安くて美味しいものが詰まってます！十三（じゅうそう）の庶民派グルメ10選

その昔は、淀川の渡し船が行き交い、現代は宝塚、神戸、京都を繋ぐ交通の要所として、また大阪のベッドタウンとして繁栄してきた「十三」。駅を降り立つと繁華街が広がり、グルメの街としても楽しめます。十三を発祥とする食べ物やお菓子など、庶民派浪速グルメを厳選してご紹介します！

十三駅の西側にも東側にも活気あふれる商店街があり、細い路地には多くの飲食店が軒を連ねます。そこは、庶民の財布に優しい世界が広がります。

まずは大阪のソウルフード「粉もん」を使ったグルメを味わってみてください。ここ『やまもと本店』は、キャベツの代わりに大量のネギを使った「ねぎ焼き」の発祥店として有名。昭和40年頃に創業者が子どもたちへの賄い食として作っていたものが「ねぎ焼き」のはじまりと言われています。今では、この「ねぎ焼き」を目当てに行列が絶えませんが、時間を外すと意外とすんなり入店できたりしますよ。

名物「ねぎ焼き」には、醤油ベースのタレとレモンをギュッと絞って召し上がれ！

平日の朝も夜もお客さんが絶えない人気店『十三屋』は、初めて暖簾をくぐっても、店内に入ればどこか懐かしさを感じることができる大衆酒場。季節のおすすめをはじめ、定番居酒屋メニューは手頃な価格でしかも美味しいと評判、満席でたとえ相席になっても気分良く飲める雰囲気も魅力の一軒です。

お店自慢のデミグラスソースの仕込みには約１ヶ月かかるといい、その手間暇を惜しまない調理で長く地元の人々に愛されているお店。自家製デミグラスソースを使った洋食メニューは、とんかつをはじめ、ポークチャップやビフカツ定食、ポークシチュウなど存分に味わえます。

2014年に十三駅前で起きた火災で多くの名店が焼失しました。そのうちの一店舗『請来軒』は、昭和36年創業の焼肉屋で2016年に復活し、生センマイや上質なカルビ、珍しい部位のお肉などを手頃な価格で提供しています。

関西風のあっさりとした出汁に細い麺で、飲んだ後に立ち寄って行く人も多い、立ち食いうどん屋の『楽喜うどん』。店の近くを通ると美味しそうな出汁の匂いに惹かれて足が向かってしまいます。

地元密着の居酒屋『富五郎』は1932年に創業という、激動の昭和初期から続く大衆居酒屋。とても賑やかな雰囲気で、遠慮なく会話とお酒と食事が楽しめる何とも居心地の良い空間です。

「はながさ」は、立ち飲み居酒屋の中でもちょっと珍しい沖縄料理の立ち飲み屋。常に多くのお客さんで賑わい、いつもと気分を変えて飲みたい時に覚えておきたい一軒です。海ぶどうや島どうふ、チャンプルー料理など、常夏の味が楽しめます♪

十三駅東口に位置する商店街を抜けると屋台の雰囲気を醸し出した庶民派の中華料理屋『かぎもと』があります。汁なし担々麺や辛さが選べる四川風麻婆豆腐などが気軽に味わえ、ランチもディナーにも使える一軒です。

享保12年（1727年）、淀川の渡し場で創業した茶屋『今里屋久兵衛 』の名物だった餡子をお餅で包んで押し焼いた和菓子。十三焼きと呼ばれ今日まで愛されている餡焼きは、手土産にぴったりの一品。

「最高の材料を使い、手頃な値段で手作りの味を甘党のお客様に！」をモットーに、名物の酒饅頭をはじめ、みたらし団子やきんつばなど丁寧な和菓子を作り続けているお店。甘党はもちろん、和菓子を食べたくなったらぜひ立ち寄りたい十三の名店です。

駅前の商店街を中心として活気あふれる浪速の街「十三」は、地元に密着した庶民派グルメを堪能したい時にオススメの街です。浪速っ子の活力の源でもあり、笑い声も飛び交う賑やかな空間で一時を過ごしてみてはいかがですか？