建つ「フォルクローロ角館」で受付をし、そこから送迎してもらえるのでアクセスも心配いりません。

「和のゐ」には「歴史ある日本の文化・暮らしを体験する宿」という意味があるそう。「西宮家武士蔵」「西宮家ガッコ蔵」「反物蔵」の3つの棟があり、反物蔵であれば着物や反物がディスプレイされていたり、ガッコ蔵であれば漬物樽がインテリアに使われていたりと、古き良きアイテムがモダンに取り入れられているのも魅力。どのお部屋にも囲炉裏が備えられ、歴史を感じる角館らしいステイを満喫できます。

こちらはガッコ蔵のお風呂。漬物樽をモチーフにした浴槽でほっと一息、リラックスできますよ。春は桜を愛でながらの風情ある湯浴みにうっとり♡武士蔵には石造りのお風呂が、反物蔵には陶器製のお風呂があり、静かなバスタイムを楽しめます。

朝食は、地元秋田産のお米やお味噌などを使った食事をお弁当スタイルで。おかずの種類が豊富で彩りよく、朝から気分が上がります。夕食付きプランの場合は、部屋での「おつまみ御膳」の夕食が利用できます。奥ゆかしき伝統美に触れる滞在を楽しんでくださいね。

ブナ林に囲まれた、自然と美食を満喫できるホテルが「フォレストリゾート 山の手ホテル」です。花火の街として知られる大仙市大曲にあり、大曲駅からは無料送迎（5名まで・要予約）を利用し約8分。シックな雰囲気のロビーでさっそく美しいブナ林に癒されてくださいね。

全10室の客室はすべてテラス付きの離れタイプで、プライベート空間で思い切り羽を伸ばすことができます。落ち着いた和室から特別なステイにぴったりの和・洋室両方を備えた特別室までありますよ。テラスはレンガ調の床や壁に、ヨーロッパを思わせるガーデンセット。間近に迫るブナ林と相まって、異国の森にいるような気分を味わえそうですね。

こちらのホテルの魅力は、五感のすべてが感動するような料理。地元農家から仕入れる野菜や、秋田沖近海で水揚げされた魚介類など選りすぐりの旬の食材を使っています。素材のうまみを活かしながら、シェフが丹精と精魂込めて作る料理は、予想を上回るクオリティと好評です。やさしいあかりに包まれるおしゃれなダイニングでゆっくりと召し上がってくださいね。

夕食を終えたらまさに「フォレストリゾート」の名に相応しい大浴場へ。木々に包まれての入浴は、疲れが解けていくのをきっと感じられますよ。10室のみの宿だからこそ、ほかの宿泊客で混み合うことなく利用できるのが嬉しいですね。館内には温水プールも併設。こちらも大きな窓からブナ林が見え、プールの水面に鏡のように新緑が映る美しい空間の中で泳ぐことができます。

秋田県南部、県境ほど近くにある秋の宮温泉郷のおしゃれ宿が「湯けむりの宿 稲住温泉」です。かつては武者小路実篤など多くの著名人に愛された名宿を、2019年に新しくモダンに蘇らせました。木のぬくもりがあふれる館内は、畳敷きの廊下を裸足で歩くことができますよ。

とびっきり贅沢に過ごすならおすすめなのが、4室ある離れ「天の坐」です。昭和の名建築家によって細部まで繊細に造られた客室で、非日常の時間を過ごすことができます。こちらは天の坐「嵐亭（らんてい）」に備えられたテラス席です。丸みを帯たテラスは自然に包まれるかのような空間で、開放感たっぷり。四季折々の庭園の景色に、きっと心が安らぐのを感じられますよ。

離れの「天の坐」を含め、客室の多くが温泉露天風呂付きです。写真はウッドデッキに檜の露天風呂を設えた天の坐の一つ、「鷴亭（かんてい）」。思わずため息が出そうな贅沢空間ですね。客室の露天風呂や大浴場だけでなく、2つある無料の貸切風呂も人気ですよ。

館内サービスの充実度の高さも宿の魅力。色浴衣や作務衣から選べる館内着や、好みの枕が選べるサービス、さらにはお箸と箸置きも好きなものが選べるんです。ライブラリー「月心」には武者小路実篤の全集を用意。静かに時を刻む宿で古典文学を楽しんでみては。

夕食は食事処「仙楽」で地のものに舌鼓。品数たっぷりの和会席で”口福”タイムが訪れます。プライベート感のある個室や2人用ブース席、カウンター席でいただきますよ。お夜食に嬉しい、「夜鳴きそば」のサービスも♪満ち足りた滞在を心ゆくまで楽しんでくださいね。

豊かな自然と温泉、そして美食が自慢の秋田だからこそ、滞在しながらその全てを堪能できる宿が盛りだくさん。また泊まりたくなるような特別な一宿に出会えるはずです。感性を刺激するおしゃれな宿での時間もまるっと含めて、忘れられない思い出の残る秋田旅行へと出かけてみてはいかがでしょうか。