手土産にもおすすめ！江戸風情が残る「川越一番街」で食べ歩きしよう

川越藩主・松平信綱によって、店が通りを挟んで向かい合う形に軒を連ねた一番街。現在では川越一番街商店街として、川越市における人気観光スポットになっています。川越大火や関東大震災などで消失を繰り返しましたが、昔の雰囲気を残す形で整備され今でも江戸の風情が感じられます。

江戸時代の城下町のような風情を残す地域を「小江戸」と呼びますが、埼玉県の川越はその中でも代表格的な存在。江戸城を築城した太田道灌が川越城の築城にも関わっており、川越街道で結ばれているという繋がりもあります。

毎年10月第3土・日曜日に川越一番街などで開催される「川越まつり」。この行事が、何とユネスコの無形文化遺産に認定！全国各地の「山・鉾・屋台」が登場する33行事が一括して2016年12月1日に登録が決定しました。

埼玉県川越市には武蔵野台地と呼ばれる畑作地帯があり、ここで川越芋(さつまいも)が栽培されています。その歴史は250年以上を数え、焼き芋用として江戸時代から重宝されていたのです。

JR(川越)と東武線(川越市)そして西武線(本川越)の駅が密集しており、それぞれ川越一番街の最寄り駅となります。駅からは約1キロほどなので散策にピッタリ。JR川越駅前は現代チックな雰囲気ですが、一番街へ向かうにつれて昔ながらの情景へと変化していくのが面白いんです。

試食でおなかいっぱい！？全部購入したくなる美味しい豆菓子

今回ご紹介するお店の中で、徒歩8分程と最も駅に近い【まめ屋 川越店】。きなこや抹茶など様々なフレーバーの豆菓子が販売されており、試食用のボックスも置かれているので味見OK！と言うよりも、スタッフの方が一所懸命に試食を勧めてくれるので、時間帯によっては人だかりができています。

ねこまんまスタイルの焼きおにぎりを食べてホッコリ

中市本店では、いわし節または本枯節をたっぷりまぶした焼きおにぎりが食べられます。お米は埼玉県産のコシヒカリで、店頭でダシ醤油を塗ったおにぎりを販売しています。この良い香りに惹かれてお店をのぞいて見る人も。焼き上がりを待っている時間もワクワクしますね。店内では鰹節などが販売されているので、お土産として購入するのも良さそう。

心のこもったバームクーヘンは、しっとりとした優しい味

卵の形をしたバームクーヘン、ちょっと珍しいと思いませんか？【ココロ】は埼玉県・毛呂山町の養鶏場直営のお店で、この卵型バウムはオリジナル商品なんです。中に程よい甘さのカスタードクリームが詰まっています。

五目がんもに豆腐ドーナツ、ヘルシーなおやつをどうぞ

【近江屋長兵衛商店】は川越一番街の豆腐屋さん。さすがに豆腐を食べながら歩くというのは難しいですが、五目がんもや豆腐ドーナツなら食べ歩きできますよね。もちろん五目がんもは、自宅へ持ち帰り焼いて醤油をかけたり、煮物やおでんの具にするのがベストです。

川越土産に最適！時の鐘がデザインされた「鐘つき最中」

川越の観光名所である「時の鐘」を最中にデザインした「鐘つき最中」を販売しているのは、創業が明治8年という老舗【福呂屋】。川越を旅行したということが、相手に伝わる手土産ですね。

河越抹茶を使用したわらび餅や、濃い抹茶のソフトクリームが名物

河越抹茶をご存知でしょうか。南北朝時代は茶の名産地として知られていたのですが、戦国時代の頃になると徐々に衰退。しかし現代に河越抹茶が復活し、新しい特産物になることを目指しています。その河越抹茶を使ったわらび餅をカップに入れて食べ歩きしましょう。

おいも尽くしのスイーツ、埼玉限定ブランド「芋乃蔵」

三州製菓・総本舗というお菓子メーカーの、埼玉限定ブランドが【芋乃蔵】。その名の通り、おいもにこだわった和スイーツを取り揃えており、おいものバウムやフィナンシェそしてブッセなどがあります。

焼き芋がおにぎり型に大変身！

焼き芋を食べる時、形が長くて持ちにくかったり皮を剥いたりと少し大変。その問題を解決したのが、焼き芋おにぎりの「芋太郎」です。焼き芋をそのままおにぎり型にしたもので、とても食べやすいですよ。素朴な甘さが嬉しいですね。

1783年創業の老舗中の老舗、亀の形をした可愛いどら焼きが人気

小江戸に相応しいお店、それが1783年創業の【龜屋元町店】です。人気商品は亀の甲羅の形をした「亀どら」。とても可愛い姿をしたどら焼きで、市内に数店ある龜屋の中でも元町店限定となっています。

長ーーいソーセージにビックリ、パンに挟んでドックにもできます

長い長いソーセージに誰もが驚かされます。しかもアツアツで一口かじると肉汁がジュワッと出てきます。こういった食べ歩きも面白いですよね。黒豚ドックとしてパンに挟んで食べることも可能です。

川越の地ビールである「COEDO」が人気で、「伽羅」や「瑠璃」など5種類あります。画像手前の赤いラベルの「Beniaka」は何と川越芋(サツマイモ)が原料のビールです。和菓子などを含めた川越名物に合うビールを探して、自宅へ持ち帰り楽しんでみてはいかがでしょう。

さすがに、一度で今回ピックアップしたお店の名物を制覇するのは難しいかもしれません。しかし、少量ずつ販売してもらえるので、友人や恋人と訪れてシェアしながら食べ尽くすというのも楽しそう。ぜひ川越一番街を訪れてみてくださいね。