作品という名の住宅！「三鷹天命反転住宅」にショートステイしよう

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閑静な三鷹の住宅地に、突如として現れる奇抜な建物。凸凹とした形に極彩色の壁…現実離れした外見は、まるでテーマパークのようですね。
ここは、アート作品でありながら住宅でもある「三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller」という場所です。アーティスト兼建築家の荒川修作と、公私共にパートナーであったマドリン・ギンズが手掛け、2005年に完成。以来、世界中から注目を浴びています！

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荒川氏が自身の生涯や作品のテーマに用いた言葉です。天命、つまりその人に与えられた環境（年齢や個性、身体能力など）をひっくり返し（＝反転）、今までできないと思っていたこともできるようになる。そして、誰にも必ず訪れる「死」というものに抗う力を得る。それが荒川氏の理想とする生き方・人生観でした
※画像は、岐阜県にある「養老天命反転地」

出典：OSAMU αさんの投稿

世の中にはさまざまな人がいますね。そのどんな人にとっても〝自由〟な家というのを目指したのが、平たく言うとこの「三鷹天命反転住宅」なんです。凸凹の床や傾いた部屋など、一見「住みにくい」環境ばかりの住宅内。しかし敢えてそうすることで、その人本来の感覚を呼び覚まし、その人にとっての〝不可能〟を〝可能〟に変える（＝天命反転）ことこそが、荒川氏の最大の狙いなのです。「天命反転」の偉人、ヘレン・ケラーへの敬意を込めて名前がつけられています。

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天井からぶら下がったコンセント。球体をくりぬいたような部屋。扉のないトイレやお風呂…。普段の生活では想像もつかないようなシチュエーションが、何気ない動作の一つひとつに驚きと新鮮さを与えてくれます。歩きにくい床を歩くことで身体が鍛えられるという、現代のバリアフリーに一石を投じる造りも、実際に体験すれば「なるほど」と思ってしまいますよ！

出典：ヒゲ・ヴィシャスさんの投稿

また、住宅の内外には14の色が大胆に使われています。どこにいても6色以上が目に入るよう、緻密に設計されているというのは驚きですね！一見派手なだけに思われますが、これも視覚から気分や物の見え方を変える大切な仕掛けなんです。

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身体にも心にも刺激を与えてくれる空間づくりに、改めて「生活」というものを考えさせられます。

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「三鷹天命反転住宅」はただのアート作品ではなく、実際に住める集合住宅になっています。大変人気の物件のため、空室はなかな出ないようです。しかし！多くの要望を得て、「ショートステイ」が出来るようになりました！最短4日から、1日単位で体験入居することができちゃうのです♪

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確かにアート作品ではありますが、あまり構えないでくださいね。もともと誰にとっても住みやすい家を目指したこの住宅。ファミリーやお友達と楽しむために泊まってもよし、東京出張のお泊まり先にしてみてもよし。使い方も感じ方も、本当に自由なんです。

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とはいっても、いきなりステイはハードルが高い…という人は、見学会に参加しましょう♪建築家や学芸員など専門分野の人が、住宅のことを分かりやすく教えてくれます。さらに、実際に住宅を歩き回り、手のひらや足の裏、身体全体で「天命反転」を体験することができるんです。体験時間はかなり長めに取られていますから、寝転んで風を感じたり、居合わせた人たちと会話を楽しんでみたり、好きなように楽しむことができますよ。

出典：burigasukiさんの投稿

ショートステイと見学会の申し込みは、公式サイトで受け付けています。ショートステイは季節にもよりますが、一ヶ月先なら予約の取れる日もありそうです。また、見学会の開催は不定期。サイトに告知が載りますから、気になる人はぜひチェックしてみましょう。ステイは定員がありますが、どちらもお一人様OK！もちろんキッズ連れのファミリーも大歓迎ですよ♪

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奇抜な見た目の「アート作品」であることは、一見近寄りがたいイメージになりがち。しかし、三鷹天命反転住宅はもっと身近で深く、楽しいものです。どうやって遊んでみようか？どう身体を使ったら歩きやすい？「暮らす」ってどういうことなんだろう？…そうやって生活するのって、とっても刺激的ですよね。自分にとっての「天命」とは何か――三鷹天命反転住宅で、大切な人と、一人でじっくりと、楽しみながら思いを巡らせてみるのはいかがでしょうか。